Title
上皮小体ホルモン受容体を介する骨細胞のカルシュウム代
謝制御機構に関する研究( はしがき )
Author(s)
安岡, 忠
Report No.
平成8年度-平成9年度年度科学研究費補助金 (基盤研究(C)(2)
課題番号08672297) 研究成果報告書
Issue Date
1997
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/327
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。は し が き ホルモンの概念は従丸特殊な構造を有する内分泌器官あるいは細胞の分泌物である と定義されていたが,今日,生体内の情報伝達物質をも含めるようになっている。ホル モンは一定の内分泌器官あるいは細胞から分泌され細胞外液を介して全身にくまなく運 ばれるものと】傍分泌(ParaCrine)あるいは自己分泌(autocrine)と呼ばれる機序で分 泌されるものがある。ホルモンによって変化する特定の細胞を含む組織あるいは臓器を 標的組軌臓器と呼んでいるが,標的臓器が生体内に存在する多くのホルモンのうち特 定のホルモンに対してどのような機構で作用するか長らく不明であったが,近年,標的 臓器には特定のホルモンと特異的に結合する物質が存在することが解明され,それを受 容体(receptor)と呼ばれるようになった。したがってある組織において特定のホルモ ンの受容体を証明することによりその組織がそのホルモンの標的組織であること力く分か り,ある種の生理的環境下での受容体の結合親和性や結合能を測定し,それらの変化が 見られる場合その生理的環境を反映して受容体の性状が変化するものと考えられる。 産卵期の鳥類,特にニワトリは卵殻形成のため1日当たり実に全体重の10%に相当す るカルシュウムを代謝するとされ,急激なカルシュウム濃度の変化に対応する機構が存 在するものと推定される。さらに血中のカルシュウムの運軌代謝に卵巣ホルモン特に エストロゲンが関与していることが示唆されており,上皮小体ホルモンと卵巣ホルモン の相互関係を知るために優れた実験動物と考えられる。上皮小体ホルモン受容体は腎臓 や骨芽細胞様細胞などにおいて報告されているが,骨芽細胞様細胞はニワトリやラット の胎児の頭蓋冠より培養したものあるいはROS17/2,ROS17/2.8,UMRlO6などの ラット骨肉腫由来のクローン細胞であり,成熟した動物の骨の代謝を反映しているとは 云い力くたい。そこでわれわれは卵巣ホルモンの分泌が活発でその変動が明瞭な産卵鶏の 放卵周期中の様々の時刻で,頭蓋冠の骨膜と腎臓より細胞画分を精製し,Scatchardの 方法により分析し解離定数(Kd)ならびに結合能(Bmax)を得て,それらに対応して休産鶏 の解離定数(Kd)ならびに結合能(Bmax)と比較検討を試みた○ 研 究 組 織 研究代表者: 研究分担者: 研 究 経 費 平成8年度 平成9年度 安 岡