これらの測定には,平板載荷試験等が一般的である.平
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(2) 平板載荷試験と小型 FWD 試験から算出された E 値に ついては,使用している載荷板の半径が異なる事から, 式(2)のように半径の影響を考慮する必要がある.載荷 板の半径は,平板載荷試験で 150mm,小型 FWD 試験で 50mm であることから,両試験の結果を比較するには, 式 (5)の補正の必要があると考えられる. r 1 E30 FWD E10 FWD 10 E10 FWD r30 3. (5). 以上の算出式をもとに,小型 FWD 試験の試験精度を 平板載荷試験と比較する. 図-2 小型 FWD 試験装置の機構イメージ 1). 3. 試験概要. (2)K 値および E 値の算出方法 平板載荷試験と小型 FWD 試験から算出される K 値と. (1)岩盤における試験4). E 値を,以下のように算出した.. 岩盤における計測は,電源開発(株)が所有する,胆沢. a) K 値の算出. 水力発電所(岩手県)において実施した.小型FWD試験は. 平板載荷試験の K 値である K30 は,式(1)より算出した. 電源開発(株)が実施し,平板載荷試験は国土交通省が実 K30 の 30 は,載荷板直径 30cm であることを示している. 施した.計測した岩盤を図-3に示す.図の順番は,岩級 K 30 . P D. 3. 区分の順に並べている.岩級区分は,現場において高度. (1). な技術判断で区分されるが,必ずしも客観的ではないと. 2. ここで,K30 [MN/m ]:地盤反力係数,P [MN/m ]:荷重強 さ,D [mm]:最終変位量 2.5mm である.. 考えられる.そのため,小型FWD試験による岩級区分 の客観的な評価を試みた.試験では,載荷板直径100mm. 小型 FWD 試験の K 値である K30FWD [MN/m3]は,式(2). とし,ポアソン比νを0.35とした.. から算出した 1).なお,K30FWD は,平板載荷試験の載荷 板直径 30cm相当に変換している. P R K 30 FWD 2 103 r D R30. (2). ここで,K30FWD [MN/m3]:地盤反力係数,P [MN]:荷重,D [mm]:変位量,r [mm]: 小型 FWD 試験の載荷板半径(50mm), R [mm]:小型 FWD 試験の載荷板直径(100mm),R30 [mm]:平 板載荷試験の載荷板直径(300mm)である.. (a). 岩級区分 D 級. (b). 岩級区分 CLL 級. (c). 岩級区分 CL 級. (d). 岩級区分 CM 級. b) 変形係数(E 値) 平板載荷試験の E 値である E30 [MN/m2]は,式(3)から 算出した 2).E30 の 30 は,載荷板の直径が 30cm であるこ とを示している.. E30 . r30 P(1 2 ) 2 D30. (3). ここで,r 30 [mm]:載荷板半径=150mm,P [MN/m2]:荷重強. 図-3 計測対象とした岩盤の状況. さ,ν:ポアソン比=0.3,D30 [mm]:変位量である. 小型 FWD 試験の E値である E10FWD [MN/m2]は,式(4)に. (2)路盤における試験. 3). 示す,ブシネスクの弾性理論式より算出した .添え字 の 10 は載荷板直径が 10cmであることを示している.ま. 道路の路盤における計測は,電源開発(株)が所有する, 竹原石炭火力発電所(広島県)の構内道路において実施し. た,同理論式は,同試験の剛性載荷板を対象としている. た.計測を実施した路盤の状況を,図-4に示す.図の順 E10FWD . pmax (1 2 ) 2r10Dm a x. 番は,計測した順番を示している.. (4). 2. 試験実施個所は,平板載荷試験用にアスファルト舗装. ここで,E10FWD [MN/m ]:変形係数,pmax[MN]:最大荷重,ν:. が剥がされており,路盤表面は礫が多かった.また,使. ポアソン比=0.3,r 10 [mm]:載荷板半径=50mm,Dmax [mm]:. 用した載荷板は,直径100mmである.. 最大変位量である.. - 289 -.
(3) K30とK30FWDの関係は,既往の文献より,式(7)のように まとめられている1). K 30 K 30 FWD (ローム). (7). 2 K 30 FWD (砂) 3 1 K 30 K 30 FWD (礫) 2 K 30 . (a) 試験地点 No.1. (b) 試験地点 No.2. 平板載荷試験と小型 FWD 試験を実施した路盤では, 礫が卓越していたため,式(7)に示す礫の経験式と試験. (c) 試験地点 No.3. 平板載荷試験 K30 (MN/m3). 結果である式(6)を比較した結果,概ね同値を示した.. (d) 試験地点 No.4. 図-4 路盤上における小型 FWD 試験の実施状況. 路盤における試験では,平板載荷試験も同時に実施し た.平板載荷試験は,道路の平板載荷試験(JIS A1215)で 実施した.載荷板の直径は 300mm である.路盤の変位 量が 2.5mm時点における荷重から,K 値と E 値を求めた.. 600. 平板載荷実施地点 No.1 No.2 No.3 No.4 砂敷あり. 500. R2=0.71 y=0.48x. 400 300. 0.48. 200 1. 100 0 0. 4. 試験結果. 200. 400. 600. 800. 小型FWD試験 K30FWD. 1000. 1200. (MN/m3). 図-6 K30と K30FWD の相関関係. (1)岩盤における試験結果 4) 5) 図-5 に,岩級区分と小型 FWD 試験および平板載荷試. b) 変形係数 E 値. 験により計測した E 値の関係を示す.図より,岩級区. 図-7 は,平板載荷試験と小型 FWD 試験の変形係数の. 分が D 級から CM 級に推移するに従い,E 値が増加して. 相関関係を示している.相関係数は 0.60 であった.次. いることが確認できた.小型 FWD 試験の結果は,平板. に,最小二乗法より,式(8)が求められた.. 1000 1000 800. E30 0.99 E30FWD. (8). 上記の結果より,平板載荷試験と小型FWD試験から 平板載荷試験(国土 交通省実施) 小型FWD試験. 算出される変形係数は,おおむね1:1の関係があること が確認された.. 600 600. 100. 平板載荷試験 E30 (MN/m 2). 400. 400. 200. 200 0. 0 D級. CLL 級 岩級区分. CL級. CM級. 岩級区分. 図-5 岩級区分と小型 FWD 試験および平板載荷試験. から計測した E 値の関係 5) (2) 路盤における試験結果 a) 地盤反力係数K値 図-6は,平板載荷試験と小型FWD試験による,K値の 相関関係を示している.相関係数は0.71であった.次に, 最小二乗法より,式(6)を求めた.. K 30 0.48 K 30 FWD. 100 砂敷あり. 平板載荷試験 E30 (MN/m 2). 変形係数 EE30,30FWD (MN/m2) 30FWD (MN/m. 載荷試験の結果と比較して値が小さかった.. (6). - 290 -. 平板載荷実施地点 No.1 No.2 No.3 No.4 平板載荷実施地点 No.1 No.2 No.3 No.4. 2=0.60 R砂敷あり. y=0.99 x R2=0.60 y=0.99 x. 50 50. 0.99. a. 1. 0 0 0 0. a. 0.99. 1. 50 50. 100 100. 小型FWD試験 (MN/m2)2) 小型FWD試験 E E30FWD 30FWD (MN/m 図-7. E30 と E30FWD の相関関係.
(4) 5. 小型FWD試験の適用性の検討. 載荷試験とほぼ同等に K 値および E 値を評価すること ができた.. 岩盤および路盤を対象にして,小型FWD試験により. (2) 岩盤を対象とした場合では,小型 FWD 試験では定. 得られたK値およびE値について平板載荷試験と比較し. 量的には平板載荷試験とかい離した結果を示すが,定性. た.路盤に対応するK値は,平板載荷試験によるK値と. 的には岩盤区分に対応する評価が可能と考えらえる.岩. 1). 良い相関を示し,これは既往研究の関係 と一致した.. 盤上での定量的な評価については今後の課題である.. 一方,E値について平板載荷試験と比較すれば,路盤で 20000 20,000 15000. 荷重(N). 値となった.小型FWD試験により得られる荷重と変位 量から算出されるE値では,ポアソン比が対象地盤によ って異なるものの,その影響は上記のようには大きくな. 8. 5000. 4 0. -5000 -10. 験と平板載荷試験で異なることから,試験時に地盤に発. -4. 0. 10. 20. 時間 (ms). 図-8 荷重(N). 20000. 岩盤区分に対応した傾向が認められることから,少なく とも地盤支持力特性の定性的評価への適用性はあるもの. 軟弱地盤における荷重-変位曲線の例 変位量. 10000. 0.4. 0. 0. -10000 -10. と考えられる.. 0.8. 荷重. 0. 10. 変位量(mm). 生する応力の違いが考えられる.前者の変位は1mm以下 であり継続時間も短いが,後者では変位が2.5mmに安定 性がある.しかしながら,小型FWD試験によるE値には,. 12. 変位量. 10000. 0. い.他の要因としては,載荷板の大きさが小型FWD試. した時の計測結果であり,この差がE値に影響した可能. 16. 荷重. 変位量(mm). は同等の値であるが,岩盤では1/4程度と極端に小さな. -0.4 20. 時間 (ms). 図-9. 小型FWD試験の適用限界については,地盤を線形弾. 路盤上における荷重-変位曲線の例. 性体として仮定して地盤特性を評価することから,大き な残留変形を生ずるような塑性挙動が卓越する地盤での. 参考文献. 適用は難しいものと考えられる.事例として,軟弱な地. 1). 盤および路盤上での計測結果を比較して,それぞれ図-8 および図-9に示す.路盤上では最大変位は約0.6mmであ. 用の手引き,社団法人土木学会,pp.3-74,2002. 2). り,荷重が零となった時には変位はほぼ復元するが,軟 弱地盤では,最大変位量約8mmでありほぼ全量が残留す. 土木学会舗装工学委員会:FWD および小型 FWD 運 地盤工学会 地盤調査法改訂編集委員会:地盤調査の 方法と解説,pp.495-510,2004.. 3). る.. 株式会社東京測器:FWD-Light による小型 FWD 試験 方 法 ( 地 盤 編 )URL: http://www.tml.jp/solution/da ta/howtofwd_ ground.pdf.. 6. 結論. 4). 電源開発株式会社:胆沢第一発電所・胆沢第三発電 所新設工事発電所基礎岩盤部物性評価に関る小型. 岩盤および路盤上において,平板載荷試験と小型 FWD試験を実施し,両者を比較し,以下が得られた.. FWD 試験業務,調査試験報告書,pp.7-9,2011. 5). (1) 路盤を対象とした場合では,小型 FWD 試験は平板. 国土交通省:胆沢ダム基本設計会議資料,pp.3.1-3.10, 2006.. Applicabillity of the Portable Falling Weight Deflection Test for solid rock and roadbed Takahiro MORI, Kazuki SASSA In general, the plate loading test (PLT) is frequently applied to estimate the deformation properties. However, the PLT demands heavy equipments for mesurements. This paper focuses to confirm the measuring accuracy for evaluation of the mechanical of properties of road foundation of the Portable Falling Weight Deflection Test (PFWDT) against the PLT. The coefficient of soil reaction and the deformation coefficient were measured by the PLT and the PFWDT. It was confirmed that test results of the PFWDT correrates that of PLT. From the above, the PFWDT is valid method to estimate characteristics of bearing capacity on wide area.. - 291 -.
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