写真2(摩擦&土圧計2) SS ケーソンの周面摩擦力に関する基礎的研究 ( その3 )
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(2) III-B001. +1.17. 施工基盤 砕石. ▽+0.99. 敷砂. 圧. (KPa) 50. 75. 0. 0. 度(mm). 周面摩擦力 10. (KPa) 15. 20. 0 位置A. 位置A. 位置B. 位置B. ‑2000 表 示 範 囲. 5. ‑2000. ‑4000. ‑4000. 深. ‑4.78. +0.00. 土 25. 深. サ(ンド コン パクシ ョンパ イル ). シルト質粘土. +0.17. 0. 度(mm). 標高(m) +1.37. ‑6000. ‑6000. ‑8000. ‑8000. 細砂. ‑8.00. 柱状図. 図−2. 土圧(実測値)と深度. 図−3. 周面摩擦力(実測値)と深度. 深. 深. 度(mm). 度(mm). 補正周面摩擦力 (KPa) 摩擦係数 り,土圧と深度の関係 (図− 0 2 4 6 0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 2) と同様に位置Aの周面摩 0 0 位置A 擦は粘性土層中のばらつき 位置B は大きいものの,粘性土層 ‑2000 ‑2000 の約1mと砂層中ではほぼ一 定の値 (約4kPa) で推移して いる.位置Bの周面摩擦力 ‑4000 ‑4000 はケーソンの傾斜に伴って 増減する傾向がある1) という ‑6000 ‑6000 結果を得ている.したがっ 位置A て,位置Bの周面摩擦力の 位置B ‑8000 ‑8000 実測値では,ケーソンの躯 図−4 摩擦係数と深度 体壁面に作用する力 (土圧, 図−5 補正周面摩擦力と深度 周面摩擦力) を評価すること が出来ない.そこで,実測により得られた土圧と周面摩擦力より,摩擦係数を算定することとした.摩擦 係数と深度の関係を図−4に示す.摩擦係数は,掘削・沈設初期では大きな値であり,またばらつきが大き い.これは,施工初期の段階でケーソン躯体の重心が地表面以上にあるので,掘削による傾斜等の影響が 顕著に表れているためであると考えられる.しかし,粘性土層の下部(深度‑4m)付近以深ではほぼ一定値と なり,ばらつきも非常に小さくなっている.次に,一般的に周面摩擦は理論的に評価することは困難であ るといわれているが,土圧のばらつきによる影響を考慮できないかと考え2つの仮定をした.第1の仮定 は,静止土圧がケーソン壁面に作用している.第2の仮定は,一般的な摩擦力と垂直抗力,摩擦係数の関 係が成り立つこととした.これらの仮定の下,静止土圧と摩擦係数により補正周面摩擦力として算定した 値を深度の関係について整理したものを図−5に示す.この図より,補正周面摩擦力は粘性土層と砂層と もに多少のばらつきはあるもののほぼ一定の値で推移する傾向であるという結果を得たが,周面摩擦力に ついては今回のような仮定でのデータ整理 (補正方法の妥当性が問題),ケーソン外壁面の材質,地質と使 用するスペース砂利 (玉砂利) の関係等によって変動すると推察される.しかし,SSケーソン工法による壁 面の周面摩擦力は,土質が異なる場合でも同程度の値で推移すると考えられる.また,今回の計測結果よ り,粘性土層および砂層ともにスペース砂利による周面摩擦力の低減効果を確認することができた.. 4.おわりに SSケーソンの掘削・沈設時の土圧および周面摩擦力の実測結果より,粘性土層と砂層における周面摩擦力 は同程度であると考えられる.また,粘性土層および砂層いずれの土質においてもスペース砂利による周 面摩擦力の低減効果を確認することができた.今後も引続きデータ収集に努め,室内実験等も実施し総合 的な検討・評価を行う予定である. <参考文献> 1) 松尾義仁,五味信治,岡本將昭,沖川敬祐,風間秀彦:SSケーソンの周面摩擦力に関する基礎的研究 (その 2),第55回土木学会年次学術講演会講演概要集3,2000.. -3-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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