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博士課程用

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Academic year: 2021

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博士課程用(甲)

- 1 - (様式6-c)C. 学位論文(Thesis)で発表論文のない場合

須田 真千子 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨

題 目 成人発症甲状腺機能低下症モデルマウスは電位依存性カリウムチャネルの減少に 伴って侵害受容性線維の過興奮に起因する機械刺激過敏を呈する

学位論文(Thesis)

発表予定論文 Adult-onset hypothyroidism causes mechanical hypersensitivity due to peripheral nerve hyperexcitability based on voltage-gated potassium channel downregulation

Journal of Neuroscience Research(投稿中)

著者 須田 真千子,高鶴 裕介,天野 出月,原口 省吾,鯉淵 典之

論文の要旨及び判定理由

甲状腺ホルモンは中枢・末梢神経の機能にとって重要な役割を果たしている.成人発症甲状腺機能低下症患者 のおよそ50%が痛みを含む何らかの感覚の異常を呈し,甲状腺機能低下症に伴う末梢神経障害との関連が指摘さ れている.しかし,甲状腺機能低下症で痛みが生じる機序には未解明の点が多い.著者らは50 ppmの抗甲状腺 薬プロピルチオウラシル(PTU)を経飲水的に投与することにより,成人発症甲状腺機能低下症モデルマウスを作 成した.von Fray試験を用いて機械刺激に対する閾値を測定したところ,PTU投与期間中に閾値の低下がみられ,

投与中止後に改善した.次に坐骨神経を用いて複合活動電位を記録し,侵害受容線維由来成分の甲状腺機能低下 による影響を解析した.単回刺激下では閾値,伝導速度,および振幅を計測したが,閾値,伝導速度,振幅に関 しては,健常対照群と甲状腺機能低下症群に有意差はなかった.連続刺激においては,刺激に伴う潜時の延長お よび振幅の減少割合を求めた.連続刺激下のA線維における潜時変化率および振幅の低下率はPTU投与開始後4 週のPTU投与群で健常対照群に比し有意に低く,侵害受容性線維の相対的な過興奮性が示唆された.C線維におい ても,連続刺激下の潜時の延長率がPTU投与群において低下していた.同時期の坐骨神経において,電位依存性 カリウムチャネル1.1(Kv1.1)および1.2(Kv1.2)の発現量はPTU投与群において有意に減少していた.以上のこと から,成人発症甲状腺機能低下モデルマウスにおいてKv1.1およびKv1.2の減少によって末梢の侵害受容性線維が 過興奮となり,機械刺激過敏を生じることが示唆された.

本研究は甲状腺機能低下症によって生じる感覚障害のメカニズムの一端を明らかにし,甲状腺機能低下症に伴 うニューロパチーの診断・治療に有益となる情報を提供しており,博士(医学)の学位に値するものと判定した.

(2019年10月7日) 審査委員

主査 群馬大学教授(医学系研究科) 脳神経内科学分野担任 池田 佳生 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科) 麻酔神経科学分野担任 齋藤 繁 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科) 遺伝発達行動学分野担任 柳川 右千夫 印

(2)

博士課程用(甲)

- 2 - (様式6, 2頁目)

最終試験の結果の要旨

1. 痛覚の伝導路の走行

2. 痛覚を伝導する神経線維の種類とその機能の違い

について試問し満足すべき解答を得た。

(2019年10月7日)

試験委員

群馬大学教授(医学系研究科)

脳神経内科学分野担任 池田 佳生 印

群馬大学教授(医学系研究科)

応用生理学分野担任 鯉淵 典之 印

試験科目

主専攻分野 応用生理学 A

副専攻分野 脳神経内科学 A

参照

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