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耳漏を欠きグリージンゲル氏症候を呈した右側ベツォルド型乳様突起炎の一例

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Academic year: 2021

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〔臨床實験〕

1論警部瀦雛婿)

耳漏を細きグリr一ジンゲノレ馬症候を趣けこ

右翻ベツォ.ルド型乳様突起炎の一例

東京女子書季専門學校耳鼻咽喉科激室・鍵三重 耳翼イクヨ敬授)

毘敏授 窪

クボ 壌

手 奥

オク. 田 ダ 敦 アソ 明 ノイ (受付耳署和23年12月4日) 子 理 緒 言 獲病以來耳の自畳症歌輕度で,殊に耳漏を全く Mv・た濤署療を受けてみながら耳疾患を看過され 長v・経過の後Gr三esip.ger氏症歌を現はして來た Bezold氏乳様突起炎の一例を経験したので報告 する。 濁 患者 島根菓,56議男子,職業 會就員

輩診 昭和23年7月10白,7月13日内科

より鱒科入院』 主訴 右飼耳後部腫脹,偏頭痛及難聴

現病歴今年3月2日より約1週聞38。C憂

の嚢熱,右耳痛及爾側難聴があった爲内科署の診 察を受けたが,耳に異常はないと言ばれた。約1 ケ月後輕度の右偏頭痛と右耳後部の疹痛を感じ, その後約2ケ月間氣分が勝れぬま・Nに経過し,そ の闇斗人の内科署に韓)セ受療したが,診断が確定 しない爲7月7日當二三騨内科に紹介されて入院 した。入院後葉臼38。C皇の獲黙があb,高潮緊 急を俘って來たが,内科的に著攣がない爲7月10 日賞科に需診。 現症 艦格中等度,榮養不良,顔貌蒼白苦悶 歌,食慾不振,頸部運動不能,特獲性眼去なし, 骨豊温 37.SOCoご 局厨々見;右耳下部は中等度二種暖し,乳檬突 起尖端の後方及び下方に亘診湊蔓性に浮鍾廷腫脹 を認め,塵外著明,即ちGr三es蟄難r氏症候を呈し てみた。この爲に頸部の言動は全く不能で耳の診 察も拒む程であった。外耳道な後上及び後下壁が 強く腫脹し,前下部に鼓膜の蒼白浸溜を塵かに認 めたので鼓膜切開を行ぴ,少量の血性分泌物が響 動性に動くのが見られた。之から細断標本を作っ たが菌陰性。翌日既に鼓膜の穿孔は不知で,耳漏 も全くなv・。7月13日内科より轄科。 ’諸検査成績. X適適眞により右乳檬蜂案の壷育は比較的良婬 で,三歳の痛壁は著しく不鮮明となり・骨骸解豫が 見られ,周邊に特に:巨大蜂案の稜育は認めない。 圭徳力槍査Hartm訟n氏蓮綾書叉で崖側氣導は 各書階共に.40%以下に短縮。 血液稔査 白血球1斗.600で自血球碧多症を認 め,赤沈も非常に促進し,中等贋玉三2m!n。 腰惟穿澗初量150mm.水檬透明,QUecken一 門te5t氏現象は左右ゐ堅差83 mrpt.で陽挫J 以上ゐ如き局所々見及諸槍査凌綾よtt右側亜急 性中耳炎,Bezold氏製様突起炎:並にS字歌洞短

栓の診臨の下に7月15日Schwartze氏術式に

より乳様突起馨開徳を行った。 手術所見 乳様突起後下部の軟部組舞ま浮踵歌 に腫脹し,側頸蔀に及んでみる:.骨表面には異駅

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32 なく,骨壁を馨除すると濃厚粘稠な膿汁が湧出し た。蜂禦の獲育は不良で,乳様洞も比較的深部に あり大豆大で中に膿汗を充す。経末蜂案の焚育は 比較的良好で,之を充分毒煙掻爬したが痩孔は認 あられなかった。閣騨藻の中頃から小さい,黒 色の肉芽を有する小痩孔が前下内方に通じ,申か ら濃厚膿汁が湧出したので,その周園を墾除籏嬉 し,肉芽を掻爬して進むと,S宇歌洞第二膝音9か ら頸静手甲部に亘り肉芽で覆ばれた血管壁を露拙 し,此庭に揖指頭大の膿瘍形放を見出した。S字 欺洞中央部で試みに洞骨離を除去すると・洞壁は: 青色で搏動を認め,試験穿刺により流1血を得たが 越智に近V・膿膓腔の部分では血液をi讃明しない。 S準歌洞穿瑠血液の葡萄糖ブイnン培養の結果ぱ

罐騨・膿離r、P・・ici11三・r簿華魁入し

て手術を絡る。 手術後の経過は非常に順調で,頭痛その勉の自 畳症歌は日醤に輕快し。約2週問後には耳後部の 浮腫性腫腹も浩・失した。骨創面が大きく中央部が 稽陥凹するので,術後55日目に耳国画の縫合術 を行ひ,鍛力も大嶺健側位に恢復し,術後67日 目に全治退院した。 考

Bezoi・d、氏乳三三起炎:とは,中耳炎の病攣が進 行して乳様蜂箕内に波及し,卿之乳様突起尖端及 下面の翼壁を破壊穿通して側頸部筋薩閥に膿竈を 作るもので,淺型,砂型の二型がある。淺型は絡末1 愚案の嚢育良好なる時,現職突起尖端内壁の骨皮 質が最:非器な爲,該部を穿通し胸鎮乳様新内面に 滑って下降するもので,本型は早期より筑子突起 尖端下方の側頸部に蜂昏々炎性腫脹が現はれる。 深型は由下氏の所謂乳様洞下深酔案の稜育が良好 で下底の骨皮質に接してみる時に穿孔するもので 前者より少b。此際の炎症は深部に形成される爲 外頸部に現はれる事遅く,長い間卑見されないで 頭痛,頸部運動障碍,嚥下障碍,牙關緊急等の症 歌を現はす。 本症は蜂案養育不充分な小鬼期には稀で,起炎 菌はムコーズス菌によみものが大部分で,從って 当人に多い。 磁にGriesinger氏症歌とは,筑様突起炎に績 辞したS字歌洞の血栓による閉塞のために,後頭 静脈より乳様導血管を経てS字歌曲への血流が阻 止されて,後頭静脈の欝血を喧し乳様突起後縁に 滑って,駆痛を有する限局性腫脹を呈したもので ある。 本症例の病機逡行め経路を按タるに,本例は手 術所見により乳様蜂案嚢育は一般には不良であっ たが,山下氏の所謂乳檬洞下深蜂案に異常盛大蜂 案を認めた。護病3ケ月飴の長い経過中に耳漏を 見る事なく,症朕輕微である爲看過されてみる間 に,病癖は主としてこの:巨大創案を中心にして進 展し,乳様蜂案外壁が厚かった爲に外部に:は病攣 が現は:れなかったが,この孚L繊嘉禄の:巨大蜂集の 隔壁は消失し一つの膿瘍腔となり,邉に頸静脈球 近く迄露出するに至ったもので,炎症は静脹面内 壁にも波及し,壁在性血栓の形放も想像されるQ 且この膿竈は上外方の閣閾画集と小宴孔を通じで 蓮絡してみたのみで,炎性産物の排泄悪く・・可残 の内塵産金り爲に閉塞性血栓と比比の作用で血忌 停止を寒した結果,Griesinger氏南丘を示した ものと考へられる。同時にこの骨壁浩央の爲,賑 管壁を下垂して深部頸筋幽間に炎症性浸潤が波及 してみたもので,未だ膿瘍形成には至らなかった が,痩型のBezold氏乳様突起炎を惹起してみた ものと思はれるQ 本直は前述の様に再三に亘る塗抹及培養の菌検 査に拘らす,ムコーズス菌は勿論他菌をもkく讃 明しなかったが,久保教授の所謂備性ムti 一一ズス 中耳炎或はUrbantschitchのMuc・sus・t三tis ohne Mucosusに一致するもので,且Ecl〈ertm6一一 biusの遷延性進行型のMu60susotitlsに最:特有 な型を示したものである。 治療に就て 中耳炎の治療は可及的早期に鼓膜切開によ勢, :充分排膿を圖ることが最初にして最:重要な塵置で ある。之に併用してSulfamln剤,殊にムコN・ズ ス中耳炎:に謝しては Sulfapyridin 又は Su1− fat’hiazo1を用盛.ることにより合併症を防ぎ・治 癒を速かならしめる。 近來PeniciIlin療法の・普及によって,更に効 一一一

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33 果顯著なものを見る。Pe謡ci鍬nは一般に菌護育 阻止作用と,或燦件下に於て殺菌作用を護揮する 一方,細鞄纏織特に白血球に費して直接影響を及 ぼさない勤は注目すべき事實で,化膿創面叉は匿 腔丙に庚用し得ることはこの爲であると云はれて るるJ .一羽?R教授蓑i唱の動脈性衝撃注射療法は近來 各方面より迫試され,有効であるとされてみる。 本錫に於てもSu1f・龍・・1連績内股儲量3雪9) と,’驚盛C圭駈nの筋肉内注射を爲すと共に,外頸 動舐導4G%葡萄機液に2.5萬軍位の混入注射を1 前後3圓施行し,其上膿瘍聾掬注入を併演した事 が,病竈の充分な顕放と共に乙鳥の治癒を早から しめたものと思惟す。 . 一 二本例はGriesi聴er氏症候を示し, Qu.tcken− stedt氏現象陽性であった爲,臨床診断はS旧記 洞血詮と診断したが,手術時二部の穿劇血液培養 で菌陰性,静概二丁の所見より壁在性血栓とは思 はれた憶ミ,内頸静月辰結秀ξを行は’す.,叉S宇寿夫洞切 開により血栓を緋除することなしに治癒し得た。 誌 .本倒は56歳男子,獲病二二に輕度め耳痛三二 霧を訴へ,内科留を韓々受診したが診噺確定せす .2ケ月孚後に至りて當科初診時はift tl Griesinger 氏症候を呈してみたが耳漏なく,耳後部腫脹は下 :方へ遙み,Bezo星d二二二三起炎の症候著明とな bSchwartze氏手術を施行した。 手tt所見で乳檬洞下深蜂案に帽當して異常に亘 大な栂指頭大の膿瘍膣を獲見し,S字釈洞第二膝 部から頸静脹球に亘り一肉芽に蔽はれて静脈洞周園 膿瘍を呈し,該部の試i瞼穿莉たより壁在性血栓を 恩はせたが・、血液培養は菌陰性。 Grieslnger氏 症候の域立ぽ,該膿膓の墨迫に由る血流停止が主 因ならんと考へ,毒鉾脹満切開による亙栓除去や内 頸毒弄賑結紮を行ふことなく,軍に=三)e登lci1Hnめ1 膿蕩腔内への注入,右側頚動脈注射及筋肉内注射 (合計3G萬輩位)を鎌用し,術後67臼旨に全 治退院した。 稿な洛冬る1こ當り御1指導,御校匿1な具易リナころ佐藤歓さ受i二 探甚の謝意な捧ぐ。 (本論:文は昭和23年10月23日,日本女子馨學研 究含第4直総書・席上でqミ寅.けこものである) 引 用 上歯 1)本質夏雲,愚壊豊: S宇駿洞属圃炎のレ!毛泉診蓋 1=.就て,耳鼻舗床36,6,493,(昭16,6) 2)久舞猪Z吉1臨床耳鼻咽喉科學Z45,189,193頁 (曙15) 3)申尋者覇:動脈{生虚誕注射療法(昭23,1) 4)豊々貫之:最新琵學疫法(昭22,9) 5)立木豊: ムコーーズス中耳炎,大昌耳鼻47,12, (昭 16, 12) 6)立木豊=ムu一ズス中耳炎に就て,耳喉9,4ジ 365,(昭11,4) 7)山下憲治=星野耳鼻魍喉科學耳科篤(昭16,10> 一33 一一

参照

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