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第45回 東京医科大学消化器粗研究曜

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Academic year: 2021

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一 553 一

当医大誌 56(4):553,1998

研究会報告

第45回

東京医科大学消化器粗研究曜

当番教室

時 平成9年11月18日(火)

  lg : oo一一20 : 30

所 第一研究教育棟 3F   第一臨床講堂   病院病理部

2.   Unusualな腹腔内腫瘍

(病院病理部)芹澤博美

症例2.58歳女性。家族歴:特記すべきことなし。既往 歴:昭和61年胃癌手術。63年右乳癌手術。現症歴:平 成9年8月腹部腫瘤を触知、徐々に増大。精査治療目的に 入院。昨年の腹部エコーに腫瘤は見られない。

検査所見:軽度貧血。腫瘍マーカー:IAP 1120。その他 異常所見なし。腹部US、 CT:長径17cm、横径8.6cm大、隔 壁を持った充実性部分の少ない腫瘤。脾臓・膵・左腎と は境界あり。被膜あり。リンパ節腫大なし。術中所見:10 月9日摘出術施行。腫瘍は左側腹部にあり、前側と右側で癒 着強く、Treizから10cmの空腸で特に癒着が強く約10cmを合 併切除。膵とは明らかに離れている。病理所見:17×8×6cm。

嚢状腫瘍であり被膜は破綻している。内容は凝血塊および 腫瘍性の壊死物。Viableな部分は大部分が腫瘍である。腫 瘍はanaplasticな悪性腫瘍であり、 HE標本では組織型の確 定は困難である。免疫染色でsmooth muscle actinが強陽性 でありleiomyosarcomaと診断されるが、上皮性のマーカーの cytokeratinおよびepithelial membrane antigenも一部陽性 である。また壁の一部には異所性膵組織(導管とラ氏島)が 見られ、腫瘍と連続している。

1.   Unusualな腹腔内腫瘍

(病院病理部)芹澤博美 症例1.61歳女性。

主 訴:右下腹部痛。現症歴:平成9年8月から主訴出現。

他院にてイレウス管理等加療を受けるが改善なく、9月8 日に手術目的に当院外科に転院。既往歴:昭和18年肺結 核入院治療、昭和21年虫垂切除。昭和31年 腸捻転 。 入院時所見:右下腹部に軽度圧痛。イレウスチューブの

排液は1000m1/Day。入院時検査:WBC 13.3、 CRP 10.0、 CA19−9 71.1、IAP 1660。腹部US:右下腹部に著明な壁肥厚を示 す腸管があるが腫瘍としては描写されない。CF:Bauhin 弁より肛側に浮腫性の回腸粘膜が突出し、fiberは不通過。

病理学的所見:回腸末端部に狭窄あり、筋層を中心に腸 壁の肥厚がある。肥厚部筋層内には管状構造をとる上皮 様成分が広範囲に増生している。細胞は円柱状で膵・胆 道系の上皮に類似する。回腸粘膜との連続はない。この

細胞はPAS(+)、 Alcian blue(+)の上皮性粘液を持ち、 CEA

(+)、CA19−9(+)、 cytokeratin(+)である。問題点:原

発巣の特定が問題である。中皮腫は否定される。他の臓 器に原発巣が確認されていないことも考慮し、膵・胆道 系の異所性上皮から発生した腺癌である可能性が高い。

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参照

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