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冠動脈病変に特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併し冠動脈バイパス術を施行し得た1例

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Academic year: 2021

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68 症例は51歳男性.昭和59年10月出勤途中主とし て左方視時に複視を自覚.11月当科初診時,左V、, VI脳神経の異常が認められたが症状はほぼ2週 間で消失した.昭和62年3月再び左III脳神経麻 痺が出現し当科に入院した.眼窩静脈撮影では左 海綿静脈洞の造影不良であった.昭和63年6月複 視を認め,左V1, VI脳神経麻痺が出現した.眼窩 静脈撮影で左海綿静脈洞の閉塞,CTで同部の

high density, MRI(T2強調画像)で無信号であっ た. 本症例は反復する外眼筋麻痺を主徴とし,鑑別 すべき疾患としてTolosa−Hunt症候群,腫瘍,多 発脳神経炎などが考えられたが,臨床症状,検査 所見から海綿静脈洞症候群と診断した.その原因 として海綿静脈洞血栓症を考え,症状再燃の機序 について考察を加えた. 21.冠動脈病変に特発性血小板減少性紫斑病 (ITP)を合併し冠動脈バイパス術を施行し得た1 例 (循環器内科) ○上塚 芳郎・玉城 明美・田中 直秀・ 青崎 正彦・細田 瑳一 (循環器外科)小柳 仁・遠藤 真弘 (内科1)押味 和夫 今回我々はITPに高度な冠動脈病変を合併し, ガンマグロビン大量投与により冠動脈バイパス術 を行った1症例を経験した.症例は53歳の男性で, 3年前より軽い出血傾向があった.60年1月労作 性狭心症を発症.同時に血小板減少(2∼3万/ mm3)を指摘されていたが放置.62年5月冠動脈 造影を行ったところ三枝病変で冠動脈バイパス手 術の適応と考えられた.しかし,血小板減少が存 在するため,手術リスクが高いと考えられたため, ガンマグロブリン20gr/日を5日間投与しながら 血小板数の上昇が生じた時点で手術を行うことと した.投与後8日目に血小板数10万/mm3に増加 したので無事に手術を行うことができた.また興 味深い知見として血小板数と平均血小板容能との 間に負の相関関係が認められた. 22.CTにおける健常日本人の大動脈径の計測 (放射線科)松永和歌子 第三世代CTにより,健常日本人の胸部大動脈 径および腹部大動脈径を性,部位別に計測した. 対象症例数は各300例,年齢は2歳から84歳で10年 毎の8グループに分けて,その経年的変化につい て検討した. 大動脈径は経年的に増大するが,増大様式は一 様でなく,男性の胸部大動脈では30∼39歳迄比較 的急激に増大するが,腹部大動脈では20歳以後は 増大率が低下していた.これに反し女性では全て の部位で等差級数的に増大が認められた.次に, 部位別の変化を見ると大動脈は中枢側から末梢側 へは自然な先細り(tapering)を示すが,その程度 は胸部の方が腹部より大で,経年変化には性差が 見られた.これらより,年齢,性,部位別の大動 脈径の計測は異常の判定に有用であることが示唆 された. また,第10胸椎および第3腰椎の椎体横径に対 する大動脈径の比率を算出すると,30歳以後ほぼ 一定で,簡便な健常値の指標して有用と考えられ た. 23.Carbo−Medics弁による弁置換術の早期臨 床成績 (循環器外科) ○川合 明彦・遠藤 真弘・林 久恵・ 橋本 明政・小柳 仁 人工弁置換術において,当科では二葉性傾斜型 ディスク弁であるSJM弁を第一選択とし術後の 血行動態としては,ほぼ満足のいく結果を得てき た.しかし遠隔期の血栓塞栓症,溶血性貧血,弁 機能不全の発生を認め,より良い人工弁の開発が 待たれていた.今回新しい人工弁であるCarbo Medics弁(CM弁)の臨床治験の機会を得たので

報告する.CM弁はSJM弁と同じ二葉性傾斜型

ディスク弁で血行動態的にはSJM弁と同様であ るが,弁座と焼魚の改良により強度と抗血栓性が 改善されている. 本年8月より治験を開始し18例,23個の移植が 行われた.術式は,AVR 5例, MVR 16例, TVR 2例である.術後早期の成績では,valve−related complicationの発生はなく,術後カテーテル検査 の結果を施行した症例で検討するとPCW 18.9→ 一158一

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