保 險 の 基 本 觀 念 に 關 す る 若 干 の 考 察
長 崎 高 等 商 業 學 校 教 授
勝呂弘
保険の何おちやにこ付ては由永各所兄畠ハに=し1其定義に二至っては各人最も苦心の存すると=ろなるに拘らず︑今日に於て
比校的無難なるもの猶は蓼々吉は1其研究対象の複雑多岐なろに徴し定に止む露ない所である︒然し乍ら︑何が保険筍
白の観念なるか︑如何なる観念が保険の基調を馬すかに付て各軍説を大観し来れば︑甲論乙駁の間に必ずや一脈相通ずるも
のみろを瓜目し得るでもらう︒以下此等の鮎を骨子とし︑之に若干の卓見を加味し・て分讃する︒
一︑保険は特定の危険に封する先皮の方策である
保険 用語 とし ての
﹁危 険﹂ (G ef ah r, Ri sk )の 蔓我 は之 を用 ふる 場所 に依 り興 るが ー此 鹿に 所謂 危険 は其 養生 が
‑又は其養生の時期が‑不測にして‑両も其養生の結果が吾人の経済に不利を討す虞ある事寧義ふ︒之を
﹁偶然ナル事故﹂と云ふも亦同義である
︵ 獅 蹴 紅 猷 ︶ ︒
抑々−吾人の周囲に起伏する自然的・社食的事賢のうちには其養生が必然的なるものあり︑又其豪産が−趣
くも観察者の主観的の見地よりして−全々偶然なるものあり︑更に養生することは必然なりとするも其養生の
時期 が不 測な るも のが ある
︒前 者を 必然 事票 No tw en di ge Er ei gn is se )後 の二 者を 偶然 事苦 (Z uf al li ge Er ei gn is se )
保険の基本観念に閥する若干の考醇
三三 七
商 業 と 経 済
三三八
ム'
一稀
する
こと
守得
る︒
前者
は保
険の
関す
る所
では
ない
︒
偶然事賓のうちにも其愛生の結果が吾人に何等の影響を及阪さゾるものあり︑車に精神的影響を費すに止まり
経済的には一片品も影響を来さゾるものがある︒此等の偶然事宜は亦保険と淡交渉である︒堕者或は生命保険守以て
精神的損害の慰諮守匁すものなりと説くことあるも︑右は精神的影響が経椀的影響に関聯あるか︑若くは砂くも
前者が後者に客観化せられたる場合始めて生命保険に依る烈諮ありといふ意味に解すべく︑全然精神的影響の
みに止まる場合に封し保険が交渉するとは想像し難い︒
失に︑主︑食生に因り経︐滅的影響曲ぜ結果する偶然事資にも二種類あり︑井︑一は例へば財産の相絞・所有地位の騰
貴・懸賞蛍選等非︑事賓の偶設に因って︑沼港者に却って経済的偽剰を資すもの是である︒斯の如き原因事賢を指
して傍倖的偶然事賓と呼ぶこと守得るが︑口疋亦保険の顧みるところではない︒其二は反封に︑共事賓の偶裂に悶
って遭遇者に経済上不利なる結果+ぜ濁らすものにして︑火災・海難・死亡・傷害等皆此遁例である︒斯の如き原
因事買を指して﹁偶然ナル事故﹂叉は危険若くは危険事故
20
5E﹃
笠宮 山田 σ )
と呼び︑而して保険は資に斯の如︑ぎ
危険の存在を前提として始めて成立する︒古諺に所詔﹁危険無くんば保険無し﹂
(3
0g
o
のえ与口付包括ぐ号待
ZT
ロ ロ
m・2)は定に能く一一一抱筒の消息を倖へたるものといふべきである︒但し︑保険︑が賢行せらる与が匁めには技術上
幾多の制限あり︑就中︑危険に卦する先慮の方策として合理的に行はる﹄匁めには︑光づ以て其関典すべき危険
が特定せらるλこと守要する︒向此貼に付ては後述する︒
一一︑保険は特定危険の惹起する物的入用の充足を以て其目的とする
凡そ経済行震の目標は枇命日生活上生宇る現在及び未来の諸経の物的入用(旬︒含巳)に封し︑夫々之が充足子段
( ロ R r g g g F E )
を遁九日せしめ︑又は迎合せしめんとするに在る︒然るに雨者の適合は不測の事故の介入に因つ
て肱
々削
脳出
d q 来す︒一世々は前段に於て経消的影響ケ結果する偶然事宜に二種類あり︑一は銭伴的偶然事買にして
他は所前﹁偶然ナル事故﹂印ち危険事故なることを述べに︒今︑此等の偶然事買を︑それが物的入用と其充足手段
とに
及一
除す
影響
の方
面よ
り観
察せ
ば︑
之口
ぜ・
弐の
如く
分つ
こと
な得
る︒
( イ )
物的入用と其充足手段との問係山ぜ鐙化せしめざるもの︒
(・
I )
此聞係守有利に後化せしむるもの︑剖ち充足手段を増加せしむるもの(州ト
w r
鍔 ⁝ 思 叩 鼠
)0
此関係な不利に箆化せしむるもの︒而して之は克に次の如く分たれる︒
物的入用のみを増加せしむるもの(摂
M r J o
充足手段のみ在減少せしむるもの(澗⁝
w r
央)0
( 一 日 )
( ロ ) ( ハ )
(⁝山)物的入用日倍増加せしむると同時に充足手段
d q 減少せしむるもの(矧お火)0
右のうち︑(イ)及び(ロ)に泌するものが苦々と無関係なることは玩に述べた︒(ハ)に局するもの︑邸ち危険は之
に囚り生じたる入用と充足との不遁合守補正せんとして︑克に新たなる物的入用な惹起せしめる︒而る其入用に
して迩かに充足せられざるに於て弘︑一世に苦痛な免れざるのみなら?︑遂に其経済挫折︑を見るに至る︒放に五日人
保険の基本観念に闘すろ若干の考WM
九
商 業 と 経 許
三四
O
は危険と其有害なる影響に封しては︑常に何等かの針策を準備する必要を生?る︒而して其針策としては蕊に三
つの
手段
が存
在す
る︒
第一の手段は其禍根たる危険そのものを事前に斐除することにして︑人知口の唯一歩︑文明の護法は戎程度まで此
手段を可能ならしめる︒故に︑若し出来得べくんば進んで此手段在執るべく︑主︑然らざるものに封しては退いて
第二の手段を講守べきである︒乃ち第二の手段は危険の及帰す影響の制限にして︑或は之冶鈴鹿し︑防止し︑若
くは其影響そ回避すること是である︒而して一近代文明の護法が叉此方面に於て大なる貢献守なし来ったことは吾
人の能く知る所である︒然し乍ら︑新の如き手段に依って其影響を充分制限し得る如き危険は寧ろ極めて稀であ
る︒のみなら歩︑五日人は文明の護法が廷に新程の危険を絶え歩︑醸成しつ﹄ある事資在者過してはならぬ︒蕊に
於て第三の手段が必要となる︒第三の手段は危険の惹起する物的入用を迩かに充足せしむる方策にして︑皐覚︑
偶後的入用を事前に深定し︑之に針する充足手段守改め用怠し置くこと︑印ち未来の入用を幾じて之を現在の入
用となすことに他ならぬ︒之を先慮の方策と謂ふ︒国より危険が襲来したる場合と雌も︑共生じたる入用の充足
告潔く断念し︑其苦痛守脱し得べくんば須らく之を銭すべく︑敢て先広の方策在用ふるに及ばない︒其他︑慈善
事業・救貧施設の如き方面より救倣を仰いで枠内苦境を股し︑或は叉︑保詮契約の如き特殊の傑款に基きて罪︑偶後
事故の結果を筒立に他へ時嫁し得る場合に於いても亦然りである︒然し乍ら︑共入用がE額にして且念泊なると
きは︑之が充足を断念し得ぎるは勿論︑偶々一救潜制度ありとするも︑井︑救済力は到底斯種の入用を充足するに足
らざるべく︑況んや保詮契約の如きに至りでは︑保詮債務者は概ね極めて小範国の保詮を無償にて引受くるを例
とす
るが
故に
︑北
九段
保能
力は
ニ一
一
μふに足らないであらう︒故に先慮の方策は何れの入︑何れの場合に卦しでも必要
とな
る︒
先広の方策として︑五日人の第一に採る方法は︑専ら自己の蓄財に依って偶後的入用を・充足せんとするもの︑印
ち自力救済の準備である︒而して此方法は危険に勤し相岱有放なるのみなら歩︑幸にして危険を免れたるときは
廿件︑準備財産を他方面に融通し得る長所を有するが猫ほ不測の危険に針路する策としては︑失の如き快陥あるを発
L︑h
︑ ︒
︑オ えし
(・
1 )
此方法は未来の物的入用を単に時間的に分割するもの一(巳
5 N O 庄 の
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三 丘一
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換二
一目
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ば︑
之を
縦
に区分して︑各区分相蛍の充足資金を準備するものに過ぎやy︑従って自ら準備すべき充足資金の総額は
結局に於て宅も減少しない︒(詰)
(註
)
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﹃﹃回目︒げ円
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‑ ( H H )
偶渡的入用を充足せんが鍔めには︑充足手段たる準備財産の大部分を常に手近かに保有せねばならぬ︒
印ち之が匁めに運用資金の大部分が一筒所に停滞すること﹄なるのであって︑斯の如きは閥民経消上最
も忌慨すべきところである︒
( ⁝m
)
此方法に於ては︑必要にして充分なる準備が完成するまで︑危険が宜現せぎることを前提としてゐる︒
保険の基本観念に闘すろ若干の考山戸市
三回
一
商 業 と 経 抗
仇 ﹂
故に高度の危険に封しては路用し難い︒
蕊に於て更に完備せる方策が必要となる︒而して其方法は自他共同のカに依って偶科技的入用
v q 充足せんとする
もの印ち互助共演の精神(のの
m g a z
m 一日比)を基調とすゐ封策是である︒互助共済の方法は︑かの自力救消法と
しての貯菩が躍に物的入用の珠定額を時間的に﹁縦﹂に配岱するに封し︑之を時間的並に場所的に(NO
一岳
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一一
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同業岡龍等︑いか夙くより採用し来った方策である︒而して保険は早克斯かる互助の方法︺ぜ一一好強化し︑之を合理化
したる経溌施設であると云ふことを得る︒
三︑保険は特定危険の惹起する物的入用を同憂の多数人相協力して
充足せしむる経済施設である
先慮の方策としての互助共演は︑特定の危険に脅威せらるλ同憂の人々深め相拘って共同充足手段山信準備し百
き︑之を以て共危険の惹起したる物的入用
v q 惑かに充足する方法に依って行はる︒故に之を被救演者の立場のみ
より眺むれば︑自己の物的入用缶︑幸にして危険の影響ぜ発れたる他の人々の聞に割常て︑彼等守して夫々共割
蛍額を分段隙出せしむる結果となる︒従って其充足能力は同愛の同士山が多数にして︑且つ其所在が炭範悶に瓦る
に従ひ盆々増大すべく︑其反封なるに於ては充足能力が・次第に低下し来り︑還には此方法の貴行を不可能ならし
むることhなる︒何とならば︑
r‑、
1
¥ dノ
同一設の同志多数なるに従ひ︑各自の分搭額は法減すべく︑反封に少数なるに従ひ︑涯増し来り︑遂には
各人其負捻に耐へ筏ざるに至るからである︒
叉︑互助共演の宜vぜ皐ぐる錦めにHUB
同士
山の
大多
数が
︑
一危険の宜現時に於て︑救済者の立場に在るこ
とな要し之が匁めには其危険の悲超する物的入用が立に一少部分の人々に針してのみ護生することを
必要とする︒然ら?とせば︑同志の全部が同時に被救済者の立場に陥ることLなり︑所期の目的を達し
得ないからである︒然ゐに若し同志の所在が地域的に狭まに過ぐるとき以僅々一回の危険賢現に因る影
⁝誌が容易に其全部に及ぶ快がある︒故に非︑所在ほ可及的成範囲に及一ほし︑以て危険の分散を回る必要が
LLIA﹄νフタDOFF‑V1白‑d
(⁝
m)
先応の方策は本来の入川︑ぜ箆じて現在の入用となす方法である︒而して之を宣行する鋳めには︑先づ以
て統計と数珂とに甘溶き︑特定危険の後生の度合(印ち
p o g σ
一一昨むと其危険の惹起する物的入用の程度
とを測定すること︑ぜ斐する︒然るに同士山が少数にして︑而も共所在地域が狭まに遁ぐるときは統計的大
長観察法の如き︑之そ施すべき係地がない︒
︑
︑
︑
︑
故に︑互助共済の目的守迷せんとせば︑より多数の人々岳︑より成き範凶より糾合することが不可快の前提要
件となるのである︒然るに︑之が鋳めには︑
︑︑
︑
第一
に危
険が
多数
人に
共通
なる
こと
︑換
一一
一一
日せ
ば︑
多数
の人
々が
同一
の危
険に
同様
に
( Q
一O
岳山
門丘
四)
脅威
せら
る
保険
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端本
削叫
ん山
に闘
すろ
若干
の者
JWM川
一 同
商 業 と 経 訴
三四阿
る朕態に在ること巻要する︒
何となれば︑危険が躍に一少部分の人々の聞に於てのみ感ぜらるL場合︑若くは各人の脅威を受くる危険が異る
場合には多数の人々を特定危険の下に糾合することは不可能だからである︒
第二に其危険が過大・過小ならざこると︑印ち遁蛍なる強度を有することを要する︒
何となれば︑同様の欣態にある多数の人々存在するも︑危険が微弱に止まる限り︑敢て互助共演の方法在倹つの
要なく︑各自躍濁に之に善践し得べく︑反封に危険が強大に過ぐるときは︑仮令多数人の協力に依るも所期の目
的を達し難いからである︒故に盟獄のカにては︑之が脅威に耐へ得ざるか︑耐へ得るとするも︑之が匁めに不経
演を克かれ得ざる程皮に於て其危険が強度なるに非ぎれば多数人を成範闘に瓦り糾合せしむることは不可能であ
る︒而して保険は資に郊の如︑き理論に立脚し︑同憂の多数人相結んで所前保険図館ハ
J 1 2
∞ 一 の
‑5 23
m∞
m O E O
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なるものを組成し︑各人は閤胞の矯め︑四位は叉各人の矯めに(3
出 口 2
﹁己一♂巳E
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3 2 )
行動する一の
共同
経済
(∞
ω E g o
‑ 三 去 の
E R )
として護法し来ったものに他ならぬ︒
保険同陸結成の方式には数々あり︑或は同憂の同士山相拘って相互間腿(関節
r M t )
を結成し︑爾後菅ねく同
士山
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契
約(撚叫)冶締結し︑新くして此機関守枢軸として保険国陸が結成せらる﹄ことあり︑或は同家叉は公法人が直接
叉は間接の機関となり︑特定範闘の人々をして強制的に加入せしむるに依って保険開館が結成せらる﹄ことがあ
る︒以上何れの方式在執るとも︑既に結成せられたる保険関躍の内部に於ては︑終始一貫互助共演の精神を基調
とする光広の方策が宣行せられるのである︒然るに論者往々粗漏にして保険に此大精神あるを看過し︑然らホノと
するも既に保険問位結成の方式のみを税て︑保険は只特定の危険を保険者に斡嫁する制度に過ぎ?と説く者があ
る︒蓋し後者の論協は現今保険に加入し︑叉は加入せんとすら者は︑少数の篤志家を除けば︑何れも只管自己のみ
保険
の傘
下に
円安
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らん
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する
h a に
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て︑
他を一顧みる暇はない︑殊に強制保険の場合に於ては︑特定範闘の
人々は保険に閲する自覚の有無を問は宇︑其保険に加入することを法律上の強制義務とするものであるから︑此
等の
λ々が先づ互助共済の念を起し︑或は此主義に賛同し︑然ゐ後に保険に加入せりとはι
一一
日ひ
難い
︒故
に原
始的
保険相互組合の場合︑若くは相互合祉の設立行匁の場合を除けば︑現代的保険の基礎観念として相互共演の精神
在説くが如きは事買に反するといふのである︒然し乍ら︑此議論が保険間隙結成の過程のみを観て結成せられ
たる悶位白般の精神を忘却し仁る迂澗の論なることはι
一一
日ふ
を倹
たな
い︒
新の如くして保険は未来の物的入用を縫じて現在の物的入用となし︑之を保険問慌の内部に配蛍して行ふ先慮
の方策である︒故に斯程同慌をして永絞せしめんが鍔めには︑其内部の配蛍を可及的合理的ならしむる+伊品交し︑
之が匁めには︑先づ以て入用の原因たる危険の後生度合が或程度迄珠測し得らる﹄ことを必要とする︒然るに︑
他方に於て︑人智の進歩就中数堕及び統計墜の護法は︑五日々に一見偶然と忠はる﹄事象にも其起伏に大憶の秩序
あることを悟らしめた︒ωち︑山早に個々の場合︑にけに什て観察せば︑其後生が││砂くも主観的には
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全く不
保険の基本観念に闘すろ若干の考察三四五
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測と信ぜらるh事象にも︑同一の事象vぜ同一傑件の可及的多数の場合に付き大量制祭を下すときは︑共後生に略
々一定の度合︐印ち︑蓋然李(司円︒σ
与 一 一 一 円 三 宅 P E 丘 三 口 一 一 の
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︑其後生せざる場合の数をμ
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観察
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るλ総ての場合の数(ミ十るを分母とし︑mを分子とする分数に依って去はされ︑且其確からしさはm
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の数が増加するに隠って増大するといふ法則是である︒認に於て精総なる統計に操り︑特定危険の後生
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皆川
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計算し得べく︑克に斯くして得たる
経験的蓋然卒守基礎として︑同一危険の求来の特定期間に於いて後生すべき奈川卒(一端判)在推測し︑他方︑此
危険のい崎町長現時に生宇べき物的入用の最高級︑ぃ守推算しゆかぱ︑之に依り未来の特定期間に於ける物的入用の総和
守一概算し得べく︑吹いで此総和堂想問なる利率(糊机)に依って現在の総和に換算し︑之を保険同館員の数日倍以っ
て除したる商を各自が分捻隙出するとせば︑蕊に負
mV
げの公平な得ると共に間際内に略々過不足なき共同充足資金
を蒐積し得る理となる︒斯の如くして算出せられたる各自の隙出獄は︑印ちも純粋の危険封債にして︑依りに保
険回陛の維持叉は事業経営に何等の経投也も要せ宇とせば︑什件︑総和は常に物的入用の総和と一致すべき筈である
¥故に危険封伺の総和島P︑物的入川の一総和島Z︑とぜ同HUHJ4Nなろ悶係舟生ずろo但︑W
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fす︒此関係岳早者日﹁給付︑反封給付平衡の法則﹂
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然し乍ら︑現代の保険同位は概ねE
大に
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︑
v f維持するのみにでも砂からざる経投守要する︒のみなら示︑
官一且然卒の算定には危険の性質に依り精粗あり約々一精密なる算定ぜ忽し得るものにあっても︑到底設差なまな符
ないから︑不測の訣差に因る事業め打撃や搭保せんとせば維持費の外に保設費
( ∞ 一 己
55
口問 許︒ 部門
2 M )
在準備すべ
く︑其他職員の俸給・事務所・事務所用品・郵税・印刷物・税金等に関する費用は凡そ保険の賀行に不可快の事
業設である︒而して此等の卒業技は亦之密保険悶陸員各自の公平なる分搭隙出に仰ぐ他はない︒従って保険の加
入者が所前﹁保険料﹂として隙出する金額は前記の危険野伎と卒業授の割常額との合計に該止宿することh
なる
︒ 四
︑ 保 険 の 定 義
安之
︑(
・
1
)保険は特定の危険に封する光広の方策である︒故に保険の成立は︑常に︑特定し得べき危険の存在
を前
提と
する
︒
( H H
)先広の方策は斯穏危険の惹起すべき未来の︑不測の︑物的入用在韓じて現花の硲買なる︑
入用と匁すことに他ならぬ︒故に保険の貴行は先づ以て特定危険の芯起する物的入用の深見に始まる︒(⁝
m)
殻見
したる入用の充足は自力に依ることあり︑他力に依ることあるも︑自他共同の力に依って始めて其全き在得る︒
乃ち︑保険は同援の同士山多数相集り所要の充足手段を互ひに分除隊出することに依って行はれる︒
(
‑ W )然るに各
人の隊出額が公平ならぎるときは同士山の結合守維持し難い︒故に保険は統計と数理とに基き可及的各自の負躍を
公平ならしむるに努むるのである︒以上を要約して︑﹁保険とは特定危険に'因り生守ることあるべき物的入用を
充足すゐ目的を以て多数の人々相結合し︑各自の隊出より成る共同準備を以て︑資際に生じたる物的入用を克足
する経涜施設であるL︑と云ふことそ得る︒
五︑保険類似の制度
保険の基本観念に閲する若干の考察三四七
商 業 と 経 涜
三四 八
前辛に於て吾々は保険の基本的観念に就て柏詳細なる考・祭を試みた︒然し乍ら︑現代枇合には保険に類似する
制度も砂から示︑それ等のうち或程のものは保険と併行して五日人の経湾生活ぞ保全ぜんとする目的を有し︑随つ
て其性質保険に近似するものあり︑叉或程のものは共目的に於て保険と全然逆行するに拘ら歩︑形式上諸程の貼
に於て之に類似するものもある︒そこでは下これ等の類似制度と保険とを排別することに依って保険の呉のな義
を一居判明ならしめ皮いと忠ふ︒
(イ
)
災害深防又は防止の施設
保険は偶然なる事故が食生したる後に︑之に因って生じたる物的入用の充足を目的とする︒放に斯かる入用の
原因たる事故そのものよ校生を未然に防止せんとする災害深防施設︑若くは事故の後生に因る影響必鑓歴せんと
する災害防止施設が保険に非ざるは論︑
v q 倹
たな
い︒
然し乍ら︑事故の珠防又は銭一肢と保険とは決して逆行する観念ではない︒印ち︑前者は常に後者に先行して先
づ事故の原因乃至影響を芙除し︑立パ足らざるを後者補ふの関係に立つ︒吾人の経鴻生活を保全せしめんとする日
的に於ては︑雨者は其軌を一にするものと云ふべきである︒放に保険に加入して高一守的凶作せんとし︑或は故意
に事故を招致せんとするが如きは最も忌陀すべきところである︒日疋れ︑各闘の法制が保険の加入者自身をして危
険の培大縫克を避けしめ︑或は事故の愛生したる際︑其w
裕一
誌の
防止
︑一
収減
のた
めに
極力
束力
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同時に他方︑加入者が故意に李登招致したる場合にそ霊の制裁規定ぞ設けたる所以である(議総一説り
判一件一一一一一いハ示む弔問喰議院摂引
) oのみなら守︑保険の筆者は進んで事故の渓防叉は防止の鍔め
に各程の手段を講じつ?める︒例へば生命保険合祉が被保険者の健康培唯一と皆療給付の匁め各所に健康相談所を
設置し︑或は延存協合(巴F
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合給したる材料叉は設備を有する家屋に封しては各保険合枇をして保険料を割引することに依って間接に火災援
防を奨励し︑或は叉︑枇九百保険の保険者たる図家叉は大都市が被保険者たる労働者の失業防止の匁めに職業紹介
をなし︑叉彼等の疾病︑貧困等に封する救済施設をなし︑或はM入信用保険曾枇が身元調査を行ひ︑昇降機の保険
者がH介降機の定期検査をなす等は立八日以も搬著なる事例であるの此意味に於て米図の保険忠一者ヒユ!プナl
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防はゴールドにして︑保険はシルバーなり﹂と云へるは適切であると忠ふ︒
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自家保険(帥伽)とは惑砲の危険に脅威せらる﹄人が獄カにて一士一糸相訟の金額を積立てよ雪¥此危険に困わ物
的入用が偶愛したる際︑此積立金+倍以て之を充足せん'とする仕組を前ふ︒例へば︑多数の船舶を有する大汽競合
枇叉は多数の家屋そ有する家主が保険に加入する代りに自己の内部に保険料相告の金額を積立てhゆく場合が是
である︒斯かる仕組も︑若し其所有財産たる加舶又は家屋が略々同種類にして︑旦多数なるときは︑之に依って
危険の分散ななし得るのみなら守︑之を長期に疋り︑総総して行くときは︑危険の平均を得て︑比較的合理的な
保険の基本観念に閲する若干の考祭三四九
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三五
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積立金額を算出し得るに至るべく︑罪︑理想的なる形態に於ては一見︑保険と遣も選ぶところなきかに岡山はる﹄で
あらう︒是れ自家保険の名ある所以であって翠者のうちには︑之をも純然たる保険と認めんとする者もある︒例
へば約二十五年前まで獄逸︑換太利治瑞西に於て最も・勢力ありし濁逸の経湾理者﹀(室町毛布忠円氏は保険の定義
とし
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﹁経湾上の意義に於て保険とは事故の遭遇者に勤しては偶然にして而も其後生する個々の場合に付ては橡見
し得ぎる(未来の)個々の事故に因りて︑或人の財・屋上惹起されたる不利盆なる結果を︑同様の危険に脅かされ
乍らも未に賢際には其危険の賢現するに至らぎる幾多の場合に分制することに依って之を除去し︑叉は砂くと
も之を軽減するところの経湾施設なり﹂
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︒口忠告︒ると云ったのは︑自家保険をち亦保険と認めんとする用なからである︒
然し乍ら︑自家保険の如きは早党白カ救済在理恋とする一一雄の備荒積立に過ぎ中しτ多数人の結合仕以てす
ら互助共踏の機能を快くから︑之を純然たる保険と認め難い︒既述の一迎︒︑保険は同廷の多数人を結合せしめ︑
各自の危険な平均按排して相互に救滅的在行ひ︑之に依り偶後的物的入用に針する充足力な強化すると同時に︑各
自の経投を節減せしむるところに獄自の機能あり此機能ある'ところに亦保険大るの本質ありと云はねばなら
ぬ︒依りに一歩守一辺り自家保険身保険と認むるとしても前者が後者の機能に代らんが匁めには︑先づ同種類
の財産︑例へば加舶又は家屋が多数に存在せねばならぬ︒弐に合理的な積立金の割合を算出する免めには比較的
長期間に瓦り危険の観察身魚さYるべから宇.他方︑所要の積立金額の末︑仁成ら.ざるうちに事故の後生せざるこ
とを傑件とせ.ざるを得宇︑叉此積立金は本来偶義的入用に備ふるものであるから.其大部分は之を手近かに保有
して泣かねばならぬ︒以上の如きは中小企業家の克く匁し符るところではない︒
近時の傾向在蹴るに︑普通の事情の下に於て︑自家保険を以て保険の全部に代へんとする者は極めて稀であっ
て︑自家保険を賀行しつ﹄ある者も︑所有財産の大半は之守保険に付し︑無保険の残部に針し此仕組や利用して
ゐる様である︒之を大汽結合祉の例で云へば所有船舶中の比較的安債な舶舶は之を自家保険とし︑高債な舶舶
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ωーち一安是矢へば忽ち自家保険の積立金全部を蕩査する恐れあるか︑叉は命日一祉の財政を危胎ならしめる様な
俊秀帥加は凡て乙を海上保険に付する悦例あり︑或は又一定の金額︑例へば十一向弗又は二十一品加迄の充足資金は白
家保険の方法に依って合枇自ら負捻し︑此金額を超過せる部分は之をお伴 a上保険合枇に韓嫁する方法も行はれてゐ
保険の基本観念に闘すろ若干の考終
三五 一
商 業 と 経 済
三五二
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ては自家保険を行ふこともある︒而して既惑の如く自家保険には充分なる積立金を得るに相蛍永き時日を要し︑
且積立の初期に於て致命的事故に遊渇してはならぬ︑といふ弱貼があるから︑是等の合牡も日以初は所有財産の大
部分を保険に付し︑年を迫うて此保険金額を漸減し︑反針に自家保険の方在漸増する方法で所要額を積立て﹄ゆ
く段である︒合枇に依つては相伝の自家保険を積立て終つでも狛ほ積立密機絞してゆき︑之を非常準備金に振岱
へるもの・あり︑或は配お金維持の目的に碍守る場合もある︒然し我閥の某々大汽組合一枇等は近来自家保険の金額
を漸減し︑却って保険金額の方を漸増せしむ&方針を採って来た様である︒大作為戦時又は事縫に際し︑保険料の
大幅の引上けあるか︑又は保険合枇が戦時保険の引受守担経するに至る場合には止むなく自家保険を行ひ︑或は
此期間︑にけ相互組合を組織することがある︒最近では満洲上海事竣に際し斯かる事例守見た︒
要するに自家保険は観念上之を保険と宥過し得ぎるのみなら宇︑其機能に於ても時に保険料を節約し得る場
合なしとせずるも.普通の場合に於ては却って経賓の府大を来すことが砂くないのである︒
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保険と貯菩とは其根本趣旨に於て︑亦其託行の方法に於て幾多の共通知を有する︒特に定額保険たる養老保険
(閉山)数百保険︑嫁資保険(開削)等に於て然︑りである︒故に保険単一芥のうちにも貯訴の矧念より出愛して抑制ての
保険を一一万的に説明せんとするちのもある︒h例へば塊太利の事者ヒユルセ
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