平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 1
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) ガス供給業 そ の 他 の 事 業 課税標準 収 入 金 額 資本金1億円超 大企業 資本金1億円以下 中小企業 税 率 収 入 割 0.9% 付加価値割 1.2% 資本割 0.5% 所得割 800 万円超 0.7% 所得割 800 万円超 6.7% 800 万円以下 400 万円超 0.5% 800 万円以下 400 万円超 5.1% 400 万円以下 0.3% 400 万円以下 3.4% ・特例措置の内容 ガスシステム改革による事業環境や競争状況の変化を踏まえ、ガス供給業の法人事業税について、現行の 収入金額を課税標準とする方式から、「その他事業」と同様の課税方式へ変更する。 関係条文 地方税法第72条、第72条の2、第72条の12、第72条の24の2、第72条の24の7 地方税法施行令第22条、地方法人特別税等に関する暫定措置法第2条、第3条、第6条、第9条 減収 見込額 [初年度] - ( - ) [平年度] - ( - ) [改正増減収額] (単位:百万円) 要望理由 (1)政策目的 ガス供給業の法人事業税の課税標準は「収入金額」とするとされており、「その他の事業」と異なる扱 いとなっていることから、「課税の公平性」を確立するために課税方式を改めるものである。 平成15年度から平成29年度の税制改正大綱においても、現在収入金額課税を行っている電気供給 業、ガス供給業及び保険業の3業種に係る法人に対する課税方式については、引き続き検討することが明 記されており、以下に記載の理由からガス供給業においても、一般の競争下にある「その他の事業」を行 う企業と同様の税負担水準とすることが必要である。 (2)施策の必要性 ガス供給業の課税標準が収入金額とされている理由については、①地域独占企業で料金認可制により価 格転嫁が容易であること、②料金認可制により所得が低く抑えられるため所得金額に対する課税では、事 業規模に見合った税負担とならないこととされているが、その前提は以下のとおり、大きく変化している。 具体的には、ガス事業における規制緩和については、大口需要に対する自由化範囲が平成16年4月から 50万 m3以上に、19年4月からはさらに10万 m3以上へ拡大され、平成29年4月からは小口も含め全 面自由化されており、さらには、LPGや灯油等との競争に加え、昨今のオール電化住宅の普及による競 争の激化など、ガス供給業を取り巻くエネルギー間競争は熾烈を極めており、事業税の価格転嫁が容易で あるという状況には既にない。さらに、ガスシステム改革(平成28年6月に改正ガス事業法成立)によ る小売の地域独占撤廃及び料金規制原則廃止が実施されたことを機に「課税の公平性」を確立することは、 新規参入者と既存ガス事業者との競争活性化による料金抑制、更なる天然ガス利用拡大に寄与し、ガスシ ステム改革の目的達成に資することから、抜本的な現行の課税方式の見直しが必要である。 本要望に 対応する 縮減案 ページ 1―1合理性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 5.エネルギー・環境 5-3 電力・ガス 政策の 達成目標 ガス供給業は、法人事業税として収入金額(ガス売上)に課税されることから、他の一般企 業と同等の税負担水準とすることを通じて、課税の公平性を図る。 売上高に対する租税負担率の業種間比較 (単位:%) ガス 全 産業 製 造業 化 学 工 業 石油製品等 製造業 鉄鋼 機械 電力 H25 (2.8) 4.9 (0.6) 2.0 (0.5) 2.1 (0.4) 3.2 (0.1) 0.6 (0.6) 1.9 (0.4) 2.2 (4.6)4.6 H26 (2.7) 5.1 (0.6) 2.0 (0.5) 2.0 (0.4) 3.1 ▲0.4 (0.1) (0.9) 2.1 (0.4) 2.2 (4.4)5.5 H27 (3.1) 6.2 (0.7)2.0 (0.5)2.0 (0.4)3.0 (0.3) 0.3 (1.0) 1.9 (0.4) 2.0 (4.7)6.2 出典:法人企業統計年報(財務省)他 ※下段は事業税外形部分及び固定資産税等 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久措置 同上の期間中 の達成目標 ガス使用者の利益保護や、ガス事業の健全な発達(安定供給、保安の確保等)に向け、「その 他の事業」との公平な競争条件を確保する。 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 私営都市ガス事業者(旧一般ガス事業者)178 社(平成 29 年 3 月末時点) 旧簡易ガス事業者(約 1,400 社)、旧ガス導管事業者(33 社)、旧大口ガス事業者(23 社) 等 その他、新規参入するガス小売事業者にも影響あり 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 本措置は特定の産業に対する「支援の創設」ではなく、特定の産業(ガス事業)に対する「課 税の公平性」を確立するものである。 本措置による効果は、ガス料金低廉化によってガス需要家に広く還元されるものであり、一 個人や企業等に対して支援を行う補助金制度よりも税制による措置が適している。 本措置がない場合、その他の産業との税負担水準の格差が改善されない。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 関連する措置はない。 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 関連する措置はない。 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 本措置による効果は、ガス料金低廉化によってガス需要家に広く還元されるものである。ま た、自由化や燃料間競争の進展しているガス供給業において、「その他の事業」並み税負担水準 とすることは、課税の公平性からして妥当である。 ページ 1―2
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) 公平な競争条件を確保するために、課税方式を「その他の事業」と同様とすることにより、 「その他の事業」との税負担水準の格差を改善する。 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 昭和50年度税制改正から「その他の事業と同一の扱い」にするよう継続的に要望。 ページ 1―3
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 2
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 【現行制度(H28 年度~)】 電気供給業等 その他の事業(資本金一億円超の普通法人) 課税標準 収入金額 所得割 付加価値割 資本割 税 率 1.3%(0.9%) 400 万円以下の金額 1.9%(0.3%) 400 万円超 800 万円以下の金額 2.7%(0.5%) 800 万円超の金額 3.6%(0.7%) 1.2% 0.5% ※( )内は、地方法人特別税等に関する暫定措置法による税率 ・特例措置の内容 電力システム改革の一環として、2016 年 4 月から小売電気事業の全面自由化がなされたことを踏まえ、電気 供給業の法人事業税については、現行の収入金額を課税標準とする方式から、他の一般の事業と同様の課税 方式へと変更する。その際、課税方式の変更のあり方については、電力市場における競争状況等を勘案する。 関係条文 地方税法 第72条、第72条の2、第72条の12、第72条の24の2、第72条の24の4及び 第72条の24の7 地方税法施行令 第22条 地方法人特別税等に関する暫定措置法 第2条、第3条、第6条、第8条及び第9条 減収 見込額 [初年度] ( - ) [平年度] ( - ) [改正増減収額] (単位:百万円) 要望理由 (1)政策目的 電気供給業の法人事業税については、当該事業が地域独占並びに総括原価方式の下で行われるため、保有 する設備や従業員の規模に比して所得が低く抑えられること(事業規模に対する所得の過少性)及び電気の 料金算定時に原価算入し使用者である消費者に転嫁すること(法人事業税の回収確実性)ができるため、事 業者は担税力を有すること等を理由として、昭和24年から収入金額を課税標準とする課税が行われてきた。 しかし、「電力システムに関する基本方針(平成25年4月2日閣議決定)」に基づく電気事業法の改正に より(平成26年6月11日関連法案成立)、2016年4月1日より、小売電気事業の全面自由化等が実施 され、一般送配電事業を除き、上述の地域独占並びに総括原価方式に基づく規制料金は原則として廃止され、 他の一般の事業と同様の競争環境下に置かれることとなった。したがって、電気供給の対価たる電気料金は、 他の一般の事業における財・サービスの提供の対価と同様、規制官庁による認可料金から、市場競争を通じ て消費者が受け入れる料金へと変容することとなることから、電気事業者は営利企業として、競争力ある価 格設定と原価低減とを行い、もって利潤最大化(所得の最大化)を図ることとなるため、上述の事業規模に 対する所得の過少性や法人事業税の回収確実性等の制度創設時に前提としていた環境は抜本的に変化してい る。 以上のとおり、他の一般の事業と同様の競争環境に置かれることとなった電気供給業にあって、なお従前 通りの収入金額を課税標準とする課税方式を存置することは、事業間の課税の公平性・平等性を損なうもの であると共に、他の一般の事業からの参入障壁になりかねず、自由化の進展を阻害する要因になる恐れがあ る。 (2)施策の必要性 上述のとおり、電気供給業も他の一般の事業と同様の競争環境に置かれている点を踏まえれば、実態に沿 った課税条件を整備し、当該他の事業との間で、税制面でのイコールフッティングを図っていくことが必要 である。 ページ 2―1合理性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け エネルギー・環境 電力・ガス 政策の 達成目標 電気事業における小売全面自由化に鑑み、電力市場における競争状況等を勘案しつつ、他の 一般の事業と遜色の無い、実態に沿った課税条件を措置することを通じ、課税の公平性並びに 競争環境の促進を図る。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久措置 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 主として、小売電気事業者及び発電事業者が適用対象となる。 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 本措置は特定の産業に対する「支援の創設」ではなく、特定の産業(電気供給業)に対する 「課税の不公平」を是正するものである。加えて、事業間の税負担の公平性が図られることか ら、市場の競争進展に寄与することが期待される。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 ・原子力発電施設解体準備金(国税・法人税) ・変電又は送電施設に対する固定資産税の課税標準の特例(地方税・固定資産税) ・電気供給業の課税標準の算定において託送料金を控除する特例措置 (地方税・法人事業税) ・軽油引取税の課税免除の特例(地方税・軽油引取税) 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 関連する措置はない 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 電気事業における小売全面自由化が開始され、他の一般の事業と同様の競争環境下に置かれ る電気供給業において、電力市場における競争状況等を勘案しつつ、他の一般の事業と遜色の無 い、実態に沿った課税条件を措置することを通じ、当該他の一般の事業と税制面でのイコールフッテ ィングを図っていく本措置は妥当である。 ページ 2―2
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 昭和 59 年より継続的に要望 ページ 2―3
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 3
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 電気事業者の分社化に伴い外部化するグループ会社間取引を控除する収入割の特例措置 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 電気事業者の分社化に伴い、電気の供給に関連して必要となる取引で、分社化する前は内部取引として扱 われていた取引が外部化してグループ会社間取引として扱われることにより生ずる、各事業年度の収入金額。 ・特例措置の内容 電気供給業に係る法人事業税の課税標準たる収入金額の算定に当たって、電気事業者の分社化に伴い電気 の供給に関連して必要となる取引(※)のうち、従前の内部取引からグループ会社間取引となるものに係る 収入について、収入金額から控除する。 (※)当該取引については、制度的・物理的制約を踏まえつつ、財たる電力の供給に必要となる行為のうち 会社間取引によるべきこととなる取引を特定すると共に、当該取引に該当することの証明のあり方(関係法 令・ガイドライン等を含む)についても併せて検討する。 関係条文 地方税法 第72条の24の2 地方税法施行令 第22条 等 減収 見込額 [初年度] ( - ) [平年度] ( - ) [改正増減収額] (単位:百万円) 要望理由 (1)政策目的 電力システム改革の一環である一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させること(「電気供給業 に係る法人事業税の課税方式の変更」が措置されれば本要望は不要)。 (2)施策の必要性 電力システムに関しては、「電力システムに関する改革方針」(平成25年4月閣議決定)に基づき数次の 制度整備が講じられており、その一環として、電気事業法等の一部を改正する等の法律(平成27年6月成 立)により、発電事業・一般送配電事業・小売電気事業をいずれも営む電気事業者については、平成32年 4月1日までにその一般送配電部門を法的に分離(分社化)しなければならなくなったところ。 他方、地方税法上、電気供給業においては、その法人事業税の算定方式として収入金額を課税標準とする 方式が採用されており、電気の供給に関連して必要となる取引により生ずる収入金額を課税標準として法人 事業税が課されている。 このような中で分社化を行った場合、分社化する前は内部取引であった取引が不可避的に外部化してグル ープ会社間取引(法人間取引)として扱われることにより、当該取引の対価は、いずれの法人でも課税標準 を構成することから、分社化前後で経済実態に変化がないにもかかわらず、二重課税の発生により、法人事 業税額が増加する恐れがある。 このため、電気事業者にとって不可避な分社化による二重課税の発生並びに法人事業税の増税を防ぎ、も って一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させるため、本施策が必要。 本要望に 対応する 縮減案 - ページ 3―1合理性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け エネルギー・環境 電力・ガス 政策の 達成目標 一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させること。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 その他(「電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更」における要望内容が実現すれば本 要望は不要) 同上の期間中 の達成目標 一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させること。 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 10社(すでに分社化を実施した東京電力と、平成32年4月1日までに分社化を実施する 必要のある旧一般電気事業者9社) 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 電気事業者にとって不可避な分社化による二重課税の発生並びに法人事業税の増税を防ぎ、 もって一般送配電部門の法的分離をより一層円滑に実施させることとなる。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 ・原子力発電施設解体準備金(国税・法人税) ・変電又は送電施設に対する固定資産税の課税標準の特例(地方税・固定資産税) ・電気供給業の課税標準の算定において託送料金を控除する特例措置 (地方税・法人事業税) ・軽油引取税の課税免除の特例(地方税・軽油引取税) 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 - 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 電気事業者にとって不可避な分社化による二重課税の発生並びに法人事業税の増税を防ぎ、 もって一般送配電部門の法的分離のより一層円滑な実施に寄与することから妥当性を有する。 ページ 3―2
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 平成 29 年度税制改正要望時も要望 ページ 3―3
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( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No
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府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 卸電力取引所における同一法人内の自己約定に対する法人事業税に係る所要の整備 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 電気供給業等 その他の事業(資本金一億円超の普通法人) 課税標準 収入金額 所得割 付加価値割 資本割 税 率 1.3%(0.9%) 400 万円以下の金額 1.9%(0.3%) 400 万円超 800 万円以下の金額 2.7%(0.5%) 800 万円超の金額 3.6%(0.7%) 1.2% 0.5% ※( )内は、地方法人特別税等に関する暫定措置法による税率 ・特例措置の内容 電力自由化に伴う小売電気事業者間の競争の進展やFIT制度の改正、地域間連系線の利用ルール変更 (以下、間接オークション制度の導入とする。)などにより、今後、卸電力取引所を経由した卸電力取引が 増加することが想定される。 特に、発電設備を保有する事業者が、当該発電設備を保有する地域以外の地域において小売供給を行う場 合、間接オークション制度の導入後は、卸電力取引所を経由しなければ連系線を活用することができないた め、当該電気事業者は、発電所を保有する地域において卸電力取引所で売り入札を行い、小売供給を行う地 域において買い入札を行うこととなる。 これにより、卸電力取引所を介して同一法人内における自己約定が発生するため、電気事業者が卸電力取 引所において電力の買い入札と売り入札を同時に行っている場合、当該電気事業者が卸電力取引所から電気 の購入を行う際に生じる卸電力取引所に対して支払うべき金額(同一法人内の自己約定分の買い約定価格に 限る)に相当する収入金額に対する法人事業税を非課税とするような所要の整備を行う。 関係条文 地方税法 第72条の12 地方税法施行令 第22条 減収 見込額 [初年度] ( ) [平年度] ( ) [改正増減収額] (単位:百万円) 4-1 ページ要望理由 (1)政策目的 「電力システムに関する基本方針(平成25年4月2日閣議決定)」に基づく電気事業法の改正により (平成26年6月11日関連法案成立)、平成28年4月1日より、電力小売市場が完全自由化されたが、 電力システム改革の目的である小売電気事業者間の競争を通じた安定的かつ安価な電力供給を実現する ためには、小売電気事業者が小売供給に必要な電源を市場から調達できるだけの卸電力市場の活性化が 不可欠となっている。 しかしながら、平成7年の電気事業制度改革以降、卸電力市場は自由化されているものの、依然とし て旧一般電気事業者が我が国の発電設備の大宗を保有する状態が続いており、旧一般電気事業者は社内 又はグループ内の取引に加え、他の発電事業者との長期かつ固定的な相対契約を維持している。また、 卸電力取引所における取引量は総需要に対して約3%にとどまっており、市場の厚みが乏しく、日々の 需給変動等により大幅な価格変動が生じている。 このように、卸電力市場の高い意義にもかかわらず、卸電力市場の活用が進んでいない現状を踏まえ、 平成29年4月より改正FIT法に基づきFIT電気の卸電力取引所への供出されるとともに、来年度 には間接オークション制度の導入などが予定されている。他方、これらの制度の導入に伴い、卸電力取 引所を介して同一法人内における自己約定が増加することが想定されるため、電気事業者が卸電力取引 所において電力の買い入札と売り入札を同時に行っている場合、当該電気事業者が卸電力取引所から電 気の購入を行う際に生じる卸電力取引所に対して支払うべき金額(同一法人内の自己約定分の買い約定 価格に限る)に相当する収入金額に対する法人事業税を非課税とするような所要の整備を行うことで、 卸電力市場の活性化による小売競争を通じた安定的かつ安価な電力供給を実現する。 また、卸電力市場を通じた取引への二重課税を回避することにより、課税の公平性を確保する。 (2)施策の必要性 上述のとおり、卸電力市場の活性化による安定的かつ安価な電力供給の実現及び課税の公平性確保の ため、これに必要な税制上の整備が必要である。 実際、「電力システムに関する基本方針(平成25年4月2日閣議決定)」において、「主要な改革内容」 の一つとして「2.小売及び発電の全面自由化」を掲げており、「小売の全面自由化と併せ、発電の全面 自由化(卸規制の撤廃)や、卸電力取引所における電力の取引量を増加させるための取組、商品先物取 引法の対象への電気の追加の検討等を行う。」こととされている。 また、「電力システム改革貫徹のための政策小委員会中間とりまとめ」においても、「我が国の連系線 利用ルールの見直しをすることで、公正な競争環境の下で送電線の利用を促し、更に、広域メリットオ ーダーの達成及び競争活性化を通じ、電気料金を最大限抑制し、事業者の事業機会の拡大を実現してい くことが適当である。」として、間接オークション制度の導入に向けた方針が示されている。 4-2 ページ
本要望に 対応する 縮減案
合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 5.エネルギー・環境 5-3 電力・ガス 政策の 達成目標 卸電力市場の流動性を高め、卸電力市場を通じて電気事業者が公平に電源へアクセスできる 環境を整備する。また、卸電力市場の活性化を契機とした小売電気市場の競争促進を行うこと で、電力システム改革の目的を実現し、安定的かつ安価な電力供給を達成する。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久的措置 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 電気事業者が適用対象となる。 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 従来、電気事業者の卸電力取引所における同一法人内の自己約定は、グロス・ビディングに よる場合を除き、ほぼ発生することはなかったが、平成29年4月より、改正FIT法に基づ き再生可能エネルギーが卸電力取引所へ供出されたことや間接オークション制度の導入によ り、今後、卸電力取引所にける同一法人内の自己約定が大幅に増加することが見込まれている。 この点、グロス・ビディングを除く卸電力取引所における同一法人内の自己約定については、 会計上、グロス処理が行われるため、同一法人内の売り約定価格と買い約定価格が共に法人事 業税の課税標準となるが、これらに対しては、現行の地方税施行令第22条が適用できないた め、経済的な二重課税が発生することになる。 本措置は、今後増加が見込まれる卸電力取引所における同一法人内の自己約定に対する経済 的な二重課税を防止するためのものであり、新たに税収減が生じることはないと考えられる。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 関連する措置はない。 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 関連する措置はない。 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 電力システム改革の目的である小売電気事業者間の競争を通じた安定的かつ安価な電力供給 を実現するためには、卸電力市場の活性化が不可欠である。本措置が導入されることにより、 電気事業者は卸電力市場において積極的に取引を行うことができるため、卸電力市場の流動性 の向上が期待される。このため、本措置により、電気事業者にとって不可避な二重課税の発生 を防止することは、電力システム改革の目的に資すると考えられる。 ページ 4―4
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 - ページ 4―5
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 5
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 地域間連系線の利用ルール変更に伴う卸電力取引所における電力取引に係る所要の整備 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 電力システム改革の進展を踏まえた地域間連系線利用のルール変更に伴い、ルール変更前は社外取引(相 対契約)として行っていたエリアをまたぐ電力取引が、卸電力取引所のスポット市場を介して取引しなけれ ばならなくなることにより、各事業年度の法人事業税の課税標準たる収入金課税の対象となる。 ・特例措置の内容 地方税法における電気供給業に係る法人事業税の課税標準たる収入金額の算定に当たって、地方税法第 72 条の 24 の 2、地方税法施行令第 22 条第 1 項第 6 号に規定された電気供給業を行う法人の収入金額から控除 する金額に、連系線利用ルールの変更に伴う下記①~③の新しい契約形態等により支出する金額(※)を含 める。 (※)スポット市場における電力の購入・販売代金の調整金額のことを指す。 ① 特定契約:連系線利用ルール変更後も、当事者間の合意により、取引所のスポット市場価格にか かわらず特定の価格でエリア間をまたいだ電力取引ができるように、(ア)スポット市場を介し て電力 を受渡すこと、(イ)特定価格、(ウ)特定価格の一部(市場価格)が取引所で決済され ること、(エ)残り(特定価格と市場価格の差額)を直接支払うこと、を内容とした契約。 ② 経過措置:スポット市場におけるエリア間をまたいだ電力取引量が連系線の容量を超えた場合に は、市場分断処理が行われ、エリアごとに約定価格が決まるので、スポット市場における取引に は、エリア間値差により損益が発生する可能性がある。このため、既に長期で連系線の利用登録 が済んでいる電力取引については、平成 38 年 3 月までの間、従来と等価な相対契約を締結できるよ うにする仕組み(エリア間値差は、卸電力取引所の収入として蓄積されるので、当該収入を原資 として、エリア間値差相当分を、スポット市場における電力の購入(販売)代金に調整 できる仕組み)。 ③ 間接的送電権等:経過措置の対象にならない事業者についても、スポット市場において市場分断 が生じた場合に、エリア間値差の問題なく固定価格等で電気の受け渡しを行う相対契約を締結で きるため等の仕組み(エリア間値差相当分を、スポット市場における電力の購入・販売 代金に調整できる仕組み)。(平成 31 年度取引開始予定) 関係条文 地方税法 第 72 条の 12、同法第 72 条の 24 の 2 地方税法施行令 第 22 条 等 減収 見込額 [初年度] ( ― ) [平年度] ( ― ) [改正増減収額] (単位:百万円) 5-1 ページ要望理由 (1)政策目的 電力システム改革の進展を踏まえた新たな地域間連系線利用ルールをより一層円滑に実施し、効率的な地域 間連系線の利用、広域メリットオーダーの達成を税制が阻害しないよう整備する(「電気供給業に係る法人事 業税の課税方式の変更」が措置されれば本要望は不要)。 (2)施策の必要性 エリアをまたぐ電力供給量はエリア間を結ぶ地域間連系線の容量の制約を受けるため、発電コストの安価 な電力が優先して地域間連系線を利用して低廉な価格の電力を需要家に供給できるように、地域間連系線利 用ルールを見直し(地域間連系線を利用できる電力は、原則として卸電力取引所で取引された電力のみ)、平 成 30 年度から新たな地域間連系線利用ルールを導入する予定。 こうした方針の下、新しい地域間連系線利用ルールの導入に伴い電気事業者が講じる特定契約等の契約形態 は、卸電力取引所における電力取引を前提としたもので、特定契約等に基づく支出に相当する金額は課税標 準たる収入金額の控除対象と整理し、新しい地域間連系線利用ルールへの移行を円滑にするための施策が必 要。 本要望に 対応する 縮減案 - ページ 5―2
合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け エネルギー・環境 電力・ガス 政策の 達成目標 電力システム改革の一貫である新しい地域間連系線利用ルールをより一層円滑に実施させる こと。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久処置 同上の期間中 の達成目標 電力システム改革の一貫である新しい地域間連系線利用ルールをより一層円滑に実施させる こと。 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 1,030 社(2017 年 7 月末時点の小売電気事業者数と発電事業者数の合計) 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 新しい地域間連系線利用ルールの導入に伴い、特定契約等に基づく支出に相当する金額は課税 標準たる金額の控除対象と整理し、新しい地域間連系線利用ルールへの移行を円滑にすること ができることを見込む。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 - 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 - 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 新しい地域間連系線利用ルールの導入に伴い、特定契約等に基づく支出に相当する金額は課税 標準たる収入金額の控除対象と整理し、新しい地域間連系線利用ルールへの移行を円滑な実施 に寄与する観点で妥当性を有する。 ページ 5―3
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 - ページ 5―4
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No
6
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 非化石価値証書売却時の事業税の収入割の課税標準に係る所要の整備 要望内容 (概要) ・所要の整備の対象(措置を必要とする制度の概要) 小売電気事業者が保有する非化石価値証書を売却する際に生じる売却収入金額。 ・所要の整備の内容 非化石証書を取得した小売電気事業者が、非化石価値証書を高度化法上の非化石電源比率の報告に使用せ ず不要となって第三者に転売した場合、当該非化石価値証書の売却収入を、地方税法第72条の24の2第 1項に基づき、収入金額から控除し、課税標準を構成しないものとして措置する。 関係条文 地方税法第72条の24の2 減収 見込額 [初年度] ( ― ) [平年度] ( ― ) [改正増減収額] (単位:百万円) 要望理由 (1)所要の整備の目的 非化石価値証書の取引拡大をより一層円滑に進め、エネルギー供給高度化法に基づく非化石エネルギー源 の利用拡大に寄与すること (2)所要の整備の必要性 現行制度下においては、卸電力取引所に投入された非化石電源由来の電気について、その他の電源由来の 電気と区別なく取引がなされるため、非化石価値が埋没している。他方で、小売電気事業者は、エネルギー 供給高度化法(以下、「高度化法」という。)に基づく非化石エネルギー源の利用の目標(以下、「非化石目標 という」。)を達成する必要がある。 このため、非化石価値を電気と切り離して価値を証書(非化石証書)として顕在化させ、小売電気事業者 が取引できるようにする非化石価値取引市場を平成 30 年に創設する予定である。 当該証書の取引に当たり、非化石証書を償却目的で取得した小売電気事業者が、高度化法上の非化石目標 の達成に係る報告に使用せず不要となった証書を第三者に転売した場合に、地方税法第72条の24の2第 1項に基づき、当該非化石価値証書の売却収入が、事業税の課税標準を構成する収入金額から控除されるよ う措置することで、非化石価値証書の取引の普及を阻害しないよう税制上の整備を行う必要がある。 本要望に 対応する 縮減案 ページ 6-1合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け エネルギー・環境 電力・ガス 政策の 達成目標 非化石価値証書の取引拡大をより一層円滑に進め、エネルギー供給高度化法に基づく非化石 エネルギー源の利用拡大を阻害しないようにすること。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久処置 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 小売電気事業者(※394 社)が適用対象となる。 ※平成 29 年 4 月現在の登録小売電気事業者数 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 非化石証書を償却目的で取得した小売電気事業者が、高度化法上の非化石目標の達成に係る 報告に使用せず不要となった証書を第三者に転売した場合に、当該非化石価値証書の売却収入 を、地方税法第72条の24の2第1項に基づき、当該非化石価値証書の売却収入が、事業税 の課税標準を構成する収入金額から控除されるよう措置することで、非化石価値証書の取引の 普及を阻害しないよう税制上の整備を行う。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 - 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 - 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 非化石証書を償却目的で取得した小売電気事業者が、高度化法上の非化石目標の達成に係る 報告に使用せず不要となった証書を第三者に転売した場合に、当該非化石価値証書の売却収入 を、地方税法第72条の24の2第1項に基づき、当該非化石価値証書の売却収入が、事業税 の課税標準を構成する収入金額から控除されるよう措置することで、非化石価値証書の取引の 普及を阻害しないよう税制上の整備を行う。 ページ 6-2
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 - ページ 6-3
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 7
府 省 庁 名 経 済 産 業 省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 法人の期中合併による法人事業税の資本割の算定方法の見直し 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 期中合併した合併法人(適格合併)の資本金等の額に係る法人事業税(資本割)のうち、課税が重複してい る被合併法人の期首から合併までの月割の税額。 ・特例措置の内容 合併法人(適格合併)の期末の税額から、被合併法人の期首から合併までの月割の税額を控除する。 関係条文 地方税法第23条第1項4の5イ 減収 見込額 [初年度] - ( - ) [平年度] - ( - ) [改正増減収額] (単位:百万円) 要望理由 (1)政策目的 地方税法第23条第1項4の5イにより、資本割の資本金等の額の算定時点は「期末時点」と規定されてい る。これにより、適格合併の場合、期中合併した法人の資本金等の額に係る法人事業税は、被合併法人の期 首から合併時点までの期間について、合併前の被合併法人の申告(消滅会社として期首から合併までの期間) と合併法人の期末の申告(存続会社としての1年分)において課税が重複している状態となっている。本改正 により、課税が重複している被合併法人の期首から合併までの月割の税額を控除する。 (2)施策の必要性 期中合併を行った合併法人(適格合併)の資本金等の額に係る法人事業税について、期首から合併までの期 間に対応する課税が重複して、税負担が過大であることから改正が必要である。 本要望に 対応する 縮減案 ページ 7―1合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 経済成長 新陳代謝 政策の 達成目標 - 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久措置 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 期中に合併を行った合併法人(適格合併)が対象となる。 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 合併法人(適格合併)の期末の税額のうち、課税が重複している被合併法人の期首から合併ま での月割の税額を控除することは、税負担を適正化するものである。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 - 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 - 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 合併法人(適格合併)の期末納税額のうち、課税が重複している被合併法人の期首から合併ま での月割の税額を控除することは、税負担を適正化するものであることから妥当である。 。 ページ 7―2
税負担軽減措置等の 適用実績 ― 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 ― 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) ― 前回要望時の 達成目標 ― 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 ― これまでの要望経緯 ― ページ 7―3
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 8
府 省 庁 名 経 済 産 業 省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 被合併法人に無償の資本変動が生じた場合の事業税の課税標準の合併法人への承継 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 法人に無償の資本変動によって資本金等の額に変動が生じた場合に、事業税の課税標準となる資本金等の額 を調整する措置。 ・特例措置の内容 無償の資本変動によって、被合併法人に資本金等の額に変動が生じた場合の事業税の課税標準となる資本金等 の額の調整について、合併後においても合併法人が当該調整に係る額を継承する措置を講ずる。 関係条文 地方税法72条の21 減収 見込額 [初年度] - ( - ) [平年度] - ( - ) [改正増減収額] (単位:百万円) 要望理由 (1)政策目的 会社法第2条27号及び28号において、合併により消滅する会社の権利義務の全部を合併後存続する会社 に承継させることが規定されているにも関わらず、地方税法72条の21には合併により消滅することとな る被合併法人について認められている資本金等の額の調整に係る額の継承に関する規定が存在しないことか ら、無償の資本変動が生じた場合の課税標準の額の変動は合併法人に承継されない。事業活動の規模に応じ て課税するという外形標準課税の趣旨を考慮して、被合併法人に無償の資本変動が生じた場合の事業税の課 税標準の調整について、合併後においても合併法人が当該調整に係る額を継承する措置を講ずることを目的 とする。 (2)施策の必要性 会社法第2条27号及び28号において、合併により消滅する会社の権利義務の全部を合併後存続する会 社に承継させることが規定されており、現行の税法上の規定は会社法上の権利義務の承継に係る趣旨にそぐ わないことから、改正が必要である。 本要望に 対応する 縮減案 ページ 8―1合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 経済成長 新陳代謝 政策の 達成目標 - 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 恒久措置 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 ― 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 被合併法人に無償の資本変動があった合併法人が適用対象となる。 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 会社法第2条により法人の権利義務は合併法人に包括承継されることとなっており、被合併法 人の資本の変動を合併法人に引き継ぐことを可能とすることによって、税法上の規定と会社法 上の規定との関係を適正化する。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 ― 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 ― 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 ― 要望の措置の 妥当性 会社法第二条により法人の権利義務は合併法人に包括承継されることとなっており、被合併法 人の資本の変動を合併法人に引き継ぐことを可能とすることによって、税法上の規定と会社法 上の規定との関係を適正化する。 ページ 8―2
税負担軽減措置等の 適用実績 ― 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 ― 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) ― 前回要望時の 達成目標 ― 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 ― これまでの要望経緯 ― ページ 8―3
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 9
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 (株)海外需要開拓支援機構の法人事業税の資本割に係る課税標準の特例措置の創設 要望内容 (概要) ・特例措置の対象(支援措置を必要とする制度の概要) 株式会社海外需要開拓支援機構(以下「クールジャパン機構」という。)は、我が国の生活文化の特色を生か した魅力ある商品又は役務(例えば、コンテンツ、衣食住関連商品、サービス、先端テクノロジー、レジャ ー、地域産品、伝統産品、教育、観光等)の海外における需要を開拓するため資金の供給、専門家の派遣そ の他の支援を行うことを目的として、株式会社海外需要開拓支援機構法(以下「クールジャパン機構法」と いう。)により設立された株式会社である。 クールジャパン機構の設立により、全国各地の生活文化や伝統文化を活かした商材の開発・発掘や海外販 路拡大が促進され、地域企業成長や地域活性化に繋がる期待が大きく、実際これまで、200 億円超の地域案 件支援を実施してきている。 さらに、「未来投資戦略 2017(平成 29 年 6 月 9 日)」では、「コンテンツや食、デザイン、観光等、我が国 の魅力を、在外公館やジャパン・ハウス等も活用して国内外に発信し、お互いの相乗効果も図りつつ、地域 産品の販路拡大や訪日外国人の増加等を通じた経済成長につなげる。その際に不可欠なクールジャパン関連 産業の事業創出や持続的発展に資する取組を、クールジャパン機構やクールジャパン官民連携プラットフォ ーム等を有効活用しつつ推進する。」とされており、また、「明日の日本を支える観光ビジョン(平成 28 年 3 月 30 日)」においても、「官民ファンド(中略)により、民間による 1 兆円規模の事業に対する支援を実施」 することとされ、実行主体としてクールジャパン機構が位置づけられるなど、地域活性化に向けた機構への 期待は大きい。 クールジャパン機構は、金融機関が行う金融及び民間の投資を補完するためにリスクマネーの供給を行う ため、十分な財務基盤を有していることが求められることから、必然的に多額の資本金等が必要となるが、 資本割による多額の税負担が生じることで、業務遂行のための財産基盤が損なわれ、当該役割を適切に果た せなくなるおそれがあることから、これを回避する措置が必要である。 ・特例措置の内容 クールジャパン機構について、平成 30 年 4 月 1 日から平成 46 年 3 月 31 日(クールジャパン機構法第 26 条第 2 項により定められた、保有する全ての株式等及び債権の譲渡その他の処分を行うよう努めなければな らない期限)までの間に開始する各事業年度の事業税に限り、法人事業税の資本割に係る課税標準額を、銀 行法施行令で定める銀行の最低資本金の額(20 億円)とみなす特例措置の新設を要望するもの。 関係条文 地方税法第 72 条の 12 第 1 項第 1 号ロ 減収 見込額 [初年度] ▲576 (-) [平年度] ▲576(-) [改正増減収額]- (単位:百万円) ページ 9―1要望理由 (1)政策目的 我が国の生活文化の特色を生かした魅力ある商品又は役務の海外における需要の開拓を行う事業活動及び 当該事業活動を支援する事業活動の促進を図り、もって当該商品又は役務の海外における需要及び供給の拡 大を通じて我が国経済の持続的な成長に資する。 (2)施策の必要性 クールジャパン機構がその業務を遂行するためには十分な財産基盤を有していることが望ましく、多額の 資本金が必要となるが、資本金等の全額が法人事業税の外形標準課税の対象となった場合、資本割による多 額の税負担が生じることになり、業務遂行のための財産基盤が損なわれるおそれがある。従って、法人事業 税の資本割に係る課税標準の特例措置(資本金等の額を銀行法施行令で定める銀行の最低資本金(20 億円) とする、法人事業税の資本割に係る課税標準の特例措置)を講じることにより、クールジャパン機構の税負 担を軽減させることが不可欠である。 本要望に 対応する 縮減案 ページ 9―2
合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 産業育成 クールジャパン 政策の 達成目標 ① 我が国の生活文化の特色を生かした魅力ある商品又は役務の海外における需要の開拓を行 う事業活動及び当該事業活動を支援する事業活動の促進を図り、もって当該商品又は役務の 海外における需要及び供給の拡大を通じて我が国経済の持続的な成長に資する。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 クールジャパン機構が株式等の譲渡その他の処分等を行うよう努めなければならないとされて いる期間 (平成 46 年 3 月 31 日) 同上の期間中 の達成目標 上記「政策の達成目標」に同じ。 政策目標の 達成状況 これまで累計 24 件、総額 508 億円の出融資等を支援決定・公表(平成 29 年 7 月 31 日現在)。 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 初年度は 576 百万円の見込み。 (算出根拠) ① 特例措置適用前 資本金額 1,172 億円×税率 0.5%=586 百万円 ② 特例措置適用後 資本金額 20 億円×税率 0.5%= 10 百万円 ③ ①-②=576 百万円 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) クールジャパン機構がその業務を遂行するに当たり、多額の資本割が課されれば、クールジ ャパン機構の財産基盤が維持できなくなるおそれがあるため、当該特例措置を創設することが クールジャパン機構の業務の遂行上必要不可欠である。本措置を講じることにより、上記「政 策の達成目標」の達成に寄与する。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 なし 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 平成 30 年度財政投融資計画 産業投資 250 億円(※要求中) 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 クールジャパン機構の資本金等の額に、上記産業投資予算額が加算されて課税標準になる。 要望の措置の 妥当性 本措置を講じることにより、クールジャパン機構において利益に関わりなく流出する租税公 課が減額され、貸借対照表の純資産の部が改善し、財務基盤が維持・強化される。これは、利 益に関わりなく流出する租税公課の分を事後的に追加出資や補助金等で手当てするよりも執行 コストが小さく妥当である。 なお、類似の官民ファンドである(株)地域経済活性化支援機構及び(株)民間資金等活用事業 推進機構でも同様の措置が講じられている。 ページ 9―3
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) 当該措置を行うことによって、減税分の予算が投資に回ることになり、予算をより効率よく利 用することができる。 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 なし ページ 9―4
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 10
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 自社株式等を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措置 要望内容 (概要) 自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得により他社事業の買収をしようとする場合、現行制度では、 適格株式交換の場合(被買収法人の全ての株式の取得が必要)に限って課税の繰延べが認められており、そ れ以外の場合には、買収に応じた被買収法人株主に対して株式譲渡益・譲渡所得の課税が生じる。 事業再編においては、一部の株式のみの取得による買収が行われることも多く、積極的な事業再編を促す ためには、組織再編税制で定められているような一定の要件を満たした上で支配を獲得する株式対価の買収 についても、株主課税の繰延べを認めることが有効と考えられる。 このため、以下の税制措置を講じることで、我が国における事業再編の円滑化を図る。 (1)対象 企業が一定の要件を満たした上で、自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得により、他社事業の支 配を獲得(買収)しようとする場合。 (2)措置内容 ①買収に応じた被買収法人の法人株主の株式譲渡益に対する課税の繰り延べ ②買収に応じた被買収法人の個人株主の譲渡所得等(譲渡所得、事業所得、雑所得)に対する課税の繰延 べ ③一定の要件のもと、買収に応じた個人株主が取得した株式の特定口座及び NISA 口座預け入れ対象への追 加 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 3 号、同法第 72 条の 23 第 1 項、同法 292 条第 1 項 3 号 減収 見込額 [初年度] ( - ) [平年度] ( - ) [改正増減収額] - (単位:百万円) ページ 10-1要望理由 (1)政策目的 第4次産業革命による技術・社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で、我が国経済が中長期的な 成長を実現するためには、自社既存事業において人材や技術に投資するだけでは、対応しきれない。企業が 競争に勝ち残るためには、オープンイノベーションや買収により外部の資源を機動的に取り込み、成長の加 速、時間の短縮を図ることが重要である。 このための取組の一つとして、自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措 置を講じることで、大規模な買収や成長性の高い企業による買収など、大胆な事業再編を促進し、「攻めの経 営・投資」の強化を通じた我が国企業・経済の更なる成長を図る。 《政策目的の根拠》 平成 29 年 6 月「未来投資戦略」P 118 3.「形式」から「実質」へのコーポレートガバナンス・産業の新陳代謝 (2)新たに講ずべき具体的施策 ⅰ)中長期的な企業価値向上に向けた取組の一層の推進 ④事業再編の円滑化 第4次産業革命の進展というグローバルな環境変化の中、「稼ぐ力」を高めるためには、コーポレートガ バナンス改革の取組の深化と併せ、事業ポートフォリオを機動的に見直し、経営資源を成長性・収益性 の見込める事業に振り向けていくことが必要である。このため、株式を活用した再編の促進策も含め、 事業ポートフォリオの迅速な転換など大胆な事業再編を促進するための方策について広く関係制度の検 討を行い、来年度を目途に必要な制度的対応を講じる。 (2)施策の必要性 日本企業において、大規模な買収など、大胆な事業再編の取組が少ない背景には、コーポレートガバナン ス上の課題(経営トップの果断な意思決定や、明確な戦略の不在など)に加え、課税上の問題から株式を対 価とした買収を行いにくいことが影響している。 こうした中、大胆な事業再編を進めるためには、コーポレートガバナンス改革を進めることと併せ、株式を 対価とした事業買収を行うことを促すために、自社株式等を対価とした株式取得により他社の買収をしよう とする際に株主の株式譲渡益・譲渡所得課税を繰り延べる措置を講じる、税制上の措置が必要である。 本要望に 対応する 縮減案 - ページ 10―2
合理性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 1.経済産業 1-2 新陳代謝 政策の 達成目標 自社株式又は親会社株式を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措置を講じること で、大規模な買収や成長性の高い企業による買収など、大胆な事業再編を促進し、「攻めの経営・ 投資」の強化を通じた我が国企業・経済の更なる成長を図る。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 - 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み - 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) これまで被買収会社の株主に課税が生じることなどが制約要因となってほとんど行われて こなかった自社株式等を対価とした株式取得による買収について、本措置により制約要因が解 消されれば、株式を対価とした大胆な事業再編が促進される。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 - 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 - 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 - ページ 10―3
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 平成 24 年度及び平成 25 年度において、「産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措 置法」の認定を受けて行う自社株対価 TOB に係る株式譲渡益に対する課税の繰延等について要 望 ページ 10―4
平成30年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項
( 新 設 ・ 拡 充 ・ 延 長 ・ その他 )No 11
府 省 庁 名 経済産業省 対象税目 個人住民税 法人住民税 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他( ) 要望 項目名 事業ポートフォリオの転換の円滑化措置 要望内容 (概要) 第4次産業革命による技術・社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で、我が国経済が中長期的な 成長を実現するためには、企業が事業ポートフォリオの最適化を図ることにより、国全体として、経営資源 を適切に配分していくことが重要である。 そこで、コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ、企業による事業ポートフォリオの転換(ノン コア事業の分離と併せてコア事業の強化のために新たな事業等の取得を行う積極的な取組。以下同じ。)の実 施の円滑化を図るための政策的措置を講じる。 (1)対象 産業競争力強化法に基づく計画の認定を受けた企業。 (2)措置内容 ノンコア事業の売却と併せてコア事業の強化のために新たな事業買収等の取得を行う場合について、事業 買収等の取得価格に応じた圧縮損の計上を可能とすることで、ノンコア事業の売却益の課税を繰延べる。 (3)要件 ポートフォリオの転換を図る取組による一定以上の生産性の向上が見込まれていること等。 関係条文 減収 見込額 [初年度] ( ▲4,835 ) [平年度] ( ▲4,835 ) [改正増減収額] - (単位:百万円) ページ 11-1要望理由 ⑴ 政策目的 第4次産業革命による技術・社会の変化や国内市場の縮小が進展していく中で、我が国経済が中長期的な 成長を実現するためには、企業が事業ポートフォリオの最適化を図ることなどにより、国全体として、限ら れた経営資源を適切に配分していくことが重要である。 そこで、コーポレートガバナンス改革の取組の深化と併せ、事業ポートフォリオの転換を政策的に支援す ることにより、各企業が注力すべき事業への資源配分を促し、「攻めの経営・投資」の強化を通じた我が国企 業・経済の更なる成長を図る。 《政策目的の根拠》 平成 29 年 6 月「未来投資戦略 2017」P 118 3.「形式」から「実質」へのコーポレートガバナンス・産業の新陳代謝 (2)新たに講ずべき具体的施策 ⅰ)中長期的な企業価値向上に向けた取組の一層の推進 ④事業再編の円滑化 第4次産業革命の進展というグローバルな環境変化の中、「稼ぐ力」を高めるためには、コーポレートガ バナンス改革の取組の深化と併せ、事業ポートフォリオを機動的に見直し、経営資源を成長性・収益性 の見込める事業に振り向けていくことが必要である。このため、株式を活用した再編の促進策も含め、 事業ポートフォリオの迅速な転換など大胆な事業再編を促進するための方策について広く関係制度の検 討を行い、来年度を目途に必要な制度的対応を講じる。 ⑵ 施策の必要性 我が国企業においては、①低収益なノンコア事業も含め多様な事業を漫然と抱えている、②第4次産業革 命の下で外部の資源を機動的に取り込んだ成長の加速が求められている、③資本市場から収益力の向上を求 められている、といった点を背景に、事業ポートフォリオの見直しが喫緊の課題となっているが、多くの企 業ではこの見直しが未だ十分には行われておらず、限られた経営資源が非効率的に分散され、高い価値を生 み出せる事業に振り向けられていない。 こうした中にあって、従来の企業行動を変え、大胆な経営判断による事業ポートフォリオの転換を促すた めには、生産性向上など一定の要件を満たす場合に限定した上で、事業売却時の譲渡益の課税を繰延べる、 政策的な支援措置を講じることが必要である。 本要望に 対応する 縮減案 - ページ 11―2
合 理 性 政策体系におけ る政策目的の位 置付け 1.経済産業 1-2 新陳代謝 政策の 達成目標 事業ポートフォリオの転換を行う際の事業売却時の譲渡益の課税の繰延べにより、限られた経 営資源を高い価値を生み出せる事業に振り向ける取組を促し、「攻めの経営・投資」の強化を通 じた我が国企業・経済の更なる成長を図る。 税負担軽減措 置等の適用又 は延長期間 平成33年3月31日まで 同上の期間中 の達成目標 - 政策目標の 達成状況 - 有 効 性 要望の措置の 適用見込み 今後3年間で、18件の適用を見込む。 要望の措置の 効果見込み (手段としての 有効性) 「攻めの経営・投資」の強化を通じた我が国企業・経済の更なる成長を図るためには、CGSガ イドラインや価値協創ガイダンスの策定などコーポレートガバナンス改革の取組の深化とあわせ て、従来の企業行動を変え、大胆な経営判断を促すための経済的インセンティブを付与することが 有効と考えられる。 そこで、事業売却時の譲渡益の課税を繰延べる措置を講じることで、従来の企業行動を変え、大 胆な経営判断による事業ポートフォリオの転換を促す。 相 当 性 当該要望項目 以外の税制上の 支援措置 - 予算上の措置等 の要求内容 及び金額 - 上記の予算上 の措置等と 要望項目との 関係 - 要望の措置の 妥当性 事業ポートフォリオの見直しが未だ十分には行われていない背景には、見直しの一環として行 われることの多い事業売却が、我が国では円滑に行われていないことがある。ポートフォリオ の転換を図る取組による生産性向上など一定の要件を満たす場合に限定した上で、事業売却時 の譲渡益の課税を繰延べる税制上の支援措置を講じることは、その手法として妥当である。 ページ 11―3
税負担軽減措置等の 適用実績 - 「地方税における 税負担軽減措置等 の適用状況等に関 する報告書」に おける適用実績 - 税負担軽減措置等の適 用による効果(手段と しての有効性) - 前回要望時の 達成目標 - 前回要望時からの 達成度及び目標に 達していない場合の理 由 - これまでの要望経緯 - ページ 11―4