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遺伝性ムコ多糖代謝異常症の乾燥尿濾紙を用いたマススクリーニング法の開発

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Academic year: 2021

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Title

遺伝性ムコ多糖代謝異常症の乾燥尿濾紙を用いたマススク

リーニング法の開発( はしがき )

Author(s)

折居, 忠夫

Report No.

平成3年度-平成5年度年度科学研究費補助金 (試験研究(B) 

課題番号03557044) 研究成果報告書

Issue Date

1993

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/92

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

遺伝性ムコ多糖代謝異常症は酸性ムコ多糖の分解に関与するリソソーム酵素の異常により発症す る蓄積性疾患である。本症の治療は、有効な治療法が無く対症療法を繰り返すに留まっていたが、 1981年にHobbsらにより、本症への骨髄移植が施行されはじめ、その後の症例の集積により有効な 治療法として評価されるまでに至った。そしてこれまでの経験から、乳児期早期の骨髄移植がより 効果的であることも実証されてきている。したがって、本症は発症前の早期診断が重要であり、乳 児期マススクリーニングの開発が待たれている。 本研究は、ムコ多糖症の早期診断を目的とした乳児期マススクリーニング法の開発と、遺伝子 解析を出生前診断、保因者診断に応用すべく行ったものである。以下に主な成績を述べる。 (1)1,9-dimethylmethylen Blue(DMB)を用いた簡易なムコ多糖症マススクリrニング法を開発 するために、従来法(カルバゾール法)との相関性、乳児期の尿中ムコ多糖月齢変化、DMB 反応に影響を及ぼす物質、サンプルとしての原尿と濾紙尿との比較、岐阜県でのパイロットス タディについて検討し、本症のマススクリーニング法を確立した。 (2)ムコ多糖症IV型(Morquio病)の欠損酵素であるGalNAc-6S-SulfataseのcDNA・ゲノム遺伝 子をクローニングし、本症の遺伝子解析を可能とした。さらに染色体遺伝子座位が16q24であ ることを明らかにした。 (3)ムコ多糖症Ⅰ型(Hurler/Scheie病)、Ⅱ型(Hunter病)、Ⅳ型(Morquio病)、Ⅶ型(β-ダル クロニダーゼ欠損症)患児の遺伝子変異を同定し、変異の多様性、遺伝的背景を明らかにした。 さらに出生前診断、保因者診断に有用であることを示した。 遺伝性ムコ多糖症は、代謝異常症の中でも比較的多い疾患である。乳児期マススクリーニング法 を確立することは、早期診断、早期治療を進めていく上で極めて重要であり、本研究が少なからず 責献するものと考える。 平成6年3月 -2-研究代表者 折 居 忠 夫

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