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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

病棟看護師と病棟薬剤師の薬剤管理と連携に関する調査研究

掲載雑誌名 昭和学士会雑誌 第

80

巻 第

2

2020

年 掲載予定 専攻科目名 病理系薬理学(医科薬理学分野) 氏名 市村 菜奈

病棟で薬剤管理を共に担う看護師と薬剤師の連携・協働の課題を明らかに し、促進を図るために、病棟での連携の現状、情報共有の内容、薬剤の管 理・取り扱いの状況などについて病棟看護師、病棟薬剤師にアンケート調 査を実施した。

A

大学の附属病院で病棟薬剤師が在駐している病棟の看護師(1病院)お よび

1

年以上病棟業務をしている病棟薬剤師(4病院)を対象とした。ア ンケートの項目は基本情報や情報共有の現状把握と活用方法、薬剤に関す る業務内容に関して全

22

項目とし、2 段階または

5

段階のスコアの選択 肢、あるいは複数項目からの選択形式とした。

271

名の看護師(回収率:58.5%)、87名(回収率:87.0%)の薬剤師か ら回答を得た。看護師と薬剤師が「日常的に」または「必要に応じて」連 携を取れていると回答した看護師はそれぞれ

30%、 51%に対し、薬剤師は

72%、 22%であった。一方、情報共有を十分と感じる看護師は 19%、薬剤

師は

11%であった。情報共有は、看護師、薬剤師共に対面で行うことが最

も多く、常にあるいは必要時に薬剤管理指導記録を活用する看護師は

41%であった。看護師が薬剤師から得たい情報は薬物療法、持参薬の申し

送り、処方、薬剤師の指導内容に関することが多く、薬剤師が看護師から 得たい情報は服薬状況、患者の病状、薬物療法、患者の家族に関すること が多かった。日常的に連携が取れている看護師は、薬物療法、処方、薬剤 師の指導内容、病棟の医薬品に関する情報共有、日常的に連携が取れてい る薬剤師は、持参薬の申し送り、患者の家族、服薬状況に関する情報共有 を行うことが有意に多かった。日常的に連携が取れている薬剤師では、内 服薬の服薬指導、副作用の確認、点滴・注射薬の患者への説明、投与中・

後の患者の観察などの業務をより高い頻度で実施していた。

以上より、病棟薬剤師の駐在により看護師と薬剤師間の連携が取れるよ うになったと感じる看護師や薬剤師が増加したが、情報共有は十分と感じ

(2)

ておらず、看護師が求める薬物療法や服薬指導などに関する情報、薬剤師 が望む患者の状態や家族に関する情報の共有不足とともに、薬剤管理指導 記録の活用が不十分であることが示された。日常的に連携の取れている看 護師や薬剤師は、上記に関連する情報共有を積極的に行い、連携の取れて いる薬剤師はベッドサイドで患者に直接関わる観察や説明を高い頻度で 行っていた。看護師と薬剤師が互いのニーズを理解して、今回抽出された 情報共有の方法と内容、薬剤や患者に関わる業務を工夫することでより望 ましい連携と質の高い医療に提供ができるものと思われる。

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