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山形県 追補

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Academic year: 2022

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山形県 追補

著者 土門 尚三

雑誌名 植物地理・分類研究

巻 60

号 2

ページ 7

発行年 2013‑03‑01

URL http://doi.org/10.24517/00053495

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

(2)

土門尚三(〒

999

-

8317

 飽海郡遊佐町小松字長田

29

 フロラ山形副会長 

[email protected]

6.山形県 

追補

(A) 植物誌

本県の植物研究に先駆的役割を果たされた結城嘉 美は『山形県植物誌』(1934),『山形県の植物誌』

1972)『新版山形県の植物誌』(1992)と3回にも わたって植物誌をまとめられた。新版は487頁で,

山形県の地形,気候,植物区系,森林植生,植物方 言,植物研究列伝からなっており,目録ではシダ植

物以上2,302種がリストアップされているが,もう

すでに絶版になっている。

県内の地域フローラとしては,県内の諸高山を中 心に調査研究された,山形県総合学術調査会の『朝 日連峰』(1964),『飯豊連峰』(1970),『鳥海山・

飛島』(1972),『出羽三山(月山・羽黒山・湯殿 山・葉山)』(1975),『神室山・加無山』(1978),

『 最 上 川 』(1982),『 蔵 王 連 峰 』(1985),『 御 所 山』(1989),『麻耶山』(1992)があり,いずれも 絶版になっている。その他,『月山朝日山系総合調 査報告書』(山形県 1956),加藤信英『山形県山 シダ植物目録』(1960),吉野智雄『小国の植物』

1962),『山形市の生物的自然』(1976),『舞鶴山 の植物』(天童市 1982),若松多八郎『鶴岡の植 物』(1984),佐川昇『山形県内陸地方産シダ図集』

1986),土門尚三『北庄内の植物誌』(1999),大 高滋『尾花沢市の植物誌』(2003),『白鷹山地・自 然環境学術調査報告書』(2006)などがある。写真 を主体としたものでは,布施隆『原色月山の植物』

1976),加藤久一『蔵王の自然と植物』(1975)な どがある。ほとんどが自費出版で,残念ながら絶版 となっている。

(B) 研究機関

山形大学理学部生物学科と山形大学農学部では,

それぞれ昭和25年より大学紀要に年1回「自然科 学編」,「農学編」に研究成果を発表している。山形 県立博物館では各種講座や調査研究を進め,その成 果を紀要などに発表している。また,結城嘉美を中 心に設立された,アマチュアの「フロラ山形」があ り,県内のフローラを主とした調査研究がなされて いる。また,年1回発行される会誌『フロラ山形』

67号を数え,歴史の古さを物語る。事務局は山 形県立博物館内にある。さらに,同会の会員で編成 される「山形県野生植物調査研究会」がある。

主な植物園として,西川町の月山中腹にブナの森 を中心とした「山形県立自然博物園」,西蔵王の山 麓に「山形市野草園」,寒河江市の山形県林業試験 場に「薬草園」がある。いずれも冬季閉鎖される。

(C) 標本

山形県内の標本はほぼ山形県立博物館に集結され ており,その数約13万点。内訳は結城嘉美コレク ション38千点で,山下一夫コレクション,一般 コレクション52千点,その他4万点となってお り,県内の維管束植物がほぼ揃っている。

なお,県立博物館によって,各コレクションの植 物資料目録が冊子として編集されている。

(D) レッドデータブック

2004年3月,山形県野生植物調査研究会の編集 により山形県文化環境部環境保護課から『レッド データブックやまがた・絶滅危危惧野生植物』が発 行された。その結果の一部は県のホームページから も閲覧できる。残部あり(行政情報センター・山形 県庁1階)。その後,改訂作業が進められ,2012 3月に環境省のカテゴリーをほぼ準用した基準で絶 滅危惧種が選定されている。発行は未定。

(E) 植物群落

全県的な資料では,『山形県植生図』が1975年に 山形県から発行され,当時山形大学の石塚和夫,斉 藤員郎他が担当している。また,『山形県植生調査 報告書』(山形県 1979)がある。一方,地域調査 としては,『山形市の生物的自然』(山形市 1976 があり,植物としては本文に目録があり,その他に 植生自然度図,現存植生図2枚,主要植物地図が添 付されている。

『酒田市の植生と植物相』(酒田市 1981)は石塚 和雄,結城嘉美などが担当し,植生・植物相などの 大要を示すとともに,酒田市飛島と庄内砂丘地の植 物目録は特に注目される。自然環境保全上の問題点 についてもふれ,また,現存植生図,植生自然度図,

貴重植物分布図5枚が添付されている。その後,宮 脇 昭他による『酒田市の潜在自然植生』(酒田市  1983)が発刊され,本文のほかに潜在自然植生図が 1枚添付されている。酒田市がこれだけ植生調査に 力点をおいたのは,酒田大火(1976)からの復興と 庄内空港の開港を見据えていたものと思われる。

その他,宮脇 昭他による『高畠町の植生』(高 畠町 1983),『庄内川の植生』(建設省 1975),

斉藤昌宏『梅花皮沢植生調査報告書(飯豊山系)』

1980),『特定植物群落調査報告書(山形県)追加・

追跡調査』(山形県 1988),『西部地域自然環境調 査』(山形市 1990)があり,いずれも絶版になっ ている。

7

March 2013 J. Phytogeogr. Taxon. Vol. 60. No. 2

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