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諸種麻醇藥の慕心に及ばず影響

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(1)

235

諸種麻醇藥の慕心に及ばず影響

第1編Urethaneの影響に就て

金沢大学医学部生理学教室/主任 織匠塞教授)

研究科学生 森  田  清

ム勤06σ」去刀・麗

(巳召和26fI三4 弓27 U受β付)

1.緒  麻醇の本態に関する学説は少くないが,:其の

中比較的重きをなすものにはVerworn i)の窒息 読,H6ber&Lille・2)の提唱した透過性読があ る.特に後者は興奮性をも併せて説明し得ると して多くの生理学者に支持されたのであるが之 れとても根本的に難点があって,現今に於ても 狗定読を見るヒとが出物ない.一方近年紬胞の 膠質に関する研究が進み此の方面からも麻醇作 用の究明が試みられてお・り,其1の一つにCo110id Chemical theory(Heilbrunn)3)があって,細胞 の興奮性,麻醇作用,特に低濃度麻醇藥による 細胞の被刺戟性,興奮性の充進を巧みに論下し

てみる.

 一一方心臓機能に及ぼす麻醇藥の作用は既に内 外多数の学者により研究され,4蹄麻醇心臓の 生理学的即ち興奮過程に関する業績では抱水

Chlor・ti, A lkoho1, Urethane E一 J ljひたRohde f;)

(1906), Bornstein 7) (t906), Koch  t) 〈1920),

R6ssler 9)(1924),太田10)(1927),春田11)(1929)

等の砥究がある.小柴12)は更に塩酸Cocain,

Chloretoneをも併せて実験して,高濃度麻醇i築 作用 .ドでは心筋は不等興奮系に属し悉無法則に

從はす,叉麻酉門流後濃1麦により其の麻醇速度 に差異あるも比較的速に1専動は室,房,洞の順 に停止し,伝導系は三二するが心筋は未だ二丁 途上にある〜二とを述べてみる.之等は主として 心筋に対する作用を襯察してわり,自動中枢,

特に興・奮伝導系に及ぼす影響については詳細を

欠bてるる.叉Rhode, E. i:s)(1906), Bornstein

i ) (i906), Boeq, h r ) (1920), Beritoff u  liskim−

al−lurl lt )(1924), Levi 17)(1925),等は工水Chl−

0τal其の他の麻二二による興奮期に於ける心筋 の不応期を求めてみるが,伝導系の不応期に関

する研究は僅かにJunkni ann iS)(1925)の蛙心

による業績があるのみであ70.而も之とても前 処置としてIO%Urethaneを12cc乃至1.5cc注 射してみる難点がある.

 依って著者は房室分離標本により,心筋及び 伝導系に対する各種麻醇薬の高濃度に於1ナる麻 醇作川及び低濃度に於ける興奮性増減の作用を 比較研究した.特に湧室転導系の與奮性に関し ては其の紙導恢復曲線並びに不応期を求めて糺

「夢」しノブこ.

II.実験方法

A,実瞼材料

藻(But o j{iponica)を共の大いさ,雌雄を限定せず

佼用した,手術前麻酪は之を行はず,脳脊髄を破壊し た.型の如く心臓を露出し,門禰脹,肝榔恢,前大翻

[ 1 )

(2)

版を結紮切断し,両肺臓を威る可く中心に近く詰紮摘 出し,次いで後大翻臓に「カニ=・一レ」を挿入し最後 に両鯛の大動厭及び頸動脈を孚ば切開して灌流液の流

出ロを作る,尚ほ迷走,交感紳経は二流に先立ち威る 旧く心臓に近き部位にて切断した.

 B 三流装置

1

c

A・5L入り下口瓶(高野氏液)

B.1L入り下ロ瓶(麻醇灌 硫雫夜)

C・硝子管

D。ピンチコック

E.u字型水桂圧力計 F.三方活栓 G・活 栓

H・後大静脈用「カニューレ」

 第1図の如く灘流液,麻酪藥加胆流液を容れた2個

の1−Vリオツト」瓶と,後大静脈に挿入せる「カニュ ーレ」とを1ゴムー」管及び硝子管を以て連結し三方活 栓を以て灌0記液の置換に便にした.灌照準は図の水柱

圧力計により大略5cml12f)にしたが,洞,心房の拡 張状態により之を多少調節した.灌流液は高野氏液を 用い,灌流事には予め酸素を飽和せしめた.

 C.使用麻評説の腫類及び使用濃度

 Ure豊hane(武田)

 Ether(Merck)飽和溶液

 Olllo而(、rm(武田)飽和溶液  Cncam hydrech】aride(三共)

lChlora] 1iyclrnt・(局法)

1・h1G一(三共提供)

r

I

 o.1%, e.e2%, o.olo/o, o.eose/,

1 o/6 , O .2 0/6, O .1 0/6 1

4 /o, 20/e, 10/0 109/a, lo/o, e.so/6 G.le/g, o.olo/., o.oolo/6

Q.2e/,/, o.1%, o.02g/,, o.ol o/b, e.eo.r:o/.

 以上6種の三主藥は何れも高野液に溶解して使用し

た.面ほEther及びChl⇔ro〔ormの場合は充分高野

氏液と混下振撮させて後窪S時間密栓謙白して得た飽和

溶液を更に所要の濃度に高野氏液にて欝釈して用ひ

た.

 D.測定方法

 教室慣用の沖山1 りの方法に準じ,房と室の牧縮曲線 を分離し,矧盛璽度を変化し1摯る電動式1キモグラフ

イオン」上に描写した.

 即ち第2図に示せる如く,心房心室は「セルフイン」

にて吊し上げ,1じ・磨は1ケの二二及ひ郷原式描写櫃拝 を使用,心室は1 ;ng. ・hmn1・の描写慣杯にて懸乖焔写 せしめた,術ほ動振球部と,反対側の房室境界部とを

「セルフイソ」を用ひて固定した,時標にはJacquet氏 時計の㌃秒を用ひ牧縮曲線の直下に同時記鋒させた.

伺ほ房室谷曲線間の時間約ズレは描写開始及び終了後 の時間的:ズレを測定して補正した,叉測定に際しては 日本光学の標準尺を用ひ,挿写曲線の起始点を測定点 とした.測定事項は次の如くである.

 (1) 洞「リズム」(捕動週期) A−A

 心房牧縮線の起始点間の距離を同時描時曲線の棘聞

の距離より算出して求め,之をA−Aで現はして洞

「9fム」に代へた.

 (2)房室伝導系の伝導時間(房室間隔)A−V

 心房及ひそれに対応する心室の牧縮曲線の起始点間 のVkl離から求め,上記の方法により之を補正し, A一

[ 2 ]

(3)

諸種賑醗薬の蟹心に及ぼ影響 U,7

第  2

o 図

g==3,一meXfs

v

A 0

Vで現はした,

 (3)心際及び心室の軍縮高

 各kの牧軒高の絶対直の比較は出來ぬ爲め厩幣灌硫 後実測された牧縮高を作用前のそれと比較することに より百分牽を以て示した.

 以上の各項を麻醇灌翫直醜及び麻酵灘ξ充後1,ら3,5,

10,15,2◎ε0,分の各勝軍に於て渕甘し播動数の7}・均値 より算出した.

 (4)房室縁導系の伝導恢復臨線

 当敬怪士用の期外刺戟法L)。)により求虻た.即ち刺戴 として軍一・開放感応電流を与へた.「ポ_タ」氏劉盛応

電流器の「コイル」聞隔は3乃至5cmとし,自令電極

は房室境界に近い心房に岡定し,電源には2「ボルト」

乾電池を用ひた,伝導悼i復曲線の用ひ方は概略次の通 わである.低濃度賑弊藥灌流後略εO分,房室の牧縮高 の一定となるのを待って,心臓週期の色々な時期に刺 戟を加へ期外牧縮曲線を描かせる.

 」の曲綜について心房心室の洞「リズム」による牧 縮及ひ期外牧縮の隆起野点を水め,共の間隔と同時に 描記した等時曲紛を比較して各課縮の時聞々隔を算出

した.

 此の場合洞「リズム」によう心竃}心室の枚縮を各々

(A),(V)で示し,心勇に・与へら阪た期外噸1戟で起る心 房の期外牧縮を(AE),之に対芯する心室の期外牧縮を

(VE)で示すこととした.房室伝導時閤(AE−VE)を 維軸に探り,先行する心房の日置牧縮(A)と心1毒期外 牧縮(AE)の時平々隔を心跨の期外目縮生起時間(A−

AE)として横軸にとi}しば,房室伝導系の憐復曲線が求 めらhる.之と瞬醇灌流前の対照1臨線と比較した.之 等の曲線け直角双曲線のようで,共の起点(左端)は 房室伝導系の不応期の終了直後に始まる,: i)

 以上の実験はすべて標本作製し,酸素飽和高野氏液

灌流開始2時闘丁丁より之を行ひ,5時間後迄に終了

する如くに,しナこ.

HL実験成績

 各種麻醇藥を高野氏液に溶解して墓心臓を灌 流し,麻僻経過に於ける白動性,債導性,牧縮 性の変化,及び作用後李衡欺態に達し7C時の興 奮転導の疾復歌:態を多数の実駝例について個別 的或ひは統計的に襯察した.

 A. Urethztne

 !.心筋の牧縮高

 Ureth鋤eを色々の濃度(1%,0.2ρホ0.196)一t

作用させた場合,心房と心室の牧縮高が如何に i変化するかを時間的に追跡した.測:定し五敢縮 高の藥物作用前の牧縮高に対する百分率を求め 各IO例について其の4:均1直を算出すると第1表 とな1),之を図示すると笙1図のやうになる.

[ 3 ]

(4)

(fo6)

100

so

心房牧縮高の離離爵勺変化

、噛、

  噛、殖

     、細、  01%

       殉、 

  .層二物    噺嘘L巴●也

       噛㌔蜘切02%

×te

    蓋%

L晶㎞』血一

1

(o(,}

100

5 10 15 2g

崔⑰(min)

50

心窒牧縮高の時間白ノ」変化

穫_玉顧 蟻、\、。

    K ・…一一一a一..こ=〉瓢.

o

   gxe一一

e.1.g,t

葛乳

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   u%陥・・%一註%r i    瞬病室}蒋握一応房総引

       ヒ

照1100%11CO%1G⑪%1GO%:100%1⑪09・,、

し撫。雌雌皿一

調

対 1 2 3 5 10 15 20 30

分 分 分 分 画 分 溜 分

  1101 ほ03

101koi

   

98110。

80i99

44  62

33243 19i45

97 i 96

S6 91

76 i 90 64 , 8/

54 , 76 48 i 72 導0  71

99 le1 96 leO

92 i 99

9C 103 89 103

S4 ] 94 78 i 8Jr 65 , 67

2

5 10 15 2a

S8 Ciiim.)

 第玉図より明かな通り,心房,心窒の牧縮高 は麻陣三月1時鞠と共に低下する.其の割合は Urethaneの濃度が大なる程大きい.叉同一麻醇 条件下で心房と心室を比較すれば,牧面高の低 下度は前者より後者の方が楕受小さい.

 叉低濃度のUrethaneを用ぴブこ場合に,は心室 に於て麻醇の初期に一過性の牧縮高の埆大が認 められる.(第2図a,b)

 2,洞週期と房窒伝導時間

 tL)   196   tTrethane  G7_)寿と多病

 斯る高濃度のUrethaneを作川させると,大 多数の例では麻醇凡流開始後1分にして洞「リ

O.29 o  I」retlnne

(b)

心 房 心 室

(の 心 房 心 室

Aensn

文寸月員  15>   2/    3/   5!   7/   1G〆   15/  20〜   30〆

対 照  1分

2i

O−19/o Ureth」ne

51

       毛   お

】⑪ノ     15〆      20!

?,C/

t 4 ]

(5)

諸種麻躰藥の蟹心に及ぼ影饗 239

ズム」並びに房窒俵導時岡は延長し始め,次で 洞房伝導系叉は房室隊導系の不完恥遮断が煮起 され,7乃至8分後に洞房伝導系の完全遮断に より洞の搏動のみが僅かに観察される.更に10 分後に於て洞の搏動も肉限的に認められない

196  疋」retllご三n更}

第  3

   v        ∈      弓

      騨細面 醗

:対照     15}      2〆         3/

カ㍉  止ヒσ)r,寺期kこ方冬て:もflシO・房,  d・室シよタトよ り与

へた電気的刺戟に反応する,從って重%のUre・

thaneにより,先づ洞房籏導系及び房室転導系,

次に洞自動,心筋の順で完全麻辞に陥る.1第;

3図)

図1%Urethane

 所が1%Urethaneに,より麻茜卒灌流開始後20 分問に亘り洞自動」興奮爵号系並びに心筋の機 能が完全には抑制され》ユ場合もあるので,共の 1⑪例に:於ける洞週期(A−A)及び房窒伝導時閲

(A−V)の雫均を各々麻醇灌流前の百分李で示 すと第2表,第4図のようになる.

 即ち洞「リズム」は麻醇三流時間と共に逐次 綾羅となり,20分後には.182%に達するが,房 室伝導時開の延長度合いは158%に止る.而し

て叢薄図では洞「リズム」の曲線が麻辮;灌流雛,

初期に於ては上方に凹,中頃から末期に亘って はし方1こ凸であるのに反1ノ,房室伝導時間の曲

2eo

〈.O.

5i

.縫.

 敦

9分心樽停止

15.tJ

9ノ ↑   1   ↑

 Reiz Reiz 1〈eii

心房刺戟により 心房心室に期三下縮

第  2  表

1.0/o Uret!ianc

対 1 2 3 5 7 10 15 2g

照 分 分 分 分 分 分 分 分

洞週期  房室間隔

leegb

103 1e6

1{4

135

1E・0

159

1.Pg

182

10096 10ei

{綴

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  乱_A

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一      一

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o 5 10 15 :,o 30 (]:nn )

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八__V

ruo L..一

 i i, 1

 』       一巴→一

,o

1 1 ena. 一s−an m−in  , IO

鞍は初期には上方に凸,末期には上:方に凹をな してみる.此の様な屡窒縁導時鷹のi延長を來す 原因として麻醇藥の直接作用の他に洞「リズム」

の群長による影響も考へられる.即ち洞「リズ ム」が:充分援徐であれば房室伝尋系は興奮性を 族復するに充分な余裕が与へられ,從って興奮 伝導骨絡}は:比較的短いが,洞「リズム」が急遊 なるときは,房室云尋系の興奮性即興に充分の 余裕なく共の結果興奮拭鶏日ぴ聞は比較的長くな る.斯る洞「リズム」と房室俵導系の興奮俵導 時聞との関係を考慮すると上述の第4図のA−

A曲線及びA−V曲線の琴曲補互の関連が明か

になる.即ち麻苧の進行につれ洞週期(A一一一A)

も湧室伝導時勢(A−V)も共に延長するが,初 期に於ては洞週期の延長が比較的軽度なるた め,麻酵作用による房室{宇戸時問の延長は顯著 に現はれ,A一一V曲線は比較的急1唆な走行を示

3

1r」 20 舘(1,;m.}

す.申期に:至り,洞週期の延長が著明になる と,之が房室黛彗時開を短縮せしめる意味に作 用し,膵醇藥の延長作用を或程度打浩す結果,

房室伝彗時閥の延長は比較的軽少となる.即ち A−V学閥曲線の傾斜は1中期に一時綾かにな る.末期になると再び初期と同様の傾向が認め

られる.

 更に一L記二曲線の関字性を吟・写し,併せて麻 陣薬の房室縁導系に対する直接作)lj ueよる房室 揖導茅門の延長を改の実駆により実証すること

が肺野た.

 同一i纂心標本につき3回1%Urethane l蓑遵流実 駒を繰返へした.之をN・・1,2,3,の実験と呼 ぶ.各回の間には約60分のUrethaneを含まな い高野門馬灌流を行ひ,前回の麻醇藥の影響を 除去した.(第3表,第5図)

1

R

     i No.1

     1 u−m 一L一一 T   LL

___⊥一△τ舵.一L△二L

     f      i

      :

1

2 3 5 7

;・0

15 20

.a│O

i lslo.2

     1 A−v

 A−A

l    一 1

 1秒 照i3.50

分i3・F]5 分 i3.59 分1 A,.07 分  5.55 分  5.59 分  6.G7 分  6.32 分;

分 1

1GO ⑪.66

%i秒

101 0.57 102 G.61 116 10.59 159 G.66

160  10.70    173 1⑪.75

1811G.91

O/e

100 86 92 89 1CO 106

1 rit 4

1:8

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     に 

      

     tA−A

臓下編逡6

[1・001084・。01⑪5 10・70

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1e6 117 114 1 103 1

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[ 6 ]

(7)

諸種麻醇藥の蓋心に及ぼ影響 241

ie6

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A

第  5

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1叫 A一・

Ne 2 A−A

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5  10t 15

 No。1とNo.3とは本学1強では文寸1轍となるべ きもので第4図の実験と同じ実験条件の下A−

Aで時下曲線及びA−V時聞li駐線を求めた三等 の曲綜の野饗は第4図の夫と略鳶類似してみる No.2は麻醇堺流中洞房伝導迦;断が起り,房以 下の搏動が停止せるため,室に近い心房部に一 定間隔(286秒)で律動性の電気刺戟を与へ,之 に対応する房室伝導時間が甚平の進行と共に如 何に変化するかを観察した.:No.2では洞週期 に相当するものとして上の人工刺戟の週期をと

った.之は一定であるから,A一一一・A時1門門線は

横軸に雫行な直線になる.之に対応する房室伝 導時間の延長に於ては,対照実験及び第斗図の 実験域績に考慮さるべき洞「リズム」の変化¢)

影響は全く除外されており,A・一一一V時間曲繊は 全くU rethaneの房室伝導系に及ぼす麻i弊作用 の現は祖と見緻すことが畠來る.其の形歌によ るUrethaneが房室伝導系に作川して起る房室 伝導年三の延長が明かに認められ,夫れは初期 に大きく時關と共に漸減する.

 以.;■の実馬劒〒見よ1)1%Uletha lleにより洞

「リズム」房室伝導時闇共に著明な抑制作川を受 けるととが明かになった.

 b) ⑪.2%Ur・・thaDeの影響

 斯る濃…度のUrethaneを作∫1鯵せると,例外

なく洞「リズム」は延長するが,1%の場合よ り延長の割合が少く,且つ削回灌流附始後15分 以後に於て大体一定値(12.5%)を保つ.房室俵 導系についても灌流開始後室5分以後に於て変化 量が一定値を示すdとは洞「リズム」の場合と 同様であるが,196の濃度の場合と異るのは,

房室伝導門門が(延長例もあるが)李:均して:10

%以内とは云へ短縮する〜二とである.第4表,

第6図は02%Urethaneによる洞Dズム」及 び房室伝導時間の時商的経過に作ふ変化を8例

の手均1直で示しプこものである.

第  斗  表

O,2% UrethaRe

  }洞週期

照   エCO%

分   103 分   118

分l u6

分iu5 分}・2G

分   ユ26 分   124

房室聞隔

 対  l g2 i5

i 10

 15  20

 .QO

ICO9/0

97 98 96 95 95 95 93

謝1

   ノ100 W 

纂  6

いご,曳11・rd}1川ぐ

  A 一一一 A

        びρd卜曲一曲一一 一一曽曹吻岨

      躍 一

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1へ・〕

ICO sj 8C

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5 10 15 20

50いniD)

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−g b.S.一

    一eth.一一一ウー・.te .軸 一哺鱒鞠_噌

一聯齢

o

S 10 15 2C

,30くnm)

 此の場合房室伝導時聞の短縮は洞「リズム」の 延長による二次的のものか,叉麻醇藥による興 奮現象であるかを一応吟味する必要がある.依

[ 7 ]

(8)

って次にUreth:meが房室伝尋系に直接作用し て其の伝導時間を短縮させた例を第5表に示

す.

第5表  0296 U rethaiie

 対  照

 1  分  2  分

1

 5  分

 1G  分  15  分  2⑪  分  30  分

巨工期障鱒㈱

     し

2.69秒 11G%0。64秒  Leoe%

2.98 1 3.34 i 3.24 3.05 3.ce 3.00 3.CO

11。1・.6・

124  G.59 120 !o.58 113 iO.57 112[G.55

   112 10.53

11210・52

94 92 90 89 s6 1 82 81

即ち0.2%Ureth三meイ/三川後逐次洞週期は延長

し10分以後大体平衡状態1乙遠し,12%内外の延

15 丁 邑 ge 10

/一

05

e

7

長増加を示してみる.一方房室伝導前聞は反対 に逐次短縮し,10分以後に於ても更に89%から 81%に短縮し続ける〜二とはUrethane lこよる洞 週期の延長が原因とは考へられない.故に第4 表,第6図に示したように02%濃渡では房室

{三下時間が僅か乍らも短縮しブニ〜二とは,;斯る濃

度のUt ethaneが房室伝導系に促進的に影響し てみることを示すものである.

 次に0.2%Urethal〕eによる房室三二系の恢復 曲線について述べる.今対照となる房室伝導系 の恢復曲線を先づ求め,次に0.2%Ur七th鋤eを 30分作用させた後の鼠導恢復曲線を求める操作 を同一標本につき3回繰返へした威績No.1,2,

3,の順に示す.勿論各回の実駒絡了後麻醇薬除

去のため約60分聞新鮮高野氏液:にて放流しブe.

(a> Control

(b) e.2.Qo  Vrethaue

輿

〈A

 NVs   、双

   iN ...一r−li::一:一 一st  一一一一..一 :..e,.(a> . u

   ハ 『π一 〜一一一一一㍗一「r一議一…泣男

10 15

20 25

A 一 NS (eec.)

30 5.5

 第6表に於て求めたNo.1の実験成績を図示 すれば第7図の伝導恢復曲線となる.洞「リズ ム」は対照挙均値2.60秒よりUrethaneにより雫 均値3.37秒に迄延長し,房室伝導一面は反対

1こ対照2{玄均値0.53禾少よりUrethaneにより平均

O.50秒に迄短縮する 此の場合の恢復曲線を見

るとU蹴hこmc作用による曲線が対!照の左下方

1こ…転位して:みる.艮ljちUrethaDc作月」恢復曲線

を対照曲線と比較すると,房室伝導系の絶対不 応期は両者下肥LO秒で略it等しいが,枳対不 応期以後については両苦共の趣きを異にしてみ

る.即ち対照曲線が1寿の一週期聞中(・卜均2・60

秒)に横軸と李行とならす,二って伝導系の恢 復が不充分であるのに反し,Ure亡hane作用恢 復曲線はその一一週期(単記3.37秒)の約%即ち 2・0秒前後に於て伝導系の恢復が完了して横揺、

と卒行になる.而して両曲線の急峻な部分に於 ける債二時聞の差は著明で0.2秒を超える,之 は明か1こUrcth.u)eの作用に:よる伝導系の興奮 性の高まりを示すものである.両曲線はその右 牛の部分で接近し其の差は0.05秒以下になるが

,測定値の分布よりみて其の:差は有意一(3ある.

 Uretlmle作用1}1yの洞「リズム」はノド均3.37秒

で之に対応する伝導時llUは0・50秒,即ち第7図

[ 8 ]

(9)

諸種麻醇藥の盛心に及ぼ影響 243

第  6 表   0.2%Urethanc No.1 Control

(Sec..)

A−A

2.57 2.57 2.55 2.52 2.67

2 .64

2.57 2.67 2.62 2.55 2.48 2.69 2.71 2.55 2.57 2.62 2.67

2 .62

2.55 2.67 2.67 2.62 2.55 2.57 2.69 2.67 2.57 2.45 2.62 2.55 2.67 2.43 2.67 2.64 2.62 Zls均 2.60

(SL]C.)

A−V

O.55 0.52 0.52 e.55 0.52 0.50 0.52 e.55 0.sor O.52 0.60 0.50 0.52 0.52 0.52 0.50 0.52 0.55 0.52 0.52 0.50 0.52 0.50 e.55 0.52 0.52 0.52 0.60 0.50 0.52 e.so O.62 0.52 e.57 0.52 O.53

O・20/6 Urethane

1儲t憶Yヂ磁㌔翻獄テ

    一   7  一e  fi 一  i

O.98 0.98 1.00 1.oe 1.eo 1.00 1.02 1.02 1.02 1.02 1.02 1.05 1.05 1.05 1.05 1.07 1.07 1.14 1.14 1.19 1,24 1.33 1.48 1.67

1 .81

1.83 1.95 2.02 2.10 2.14 2.33 2.43 2.43 2.55 2.64

1.57

c,)

1.57 1.48 1.55 1.55

0り

1.57 1.48 1.48 1.55 1.52 1.57 1.45 1.48 1.48 1.48 1.36 1.21 1.33 1.17 0.93 e.79 e.62 0.64 0.60 0.57 0.62 0.62 0.62 0.57 0.6e O.60 0.57 0.52

3.48 3.40 3.52 3.33 3.45 3 .57 3.45 3.48 3.C8 3.38 3.40 3.48 2.26 3.17 3.17 3.48 3.38 3.39 3.43 3.40 3.19 2.29 3.38 3.43 3.38 3.26 3.38 3.29 3.33 3.29 3.40 平均 3.37

e.55 0.52 0.43 0.40 0.43 0.50 0.45 0.50 e.so O.52 0.48 0.52 0.60 0.60 0.62 0.50 0.38 0.55 0.43 0.50

0 . 5P..

O.50 0.50 0.48 0.45 0.52 0.40 0.52 0.50 0.55 e.52 0.oo

O.90 0.co 1.eo 1.CO 1.02 1.05 1.05 1.05 1.07 1.07 1.07 エ.10 1.12 1.12 1.14 1.19 1.24 1.31 1.36 1.43 1.50 1.76 1.81 1.95 2.02 2.55 2.62 2.79

.O.05

3.05 3.4e

AE−VE

(Sec.)

co co 1.10 1.le 1,24 1.10 1.24 1.21 1.21 1.19 10.5 1.17 1.e5 1.05 1.oe O.88 0.79 0.76 0.55 0.52 0.64 0.60 0.52 0.52

e .se

O.52 0.45 0.55 0.55 0.50 e.se

のU点であらはされる.先に述べた様に対照曲 線は測定した範囲では術恢復不充分で傾i斜した 走行を示してみる.故に之を更に右方に延長す れは:,恐らくU附近でUrethane作用曲線と交 ることが予想される.今山曲線がU点で交ると

しゃう,すると対照の準均伝導時閻0.53秒が Urethane麻醇により0.50秒に短縮するのは,

Urethame作用による洞週期の延長のみで読明

される〜二とに二なるt併し乍ら第7図に。描れブこ測

定植の分布より判断すれば両曲線の差違は有意

[ 9 ]

(10)

第 7 表

O.2.0/o Urethane No.2

Contro1 0.2%Urethユne

A_A A_v l A−AE

,      [

@AE−V冠i A−A A−V A−AE

」 AE−VE

(Sec・) (Sec・) (Sec・) (・ec・)1 (Sec・) (Sec・) (Sec・) (Sec・)

3.10 0.50 0.98

。。 1     1

3.76 0.50 ⑪.9⑪ ◎o

3.05 0.55

LOO

     1B。

@1

3.95 0.55 0.93 ◎o

2.90 R.05

O.48

@     10.52

}L。0

@  1.0⑪

Gり  i pO

3.71

@     ヒ R.86

o.ε⑪ O.55

0.93 O.95

1.48 O0 3.02 0.50 1 1.02 1.69 3.88 1 ⑪.48 G.95 1 。。

3.05 o.5⑪

;Lo2 11     1

1.69

3.6gi

0.52 ⑪.95 i

oo 2.86 ⑪.ε0 「11・05 } 1.76 1 0.52 0.95 oo 3.10 0.ε0

i1,051

} 1.52 1: 3.81 0.52 0.98 ◎9

         1 P

3.⑪2 0.50

11・05 i

09 3.86 0.57 0.98 oo 3.10 0.50

L57 3・88i

0.55 0.98 oo

3・02 1

R,051

0.εO n.ε0

1 1.071   1.10

QO

k62

13.86 11      113,711

O.55 O.57

O.98 O.98

GO

i [       1

1

3.12      { I O.52 1.12 1.52

13・93i

O.55 0.98 oり

3.ユ0 3.05 2.98

.c,.e5

.c,.o」r

3 .e5 3.05 f,.eo 3.10 3.10 3.05

3.or)

3.00 3.C2 3.02

.nD.10 3.e5 3,02 3.05 3.14 3.g5 3.05 3.10 3.02

/1〜均

3.OS

e.52.

O.55

0 .52

0.53 0.53 0.50 0.48

0.J−O

e.so

e..ro

o.co O.5C O.52 0.58 0.48 0.50 e.so O.52 0.qs O.52

0..re

o.se o.Jr2

0..r.・2

0.5監

1.14 1.19

1 .2・ 4

1.26 1.33 1.33 1.55 1.74 1.90 1.98 2.07 2.07 2.19 2.26

2.e.0

2.45 2.67 2.69 2.81

2 .9e

2.90 2.93 2.93 2.98

ユ.43 1.17 1.05 0.95

e. 7・ 9

0.90 0.55 0.55 0.60 0.55 e.55 e.55 0.52 0.52 0.57 e.55 e.52 0.55 0.57 0.60 Q.60

0..ro

O.55 0.57

1

1

3.cro 3.ee 3.98 3.95 3.69 3.95 3.86 3.88 3.90 3.93 3.86 4.eo 3.90 3.69 3.71 3.71 3.88 3.86 3.71 3.93

:.] . g}0

3.69 李均 3渇5

O.60 0.48 0.55 0.52 e.so O.55 0.55 0.60 0.55 0.52 0.6U O.55 0.57 e.60 0.52 0.55 0.55 0.55 e.55 0.48 0.55 0.52 O.54

1.02 1.e2 1.02 1.07 1.12 1.12 1.12 1.19

1 .21

1.24 1 .24 1.26 1.26 1.29 1.55 エ.71 1.71 1.98 2.10 2.43 2.45 2.52 2.55

1.10 co 1.00 1.02 0.88 0.83 0.ge O.83 0.81 0.74 0.83 0.76 0 .71

0.52 0.60 0.57 0.50 0.55

0.s」r o.Jr s

O.55 0.52

である.即ち吾々の測定し得た範囲の門守時間 の短縮は房室伝導系へUrethaneが作Jljした糸占 果と言はなければならない.

 No.1実験終了後標本を高野氏液で60分灌流 すると,洞週期は麻醇から恢復して雫均値3.37 秒よlp 3・05秒に短縮し,房室転導時闇は0.50秒

( 10 ]

(11)

諸種麻酵藥の墓心に及ぼ影響 245

より0・51秒となる.〜二』でNo・2の対照曲線を 求め,次に0,2%Urethaneを30分作用させて:勢

8

房室俵導恢復曲線を求めた波績を第7表に示し た.之を図示したのが第8図である.

2−e r

e 15

1

し10

es

i一

\ .

一撃  へ       

一く

{a) Co瞭。!

(b) ⑪2%Ure蜘脚瞬

Nti Xe

・、g」.

 岐   x

  N .一. N 1 1

    ;一 X,pu.Ehay Mi.

e (b)

le 15 20

A−AE

一・一一葡弔一一一一一・・一・・一一一冨   一  e−e(.i)

2・5

(ser.)

3+O 3・5

 実験No.2では洞週期は対照の雫均値3.05秒

よりUrethane lcより卒均f[軋 3.85秒に迄延長し,

房窒伝導時間は対照の李均値⑪.51秒よbUTe haneにより雫均値0.54秒に迄延長してみる.

第8図で示したUrethame作用曲潅泉及び対照rill 線A−AEは閻隔LO5秒附近を起点にし,絶対 不応期は.No.1と同様Urethaneによる1,し響を 殆ど受けない.而して曲線の下降部分(粗対不 応期)ではUrethane作川直肯線は対照曲線の左 下方に位し,特に其の初期に於てUrethuneに

よる伝導時間の短縮は著明で最大05秒のイ直を 示してみる.A−AE悶隔15秒以上では両曲線 は水『蒐に走り且つ其の位置に差違を見出す〜二と は幽來ない.即ち此の領域ではNo.1の実験と 違って伝導時闇に対するUrethaneの作用は認

められない.

 次に同様操作で繰返へしたNα3の対照曲線 では洞週期3.48秒,房室伝導時聞052秒迄に各

々恢復してみるが,此の:再び短縮せる洞週期の 値がNo.2の対照値に迄短縮しない.標本の疲:

労も考慮:に入れてNo.3の房室伝導系恢復曲線

は省略する,

 以上No・1及びNo. 2及び之と同条件下で数 回行った実験で碓認されることは,02%Ure・

th・meにより,縄対不応期の長さに影響なきe と,相対不応期に於て房室伝尋系の興・奮性が高 まり,伝罵時閣が短縮するとと,及び洞週期の 延長である.伝導系の興奮性が略e恢復する時 期に隔ては,此の2闘病例からはUretha!1eに よる縁導時間の延長を陥認づ』る〜二とは出來なか

った.

 以上02%Urethal・e灌流の実駝域績を綜合す ると次の極見が得られる.Rljち洞週期の延長,

房室伝導系の絶対不応期の長さは影響されない がNl対不応期に於ける伝導時闇が短縮する〜二 と,及び房室俵導時聞が僅少乍ら一般に短縮す ることなどが認められる.

 c>O.1%Uretbaneの影響

 斯る濃農のUrethane灌流時の洞週期及び湧 室伝唖聾聞の変化を8例につき;・F均値を求めて 示したものが第;8表で,之を図示すると算9図

のようになる.

 即ち洞週期は時開の経過と共に延長するが,

李衡に対する時間に晦醇灌流後20分である・叉

【11著

(12)

第 8表   0.1%Urethane

対  照

1  分 2  分 3  分 5  分

10  分 15  分 20  分 30  分

洞週期

房室闇隔

1009/a 101

!n, 

!vd 118 118 122 120

Iooe/6

98 102 100 105 10e 106 106 106

亭衡後の延長増加は約20%であり,0・2%の濃…度 の場合よりも約5%少V・.房室伝導時聞も時聞 と共に僅か乍ら延長し,麻醇灌流開始後15分に 至り卒衡を得て約6%の延長を示す.而して洞 週期が0.1%Ureth三meにより延長することは確 かであるが,房窒伝導時闘は全例に於て延長す るとは限らない.其の一例を次に述べる房室伝 導系の恢復曲線を求めた算9表,第10図に於て 示す.0.2%UrethaDeの場合と同様,同一標本

に:つきO.1% Uretha,ne灌流をNo・】,2,3,の順 に3回行った操作の成績が第:9表(a),(b),(c)

である.

{ o

100   .n,,vt 一 ヘー.、

一..,・

O.10u 1retY.,ne

ノー一一一。一〆一一障●噛  画鱒

9

(%)

1pm

100

O 5 10 15 20

$O (Mill )

A一

  ノ、舳  〆・一凶卿噸一簡噸噛6一.周

・亀!㌔

     、の

O 5 le 15 20

3e 〈min.〉

9(a)

Contrel O.la/o Urethane

(Sec.)

A−A

2.79 2.81 2.79 2.88 2.29 2.76 2.9e 2.90 2.79 2.86 2.81 2.88 2.79 2.86 2.86 2.86

(See.)

A−V

   ロ

A−AE i AE−VE I A−A

(S・・.)i(Sec・)1(Sec・)

   I      I e.so

O.48 0.48 0.57 0.48 0.48 0.48 0.48

0.4−8

0.48 0.48 0.50 0.48 0.45 0.45 0.so

1.19 1.19 1.19 1.24 1.24 1.23 1.26 1.26 1.26 1.29 1.29 1.31 1.31

1e33

1.33 1.36

C,D

co

◎ウ

co co

oり

co 1.eo O.95 0.98 0.93 0.88 0.88 0.86 0.86 0.8エ

3.00 3.14 3.00 3.00 3.IO 2.98 3.05 3.02 2.98 2.90 3.10 2.98 3.02 3.05 3.12 3.00

(i ec.)

A−V

O.55 0.48 0.52 0.62 0.52 0.55 e.55 0.55

e.or−p

O.55 0.45 e.52 0.50 0.50 0.52 0.52

A−Alt

(Sec.)

1.19 1.19 1.21 1.24 1.24 1.26 1.26 1.26 1.26 1.29 1.31 1.33 ユ.36 1.36 1.36 1.36

AE−VE

(Sec.)

co 1.02 1.10

0り

1.02 1.00 e.95 1 .ee 1.02 1.05 0.86 0.90 0.ss O.83 e.81 0.88

[ 12 )

(13)

諸種麻醇藥の墓心に及ぼ累多響

2.81 2.86 2.88 2.79 2.76 2.88 2.81 2.76 2.81 2.90 2.86 2.86 2.86 2.sro 2.86 2.79 2.81 2.81 2.81 2.81 2.90 2.79 2.86 2.81 2.81 2.79 2.81 2.81 2.81 2.79 2.79 2.81 2.81 4三均 2.81

O.43 0.43 0.48 0.48 0.48 0.52

0.4g.

O.50 0.50 0.48 0.45 0.se C.55 0.55 0.48 0.55 0.45 0.48 0.48 0.55 0.50 0.48 0.55 e.48 0.48 0.se O.45 0.48 0.43 e.45 e.48 0.48 0.48 0.49

1.36 1.36 1.36 1.36 1.96

1.3一 8

1.38 1.43 1.45 1.45 1.45 1.48 1.5e 1.52 1.52 1.75 1.62 1.67 1.71 1.78 1.88 2.05 2.07 2.10 2.12 2.21 2.42 2.45 2.45 2.57

.P..66

2.66 2.81

O.8!

O.83 0.83 0.74 0.86 0.98 0.83 0.81 0.86 0.86 0.83 e.83 0.83 0e71 e.69 0.71 0.64 0.69 0.64 0.62 0.52 0.57 0.67 0.60 0.50 0.57 0.50 e.so O.48 0,48 0.43 0.43 0.48

2.93 3.02 3.00 3.05 3.12 3 .05 3 .00

2.93 3.02 3.eo 3.02 3.21 3.12 3.00 3.00 2.98 3.10 3.00 3.02 2.95 2.98 3.ee

3 .02

3.eo 3.00 3.10 3.00 3.02 二丁 3.02

T e.55 0.sJr O.55 0.55 0.52 0.52 0.ors O.55 0.60

0. .50

0.Jrs o.」rs

O.43 0.55 0.55 0.55 0.Jr2 0.52 0.55 0.55 0.52 0.48 0.57 0.50 0.50 0.48 0.55 0.50 0.53

a

1.38 1.38 1.43 1.43 1.43 1.43 1.45 1.48 エ.48 ユ.48 1.50

1.5.9.

1.62 1.73 1.78 1.83 1.90 1.98 2.05 2.12 2.33 2.38 2.45 2.57 2.57 e.57 2.62 2.90

o.ge e.88 0.81 e.79 0.81 e.83 0.79 0.79 0.79 0.76 0.81 0.79 0.67 0.54 e.62 0.64 0.57 0.62 0.62 0.57 0.55 0.57 0.sJr O.60 0.60 0.57 0.55

0..55

9

(b)

Control O.10/6 Urethane

(g. ec.)

A−A A−V

(Sec.)

A−AF.

(g, e¢.)

2.79 2.67 2 .67 2.81 2.81 2.74 2.73 3.02

e.40 0.50 0.48 0.48 0.48 0.48 0.44 0.50

1.19 1.19 1.21 1.24 1.24 1.24 1.26 1.29

AE−VE

(See.)

1.00

Gり

oo O.98 1.21

◎り

O.95 1.12

(See.)

A−A A−V

(Sec.)

A−AF.

(Sec.)

2.98 2.98 2.90 2.90 2.93 2.95 3.00 3.00

e.43 0.4g e.48 0.43 0.50 0.43 0.48 0.40

1.24 ユ.24 1.24 1.26 1.26 1.26 1.26 1.29

AE−VE

(Sec.)

co co co oo 1.00 0.98 1.00 0.86

C 13 ]

247

(14)

2.74 2 .79 2.81 2.69 2.67 2.76 2,69 2.79 2.73 2.62 2.68 2.72 2.69 2.74 2 .87 2.71 2.76 2.67 2.70 2.74 2.86

2 .71 2.e,0 2.74 2.67 2.69 2.62 2.57 2 .67 2.69 2.74 2.81 李均 2.72

e.48 0.45 0.43 0.48

0..ro

O.48 e.45 e.so O.43 0.45

⑪.娼 O.49 0.48 e.48 0.48 0.44 0.48

e.d,4

0.47 0.45 0.se O.40 0.48 e.45 e.48 0.45 0.50 0.48 0.50 e.45 0.48

0..g,e

O.47

1.31 1.33 1.33 1.36 1.38 1.38 1.4C 1.43 1.45

1.tg]

1.52 1.55 1.6e 1.62 1 .67 1.74 1.79 1.83 1.90 1.93 2.10 2.17 2.19 2.21 2.26 2.38 2.45 2.L18 2.57 2.62 2.71 2 .79

i

r O.67 1.07 0.88 0.87 0.64 0.83 0.81 e.93 0.78 0.71 0.78 e.7e O.68 e.64 e.62 0.6e O.64 0.51 0.51 0 .57 0.48 0.ge O.54 0.52 0.48 0.40 0.50 0.50

e .48 0.45 0.se e.48

2.93 2.90 2.90 2.95 2.98 2.9e 2.93 2.74 2.9e 2.98 2.95 2.98 3.02 2.88 2.93 2.98 3.05 2.90 2.98 2.93 2.93 2.93 2.93 2.90 2.88 2.93 2.93 2.93 2.93 2.90 3.00 2.93 李均 2.94

O.52 0.43 0.43 0.57 0.50 0.48 0.50 0.43 0.61 0.48 0.43 0.4e O.43 0.Jr2 e.48 0.43 0.52 0.52 0.40 0.43 0.48 0.52 0.50 0.4e O.50 0.43 0.43 g.i18 0.52 0.43 0.43 0.43 0,47

t

1.31 1.31 1.31 1.31 1.33 1.33 1.38 1.tB 1.43 1.48 1.48 1.50 1.62 1.64 1.71 1.71 1.83 1.83 1.86 1.90 2.e2 2.14 2.24 2.33 2.45 2.52 2.64 2.64 2.69 2.69 2 .79

2.83 1

O.88 0.88 0.98 e.98 0.79 0.79 0.76 e.76 0.79 0.76 0.64 0.67 0.67 e.64 0.60 0.62 0.57 0.57 0.57 0.52 0.55 0.48 0.52

0 . t18

0.43 0.43 0.52 e.45 0.43 0.43

0.4」r e.40

9

(c)

(葺ontrol O.le/e Urethane

(Sec.)

A−A A−V

(Sec.)   A−AE

l (sec.)

2.86 2.88 2.90 2.88 2.93 2.85 2.24 2.gg

E

O.56

0..rg

O.59 e.54 0.49 0.56 0.61 0.56

AE−VE

(Sec.) (Sec.)

A−A A−V

(Sec.)

l

  A一一 AE

  (See.)

1.27 1.29 1.29 1.29 1.34 1.34 1.34 1.37

co 1.20

co 1.12 a.95 1.00 0.95 1.05

3.46 3.24 3.38 3.66 3.46 3.44 3.41 3.46

O.56 0.59 0.51 0.59 0.56 0.59 0.51 0.51

1.22 1.24 1.24 1.24 1.27 1.29 1.29 1.29

1 AE−VE

I (Sec.)

T     ca     cz)

   1.17     co     ca    1.eo    1.02    1.02

[ 14 )

(15)

諸種麻酵藥の墓心に及ぼ影響 249

2.78 2.95 2.39 2.88 2.88

2 .27

2.88 2.89 2.95 2.85 2 .85

2.88 3.00 2.85 2.88 2.85 2.85 2.85 2.85 2.88 2.88 2.93 2.73 2.93 2.85 2.83 2.88 2.85 2.95 2.88 2.88 2.88 2.83 牛島

2.81

O.59 e.56 0.56 0.56 0.49 e.59 0.61 0.56 0.54 0.59 0.54 0.51 0.49 0.56 0.56 0.54 0.59 0.49 0.51 0.59 0.56 0.59 0.61 0.59 0.54 0.59 0.59 0.54 0.56 0.59 0.59 0.56 0.61 O.56

1.37 1 .39 1.39 1.39 1.41 1.41 工.49 1.49 1.49 1.49 1.54 1.56 1.56 ユ.56 1.56 1.59 1.59 1.63 1.73 1.78 1.95 2.e2 2.e5 2.17 2.27 2.27 2.27 2.36 2.36 2.59 2.76 2.80 2.83

1.00 0.85 0.88 0.88 0.78 0.83 0.93 0.88 0.83 e.98 0.76 0.76 0.83 0.83 0.73 0.80 0.76 0.66 0.66 0.71 0.56 0.66 0.63 0.61 e.59 e.56 0.66 0.59 0.59 0.54

0JI

O.54 e.54

3.54 3.78 3.07 3.20 3.34 3.34 3.29 3.20 3.34 3.29 3.37 3.29 3.41 3.61 3.41 3.61 3.56 3.56 3.12 3.46 3.27 3.56 3.42 3.37 3.34 3.32 3.24 3.37 3.41 3.29 3.24 3.32 3.54 3.46 3.24 3.44 3.44 3,32 3.34 7ド均 3.39

o.」r6

0.49 0.56 0.59 0.59 0.54 0.59 e.54 0.59 e.49 e.54 0.61 0.54 0.49 0.54 0.54 0.56 0.51 0.59 0.56 0.51 0.49 0.54 0.54 0.59 0.54 0.54 0.51 0.54 0.51 0.59 0.56 0.51 e.54 0.59 0,59 e.54 0.49 0.54 O.55

1.29 1.29 1.29 1.32 1.32 1 .32 1..04 1.37 1.39 1.39 1.39 1.41 1.41 ユ.41 1.4t 1.44 1.46 1.49 1.51 1.54 1.59 1.63 1,68 1.76 2.12 2.29 2.29 2.34 2.34 2.39 2.44 2.54 2.68 2.8e 2.95 3.05 3.27 3.29 3.39

ユ,02 0.98 co 1.00 1.02 0.85 1.22 co O.83 0.88 0.80 e.83 0.73 0.78 0.78 0.78 0.73 0.73 e.so O.66 0.71 0.68 0.56 0.59 e.59 0.59 0.59 0.56 0.54 0.51 0.56 0.54 0.56 0.46 0.49 0.51 0.83 0.49 0.54

 3回の連続実験に於て洞週期は常に増加して みる.各回の実験の闇で行はれた恢復灌流によ

り洞週期は略it元の値に恢復してみるから,

0.1%Urethaneによる洞週期の延長は閲蓮ぴあ るまい.併し房室伝i導時間に:関してはNo.1で

は8%:i?),No.2では:1守部なし, No.3では2%

減となり,本実験例に於ては一定の傾向は認め

られなV・.

 恢復曲線について観察するに,3回の実験成 績を通じて共通した点は,Urethane作用曲線

[ 15 ]

(16)

第  1 0 図

rui  ヒ1・o

 奉

宴05

ttA

(㌧L)   COIItlり1

(1,>  0 15iu  し retluiTit・

r一,.Q ct,}

〈a)

15

20 25

  、〜一一八L

30 cse( )

Nり2

/.

慈1 o

L

零05

督爆.

 ・ 憾 鴨{コ

(.] ) Cm:treT

(b) OIU.  Urcthnne

漂喫.染。…

  .       「ヒ●噂幽 15

20 25

  A一 八L

30 (sec)

No 3 1.5

Lio

05

(a) Centrol

〈a)

e (b>

15 20

25 3D

,N 一 AL

35 〈sLc.)

と対照曲線が殆ど一致した走行を示し,両者の 間に一定した偏位傾向が認められない.即ち心 臓週期の色々な時期に加へられ期外刺戟に対す る房窒伝導時闇は0.1%Urethaneで殆ど影響さ れなV・.絶対不応期の長さに対しても影響なき

〜二とはO.2%Urethttneの場合と同様である.

 故lc 8例の雫均値では0,1%Urethalleは洞週 期を延長させ,叉房室伝導系に作用して30分後

6%の伝導時間の延長を起させるのであるが,

標本によっては反対に伝導時聞を僅か乍らも短 縮させることもある.叉同一標本についても房

窒伝導時聞が延長或は短縮する揚含がある.

 3.要  約

 a)以上高濃度Urethalle灌流実瞼に際して 心房,心事の牧縮高は麻醇作川時悶と共に低下 する.叉同一・麻醇条件下では心房と心窒とを比 較すれば,牧縮高の低下度は前者より後者の方

が祐こ小さい.

 b)低濃度Urcthaneを用ひた場合には心室に

於て麻醇の初期t/c 一一過性の牧縮高の増大が認め られる.

 C)洞週期はUrethaneの濃度に応じて常に延

[ 16 )

(17)

諸種麻酵藥の墓心に及ぼ影響 2・ 5−t

長し,特に高濃度の場合には洞自動が肉眼的に 見て完至に抑制される.

 d)房室伝導系叉は洞房{云導系は高濃度(1

%)の場合には灌流粥始後1分で不完全遮断を 起し始め,ク乃至8分で完至遮断を惹起する.

 e)02%,0.1%e〔r は、伝導遮断は見られなV・,

房室伝導時闇は2卜均値1として一一・般に.0.2.%では

短縮し,O.!%で僅か乍ら麺長した.之を房室伝 導系の不応期について見れば,O.2%では縄対不 応期は延長せすUrethalleの影響は認め難いが

,相対不応期では伝導系の興・奮性は高まる.0.1

%Uret}yaneでは絶対不応期は延長せす,繍対 不応期に於廿る興奮性には変化は認められない

Iv 文

第:4編に於て総括擢載する.

[ 17 ]

参照

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