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急性感染症におけるリンパ球活性化の新たな指標: 

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Academic year: 2021

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急性感染症におけるリンパ球活性化の新たな指標: 

アネキシンV結合法によるアポトーシス指向性リン パ球の検出

著者 布上 孝志

著者別名 Nunogami, Koji

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成11年7月

発行年 1999‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/15436

(2)

学位授与番号 学位授与年月曰 氏名 学位論文題目

医博甲第1329号 平成10年9月30日 布上孝志

急性感染症におけるリンパ球活性化の新たな指標 ス指向性リンパ球の検出

アネキシンV結合法によるアポトーシ

論文審査委員 主査 副査

教授 教授 教授

小松山 一保一曰申

泉田本

内容の要旨及び審査の結果の要旨

リンパ球は抗原刺激により活性化され、増殖分化することにより,そのエフェクター機能を発揮することが知られ ている。しかし,増殖した活性化リンパ球の大部分は増殖の後アポトーシスに至り,貧食細胞などの働きにより速や

かに生体内より除去される。従って,抗原刺激の指標となるこれら活性化リンパ球を末梢血中に検出することはまれ

である。本研究では,小児急性感染症における末梢血中におけるアポトーシス指向性リンパ球の出現をアネキシンV 結合フローサイトメトリー法により検討し,以下の結果を得た。

1.短期間,試験管内培養によりアポトーシス指向性リンパ球を誘導することにより,形態学的変化を起こす以前の

アポトーシス早期のリンパ球を鋭敏に検出することが出来た。

2.急性感染症において,末梢血リンパ球を短期間培養することによりアネキシンV結合細胞の出現を認めた。正常

対照においてこのような細胞は殆ど認められず,アポトーシス指向性リンパ球の検出は急性感染症に特徴的と考え

られた。

3.ウイルス感染症,細菌感染症いずれにおいてもアポトーシス指向性リンパ球の大部分はB細胞であった。しかし,

ウイルス感染症においてはT細胞の一部に明らかなアネキシンV結合性が観察された。

4.アネキシンVを結合するT細胞の殆どはCD45ROあるいはHLA-DRの活性化抗原を有し,アポトーシス指向性 T細胞はその殆どが活`性化リンパ球であることが示された。

5.急性感染症において,IL-2ならびにIL-4に対する影響は多様であったが,一部の症例ではCD8陽性細胞やB細胞 における著明なアポトーシス抑制が認められた。

6.不活化ワクチン接種において,接種後24時間で大部分の症例でB細胞の一部にアネキシンV結合性が確認された。

T細胞におけるアネキシンV結合性も増加傾向を示した。

以上の結果より,アネキシンV結合によるアポトーシス指向I性リンパ球の出現が,生体内での抗原感作によるリン パ球活性化を直接反映していることが示された。本研究は,従来の表面抗原解析に比して,より感度の高い,リンパ 球活性化の有用な指標を提示するものであり,感染免疫学の進歩に寄与し,学位論文に値すると評価された。

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