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社会科の主張 1 教科で育みたい人間像

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Academic year: 2021

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-社会 科主 張 1 -

社会科の主張

1 教科で育みたい人間像

5 グローバル化が進展し,様々な人やものが国境 を越えて行き交い,変化の激しい時代を迎えてい ます。多様性が重視される一方,価値観の違いか ら対立が生まれやすい社会とも言えるでしょう。

このような社会において,どのような人間を育ん 10 でいけばよいのでしょうか。

私たちは,社会科を「社会的事象の追求を通し て『社会の中でどのように生きるか』について考 えをもつ教科」であると考えます。「社会」とは,

家族や地域,国家,世界など,何らかのつながり 15 をもった人々の集まりを指します。そして,「社会 的事象」とは,「社会」における現在や過去の人々 の営みのことを指します。このように空間的にも 時間的にも様々な社会的事象に触れ,そのよさや 問題点,またはそれに携わる様々な人々の考えを 20 吟味しながら,その事象を改めて見つめ直すこと

を,社会科の授業で実践しています。

私たちは,このような授業を通して,単に社会

に適応して生きる人ではなく,「社会を創る人」を 育みたいと考えています。そのためには,社会的 25 事象に入り込んで自分の問題としてとらえること が欠かせません。自分にもかかわりがあると実感 した子どもたちは,よりよい社会を創るために,

自分に何ができるかを考えることでしょう。その 際,多様な価値観をもつ人々が集まれば,意見の 30 対立が生まれることが想定されます。簡単に結論 を出せない状況であっても,自分以外の人間が重 視することや,その人が置かれた立場を理解した 上で,すべての人々にとって最善の結論を導こう とすることが大切だと考えます。

35 子どもたちが社会科の授業を通して,「自分にも 何かできるかもしれない」「こんな社会にしていき たい」という思いや意思をもち,すべての人にと ってよりよい社会にしていくために行動する「社 会を創る人」になっていくことを,私たちは願っ 40 ています。

2 育みたい人間像に迫るために教科で大切にすべきこと

「社会を創る人」を育むために,私たちは,次 45 のことを大切にしています。

まず第一に,子どもたちが,自分の中に社会像 を構築することです。これは,社会的事象を自分 の問題としてとらえ,自分なりに考えをもてるよ うになることです。そのために,私たちは,社会 50 と自分とのつながりを感じられるような題材を開 発したり,題材との出会いを工夫したりしていま す。このような手だてによって,子どもたちは,「な ぜ?」「どうして?」といった疑問を抱くでしょう。

子どもたちが解き明かしたいと思う「問い」をも 55 とに追求活動を進めることで,自分なりに社会像

を構築していくでしょう。

第二に,それぞれが構築した社会像を伝え合い,

仲間たちと共に社会の姿を創りあげることです。

社会科のおもしろさは,簡単には結論を出すこと 60 ができないことについて,仲間とかかわりながら 考えていくところにあると,私たちは考えます。

その際に大切になるのは,根拠をもとに考えを 伝え合うことです。また,そのような考えに至っ た道筋や意図を伝え合うことも必要でしょう。な

65 ぜなら,「よりよい社会の姿」のとらえ方は立場や 考え方によって異なり,こうした様々な解釈の仕 方や多様な価値観に気づきながら,「すべての人に とって最善の社会の姿」を創りあげていくことが 社会科における学び(文化)であるととらえてい 70 るからです。

したがって,視点の異なる他者との交流を意図 的に設け,考え方の違いや解釈のズレに焦点を当 てて,授業を構想する必要があります。そのよう にすることで,子どもたちは多面的・多角的に社 75 会的事象をとらえ直し,実際の社会に近い姿を創

りあげていくでしょう。

以上のことから,社会科の授業は,すべての子 どもたちが他者の考えに触発されて自分の考えを 深めていく過程そのものであると言えます。この 80 ような経験を積み重ねることによって,子どもた

ちは自然と『思考力』を育んでいくでしょう。

子どもたちが社会とのつながりを感じ,社会科 のおもしろさを味わいながら社会の姿を創ってい けるよう,授業実践を重ねていきます。

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-社会 科主 張 2 -

参照

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