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中学校におけるエネルギー変換学習のための教材開発 : 自然エネルギーを中心として

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(1)l. P. 4 z. ". 1c. 5 }f. Jl ;. . ). -. ". Ji;j. )v. *. STfl,. ) t*--. -. M042981. F, :. .. 5 c). u c. tr F. :.

(2) 目. 緒 緒言. 文献. 99’1⊥0乙34 q乙り乙33003. ∩乙. 経済産業省「エネルギー教育用教材キット」から エネルギー変換学習教材の課題 本研究の目的. ﹁D8﹁D6 1可⊥2り乙. 先行研究から 教材カタログから. 10 11’1⊥. 工 エネルギー教育の現状と本研究の目的 エネルギー教育の現状 学習指導要領の記載から 教科書の記載から エネルギー教育に対する我が国の取り組み 現在のエネルギー教育の課題. 第2章. ネ風4﹄345略マ3   −1111111. QりQJ.  ﹁⊥ 。 . 章  ,33333333. 第. ネエ4﹄34エ4﹄34勾. 2  .  1111 2222. n乙∩乙  . 12 .2 .2 .2 .■ 22 .2 。2 .2 .’ 3 章り. 第. 5 7 9. 123.  文献 第1章. りD4. ﹃⊥.  エネルギー利用の現状 1.1 世界的なエネルギー利用の動向 1.2 我が国のエネルギー利用の動向  エネルギー利用に伴う問題点 2.1 化石燃料の枯渇 2.2 環境への影響  エネルギーの利用と地球環境に関する取り組み エネルギー利用に対する国際的な取り組み 環境に対する国際的な取り組み エネルギー利用に対する我が国の取り組み 環境に対する我が国の取り組み  日本人のエネルギー利用に対する意識と実態 4.1 各種調査結果から 4 2 エネルギー教育の必要性. ﹁⊥∩乙. 1﹁⊥   ﹁⊥   ﹁⊥     . 言 ,エ 1. 2ー 3, 4● .日 .。 12  . エ1 ●2 盛、 工1 929   1 1   2 2   3 3 3 3   4 4  ● 11 .1 。● 21 .1 .。 31 .1 .1 .1 .− 41 .1 章. 第. 次. 工 エネルギー変換学習教材の開発. 風力発電に関する教材 風力発電の概要 風力発電の理論 風力発電演示用模型の設計 風力発電演示用模型の製作 風力発電演示用模型製作の予備実験 風力発電演示用模型の性能 風力発電生徒用実験装置の設計と製作 風力発電生徒用実験装置の製作及び性能に関わる実験. 37 39. 41 44 49 51 53. 56.

(3) ハ﹄︾ρ0. イ任ワ ’ 8 0 只 ︾ 6. だU農∪ρU7ワ’7. ﹁⊥2QJ4﹁D. QJQUQJQJQJ. Q︾QUQJQ︾QJ. 第3章. 03. 唱水4港4港.   3. 11 222222 . .2 . . 33,333333. 9 風力発電小学生用実験装置の設計と製作 。10 演示用検電盤の製作 水力発電に関する教材 水力発電の概要 水力発電の理論 水力発電演示用模型の設計 水力発電演示用模型の製作 水力発電演示用模型の性能 水力発電演示用模型のための検電盤の製作 3.3 太陽熱利用実験装置に関する教材 一ソーラークッカー一 太陽エネルギー利用に関する概要 ソーラークッカーの理論 ソーラークッカーの設計 ソーラークッカーの製作 ソーラークッカーの性能 一扇風機一 手回し発電機による発電体験用実験教材の製作 3.4. 78 79 80. 81 84 85 87. 文献. 89﹃0 8 8AJ. 第4章 授業実践による教材の評価  4。1 中学校における授業実践1. −⊥∩乙34. 0乙∩乙∩乙∩乙. 4444  444.   4.1.1 授業実践1の概要   4.1.2 授業実践1の結果と考察 授業実践1に関する付録 4.2 中学校における授業実践1 授業実践IIの概要               100 授業実践Hの評価方法              100 授業実践Hの結果と考察 ∼「教材アンケート」の結果から∼ 101 授業実践Hの結果と考察・「自然エネルギー利用に関する意識調査」の結果から・110. 授業実践Hに関する付録                        117. 4 3  小学校における授業実践. 137. 3 1 授業実践の概要 3 2 授業実践の結果と考察 一アンケートの結果から一. 137. 3 2 授業実践の結果と考察 ∼学習プリントの自由記述から一. 141. 授業実践皿に関する付録. 145. 第5章 結果のまとめと考察  5.1 開発したエネルギー学習教材を用いた学習による効果. 153.  5.2 中学校と小学校における授業実践の結果の比較からの考察. 154.  第5章 文献. 159. 第6章 結言. 160. 謝辞. 162.

(4) 第1章 緒言 1.1 エネルギー利用の現状  1.1.1 世界的なエネルギー利用の動向  人類のエネルギー利用は,「火」を発見した約50万年前に始まり,そ の後長い期間を経て,エネルギー消費量は徐々に増加してきた。特に,. 18世紀に蒸気機関が発明されるとともに,石炭の消費量が飛躍的に増加 し,生産力の大幅な向上にっながった.これによってイギリスを中心に. 産業革命が起こり,技術的にも社会的にも人類は著しい進歩を遂げた。. また,世界人ロの増加も著しく,1830年には10億人であった世界の人. ロが,1930年には20億人,1975年には40億人,そして2004年には約 64億人となり,21世紀半ばには90億人に達すると予測されている(1)。 科学技術の発達に伴う一人あたりのエネルギー消費の拡大と,世界人ロ. の増加が相乗的に作用して,現在のような人類全体としてのエネルギー 消費量の増大にっながっている。.  国別のエネルギー消費量を見ると,アメリカ合衆国が全体の約4分の 1を占めて最も多く,次いで中国,ロシア,日本の順になっている。ま た,資源別に見ると,石油が全体の約40%を占めて最も多く,次に石炭,. 天然ガスが続き,2000年には石油換算で9179百万㌧であった世界の一 次エネルギー総供給量のうち,石油,石炭,天然ガスといった化石燃料 が全体の88%を占めている(2)。.  近年のエネルギー消費の動向を振り返ると,1970年代に起きた二度の 石油危機により,エネルギー供給の大半を石油に依存していたために,. 先進諸国の経済は大混乱に陥った。このことをきっかけとして,単一の. エネルギー資源に頼ることの危険性が認識され,エネルギー供給源の分 散化が図られるようになった。具体的な成果としては,1971年にはエネ. ルギー消費量の約50%を占めていた石油が,現在では約40%に割合を 減らし,代わって,天然ガスや原子力などの石油代替エネルギーの開発 導入が進められている(3)。.  2002年に国際エネルギー機関(IEA)が発表した2030年までのエネル 一1晒.

(5) ギー需要見通しによると(4),今後,世界のエネルギー需要はさらに伸び. て, 2000年の消費量を1とするとその約1。6倍に増加すること,世界 の一次エネルギー供給に占める化石燃料の割合は90%に達すること,ま. た,現在は世界の総エネルギー需要のうち30%である途上国の割合が 40%以上に上昇すること,そして,一次エネルギー供給では石油や石炭 に代わり,天然ガスや再生可能エネルギーの割合が増加することなどが 予想されている。.  1。1.2 我が国のエネルギー利用の動向.  エネルギー消費量が世界第4位である日本では,エネルギーの大量消 費の上に現代生活が成り立っていると言っても過言ではない。しかし,. エネルギー資源に乏しい我が国は,その8割を,中でも石油に至っては ほぼすべてを海タトからの輸入に頼らざるをえない現状がある(5)。しかし. 我が国でも,石油危機を契機としてエネルギー源の多様化が図られ,一. 次エネルギー供給の構成では,1971年には70%以上であった石油が, 現在では50%と割合を減らし,それに代わって,原子力と天然ガスの割 合が増加している(6)。.  戦後の高度経済成長と共に増加し続けたエネルギー消費量は,1970年 代の石油危機を契機に,産業界を中心に省エネルギーが進展して一時そ. の勢いがおさまった。しかし,1980年代からは景気の動向にかかわらず. 増加の一途をたどっている。図1.1に示した部門別最終エネルギー消 費の伸び率によると,工場を中心とした第一次産業と第二次産業からな. る産業部門では,省エネルギーの取り組みが進められ1970年代から横 ばいを続けている。一方で,家庭やオフィスなど第三次産業からなる民 生部門と,自動車や鉄道などの旅客や貨物の輸送からなる運輸部門では 現在,1970年代に比べてエネルギー消費量が2倍以上に増加しているこ とがわかる。.  また,家庭におけるエネルギー源としては電気の消費割合が増加して. 2002年には全体の約43%を占め,一世帯あたりの月平均使用量は約300 kWhと20年前のおよそ2倍に増加した(7)。この理由には,多種多様な 家電製品の開発と普及が考えられる。現在の家電製品の普及率は洗濯機 ・2一.

(6) や掃除機が約98%,冷蔵庫やエアコンは100%を越え,テレビに至って は2台以上を所有する家庭が大半である(8)。少子化により人ロの増加に. は歯止めがかかっているが,高度情報化や豊かで快適な生活の志向によ って,今後もさらに家庭での電気の使用量が増加することが予想される。 250.   第1次石油危機            225.6  229’6.                207。5.轟…. 200.             、,α“盤2隅2.           ,_メ論.麟 150.          1三慕ヱー蕃、洩生.1       106.6ノ!.             1. 100.  ...     100・0「一軋劇117.6        .、’..1昏、. L.. 50 38,9.   (19ア3年度=100). 0. 可965 1970 1973 1975 紛80 1985 1990 1995 200020012002 年度.         出所:識1合エネルキー統潔.1990簿鰍郊憲、、頂源、エネルキ 庁資料. 図1.1 部門別最終エネルギー消費の伸び率(9). 1.2 エネルギー利用に伴う問題点.  1.2.1 化石燃料の枯渇  化石燃料は,現在から将来にわたってエネルギー供給の大半を占める エネルギー資源だが,その利用にあたっては二っの大きな問題点がある。 その一っは,化石燃料の埋蔵量には限りがあることである。.  化石燃料の起源は大昔の生物の遺骸であるといわれており,これが大 地の堆積作用と地殻変動によって,長い時間,圧力と熱の作用を受けて. 炭化して生成したと考えられている。このことから,化石燃料が無尽蔵 な資源でないことは容易に推測できるであろう。現在の技術で経済的に 採掘が可能であると確認されている資源量を「確認可採埋蔵量」といい,. これを現在の年間生産量で割った値が「可採年数」であるが,これを計 算すると,2003年現在,石炭の可採年数はあと約192年,石油は41年, 天然ガスは約67年である(10)。この値は新たな採掘場の発見や採掘技術 一3・.

(7) の進歩によって変動するが,いずれにせよ化石燃料が将来的に枯渇する ことは確実である。.  1.2.2 環境への影響.  化石燃料の利用に伴うもう一っの問題点は,燃焼時に環境負荷の大き い二酸化炭素や窒素酸化物などを排出することである。.  二酸化炭素は温室効果ガスの中でも地球温暖化に最も大きく影響を 与える物質であるといわれ,産業革命以降の温室効果ガスの増加による 温暖化への影響のうち,二酸化炭素による寄与は60%と評価されている (m。地球上に存在する二酸化炭素濃度は年々増加傾向にあり,産業革. 命以前は280ppm程度であったと推定される二酸化炭素濃度が,現在で. は370ppmと約L3倍になり,21世紀の終わりには540∼970ppmになる と予測されている(12).特に日本では,排出される二酸化炭素の9割以 上がエネルギー消費に起因する(13)といわれており,地球温暖化はエネ ルギー消費と密接な関係にあると言える。.  地球温暖化による影響は,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の. 第3次評価報告書によると,これまで20世紀の100年間に,平均気温 の上昇や平均海面水位の上昇など,表1.1に示すような気候の変化が. 観測されている。さらに,今後100年間では,表1.2に示したさらに 深刻な影響が予測されている。.           表1.1 近年観測された変化lm. 観鞭羅翻購. 指糠…  …. 平均気温. 20世紀中に約0.60C上昇. 平均海面水位. 20世紀中に10∼20cm上昇. 暑い日(熱指数). 増加した可能性が高い. 寒い日(霜が降りる日). ぼぽ全ての陸域で減少. 大雨現象. 北半球の中高緯度で増加. 干ばっ. 一部の地域で頻度が増加. 氷河. 広範に後退. 積雪面積. 面積が10%減少(1960年代以降). 資料:Ipcc r第3次評価報告書』より環境省作成. ・4一.

(8) 表1.2 地球温暖化に伴うさまざまな影響の予測(14) 雛劃蓬鱗蕎影響・. .指糠. 平均気温. 1990年から2100年までに1.4∼5.8。C上昇. 平均海面水位. 1990年から2100年までに9∼88cm上昇. 気象現象への影響. 洪水や干ばつの増大. 人の健康への影響. 熱中症患者等の増加,マラリァ等の感染症の拡大. 生態系への影響. 一部の動植物の絶滅,生態系の移動. 農業への影響. 多くの地域で穀物生産量が減少。当面は増加地域も. 水資源への影響. 水不足の地域の多くでさらに水資源の減少,水質への悪影響. 市場への影響. 特に一次産物中心の開発途上国で大きな経済損失. 資料:IPCC『第3次評価報告書』より環境省作成.  また,窒素酸化物や硫黄酸化物などの大気汚染物質は,大気中で長い 間漂ううちに,複雑な化学反応を繰り返して粒子状の硫酸や硝酸に変わ り,これが雨に取り込まれて地上に降ると,強い酸性を示す酸性雨とな. る。この影響は原因物質から500−1000kmも離れた地域にまで及び,国. 境を越えた全世界的な環境問題に発展している。世界で最初に酸性雨が. 問題視されたのは1950年頃のことで,北ヨーロッパの国々で湖沼の魚 が減少するなどの現象が報告されたほか,中部ヨーロッパの森林が50% 以上も枯れるなどその被害は大きい(15)。この状況が今後も続けば,生. 態系を中心に大きな影響が顕在化する可能性があると指摘されている。. 1。3 エネルギーの利用と地球環境に関する取り組み.  1.3.1 エネルギー利用に対する国際的な取り組み  世界的なエネルギー利用に対して,現在,国際エネルギー機関(IEA) や国際エネルギーフォーラム(IEF〉,アジア太平洋経済協力(APEC),東. 南アジア諸国連合(ASEAN)などの国際的な枠組を中心として様々な取り. 組みがなされている。その内容としては,エネルギーに関する情報交換 やエネルギー資源の備蓄,省エネルギー,エネルギー源の多様化などが ある。最近では,2004年にドイツのボンで再生可能エネルギーをテーマ とした国際会議(Renewables2004)が開催され,省エネルギーと再生可 ・5・.

(9) 能エネルギーの普及に向けた各国の取り組み計画が確認されるなど(16) 国際的な取り組みがより一層推進されている。.  次にエネルギー消費に関する主要国の取り組みについて述べる。. 〔アメリカ合衆国〕世界最大のエネルギー消費国であるアメリカ合衆国. では,2001年にエネルギー輸入依存度の上昇や石油・ガス価格の高騰,. 大規模停電などの問題を解決するために「国家エネルギー政策」を発表 した。その主な内容は,連邦所有建築物の省エネの推進等を内容とした. 省エネルギーの推進,州間送電システムの信頼性向上等のための規制の. 見直し等を内容としたエネルギーインフラの近代化,国内の石油・天然. ガスの開発や原子カエネルギーの拡大等を内容としたエネルギー供給 の拡大,環境保護と環境改善の加速化やアラスカからのパイプラインル. ートの許可手続の推進等を内容としたエネルギー安全保障の強化であ る。また,2001年のテロ事件以降,中東諸国に原油を依存することに対 する懸念から,2002年には世界のエネルギー供給源の多様化を推進する ことを主な内容とした「米露エネルギー共同宣言」を採択した(1η。. 〔中国〕13億人という世界最大の人ロを抱える中国は経済発展もめざま. しく,現在では世界第二のエネルギー消費国となっている。国内の豊富. なエネルギー資源を背景に1980年代までは自給自足のエネルギー構造 を備えてきたが,近年,石炭や石油の供給不足が深刻化し,石油の輸入. が大幅に増加している。また,深刻な電力不足から原子力発電の拡大が. 計画され世界的に注目を集めている。今後,天然ガスの利用拡大,石炭 の効率的な利用,省エネルギー・新エネルギーの推進といった取り組み が予定されている(1n。. 〔ロシア〕2003年の「2020年までのロシア・エネルギー戦略」で,エ ネルギーの節約と省エネ技術の導入などを優先事項として示している。. 具体的な内容としては,エネルギー輸送のための港湾ターミナルの建 設・高度化や,天然ガスを主流とする電力供給源を石炭,原子力,再生 可能エネルギーへの転換促進などを検討している(18)。. 〔EU諸国〕2000年に発表した「グリーンペーパー」で,今後の優先課 題として,①域内市場の完成や,道路輸送部門や建設部門での省エネル ギーの推進などのエネルギー需要の抑制,②再生可能エネルギーの促進 一6・.

(10) や備蓄の強化,③中東・ロシアなど産油国との関係強化・供給ネットワ. ークの強化など域外からの供給確保などを掲げている。中でもイギリス. は,2050年までに二酸化炭素排出量を約60%削減することや持続可能 な経済成長と生産性向上への支援など4っの目標を打ち出し,これを促 進するための「エネルギー法案」を成立させている。また,ドイツは,. 2001年の「エネルギー報告」で省エネ,技術革新,インフラ改善などの. 重要性を指摘しており,また,フランスは2004年のエネルギー基本法 案で省エネルギーの再活性化や再生可能エネルギーの発展を通じたエ ネルギーミックスの多様化などを重視している(18)..  1.3.2 環境に対する国際的な取り組み.  エネルギー利用に起因する地球温暖化や酸性雨などのさまざまな環 境問題は,原因が複雑に絡み合って起きるものであり,その影響は国境 を越えて地球的な規模に及ぶ。従ってこれらの解決には世界各国が協力 して取り組む必要がある。.  地球環境問題全般にっいての初めての国際会議は,1972年にストック. ホルムで開かれた国連人間環境会議である。この20周年を記念して1992. 年にリオ・デ・ジャネイロで開催された国連環境開発会議(通称:地球. サミット)は,国連に加盟する183の国,地域,機関と103力国の首脳 が参加した歴史的な環境会議となった。この地球サミットでは,全世界. 的なパートナーシップを構築し,持続可能な開発を実現するための行動 原則として「リオ宣言」とその具体的な行動計画である「アジェンダ21」. が採択されたほか,熱帯林保全のための「森林原則声明」,地球温暖化. 防止への「気候変動枠組条約」,野生生物種保護に関する「生物多様性 条約」への署名が始まり,「砂漠化防止条約」の早期策定が決定される など,今日の環境対策の主要な流れが出発する機会となった(19。.  中でも,地球温暖化はエネルギー利用が最も大きく関わっている環境 問題であるが,これを防止するための国際的な取り組みは,1985年にフ ィラハで開催された国際会議に始まる。その後,1992年の地球サミット. を経て,1994年に気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)が発行 し,この条約の実効性を保証し,世界各国が協調して地球温暖化防止へ 一7・.

(11) の取り組みを加速的に進めることができるように,気候変動枠組条約締 約国会議で話し合いが重ねられた(2ω。この国際交渉の一連の動きを図1. 2に示す。度重なる国際交渉の結果,1997年の第三回京都会議(COP3). において京都議定書が採択され,2004年11月のロシアの批准によって 発効条件が満たされたため. 2005年2月16日に京都議定書が発効され. た。その概要は表1 3に示す通りである。   . ﹁辮. ㍑議. 秘. 知見 整理・評価 1 . 凹嘘噺. 科20 気. リゴリ . よる国 榛(α. 瞬暑. 1. ン匹. デ噺. 《翼}P1’.  .                       . 善.  . 代わる. イツPベル》ンl.  lF合意する     . ’怒陥一鋤{嘉劉’『4’一・. める. 1幽(脚ユ湖. 均 ・¢佛(躰・郷). 配.    . CQ購㈲甥ン・か騨似1. 6で. 麺懸鍵辮鑑.   .   .  .  .    .    . 蜘騨す嘩と. ¢OP5(ドイツ・ボン). 合の. 誰詮嚇鎚;難 届齢亨海荷l. 儀鋸 俵         . 合意. CDP奴モロ舜マラケ漏. 図1. 立.  . 2. 地球温暖化をめぐる国際交渉の動き(21.  現在,参加各国で二酸化炭素削減目標の達成に向けた取り組みが進め られているが,同時にこれからの課題も検討しなければならない。ひと. っには,京都議定書の第一約束期間が終了する2013年以降の次期枠組 の構築を図ることである。これには,今回の京都議定書に参加していな い世界最大の温室効果ガス排出国であるアメリカ合衆国の参加や,今後. 温室効果ガスの排出量が増加すると予想されている開発途上国の具体                ・8一.

(12) 的な努力が欠かせない。そのために,これら今回の不参加国も含む全て の国が参加する共通のルールを構築することが必要とされる。もうひと. っには,温室効果ガス濃度の安定化のために,京都議定書のような短期. 的な数値目標だけでなく,今後どのような姿の社会をっくるのかを検討 し,中長期間にわたる対策を講じることも必要とされている(22)。 表1,3 京都議定書の概要(23) (1)目標年次 2008年∼2012年 (2)基準年次 1990年(ハイドロフルオロカーボン(HFC),パールオロカーボン.       (PFC),6フッ化硫黄(SF6)は1995年も選択可能) (3)対象ガス 6ガス(二酸化炭素(CO2),メタン(CH‘),亜酸化窒素(N20),HFC,PFC,SF6) (4)吸 収. 源 植林等の吸収源の増減を目標達成のために勘案する. (5)数量目標 先進国全体で少なくとも5%の削減とする +10% アイスランド. 一 7%. オーストラリア ノルウェー ニュージーランド,ロシア,ウクライナ クロアチア 日本,カナダ,ハンガリー,ポーランド アメリカ合衆国. 一 8%. EU諸国(オーストリア,ベルギー,デンマーク,フィンランド,フランス,ドイ. + 8% + 1%.  0% 一 5%. 一 6%.     ツ,ギリシャ,アイルランド,イタリア,ルクセンブルグ,オランダ,.     ポルトガル,スペイン,スウェーデン,イギリス),. リヒテンシュタイン,モナコ,スイス,ブルガリア,チェコ, エストニア,ラトビア,リトアニア,ルーマニア,スロバキ ア,スロベニア (6)京都メカニズム 先進国同士による排出権取引(EmissionsTrading)及び共同実施        (JI : Joint Implementation),.        先進国と途上国間によるクリーン開発メカニズム(CDM:Clean        Development Mechanism)の導入 (7)遵   守 議定書の遵守に関する手続き及び制度にっいては,議定書の第一.       回締約国会合にて承認される。(法的拘束力を有する制度とするに       は議定書の改正が必要) (8)発行条件 55力国以上の批准,及び,批准した付属書1国の1990年のCO2総排       出量が全付属書1国の同年におけるCO2排出量の55%を超過するこ       との二っが発行要件 禽注:付属書1国とは日本をはじめ,温室効果ガス排出量の削減を約束した先進国   及び市場経済移行国を指す. 1.3.3 エネルギー利用に対する我が国の取り組み. 我が国のエネルギー安定供給をめぐる課題には,エネルギー自給率が. 極めて低いこと,国際惰勢による影響,世界(特にアジア)のエネルギ 一需要の増加などがある。これらに対応するための方策として次のよう ・9一.

(13) な対応が考えられている。.  まず,緊急時の対応として,もしもの場合に備えたエネルギー資源の 備蓄や産油・産ガス国との対話による信頼関係の構築,国内需要の抑制 に向けた働きかけなどがなされている。また,長期的な対応として,エ ネルギー不足のリスクを軽減するために,省エネルギーの推進や原子力. や新エネルギーによって自給率の向上を図りエネルギー資源の輸入依 存度を減らすこと,エネルギー源の多様化や供給源の多角化を図ってリ スクを分散させること,海タトのエネルギー開発に関わってエネルギー資. 源輸入の確実性を増すことが取り組まれている。エネルギーの国内供給 においては,電力需要の圧迫から大停電を引き起こすなどのリスク排除. のために,信頼性の高い安定したエネルギー供給システムの構築などが 図られている(24)。.  1.3.4 環境に対する我が国の取り組み.  我が国での環境問題に対する取り組みは1967年に制定された「公害 対策基本法」に始まる。1971年に環境庁(現・環境省)が設置され,時代. の変化に伴って1993年に「環境基本法」が,1994年には「環境基本計 画」が制定されたが具体的な行動や成果にっなげることができなかった。. そのため,2000年に新たな「環境基本計画」がまとめられ,現在,表1.. 4に示すような長期目標に基づいて,持続可能な社会の構築に向けた取 り組みが進められている(25)。.         表1.4 新「環境基本計画」の長期目標(26) ①循環:環境への負荷をできる限り少なくし,循環を基調とする社会経済システムを実現.    する。. ②薮蛋:環境の特性に配慮しながら健全な生態系を維持・回復し,自然と人間の共生を確.    保する。 ③参迦:個人,企業,民間団体,地方公共団体,国がそれぞれの立場に応じ,環境負荷の    低減など環境保全のため,自主的・積極的に取り組む社会を実現する。 ④国藤鮒麟取瞬組議:日本がこれまで蓄積してきた経験や技術を活用し,地球環境の保.         全のため,着実に寄与し,国際社会に貢献する。.  中でも地球温暖化にっいては,京都議定書による6%削減約束の達成. に向けて2002年に地球温暖化対策推進大綱が決定され,それに基づい. た京都議定書目標達成計画が2005年に閣議決定された。これに記され ている,「2010年度までにエネルギー起源の二酸化炭素排出量を基準念 ・10・.

(14) 総排出量比で+0.6%の水準に抑制する」という目標の達成に向けて次 のような取り組みが進められている。ひとっには,産業・民生・運輸各 部門でそれぞれの分野の特徴に応じた省エネルギー対策を行うこと,ま た,発電効率の向上やコージェネレーションの推進による発電所でのエ. ネルギーロスを低減させること,そして,原子力発電や太陽光発電,風. 力発電などの再生可能エネルギーといった二酸化炭素の排出量が少な いエネルギーを利用することである。他にも,他国に対して日本のもっ. 優れた技術の普及を行い,京都議定書で認められている「京都メカニズ ム」を活用することで,国際的な排出削減に貢献できるよう努力がなさ れている。.  酸性雨をはじめとする大気汚染に対しては,これまでにも火力発電な どの固定発生源にっいて環境規制の強化や排煙脱硝・脱硫装置の整備な. どの対応が進められてきた。現在,移動発生源であるディーゼル自動車. などにも,排出ガス規制や燃料の品質規制に加えて排気後処理装置の装 着や燃料中の硫黄分の低減が進められ,窒素酸化物や粒子状物質の排出 削減が進められている(27)。. 1.4 日本人のエネルギー利用に対する意識と実態  1.4.1 各種調査結果から.  内閣府による,平成16年度国民生活モニター調査結果(省資源・省 エネルギーと国民生活に関する意識調査)によると(28),私たち日本国民. は,オゾン層の破壊や地球の温暖化,熱帯林の減少などの地球環境問題. や,日常生活の中で行う省エネルギーに対する関心が高く,また,地球. 温暖化防止のための個人の日常生活における取り組みに対する意向も 極めて高い傾向がみられること,一方で,国民全体としては省エネ行動 を行う人が着実に増えてきているが,実際に行っている省エネ行動には. その内容にばらっきがあることが示されている。具体的には,不必要な. 電灯や冷暖房器具はこまめに消すことや,テレビ,ラジオのつけっぱな しを止めたり視聴時間を減らすこと,部屋の冷暖房を控えめにすること. といった行動にっいては比較的実施割合が高いが,冷暖房器具設置場所 を適正にすることや買い物・レジャーなどへのマイカー利用を自粛して ・11一.

(15) 公共交通機関を利用すること,家屋の壁などに断熱材を入れること,と. いった行動は実施割合が低いことが挙げられている。その結果,環境調 和型ライフスタイルの定着が今後の課題だとされている。.  また,中学生のエネルギー問題に対する実態を示すものとして,三崎 ら(2005)は,中学生がエネルギー問題に対しての知識を有せず,関心・. 意欲が低いこと,また,判断は有しているが行動に結び付いていない現 状を明らかとした(29)。また,同じような傾向が,(財)日本原子力文化振. 興財団による,「エネルギーと環境」に関する中学生の意識調査報告書 にも示されている(30)。それによると,中学生は「家庭からのゴミ」のよ. うに身近な環境問題よりも,「地球温暖化」のように地球規模の環境問 題や「川や海の水のよごれ」,「開発による自然破壊」などに高い関心を. 示していること,毎日の生活で電気を多く使用していると思っているこ と,一方で節電に対する意識が低いことが示されている。.  1.4.2 エネルギー教育の必要性  これまでに述べてきた様々な状況から考えると,エネルギーの消費者. である私たち一人ひとりがエネルギー問題に対して今以上に危機意識 を持ち,積極的に対処すべく行動を起こすことが求められている。それ. にもかかわらず,私たちの行動の実態は,エネルギー問題よりも自分の 都合や快適性,利便性を優先させるものが多く,エネルギーに関わるさ まざまな問題を解決して行くのに未だ十分であるとは言えない。これか. らのエネルギーの利用にっいて,正しい知識を持ち,意識を高めて多様 なエネルギー源を利用することへの理解を深めると共に,現在のエネル ギー利用のあり方を見直すことが重要である。その中でも,ライフスタ. イルの改善を図り,今後さらに家庭における日常生活での省エネルギー の取り組みが進められなければならない。.  これらエネルギー問題に対する取り組みを実現するためには,家庭及 び学校教育におけるエネルギー教育の推進が必要不可欠である。広瀬は. 学校,家庭,地域社会が連携してそれぞれの立場から協力してエネルギ ー教育の充実をはかることや、エネルギー教育を生涯教育的視点で扱う ことの重要性を指摘している(31)。これからの社会を担う生徒たちには, ・12一.

(16) 学校教育をはじめ社会全体でエネルギーに関わるさまざまな問題に関 わる取り組みを進め、科学的な知識を基に,環境保全の姿勢を持って, 主体的に行動し対処できるカを身にっけさせたい。. 第1章 文献. (1) 総務省統計研修所編,世界の統計2005年版,総務省統計局,(2005),p.24.. (2) 経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー対策   課編,新エネルギー便覧平成15年度版,(財)経済産業調査会,(2004),p.8. (3) 工藤文三他編,64億人のエネルギーと地球環境,(財)社会経済生産性本部エネ   ルギー環境教育情報センター,(2005),p.46. (4)前掲(2),PP.6−7. (5) 前掲(3),p,55.. (6) 経済産業省編,エネルギー白書2005一エネルギー安全保障と地球環境一,ぎょ   うせい,(2005),P.38. (7)前掲(3),P.11.. (8) 電気事業連合会統計委員会編,電気事業便覧平成16年版,日本電気協会,   (2004),PP.230−231. (9) 前掲(3),p.10.. (10)前掲(3),pp。14−2L. (11)国立天文台編,理科年表平成17年,丸善株式会社,(2004),pp.900−901. (12)前掲(3),pp.64−65,. (13)環境省総合環境政策教環境計画課編,環境白書(平成17年版),ぎょうせい,   (2005),P.17. (14)前掲(13),P,6.. (15)前掲(3),pp.66−67. (16)前掲(6),pp.341−344. (17)前掲(6),PP.289−300. (18)前掲(6),pp.239−240.. ・13・.

(17) (19)前掲(3),pp。72−73。. (20)(社)日本電気協会新聞部編,電気年鑑2005,(社)日本電気協会新聞部,(2004),p.81。 (21〉前掲(3),p.3.. (22)前掲(13),pp.10−11. (23)前掲(2), pp.9−10.. (24)前掲(6),pp.70−73. (25)前掲(3),pp。74−75。 (26)前掲(3〉,p。74.. (27)前掲(6),pp。73−79.. (28) 内閣府国民生活局企画課,平成16年度国民生活モニター調査結果(概要)(省    資源・省エネルギーと国民生活に関する意識調査),    http;//www5。cao.go.jp/seikatsu/monitor/h1601monitor.pdf,(2005),PP.2−7. (29) 三崎隆・中島剛,小学校・中学校・高等学校の児童・生徒のエネルギー問題に.    対する知識・関心,判断,行動に関する調査研究(1)一小学校5年生,中学校    2年生,高等学校2年生の比較一,環境教育,(2005),VOL.14−3,pp,25−34.. (30) (財)日本原子力文化振興貯団,「エネルギーと環境」に関する中学生の意識調    査報告書(報告書・要約版),(財)日本原子力文化振興財団CD−ROM,(2003),    pp.11−18.. (31)広瀬正美,エネルギー教育とは,理科の教育,(1995),VOL。44(11〉,pp.4−7。. 一14一.

(18) 第2章 エネルギー教育の現状と本研究の目的 2.1 エネルギー教育の現状.  2。1.1 学習指導要領の記載から  エネルギー教育の現状を,文部科学省による中学校学習指導要領(平 成10年告示,平成15年一部改正)(1)の記載事項から明らかにする..  はじめに,中学校学習指導要領の中からエネルギーに関する記載事項 を抜き出し,次の表2.1に示した。  表2.1 中学校指導要領(1)における「エネルギー」に関する記載 教科 第2章第獅 社会. 項目 〔地理的分野〕2内容 3)世界と比べて見た日本 ア様々な面からとらえた日本 (ウ)資源や産業から見た日本の.  地域的特色. 記載事項 世界的視野から見て,日本はエネルギー 源や鉱物資源に恵まれていない国であ こと,土地が高度に利用されていること, 業の盛んな国であることといった特色を 解させるとともに,国内では地域の環境. 件を生かした多様な産業地域がみられ こと,環境やエネルギーに関する課題な を抱えていることを大観させる。. 〔公民的分野〕2内容 3)現代の民主政治とこれからの社会. ウ世界平和と人類の福祉の増大. 世界平和の実現と人類の福祉の増大の めには,国家間の相互の主権の尊重と 力,各国民の相互理解と協力が大切 あることを認識させる。その際,日本国憲. の平和主義にっいて理解を深め,我が の安全と防衛の問題にっいて考えさせる ともに,核兵器の脅威に着目させ,戦争. 防止し,世界平和を確立するための熱 と協力の態度を育てる。また,人類の福 の増大を図り,よりよい社会を築いていく. めに解決すべき課題として,地球環境, 源・エネルギー問題などにっいて考えさ る。. 〔公民的分野〕3内容の取扱い 4)ウ(エ)内容の(3)ウにっいて. 「地球環境,資源・エネルギー問題」にっ ては,適切な課題を設けて行う学習を取 入れるなどの工夫を行い,国際的な協力 協調の必要性に着目させるとともに,身. な地域の生活との関連性を重視し,世. 的な視野と地域的な視点に立って追 させる工夫を行うこと。. 〔第1分野〕1目標. 物質やエネルギーに関する事物・現象に. 1︶. 第2章第4節. する関心を高め,その中に問題を見いだ. 理科. 意欲的に探求する活動を通じて,規則 を発見したり課題を解決したりする方法 習得させる.. 〔第1分野〕1目標. 物質やエネルギーに関する事物・現象を べる活動を通じて,日常生活と関連付. 4). て科学的に考える態度を養うとともに,自 を総合的に見ることができるようにする。. ・15・.

(19) 物体の運動やエネルギーに関する観察, 実験を通して,物体の運動の規則性やエ ネルギーの基礎にっいて理解させるととも に,日常生活と関連付けて運動とエネル ギーの初歩的な見方や考え方を養う.. 〔第1分野〕2内容 (5)運動の規則性. エネルギーに関する実験や体験を通して, エネルギーには運動エネルギー,位置エネ ルギー,電気,熱や光など様々なものがあ ることを知るとともに,エネルギーが相互に 変換されること及びエネルギーが保存され. 〔第1分野〕2内容 (5)運動の規則性 ア運動の規則性 (ウ). ることを知ること。. 化学変化によって熱や電気を取り出す実 験を行い,化学変化にはエネルギーの出. 〔第1分野〕2内容 (6)物質と化学反応の利用 ア物質と化学反応の利用 (イ). 入りが伴うことを見いだすこと。. 〔第1分野〕2内容. エネルギー資源の利用と環境保全との関. (7)科学技術と人間. 連や科学技術の利用と人間生活とのか かわりにっいての認識を深めるとともに,日. 常生活と関連付けて科学的に考える態 度を養う。. 〔第1分野〕2内容. 人間が利用しているエネルギーには,水 カ,火力,原子力など様々なものがあるこ. (7)科学技術と人間. アエネルギー資源 (ア). とを知るとともに,エネルギーの有効な利用 が大切であることを認識すること。. 〔第1分野〕3内容の取扱い. アの(ウ)については,エネルギーの変換に 関連して摩擦にも触れること. アの(イ)の「エネルギーの出入り」にっいて は,定量的な扱いはしないこと。また,イオン. (6)ウ 内容の(5)にっいて. 〔第1分野〕3内容の取扱い (7)イ 内容の(6)にっいて. にっいては扱わないこと。. 第2章第8節. 〔技術分野〕1目標. 実践的・体験的な学習活動を通じて,も のづくりやエネルギー利用及びコンピュータ. 技術・家庭. 活用等に関する基礎的な知識と技術を 習得するとともに,技術が果たす役割にっ いて理解を深め,それらを適切に活用する 能力と態度を育てる。. 〔技術分野〕2内容. 技術と環境・エネルギー・資源との関係に. A技術とものづくり (1〉生活や産業の中で技術の果た. ついて知ること。. している役割についてイ. 〔技術分野〕2内容. エネルギーの変換方法やカの伝達の仕. A技術とものづくり 組みを知り,それらを利用した製作品の設 (5)エネルギーの変換を利用した製 計ができること。 作品の設計・製作にっいてア. 〔技術分野〕3内容の取扱い (1)内容の「A技術とものづくり」に. (1)のイにっいては,技術の進展がエネルギ. 一や資源の有効利用,自然環境の保全 に貢献していることにっいて扱うこと。. ついて ア. 中学校学習指導要領(平成10年12月)より抜粋.  この調査の結果,中学校学習指導要領全体を通じてエネルギーに関す る記載事項はそれほど多くはなく,これに関連する内容を取り扱ってい るのは,「社会」,「理科」,「技術・家庭」の3教科のみであった。 ・16・.

(20)  このうち「社会」では,その学習内容として,地理的分野で日本のエ ネルギー資源に関する事柄を中心に取り上げ,また,公民的分野で世界 的な規模での課題として地球環境,資源・エネルギー問題にっいて考え ることを取り上げている。.  また「理科」は,第1分野の目標のひとっとして,物質やエネルギー に関する事物・現象に対しての関心を高め,意欲的に探求する活動を通 じて問題解決を図ることや,日常生活と関連付けて科学的に考える態度. を養うことが挙げられている。その学習内容としては,エネルギーの基. 礎を理解すること,エネルギーに関する様々な実験や体験を通して,運 動エネルギーをはじめとする様々なエネルギーの存在を知ること,そし. てエネルギー資源の利用と環境保全との関連やエネルギーの有効利用 の重要性を認識することなどが挙げられている。このことから,中学校. 学習指導要領の中ではエネルギーを扱う教科の中心的な位置づけであ るといえる。.  さらに,「技術・家庭」の技術分野では,実践的・体験的な学習活動. を通じてエネルギー利用に関する基礎的な知識と技術を習得すること が目標に掲げられ,学習内容として,技術の進展がエネルギーや資源の. 有効利用,自然環境の保全に貢献していることを知り,エネルギーの変 換を利用した製作品の設計・製作を行うことが挙げられている。.  以上に述べた中学校学習指導要領から,現在求められているエネルギ ー教育のあり方として次の3点が考えられる。そのひとっには,エネル ギーにっいての概念形成など基礎的な学習は「理科」で,それをふまえ た応用的なエネルギーの利用にっいては「技術・家庭」で,そしてエネ. ルギー資源の問題など国際的な課題にっいては「社会」で取り上げるな ど,各教科の中でそれぞれの教科の特性を生かした広い視野でのエネル. ギー教育を展開することである。2点目には,エネルギーにっいて「理 科」では,意欲的に探求する活動や調べる活動,すなわち,観察や実験,. 体験を通じて学び取ることが求められ,また「技術・家庭」では実践的・. 体験的な学習活動を通じて知識や技術を習得することが強調されてい ることから,体験的な活動を通じたエネルギー教育を展開することであ る。そして3点目には,「社会」の学習で述べられているように,エネ ・17・.

(21) ルギー問題は,国際的な関係や地球規模の環境問題にも関わるため,多 角的な視点での学習展開を図ることである。.  2.1.2 教科書の記載から  次に,教科書における記載事項を基に,エネルギー教育の現状を探る。. ここで取り上げた教科書は,文部科学省がまとめた2002年度使用の教 科書採択状況(2〉の中からそれぞれ上位2社分であり,中でも記載事項の 多かった「社会」,「理科」,「技術・家庭」の3教科にっいては学習単元. ごとに記載事項をまとめて表に示した。  はじめに,「社会」の教科書における記載事項にっいて述べる。「社会」. において,エネルギーに関する記載事項がみられたのは,地理的分野と. 公民的分野であった.歴史的分野では,産業革命や第二次世界大戦後の 高度経済成長などを扱った単元に,エネルギー消費と環境問題にっいて ふれた箇所が少しみられただけであった。しかし,地理的分野では表2. 2に示したように,全体のページ数に対するエネルギーにっいての記載. 量は少なかったが,日本の特色にっいて学ぶ学習単元「7.様々な日本 の側面」で,現在のエネルギー事情が日本と世界との関わりを中心とし. て詳しくまとめられている。具体的な内容として,日本のエネルギー資. 源輸入先や国別の一人あたりのエネルギー消費量,そして世界の主要国 における電力構成を表したグラフを示し,日本の現在のエネルギー利用. 状況にっいて述べられている。また,これからの課題として,エネルギ ー資源の枯渇問題やエネルギーの大量消費によって生じる環境問題,そ. して今後の取り組みにも少し言及している。一方,表2.3に示した公 民的分野では,学習単元「1.暮らしと現代社会」で,戦後の高度経済成. 長期に始まった我が国のエネルギー大量消費の歴史にふれている。また 学習単元「5.地球社会と私たち」では,エネルギーの大量消費に伴う. 資源の枯渇問題と地球温暖化など様々な環境問題に焦点を当て,国際的 な今後の取り組みとして,省エネルギーや新しい時代のエネルギーとし. ての自然エネルギーの利用に関する記述がある。また,この単元では生. 徒の学習課題としてこれらをテーマとした調べ学習や考えたことを発 表しあう討論会などの提案もなされている。 一18一.

(22) 表2.2 「社会」地理的分野における教科書の記述 エネルギーに関する記載事項. 学習単元★. A社. B社. 一 一 一 『. 一 『 一 一. 1.地球の姿. 2.世界の国々の姿 3.日本の姿 4.身近な地域の調査. 5.都道府県の調査 ・福岡県の工業地域の変容に関 る文章(少量) 6,世界の国々の調査. ・アメリカの豊かな資源と進んだ工. に関する文章と,工業地域と 炭,石油,天然ガスの採掘場. ・北九州市と筑豊炭田周辺の変 に関する文章と図穣隠翻 ・アメリカの工業にっいて原油の生. 国や油田に関する文章と図 鱗》. パイプラインを示した図縫灘鋤). マレーシアの近代化と変容に関す 輸出品(原油を含む)の変化に する文章と図 磯総翻・ヨーロッパの工業地域と石炭,石. 7.様々な日本の側面. ,天然ガスの採掘場とパイプラ ンを示した図雛編翻 ・日本と世界各地のくらしを比較し コラムの中の,エネルギーの輸. 量や消費量に関する文章と図. ・世界のエネルギー・鉱産資源の. 産及び資源の消費国に関す 文章と図磁翻・日本のエネルギー事情とこれから. 6欝・世界の鉱産資源の分布に関する. 発電にっいての文章と図嬢翻. 章と図及び日本の資源とそ 課題についての文章と図鰺鍛)・. 日本の林業変容の原因に関する 章(少量). 日本の貿易品構成及び貿易品 石油)の輸入相手国を示す図 燧麹と原油を輸入するカナダに するコラム纏$鐙). 8.様々な日本の特色. 9.巻頭・巻末資料. 一. ・用語解説:エネルギー革命・学習に役立っURL:資源エネル. 『. ・調べ学習に役立っURL:資源 ネルギー庁・索引:エネルギー資源,火力発. ー庁. ,原子力発電,水力発電,石 ,太陽光発電,地熱発電,天 ガス,風力発電. 裏見開き:風力発電施設と地熱 電施設の図醸灘勲) エネルギーに関わる記述の割合. 全201p中  糸勺3.7p(糸勺 1.8%). 全227p中 5p(約2.2%). *表中「p」はページ数を表す。. ★学習単元は2社の教科書の目次を参考に筆者が作成した。.  次に,「理科」における記載事項について述べる。「理科」では表2.. 4に示したように,第1分野にエネルギーの取り扱いが集中していた。 第1分野での取り扱いとしては,学習単元「3.電流とその利用」にお ・19・.

(23) 表2.3 「社会」公民的分野における教科書の記述 エネルギーに関する記載事項. 学習単元☆ 1.暮らしと現代社会. C社. ・電化製品の普及など高度経済 長期以降の大量消費社会に する文章と図翰欝. 2.人権と日本国憲 3.現代の民主政治. D社 ・高度経済成長とその後に関する ポート例の中の文章 我が国の輸入品目の図{116p〉. 一. 一. ・国民が政治に期待することの1. 一. 目. 4,暮らしと経済. 5.地球社会と私たち. 一 ・資源・エネルギー問題の現状や 1世紀のエネルギー問題に関す 文章や図㈱麹・省エネルギーやこれからの発電に. いての文章や図鶴麹. 一 ・大量消費・排気と環境問題に関 る文章と図縫.懸蟄. 題学習の提案例1 これからの時代のエネルギーに関 る文章と図獅). 考えを聞く項目1. 6.巻頭・巻末資料. 調べ学習・討論会の提案例4 ・学習に役立っURL:資源エネル ・索引;原子力発電,自然エネル ー庁. ー,石油ショツク,. 索引:エネルギー資源,エネルギ. 問題,原子力,自然エネルギ ,省エネルギー,代替エネルギ ,太陽光発電, エネルギーに関わる謎の割合. 全189p中 6p(約3.2%). 全208p中  約3.7p(約1.8%). *表中「p」はページ数を表す。. ★学習単元は2社の教科書の目次を参考に筆者が作成した。. いて初めてエネルギーの単位であるジュール(J)が登場するが,熱量の. 単位としての扱いであり,ここにエネルギーという言葉はみられない。. 初めてエネルギーという言葉が現れるのは,運動エネルギーと位置エネ. ルギーに関する学習単元で,この後に光エネルギーや熱エネルギー,化 学エネルギーなど様々なエネルギーの存在が示され,これまでの学習内 容との融合を図ろうとする展開となっている。また,最後の単元「7.. 科学技術と人間」において,日本で現在利用されている発電方法の具体 的な説明と,今後のエネルギー問題,すなわちエネルギー資源の枯渇と. 環境問題への発展がとりあげられ,その対策として省エネルギーと自然 のカを利用した新しいエネルギーの紹介がなされている。    表2.4 「理科」第1分野(上・下)における教科書の記述 学習単元費 1。音・光・カ. 2.身の回りの物質. エネルギーに関する記載事項 E社. F社. 一 『. 一 } ・20・.

(24) ・電流による発熱量(J)と電力(w) の関係にっいての文章と図鱗p),. 3,電流とその利用 ・コイルと磁石で電流をっくることに. 関する文章と図(3譲,実験4例 4.化学変化と原子・分子. 『 ・力学的エネルギーに関する文章. と図㈱1医麺 ・エネルギー保存に関する文章と 5.運動とエネルギー. 図㈱医璽列. ・いろいろなエネルギーに関する文. ・発電機のしくみに関する記述と図. 鋤医麺 ・電気の利用と電力(w)および熱 量とその単位(J)に関する記述と 図鍵欝)実験1例. 一 ・エネルギーとは何かに関する文章 と図㈱欝 ・エネルギーの保存に関する文章と. 図㈱1,医麺 ・力学的エネルギーのまとめ(3鯉. 章と図韓麹、討論題材1例・ 実験2例 ・化学変化と熱エネルギーに関す. る文章と図(8欝 医麺] 6,化学変化とエネルギー. ・エネルギーのまとめ㈱欝. ・化学変化と熱エネルギーに関す. る文章と図鵜醗医麺 ・化学変化と電気エネルギーに関. する文章と図嬢麹医麺 ・アルミニウムの精錬と電気エネル. ギー利用,再生利用に関する文 章と図磁3欝. ・発電とエネルギー資源の利用に 関する文章と記述鱗.3欝・エネルギーの有効利用に関する. 7.科学技術と人間. ・化学エネルギーのまとめ(1灘 ・発電と暮らしの中でのエネルギー. 利用に関する文章と図鵜灘 ・エネルギー利用の問題点に関す る文章と図纏麹,,調べ学習2例 ・エネルギー資源のまとめ磯翻欝.      … 章と図鰺総獅 討論題材1例 ・エネルギーの大量消費とこれから のエネルギー(3欝. 調べ学習1例・医麺 ・環境保全とこれからのエネルギー. 團. 問題に関する文章と図難鋤 調べ学習1例・討論1例 ・モーターや発電機,様々な発電 にっいて取リ上げた課題研究の. ・ソーラーカーと風力発電に関する. ・いろいろなエネルギーにっいて調べ. ることを取り上げた課題研究の例. ・電池を作ることを取り上げた課題. 儘耀譲 ・色々な電池にっいて調べることを. 取り上げた課題研究の例《1鷲講 ・太陽エネルギーの移り変わりに関 する図魏譲. 研究の例縦鋤 ・索引:位置エネルギー,運動エネ ルギー,エネルギー,エネルギーの. 保存,化学電池,化石燃料,火. ・熱エネルギーのリサイクルに関する. 力発電,カロリー,原子力発電, 再生可能エネルギー,ジュール,. 図(魏鎌 ・索引:電力,熱量,電磁誘導, 位置エネルギー,運動エネルギ. 性エネルギー,地熱,電気エネル ギー,電池,電力,熱量,燃料電. 一,エネルギー,エネルギーの保 存,音エネルギー,化学エネルギ 一,電気エネルギー,熱エネルギ 一,光エネルギー,力学的エネル ギー,力学的エネルギーの保存 エネルギーに関わ確述の割合. 関する文章と図難p〉. 図鰯菱 ・エネルギーの保存や熱エネルギ 一への変換に関する図縫麹. 例鱗繕). 巻頭・巻末ほか. ・エネルギー消費を減らす工夫に. 全238p中糸勺44,3p(糸勺 18.6%). 水力発電,太陽光,太陽熱,弾. 池,バイオマス,ハイブリッド自動. 車,発電機,風力,力学的エネ ルギー,力学的エネルギー保存 の法則,ワット. 全218p中28p(約12.8%). *表中「p」はページ数を表す。. *学習単元は2社の教科書の目次を参考に筆者が作成した。                   一21・.

(25)  また,この教科の学習の特徴として挙げられる実験・観察がたくさん. 取り入れられており,体験的な学習を通じてエネルギーを定性的に理解 させようという意図が感じられる。加えて,課題に対する今後の取り組. みとしては調べ学習や,調べたことをふまえた討論会など,生徒が主体 的に学習できるための提案がなされている。.  一方,第2分野では,エネルギーという言葉はいくっか取り上げられ ているものの,エネルギーにっいての説明やエネルギーを中心に取り扱 った箇所は見あたらなかった.取り上げられている例としては,植物の. 体のしくみを学ぶ単元において,光合成が光エネルギーによる作用であ ること,動物の体のしくみを学ぶ単元において,呼吸によって得られた. 酸素で細胞がエネルギーを取り入れること,大地の変化を学ぶ単元にお いて,地震のエネルギーをマグニチュードで表すこと,気象現象の利用. 例の一っとして風力発電があること,そして,生物のっながりを学ぶ単. 元で太陽光のエネルギーが物質循環を介して全生物のエネルギー源と なっていることなどがあった。.  表2.5に示した「技術・家庭」技術分野においては,これまでに述 べた社会や理科の観点をより具体的にし,技術とエネルギー利用という. 立場で説明が展開されている。中でも,毎日の家庭での生活場面を想起 させるものや,今後の技術革新において省エネと環境保全の視点が重要 であることが強調されており,より実生活に近い感覚でエネルギー利用. にっいて考えを深める展開となっている。技術分野においては「b.エ. ネルギーの変換と利用」という単元が特別に設定され,エネルギー変換 を利用した製品の設計・製作が複数提案されているが,これは選択単元 であるため,全生徒が学習するとは限らない。.  また,表2.6に示した家庭分野においては,前述の中学校学習指導 要領ではエネルギーに関する記載がみられなかったが,学習単元「A.3.. 消費生活」において,環境を考えた生活の中に省エネに関する記載がみ られた.しかし記載量はわずかで,大半はリサイクルに関係した取り組 みを中心に説明が展開されていた。また,選択単元の「B.5.地域へ. の参加」では省エネルギーの視点でライフスタイルを改善しようという 取り組みの提案がなされ,学習を通じて省エネ行動の実践を促している。 ・22・.

(26) 表2.5. 「技術 家庭」技術分野における教科書の記述   エネルギーに関する記載事項. 学習単元官. H社. 社 ・コラム:原材料はどこからくるのか. 1。設計. 一. (原油の輸入相手国)にっいて の図(116P). 2.製作. 一. 一. ・電気エネルギー利用の拡大に 3.技術の役. a.. と機器 活. もの. 機器のしくみに関する文章と図 緋3P). ・省エネに関する法律と環境保全 に関する文章懸総麟. づ く. ・省エネとリサイクルに関する文章. り. 技 術. 一. 風力発電の図(2p)・電気エネルギーを得て作動する. しくみ. と. A.. ついての文章 ・環境や資源,エネルギーの利用 考えたものづくりに関する文章. と図(㈹,医箪列. とも. 4,ものづくり. ・ものづくりとエネルギーの関連に. っいての文章と図磯総麹 ・資源の使われ方に関する文章 と図磯欝 ・エネルギーの有効利用に関する 文章と図難翻・技術と環境,エネルギー利用に. 未来. づ. 関する文章と図麟総翻 ・これからのエネルギー利用と技. く. 術の役割に関する文章と図. の. ︵1鐵. り. ・生活でのエネルギー利用の例に 関する文章と図嬢融 ・電気エネルギーの変換と利用に 関する文章と図鍵翻, b.エネルギーの. 換と利用.  團. 観察・実験3例. ・エネルギー変換の利用としくみに. 関する文章と図麟鐵. 自然界のエネルギー利用に関. する文章と図轍欝[翻 ・電気エネルギーの変換と利用に. エネルギー変換を利用した製品. する文章と図綿鐡・エネルギー変換を利用した製品. 製作にっいての文章と図. 醐,医麺. 製作に関する文章と図穣淫欝. 実験・実習14例 ・これからの生活とエネルギー変 換に関する文章と図鱗戴. c.作物の栽培と生活. 選択 1.基本操作 B.. a.. 情. 生. 報. 活. と. と. ンピ. コ. 情 報. 2.コンピユー. 調べ学習1例 ・栽培活動と省エネルギー推進 の実践行動に関連する文章. 『 『 ・環境レポートの製作例として図 にまとめられた記載(灘2p). タの利用 3.情報の発信 4.情報社会での責任. ・省エネポスターの製作例として 図にまとめられた記載1工爾欝. ・ソフトウェアの機能を調べる例と して図にまとめられた記載繕総麹. 『 一. b.マルチメディアの利用. ユ. 一 タ. 選択. 『 ・熱エネルギーなどを利用する家. c.プログラミングの利用. 願. }. 電製品の制御に関する文章. 一23一.

(27) C.表・裏表紙,他. ・100年前の予言に関する文章. ・今と昔のエネルギー利用の違い にっいての文章と図(1欝. (116翻. ・かけがえのない地球の持続のた めにっいて述べた文章と図(2獄). ・栽培作物(植物)のエネルギー 変換にっいて ・索引:エネルギー,省エネ法,省. エネルギー,太陽電池モジュー ル,電気エネルギー,熱への変. ・生活で利用しているエネルギー の種類に関する文章と図磁p) ・索引1一次エネルギー,エネルギ. 一資源,エネルギー変換,省工 ネルギー,太陽電池,二次エネ ルギー,燃料電池,ハイブリッド カー,. 換,燃料電池車,ハイブリッドカ 一,光への変換, エネルギーに関わる記述の割合. 全233p約29。7p(約12。7%〉. 全223p中34p (約15。2%). ★表中「p」はページ数を表す。. *学習単元は2社の教科書の目次を参考に筆者が作成した。. 表2.6. 「技術 家庭」家庭分野における教科書の記述 エネルギーに関する記載事項. 学習単元☆. G社. H社. ・食物のエネルギーに関する記述. ・食物のエネルギーに関する文章・カロリーの定義・省エネ・節水を心がけた調理に. ん生活の自立. 1.食生活 する文章. 2.衣生活. 一 一. 一 一. 一. 一. 一. 『. 一 一 ・生活の中での省エネルギー行動. 一 一 ・生活の中での工夫に関する文章. 3.住まい 4.豊かな食生活.  選択 5.衣服の製作  選択 1.私たちの成長. 2.家族・地域. Bともに生きる. 3.消費生活. っいての問い麟鶏勲・環境を考えた消費生活のチェッ. リサイクルとゴミ問題中心). リスト(1項目). 4.幼児との交流. 一. 一. ・エネルギーの消費など環境や資 を考えた生活に関する文章と. ・家庭でのエネルギー消費にっい.  選択 5.地域への参加.  團. の文章と図(灘簗)・資源・エネルギーの節約など生. 1細匿亜可医亘圃 の見直しに関わる文章と図 欝 ・索引:エネルギー,. ・環境保全にっながる消費生活一資源エネルギーの消費を減ら. C.表紙,裏表紙,他. 一に関する文章と図(1総翻・索引;キロカロリー,エネルギー,. 境家計簿, エネルギーに関わる記述の割合. 全233p中  約6.3p(約2.7%). 全223p中 約1.7p(約0.7%). *表中「p」はページ数を表す。. *学習単元は2社の教科書の目次を参考に筆者が作成した。 ・24一.

(28)  以上に取り上げた3教科以タトの教科書では,「英語」でのみ,その単 元の中にエネルギーに関する記述をみることができた。それは“Let’s Save the Earth”と題した教材の中で暖房を例に挙げてエネルギーの無. 駄づかいをやめようと呼びかけた文章がみられたこと,また,読み物教 材の“What ls in Our Future?”の中で,石油に変わるエネルギー資源. の開発が将来的な課題の一っであると取り上げられていたことである。 いずれもエネルギーに関しての学習がその教材の主な目標ではないが,. 生徒は英文法を学びながらエネルギー問題にも考えをめぐらせること ができるだろう。.  2.1.3 エネルギー教育に対する我が国の取り組み  エネルギー資源の乏しい日本において,将来のエネルギー利用やエネ ルギー源の選択及び技術開発を担う現在の児童・生徒へのエネルギー教. 育は欠くことができない。平成14年に公布されたエネルギー政策基本 法の中で,エネルギー教育の重要性が指摘され(3),これに基づいて示さ. れた平成15年のエネルギー基本計画では,「次世代を担う子供達が,将. 来においてエネルギーにっいての適切な判断と行動を行うための基礎 を構築するとともに,将来におけるエネルギー技術開発の担い手を育成. するためには,子供の頃からエネルギーにっいて関心を持ち,正しい理. 解を深めることが重要であることからエネルギーに関する教育の充実 を図る。」と記されている(4)。この法令に基づいて,学校教育を中心に,. 社会全体が協力してエネルギー教育を行える環境整備が進められてい る。その結果,現在では,教職員や児童・生徒,そして学校を対象とし. て,関係行政機関や教育機関および産業界が連携した総合的なエネルギ. ー教育を推進する取り組みがなされている(9。例を挙げると,電力会社 による施設見学会や学校への専門家の派遣事業や,経済産業省資源エネ. ルギー庁による全国の中・高等学校へのエネルギー教育用教材キットの 無料配布,そしてエネルギー環境教育情報センターや(財)省エネルギー. センターを中心としたエネルギー教育に関する活動がある。これらの機 関の具体的な活動内容として,エネルギー環境教育情報センターによる 事業(6)には,全国からエネルギー教育実践校やエネルギー教育のための ・25・.

(29) 地域拠点大学の公募及び活動の支援や,教員を対象としたエネルギー環 境教育に関するフォーラムやセミナーの開催,エネルギー教育指導事例 集や教材の作成と配布,暮らしとエネルギーに関する作文コンクールの 開催,また,エネルギー教育の現状調査などがあり,(財)省エネルギー センターの事業(7)には,省エネルギー推進モデル校の募集と活動補助,. 省エネルギーに関する作文コンクールの開催などがある。.  2.1.4 現在のエネルギー教育の課題  現在,エネルギー教育に求められていることをまとめる。まず基本的 な姿勢は,これからの世代を担う児童・生徒たちには,今後のエネルギ ー問題に対処するための適切な判断力と,行動するためのカを養うこと を目的とし,エネルギーに関心を持ち,正しい理解を深めるための学習. の機会を積極的に設けるべきであることが挙げられる。それを実現する ためには,学校教育では各教科の学習を基本とした様々な場面において 多角的な視点でのエネルギーに関する学習を進めるべきであること,ま. た,児童・生徒のエネルギー学習に当たっては,実験・観察や製作,施 設見学などの直接体験を持って理解の充実を図ることが重要である。.  近年,全国の科学館や電力会社PR館などの施設整備が進められてお り,学校以タトの場でも展示や映像,催しなど子供たちが様々な体験を通. じてエネルギーにっいて学べる機会が増えっっある。一方で,学校教育. においてエネルギー教育の充実が十分に進められているとは言い難い。. その根拠として次の点が挙げられる。まず平成10年の指導要領の改訂 に伴い,以前に比べて教科書におけるエネルギー問題に関する記載事項 が増加したが,エネルギーを中心的に取り扱う教科は3教科に過ぎず,. 教科書のエネルギーに関する記述量が,全体の数パーセントにとどまっ ているなどその内容が不十分な点である。これによって,これまでに学. 校教育におけるエネルギー教育の在り方として示されてきた,教科間の 連携や学習内容の充実(8)’(9)が未だ十分に図られてはいないことが示唆. されている。また,教科には実験・観察や製作などの直接体験をふまえ. た学習や,様々な視点からエネルギー問題についての討論を行うなどの. 学習例が何点か提案されてはいるものの,それを展開する上で必要な具 ・26一.

参照

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