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播種性 Mycobacterium genavense 感染症を呈した AIDS の 1 例 1)

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(1)

播種性 Mycobacterium genavense 感染症を呈した AIDS の 1 例

1)独立行政法人国立病院機構大阪医療センター感染症内科,2)滋賀医科大学血液内科

小川 吉彦

1)

小泉 祐介

2)

渡邊 大

1)

廣田 和之

1)

伊熊 素子

1)

矢嶋敬史郎

1)

笠井 大介

1)

西田 恭治

1)

上平 朝子

1)

白阪 琢磨

1)

(平成 26 年 8 月 7 日受付)

(平成 26 年 9 月 17 日受理)

Key words : Mycobacterium genavense, human immunodeficiency virus(HIV),16S rRNA

Hirshchel らが 1990 年に,同定不能な播種性抗酸 菌症で死亡した AIDS 症例を初めて報告した1).後年 こ の 抗 酸 菌 は 遺 伝 子 解 析 よ り,Mycobacterium genavenseと命名された2).本菌は遅発育性(6〜12 週)

であるうえ,固形培地では発育せず,現在のところ確 定診断には遺伝子解析が不可欠であり,診断に苦慮す る.今回我々は臨床所見・検査所見よりM. genavense 感染症を疑い,遺伝子シークエンス検査により確定診 断を得られた HIV 感染者を経験した.そこで本邦で の報告例を網羅的にレビューし,M. genavense感染症 の臨床的な特徴について検討を行った.M. genavense 感染症は,免疫抑制状態の患者で塗抹陽性となっても,

培養が陰性または非常に培養に時間がかかる.コマー シャルベースの抗酸菌 PCR 検査が陰性の際には鑑別 が必要な疾患であると考えられた.

患者:44 歳,男性.

主訴:発熱,体重減少,多発リンパ節腫脹.

既往歴:特記事項なし.

ペット飼育歴:なし.

生活歴:MSM(Men who have sex with men).

現病歴:2013 年 8 月頃より全身倦怠感と体重減少

(2 カ月間で 10kg 減)があり,9 月より悪寒を伴わな い発熱と,左頸部リンパ節腫脹を認め,近医受診した.

その際の CT で縦隔〜腹腔内に多発するリンパ節腫大 が確認された.HIV スクリーニング検査が陽性であ り,悪性リンパ腫疑いで,HIV ブロック拠点病院で ある当院に紹介され転院となった.

入 院 時 現 症:身 長 177cm,体 重 67kg,意 識 清 明

(JCS=0),血圧 130!80mmHg 心拍数 110 回!分,体 温 37.8℃ であった.眼瞼結膜貧血を認め,口腔カン ジダを認めた.左浅頸リンパ節はΦ3cm と腫大して おり,軽度の圧痛を伴い,可動性が乏しかった.心音 は貧血によると考えられる III 音を聴取したがその他 雑音を認めず.腹部所見としては肝 2 横指,脾を 3 横 指触知した.

入院時検査所見(Table 1):白血球数の増加はなく,

ヘモグロビン 7.5g!dL であり,小球性低色素性の貧血 を認めた.また軽度の肝逸脱酵素の上昇ならびに CRP の上昇を伴っていた.B 型肝炎は既感染であり,CMV 抗原陽性であった.HIV 感染症に関してはウイルス 量 2.0×106 copies!mL であり,CD4 陽性 T リンパ球 数は 13!μL と低値を示していた.

入院後経過(Fig. 1):悪性リンパ腫や multicentric Castleman disease,播種性抗酸菌症を鑑別に考え,頸 部リンパ節穿刺,抗酸菌を含む血液培養・喀痰・胃液 検査,骨髄穿刺・生検を行った.血液培養・喀痰・胃 液検査から抗酸菌は検出されなかったものの,リンパ 節穿刺でガフキー 2 号が検出された.リンパ節穿刺液 の PCR はM. tuberculosis・M. avium・M. intracellular に対して施行したが陰性であった.その後の小川培地 8 週,液体培地 6 週でも培養同定されなかった.骨髄 生検では部分的に組織球の集簇からなる肉芽腫形成が 認められ,同部位での組織球胞体内にてチールネルゼ ン染色陽性の抗酸菌の集簇を認めた(Fig. 2).その ため,播種性非結核性抗酸菌症(Non-tuberculosis my- cobacteria:NTM)とそれに伴うリンパ節炎と診断 し,rifampicin 600mg,ethambutol 750mg,clarithro- mycin 800mg で治療を開始した.顕著な貧血が続き,

適宜輸血で対応した.リンパ節腫大は改善していった

別刷請求先:(〒540―0006)大阪市中央区法円坂 2―1―14 HIV!AIDS先端医療開発センター感染症内科

小川 吉彦

(2)

Fig. 1 Clinical course.

FNA: fine needle aspiration, RFP: rifampicin, EB: ethambutol, CAM: clarithromycin,  LVFX:  levofloxacin,  RBT:  rifabutin,  TDF/FTC:  tenofovir/emtricitabine,  RAL: 

ralteglavir,

Table 1 Laboratory data on admission

Hematology Biochemistry Infection

WBC 3,600 /μL TP 7.2 g/dL HBs-Ab (+)

neu 88 % Alb 2.5 g/dL HBc-Ab (+)

Lym 7.30 % AST 79 U/L HCV-Ab (−)

CD4 13 /μL ALT 43 U/L RPR (−)

Hb 7.5 g/dL LDH 442 U/L TPHA (−)

Ht 21.60 % ALP 214 U/L T-SPOT (−)

MCV 81.5 fL γ-GTP 60 U/L C7-HRP 9/81,900

PLT 13.4×104/μL BUN 8 mg/dL βD glucan 6.9 pg/mL

Cr 0.71 mg/dL HIV-RNA 2.0×106CP/mL

Coagulation Na 133 mEq/L

PT 17.4 sec K 3.2 mEq/L

aPTT 51.6 sec Cl 94 mEq/L

FDP 19μg/mL CRP 11.34 mg/dL

D-dimer 2.96μg/mL sIL-2R 1,030 U/mL

Fe 21μg/dL

Feritin 4,520 ng/mL

ものの,発熱や貧血は継続したことから,治療効果不 十分である可能性を考え,rifampicin 600mg,ethambu- tol 750mg,clarithromycin 800mg,levofloxacin 500 mg の 4 剤治療に強化した.各種培養を再検したがす べて陰性であり,明らかな他の日和見感染症の合併を 示唆するような所見はなく,(1,3)β-D グルカンや CMV antigenemia の上昇も認めなかったが発熱のみ 持続した.合計 6 週の治療後に薬剤相互作用のため,ri- fampicin を rifabutin 300mg に変更し,抗 HIV 療法 を tenofovir!emtricitabine,ralteglavir で 開 始 し た.

しかしながらその後も全身状態は良好であるものの,

NSAIDs で解熱し難い発熱が持続した.導入後 1 週間 肝機能・腎機能異常を認め,NTM による免疫再構築 症候群と考えたが,悪性リンパ腫をはじめとした悪性 疾患の除外が必要と考えたため,リンパ節生検を施行 した.結果としてリンパ濾胞は破壊され,組織球の胞 体内にチールネルゼン染色陽性抗酸菌をびまん性に認 めた(Fig. 3).prednisolone 60mg を開始したところ,

翌日より解熱し,prednisolone 導入後 2 週間で肝機 能・腎機能も改善した.その後 prednisolone は 10mg!

(3)

Fig. 2 A: Hematoxiren-eosin stain (×200) B: Ziel-Neelsen stain (×800) Bone marrow biopsy.

Granuloma formations consisting of histocytes can be partially seen (A), and these parts show the  colonization of Ziel-Neelsen stain positive Mycobacterium in the histocytes (B).

Fig. 3 A:  Hematoxylin-eosin  stain  (×200)  B:  Ziel-Neelsen  stain  (×200)  The  biopsy  specimen  of  the  patientʼs  right  neck  lymph  node.  The  lymph  node  structure  has  been  destroyed  (A)  and  Ziel-Neelsen staining positive Mycobacterium are diffusely found in many of the histocytes (B)

週のペースで減少していったが,40mg まで減量した 際に,再度リンパ節腫脹ならびに発熱を認めた.50mg に再増量し,5mg!週での減量とし,30mg まで減量 したが,発熱なく経過した.

遺伝子検査

PCR のプライマー配列は既報に従った3).入院第 1 病日に施行したリンパ節穿刺液を用いて PCR により 16S rRNA 遺伝子を増幅し,シークエンス解析を行い,

1241bp の配列が得られた(DDBJ アクセッション番 号 AB973496).データベース(http:!!www.ridom-rd na.de)で照合したところ,M. genavenseとの相同性 が最も高く(100%),次いでM. triples(99.0%)となっ た.入院 63 病日に施行したリンパ節生検の検体を用 い てhsp65遺 伝 子(AB973498)と 16S-23S internal transcribed spacer(AB973499)のシークエンス解析 を追加した.これらの配列はM. genavenseの既知株 と 100% 一致したが,M. triplesとの相同性はそれぞ れ 98.0% と 97.8% にとどまった.以上の結果から,本 症例の病原体がM. genavenseであることが確認され た.

播種性非結核性抗酸菌症(non-tuberculous myco- bacteria:NTM)は厚生労働省が定める AIDS 指標 疾患のひとつである.その内訳としては,多くがMy- cobacterium avium complex:MAC とされ,その次に Mycobacterium kansasiiの 感 染 に よ る.今 回 我 々 は NTM のひとつであるM. genavenseによる播種性病変 を認め,AIDS 発症と診断した症例を経験した.本菌 はイタリアやフランスをはじめとした欧米諸国から,

HIV 感染症を背景とした患者での感染症発症が報告 されている4)5).HIV 感染者だけでなく,臓器移植な どの免疫不全患者に発症したM. genavense感染症も 報告されているが,その背景には臓器移植や血液疾患,

ステロイド加療といった免疫抑制状態が存在している ことが示唆されている4)6).一方で,本邦をはじめとし てアジアからの報告は少ない7).スイスからの報告で は,HIV 感染者の播種性抗酸菌症のうち,12.8% が 同菌であったと報告されているが8),抗酸菌の菌種分 布は国によって異なることは広く知られており,本邦 での広がりに関しては未知である.実際に当院では

(4)

Table 2 Patientsʼ profile Case Report 

Year Age Gen- der

Underlying  disease

CD4  count at  diagnosis

Clinical 

presentation District Separation 

specimen Culture Treatment Refer- ence   1 2006 43 M HIV infection     7 lung cavity lesion Nara Pulmonary tissue positive INH+RFP+

EB+CAM   9

  2 2006 45 M Hypogamma- globulinaemia

N.D. lymphadenopathy,  hepatomegaly

Hokkaido LN positive RFP+EB+

SM+CAM 10 recurrence 

of case 2

2011 50 M Hypogamma- globulinaemia

N.D. lymphadenopathy,  multiple intracra- nial masses

Hokkaido Brain tissue unknown RFP+CAM+

LVFX

11

  3 2010 15 M no 298 abdominal pain Yamagata intestine tissue,  LN

negative RFP+CAM+

EB

12   4 2011 20th M HIV infection N.D. diarrhea, 

lymphadenopathy

Fukuoka BM, stool, LN unknown RFB+EB+

CAM

13   5 2012 23 M HIV infection   11 dry cough Tokyo Blood, 

intestine tissue positive AZM+EB+

LVFX 14

  6 2013 38 M HIV infection   25 abdominal pain,  lymphadenopathy

Nagasaki BM, stool, LN negative RFP+CAM+

EB+LVFX 15   7 2013 26 M HIV infection   25 lymphadenopathy Nagasaki LN negative RFP+EB+

CAM+MFLX 15   8 2013 58 M HIV infection   17 lymphadenopathy Osaka 

(our  hospital)

Blood, intestine 

tissue positive RFB+EB+

CAM 16

  9 2014 44 M HIV infection   24 lymphadenopathy,  anorexia

Tokyo LN negative CAM+EB+

RFB

17 10 this 

case 44 M HIV infection   22 lymphadenopathy Osaka  (our  hospital)

BM, LN negative RFB+EB+

CAM+LVFX N.D.: not determined, BM: bone marrow, LN: lymph node, INH: isoniazide, RFP: rifampicin, EB: ethambutol, CAM: clarithromycin, LVFX: le- vofloxacin, RBT: rifabutin, AZM: azithromycin

2006 年 4 月から 2014 年 3 月まで HIV 感染者におい て 4,035 検体で抗酸菌検査が行われ,抗酸菌塗抹陽性 であったのが 107 検体であり,98 検体が結核または MAC であった.2 検体で最終的にM. genavenseと診 断されたが,培養陰性もしくは菌同定不可であったの は 5 検体であり,それら 5 検体に関しては 16S rRNA を初めとしたダイレクトシークエンスは行っていな かった.

本邦での報告例に関しては 2006 年に,ほぼ同時期 に古西ら9)や斎藤ら10)によって初の報告例がされ,2014 年 6 月現在本症例を含め 10 症例(そのうち 1 症例が 再発)の報告があがっている.患者情報に関して Table 2にまとめた9)〜17).患者背景としては全症例男性であ り,年齢の中央値は 44 歳(26〜58)であった.基礎 疾患としては 1 症例が低γグロブリン血症であり,1 症例は基礎疾患のない患児であり,残りの 8 症例で HIV 感染が確認されていた.HIV 感染症のみで考え ると,CD4 陽性 T リンパ球数は記載があったもので はすべて 50!μL 以下であり,高度の免疫機能不全を 伴っていた.臨床症状としては,すべての症例で発熱 を認め,肺M. genavense感染症と診断された case 2 を除いて多発性のリンパ節腫脹を認めた.

分離された都道府県は北海道から長崎までと幅広く 分布していることが確認され,局所的な広がりではな く,日本各地での感染が起こりうる可能性が示唆され

た.

培養が陽性となったものは,当院の 1 症例を含め 4 症例であり,過去の文献通り一般的な固形培地ではコ ロニー形成されず18),培養が困難であることが示唆さ れた.HIV 感染症に合併した NTM は本症例のよう に播種性病変であることがほとんどであり,診断には 血液培養が有用である.一方で本菌が血液培養から培 養されたものは 2 症例のみである.本症例では今回骨 髄の抗酸菌培養は施行しなかったものの,病理所見で NTM 感染があることが示唆され,また過去の本邦の 報告でも case 4,6 で骨髄より菌の分離が確認されて おり,骨髄穿刺が非常に有用な診断ツールであること が示唆された.7 症例で最終的にリンパ節生検が行わ れており,同部位より菌の同定に至っていた.今回の 我々の症例でも最終的にはリンパ節生検を行ったもの の,リンパ節穿刺液のダイレクトシークエンスで迅速 な診断を行うことができた.そのため,表在リンパ節 腫脹を認める際には,リンパ節穿刺液を用いることで 生検に代用できる可能性が示唆された.一方で,治療 に関しては,コンセンサスが得られたものはないもの の,isoniazide は効果がなく,マクロライド系抗菌薬 をベースとした抗結核薬を中心とした併用療法が勧め られている4)19).本邦での報告例でも全例にマクロラ イド系抗菌薬ならびにリファマイシン系の抗菌薬と,1 剤以上の抗菌薬が使用されていた.本症例では rifam-

(5)

picin,ethambutol,clarithromycin を使用して,途中 から levofloxacin を追加したが,本症例でニューキノ ロンを追加した意義がどれだけあったのかは,培養さ れにくいという菌の特徴からも不明であると言わざる を得ない.また本症例でも免疫再構築症候群を考慮し,

ステロイドを投与したが,過去の文献でも治療中に免 疫再構築症候群を高率で起こすことが知られており4). 本症例も同様の転機を辿ったと考えられた.

おわりに

HIV 陽性患者から分離された NTM は 20 種類にも 及び,HIV 感染症患者のみならず,検査技術の向上 も相まって分離率が上昇していく可能性が示唆され る.抗 HIV 療法の普及により,世界的にも NTM 症 の合併症は減少傾向にあるが,本症例のように依然播 種性 NTM 感染症を発症する症例も依然散見される.

免疫再構築症候群や初期悪化が起こった場合に,本疾 患のように培養が非常に難しい抗酸菌で,治療効果を 判定するための新たな検査の開発が望まれる.

利益相反自己申告:申告すべきものなし 文 献

1)Hirschel B, Chang HR, Mach N, Piguet PF, Cox J, Piguet JD,et al.:Fatal infection with a novel, unidentified mycobacterium in a man with the acquired immunodeficiency syndrome. N Engl J Med 1990;323:109―13.

2)Bottger EC, Teske A, Kirschner P, Bost S, Chang HR, Beer V,et al.:Disseminated “Myco- bacterium. genavense” infection in patients with AIDS. Lancet 1992;340:76―80.

3)山 本 宣 和,向 川 純,三 宅 啓 文,福 田 貢,貞 升健志,甲斐明美:非結核性抗酸菌のハウスキー ピング遺伝子解析による同定.東京都健康安全 研究センター研究年報 2010;61:145―8.

4)Charles P, Lortholary O, Dechartres A, Doust- dar F, Viard JP, Lecuit M,et al.:Mycobacterium genavenseInfections:A Retrospective Multicen- ter Study in France, 1996-2007. Medicine 2011;

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5)Tortoli E, Brunello F, Cagni AE, Colombrita D, Dionisio D, Grisendi L,et al.:Mycobacterium genavensein AIDS patients, report of 24 cases in Italy and review of the literature. Eur J Epide- miol 1998;14:219―24.

6)Bogda C, Kern P, Richter E, Tannapfel A, Rusche-Gerdes S, kirchner T,et al.:Systemic infection with Mycobacterium genavensefollowing immunosuppressive therapy in a patient who was seronegative for human immunodefieciency virus. Clin Inect Dis 1997;24:1245―7.

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8)Pechère M, Opravil M, Wald A, Chave JP, Bessesen M, Sievers A,et al.:Clinical and epi- demiologic features of infection with Mycobacte- rium genavense. Arch Intern Med 1995;155:

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9)古西 満,善本英一郎,宇野健司,笠原 敬,前 田光一,大友幸二,他:HIV 感染者にみられた 肺Mycobacterium genavense感染症―本邦初の症 例―.結核 2006;81(3):230.

10)斎藤 肇,岩本朋忠,中永和枝,秋山也寸史,松 本英伸,後藤正道:わが国にお け るMycobacte- rium genavenseおよびMycobacterium mageritense によるヒト感染症第一例.結核 2006;81(3):

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11)内野晴登,寺坂俊介,山口 秀,小林浩之,川 合かがり,久保田佳奈子,他:原発性免疫不全 症患者に合併したMycobacterium genavense感染 による多発脳病変の 1 例.BRAIN and NERVE 2011;63(1):79―83.

12)Miyoshi H, Tamura G, Satoh T, Homma R, Omoto E, Nakano N,et al.:DisseminatedMyco- bacterium genavense infection in a healthy boy.

Human Pathology 2010;41:1646―9.

13)新野大介,松木 啓,田中健之,柳原克紀,大 楠清文,林徳真吉,他:AIDS 患者における播種 性非結核性抗酸菌症(Mycobacterium genavense)

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14)Abe K, Yamamoto T, Ishii T, Kuyama Y, Koga I, Ota Y:Duodenal Mycobacterium genavense in- fection in a patient with acquired immunodefi- ciency syndrome. Endoscpy 2013;45:E27―8.

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16)小泉祐介,廣田和之,米本仁史,小川吉彦,大 寺 博,矢嶋敬史郎,他:播種性M. genavense 感染症を呈した AIDS の 1 例.感染症誌 2013;

87 supple:333.

17)保科斉生,田村久美,清水明宏,保阪由美子,加 藤哲朗,佐藤文哉,他:腹膜リンパ節生検で播 種 性Mycobacterium genavense症 と 診 断 し た AIDS 患 者 の 1 例.感 染 症 誌 2014;88 sup- ple:390.

18)松本英伸,神谷宜行,中田隆三:Mycobacterium.

genavense の培養条件の検討.医学検査 2008;

57(4):388.

19)Griffith DE, Aksamit T, Brown-Elliott BA, Catanzaro A, Daley C, Gordin F,et al.:An offi- cial ATS!IDSA statement:Diagnosis, Treat- ment, and Prevention of Nontuberculosis myco- bacterial disease. Am J Resp Crit Care Med 2007;175:367―416.

(6)

A Case of DisseminatedMycobacterium genavenseInfection in an AIDS Patient.

A Case Report and a Review of the Literature

Yoshihiko OGAWA1), Yusuke KOIZUMI2), Dai WATANABE1), Kazuyuki HIROTA1), Motoko IKUMA1), Keishiro YAJIMA1), Daisuke KASAI1), Yasuharu NISHIDA1), Tomoko UEHIRA1)& Takuma SHIRASAKA1)

1)Division of Infectious Disease, Osaka National Hospital,2)Division of Hematology, Shiga Medical University

A 44-year-old male, who was HIV seropositive, developped weight loss, high grade fever, and multiple lymphadenopathies. Bone marrow biopsy revealed a granuloma lesion, and at the same part of the speci- men, Ziehl Neelsen staining showed multiple mycobacterium diffusely arranged in the histocytes. The cul- ture did not show positive after 6 to 8 weeks. Finally we diagnosed disseminated Mycobacterium genavense using a house-keeping gene analysis including 16S rRNA sequencing of lymph punctate with fine needle as- piration and the specimen from the biopsy of the lymph node. If a specimen tests positive for Ziehl Neelsen staining smear positive, culture negative, and PCR negative for tuberculosis andMycobacterium avium com- plex, we should considerM. genavenseinfection as one of the differential diagnoses.

〔J.J.A. Inf. D. 89:259〜264, 2015〕

Table 1 Laboratory data on admission
Fig. 3 A:  Hematoxylin-eosin  stain  (×200)  B:  Ziel-Neelsen  stain  (×200)  The  biopsy  specimen  of  the  patientʼs  right  neck  lymph  node.  The  lymph  node  structure  has  been  destroyed  (A)  and  Ziel-Neelsen staining positive Mycobacterium ar
Table 2 Patientsʼ profile Case Report 

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