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1.はじめに 1.はじめに 3.実験手順 実験は,次の2過程で構成している

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Academic year: 2022

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(1)III‑437. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 補強土擁壁の補強材におけるジョイント形式について(実大規模実験) (株)クレオ 正 会 員 ○石下幸司 島田俊介 強化土エンジニヤリング(株) フェロー会員 武蔵工業大学 正会員 末政直晃. 三信建設工業(株) 田中良一 スカイ技研(株) 首藤芳久. 1.はじめに 1.はじめに 3.実験手順 実験は,次の2過程で構成している。. 補強土工法のひとつであるTUSS工法の特徴 のひとつとして,パネルと補強筋(タイバー)と を連結するジョイントがスライド機能(スライド. 1)鉛直応力導入過程. ジョイント)を持っていることが挙げられる。今. これは,転圧しながら形成した盛土に鉛直応. 回,このスライドジョイントの有効性を実大規模. 力を導入する過程で,施工現場では,着目し. の実験装置を使用して実験的に確認した。本報告. ているジョイントより上部に盛土される状. は,この実験内容の一部を紹介したものである。. 態を模擬したものである。. 2.実験装置 2.実験装置(図−1) 実験装置 実験装置は,前面及び背面にコンクリートパネ. 表−1 盛土材料の物性値 土 質. 粘着力c (kN/m2). せん断抵抗角 φ(度). 含水比 (%). 湿潤密度 (g/cm3). 粘土質シルト. 49.4. 27.3. 12.5. 1.82. ル,両側面及び上下面には鋼製覆工板を配置し, これらを型鋼で押える構造としている。 実験では,この装置内に転圧をしながら盛土を. 表−2 使用材料. 行い,上下面に配置した覆工板を大型H型鋼とP. 降伏点強度 (N/mm2). 破断強度 (N/mm2). 部位. 材質. り,盛土に鉛直応力を導入する構造としている。. コンクリート. 普通コンクリート. −. 40. 沈下実験は,一定加圧状態の盛土内に配置した. タイバーD22. SD345. 377〜400. 571〜601. タイバーを接合した前面コンクリートパネルをジ. ジョイント. SS400. 245. 400〜510. ャッキで上方に押し上げ,パネルに対して相対的. 支圧板. SS400. 245. 400〜510. C鋼棒で挟み,センターホール型ジャッキで引張. に盛土が沈下する状況を模擬した。 コンクリート背面パネル. 側. 上蓋. 壁. 背 面 パネル. コンクリート前面パネル. 前 面 パネル. ピンジョイント:L=2m. 750. 2000. スリット. スライドジョイント:L=3.5m. D22 タイバー. 不 動 梁. 支圧板 200×200×20. 750. ジョイント部 計測用帯板. 3000. 支圧板 200×200×20. D22 タイバー. ピンジョイント:L=3.5m. 3500. 3500 750. 盛土 パネル上昇. 375. スライドジョイント:L=2m. ジョイント部 計測用帯板. 埋設深さ:0.9m 側. パネル押上用ジャッキ. 底板. :変位計. 壁. 4000. :ひずみゲージ. 沈下実験平面配置図. 沈下実験側断面図. 図−1実験装置及び計測概要 12. 12. 52. 153. 9. 9 50. 50 165. φ20. 側面. 80. 正面. 9. 6 側面. 長ナット. 205. 125. 9. 60 有効スライド量. 50 25 50. 90. コンクリート パネル. 125. 165. コンクリート パネル. 6 正面. スライドジョイント. 側面. 上面. 正面. ピンジョイント. 羽子板. 図−2ジョイントの構造. キーワード:補強土工法,TUSS工法,スライドジョイント,圧密沈下,補強材 連絡先:〒113-0033 東京都文京区本郷 1-28-23 建材テクノ事業部 電話 03-5689-5033 FAX 03-5689-5039. ‑873‑.

(2) III‑437. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 70. 2)圧密沈下過程. 40 30 20. 0. 物性値は表−1,2のとおりである。なお,ジョイント. 0. 20. 40. 60. 80. 100. 120. 100. 120. 相対沈下量(mm) 図-3 相対沈下量とジョイントスライド量. 20. ジョイント回転角(度). スライドシ ゙ョイントL=2 m スライドシ ゙ョイントL=3 .5 m ヒ ゚ンシ ゙ョイントL=3 .5 m ヒ ゚ンシ ゙ョイントL=2 m. 15. 10 5. 0 0. 20. 40. 60 80 相対沈下量(mm). 図-4 相対沈下量とシ ゙ョイント回転角. 曲げモーメント 地表面沈下量=36.79mm 曲げモーメント パネル上昇量=50.4mm 軸力 地表面沈下量=36.79mm 軸力 パネル上昇量=50.4mm. 3000. 曲げモーメント(kg・cm). 2500. 3000 2500. 2000. 2000. 1500. 1500. 1000. 1000. 500. 500. 0 0. 50. 100. 150. 200. 250. 軸力(kg). の形状は図−2に示すとおりである。 5.主な実験計測 1)沈下量 不動点からパネル上昇量を変位計で測定 盛土上面(上蓋)にて地表面沈下量を測定 2)タイバーの変位 不動点からタイバー先端の変位を測定 3)タイバーの応力 タイバー上下面に貼付したひずみゲージによりひ ずみ測定を行い,曲げモーメント,軸力に変換 6.実験結果 6.1.ジョイントの挙動 相対沈下量は,ジョイント位置でのパネルと盛土の 相対変位を表しているが,ピンジョイントは,相対沈 下量とともに回転を生じるが,スライドジョイントは, 相対沈下量とともにスライドが生じ,最大スライド量 に達すると回転が生じる。 今回の実験での最大スライド量は平均で 50 ㎜程度 であった。相対沈下量は,ジョイント種類に依らず鉛 直応力導入過程から生じ始めている。 6.2.タイバーの応力分布 タイバーに生じる曲げモーメントの発生範囲は,ジ ョイント種類や土質の種類に依らず,ジョイントボル トから 1m以内であり,ジョイントボルトに近づくほ ど大きくなる傾向がある。 軸力は,曲げモーメントのような分布形状の特徴は 見られなかった。 6.3.最大応力の履歴 タイバーに発生する応力の中から最大値を取り出し, その履歴として相対沈下量との関係を図示した。ピン ジョイントでは,曲げモーメントが,鉛直応力導入過 程から発生し始めている。これに対して,スライドジ ョイントでは,相対沈下量が最大スライド量に達して 初めて曲げモーメントが発生し始めている。 ピンジョイントでは,鉛直応力導入過程ですでに降 伏点に達するものも確認されている。 軸力は,曲げモーメントとは異なり,その値は小さ く,応力発生時期,範囲も一定したものとはならない。 7.おわりに 以上,実大規模実験結果の一部を紹介した。本実験で, ・ピンジョイントが上部盛土の施工段階から曲げモー メントを発生し始めるのに対し, ・スライドジョイントでは最大スライド量に達して初 めて曲げモーメントが発生し始める ・パネルと盛土との相対変位(相対沈下量)が大きく なるとタイバーが曲げ降伏する. という常識的ではあるが貴重な実験的データを得るこ とができた。. ‑874‑. スライドジョイントL=2m スライドジョイントL=3.5m. 10. 0 350 -500. 300. -500 位置(cm). 図-5 曲げモーメントと軸力の分布 スライドジョイント L=3.5m. 曲げモーメント 地表面沈下量=36.79mm 曲げモーメント パネル上昇量=50.4mm 軸力 地表面沈下量=36.79mm 軸力 パネル上昇量=50.4mm. 5000. 曲げモーメント(kg・cm). 4000. 5000 4000. 3000. 3000. 2000. 2000. 1000. 1000. 0 0. 50. 100. 150. 200. 250. 300. -1000. 軸力(kg). 4.使用材料 実験に使用した盛土,コンクリートパネル,補強材の. 50. 0 350 -1000. 位置(cm). 図-6 曲げモーメントと軸力の分布 ピンジョイント L=3.5m 曲げモーメント(P.J :L=3.5m) 軸力(P.J :L=3.5 m) 曲げモーメント(S.J :L=3.55000 m) 軸力(S.J :L=3.5 m). 5000 4000. 4000. 3000. 3000. 2000. 2000. 1000. 1000. 0 0. 20. 40. 60. 80. -1000. 100. 軸力(kg). ある。. ジョイントスライド量(mm). 場では,施工完了後に生じる圧密沈下を模擬したもので. 60. 曲げモーメント(kg・cm). これは,パネルを強制的に押し上げる過程で,施工現. 0 120 -1000. 相対沈下量(mm). 図-7 相対沈下量とタイバー応力.

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