生物に学んでつくる分子デバイス・分子コンピュータ
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(2) 生物に学んでつくる分子デバイス・分子コンピュータ. 膜組織:構造秩序の形成 サルモネラ菌. 種々の低分子:シグナルの伝達. べん毛. タンパク質 (酵素など): 分子の認識,分子の変換. フック. 核酸 (DNA, RNA) など:情報の保存・伝達 Lリング 外膜 Pリング ロッド. Sリング. 個々の部品の機能や構造を模倣する. 天然の部品を人工的な組織に組み上げる.. ペプチド グリカン 層 内膜. 情報変換デバイスへ. Mリング. -1. -2. ないが,独立したシグナルの多様さにはるかに優れ, 系中での超並列情報処理が可能となる.その他,生体 中では,分子を認識するもの,分子を変換するもの, 分子を組織化するものが重要な役割を果たしている. たとえば,酵素などのタンパク質は,分子を認識し変 換する優れた機能を持つ.DNA などの核酸は,その特. 通常の電子・光デバイスでの情報変換は,それらの. 異配列に多大な情報を織り込んでいる.膜組織は,そ. 量の変化であったり波長などの変化であったりする.. れを高度に組織化し,機能の相互連携を確実なものに. 一方,生体デバイスでは,化学物質の変換が情報の変. する.これらの素子部品を人工的なもので模倣したり,. 換になるので,その変換様式は莫大な多様性を生むこ. 生体部品そのものを人工的な組合せで組織化したりす. とになる.その役割を果たしているのが酵素であり,. ることによって,きわめて微細な情報変換デバイスが. きわめて高選択的かつ高効率での物質変換を行ってい. 開発され得ることが期待される.. るタンパク質である.酵素の優れた物質変換(生体系に. 1999年の“Nanotechnology Research Direction”というク. おける情報変換)特性を,人工的なデバイスに生かすこ. リントン大統領の内閣レベルの委員会がまとめたレポ. とは,ナノテクノロジーにとっても非常に魅力的な研. ートには,「エネルギー変換効率はミトコンドリアや光. 究ターゲットである. 酵素の働きを. 合成系には及ばない」,「コンピュータ制御のロボット. -3 に示した.酵素の行う物質変換は,. は単純な神経系に比べてもその複雑さや効率において. そのきわめて精巧な分子構造に基づき非常に選択性が. 劣っている」,「我々が開発しているセンサーは犬の嗅. 高く,必要な分子を確実に生み出す.酵素は分子変換. 覚やコウモリの聴覚に及ばない」,「脳に匹敵する情報. 反応を繰り返し行うことができるので,情報の増幅に. 量を持つものなど開発されていない」など,現存の科学. もつながる.酵素の中には反応分子とは異なる分子に. 技術が生物に劣っていることが指摘されている.この. よって,その働きが制御されるものもある.その場合,. ことは,逆に考えれば,素晴らしい分子デバイスや超. 制御分子 1 つの作用が多くの分子の変換を引き起こすこ. 分子システムが我々の周りには満ちあふれており,. とになるので,情報の増幅が行われる.この機構は,. 我々が参考にして模倣すべきものがすでに現存してい. トランジスタのようでもある.. るということである.生物素材を用いた分子デバイ ス・分子コンピュータ開発は大変可能性に満ちたアプ ローチであり,以下にはいくつかの例を解説したい. IPSJ Magazine Vol.43 No.2 Feb. 2002. −2−.
(3) 繰り返し. (a)酵素は情報を非常に 特異的に変換する. 有益な情報を 持った分子. 固体 基板. – – – – – – – –. (b)酵素は情報を増幅する OFF状態. + ++ + + ++ + ++ + ++ ++ + ++ ++ ++ +. 高分子 電解質 水溶液 + + + + + + + + + +. 酵素 水溶液 + + + + + + + + + +. – – – – – – – –. – – – – – – – –. – – – – – – – –. (a)交互積層膜の作製. ON状態 圧力. 制御分子. 分子A 酵素I 分子B. -3. 酵素II 分子C. 原料 (分子A) フィルター. 生体系では,単独の酵素がある特殊な反応を行って. 生成物 (分子C). いる場合もあるが,複数の酵素が連続的に働いて,エ. (b)分子変換器(ナノリアクター). レガントな情報変換を行っていることも多い.生物学 の本があれば確認していただきたいが,光合成,呼吸,. -4. 代謝,生合成など生体における重要な役割は,複数の タンパク質機能の連携によってなされている.それら の働きは,タンパク質の配置が巧みに制御されている. 荷は交互に入れ替わるので,ポリカチオンと酵素がい. ことによって,非常に高効率で高選択的なものとなる.. くらでも交互に吸着できるようになるのである.吸着. これは,さながら精密にデザインされた回路で連続的. は単純な正と負の電荷の相互作用に基づいているにす. な情報変換がなされているようである.もし,人工的. ぎないので,電荷の組合せさえ間違えなければ,所望. に酵素を配置・組織化することができれば,生体には. の酵素が任意の順番でいくらでも積層できることにな. ないような物質変換系を人為的なデザインに基づいて. る.この方法は,ビーカーとピンセットで行えるとい. 組み上げることができ,新たな分子デバイスの開発に. う簡便性においても優れている. 交互積層法によって酵素を積層してリアクター(分子. つながると考えられる. その 1 つの方法として,最近注目されているものに,. 変換器)として用いる例を. -4(b)に示した.ここでは,. 交互積層法という方法があるが,その原理と操作手順. 物質透過性のあるフィルターを基板として 2 種類の酵素. -4(a)に示した 2).ここでは,負電荷を有するもの. (I,II)を順番に積層している,この一方から原料分子. を基板に用いているが,これをポリカチオン(正電荷を. の水溶液を添加して流すと,分子 A から B,B から C へ. 持つ高分子電解質)の水溶液中に浸すと,表面にポリカ. の変換が行われる.その膜の厚さは数十ナノメートル. チオンが静電相互作用によって吸着する.その際に注. 程度であるのでナノリアクターと見なすことができる.. 目すべきことは,電荷の中和が起こるだけではなく,. 実際の例として,グルコアミラーゼとグルコースオキ. 過剰吸着と電荷の再飽和による電荷の反転が起こるこ. シダーゼという 2 種類の酵素を積層し,デンプンを段階. とである.このため,ポリカチオンが吸着した基板は. 的に分解するナノリアクターの開発がなされているが,. 正電荷を持ち,負電荷を持つ酵素が吸着できることに. 分子変換の効率は,積層順や層数,相間の間隔などの. なる.この過程でも反転が起こり,表面は負電荷を持. 要因により制御されることが明らかにされた.特に,. つようになる.つまり,吸着過程によって,表面の電. 交互積層法を用いれば,酵素の積層順序をコントロー. を. 43巻2号 情報処理 2002年2月. −3−.
(4) 生物に学んでつくる分子デバイス・分子コンピュータ. DNA A G. (a). T C. 特異的な 塩基対形成. a市. m-RNA. b市. 都市コード. ACTTGCAG. TCGGACTG. 相補コード. TGAACGTC. AGCCTGAC. TGAACGTCAGCCTGAC GCAGTCGG. GCAGTCGG a→bフライトナンバ. 特異的な塩基対形成 a市 b市 c市 d市. m-RNA (b) t-RNA. 都市コード ACTTGCAG TCGGACTG GGCTATGT CCGAGCAA. 特異的な 塩基対形成. 相補コード TGAACGTC AGCCTGAC CCGATACA GGCTCGTT. a→b a→d b→a b→c b→d c→d. フライトナンバは相補コードと ペアを作ることができる. フライトナンバ GCAGTCGG GCAGCCGA ACTGACTT ACTGGGCT ACTGCCGA ATGTCCGA. フライトナンバと相補コードを混合して いろいろなペアを作る 出発地 (a) と到着地 (c) を指定 CGTC (出発地の相補コード後半部) GGCT (到着地の都市コード前半部). アミノ酸 GGCT TGAACGTCAGCCTGACCCGATAC A GCAGTCGGACTGGGC T. (c). 入力情報の間だけを PCR法で増幅. CGTCAGCCTGACCCG A GCAGTCGGACTGGGC T. a→b. CGTC. b→c. 解: aからcへはbを経由していく. タンパク質. -5 DNA a. RNA b. c. -6 DNA. ルすることはきわめて簡単であり,積層順によって生. る暗号となっており,塩基配列に従って種々のアミノ. 成物が変わってくるようないろいろな特性のリアクタ. 酸が連結されてタンパク質となる.結果として,DNA. ーが容易に構築できるものと期待される.. 上の塩基配列に刻まれた情報が,タンパク質中のアミ ノ酸配列を決定し,特有のタンパク質が生み出される ことになる.. DNA DNA に刻まれている情報は A,T,G,C という 4 種類. DNA. の塩基の多様な配列によるのであるが,非常に多くの. 多量の情報を小さな空間に集積した分子が,我々の. タンパク質の形成に対応しており,その情報量は莫大. 体の中にある.それは,DNA である.生命活動という. なものである.この DNA の情報伝達原理は,分子コン. 複雑かつエレガントな過程は,DNA の中にその設計図. ピュータの開発にとって非常に魅力的なターゲットで. -5 には,DNA に書き. あるが,近年,DNA の塩基配列間の相互認識を利用し. 込まれた情報によって,どのようにタンパク質が形成. て,DNA コンピュータを作製しようという試みが提案. されるかを簡単に示した.DNA は線状のポリマーであ. された.さまざまな DNA の混合溶液を用意し,そこに. るが,その側鎖に A(アデニン),T(チミン),G(グア. 解の配列と塩基対を形成し得る DNA 鎖を加え,ペアを. ニン),C(シトシン)という 4 種類の塩基がぶら下がっ. 形成したもののみを残す.このような操作を繰り返す. ている.A と T,G と C の間で特異的な塩基対が形成さ. と,さまざまな条件にマッチした特定の DNA が残って. れ,2 本の DNA が二重らせん構造をとる.この一部が. くる.これを,さまざまな方程式の条件を満たす解と. ほどけて,塩基の配列が m-RNA に転写される.この場. 見なそうというのである.. が書き込まれているといえる.. 合にも,A と U(ウラシル,T の代わり),G と C の間で. 具体的な例をみることによって,その動作原理を確 -6).ここにあるのは,ある出発地か. 特異的にペアが作られるので,DNA 上のシークエンス. 認してみよう(. は正確に m-RNA に写されることになる.転写された m-. らある目的地への飛行経路を DNA コンピュータによっ. RNA 上の塩基配列は,3 残基ごとに t-RNA に読み込まれ. て割り出そうというという例である 3).まず,各市の都. る.この 3 つの塩基の配列が,1 つのアミノ酸に対応す. 市コードを与える.a 市に対しては,ACTTGCAG とい IPSJ Magazine Vol.43 No.2 Feb. 2002. −4−.
(5) 後 半 部( C G T C )と 到 着 地 c の 都 市 コ ー ド の 前 半 部 (GGCT)を加え,PCR 法という DNA 増幅操作を行う.. 細胞外 1次シグナル. 細胞外からのシグナルが,,,. この PCR 法では,加えた短い DNA(CGTC と GGCT)の. 効果器. 間にある配列のみが,多量に複製される.結果として, 片方の鎖の配列が GCAGTCGGACTGGGCT という DNA. 細胞膜 β γ α 受容体. が残ることになる.これは,a から b,b から c へのフラ イトナンバの連結になっている.これは,a 市から c 市. Gタンパク質. GDP. への移動では b 市を経由するのがよいということを示し. 細胞内. ている. 例として示したのはごく簡単なものであり,そのメ リットはあまり感じられないかもしれない.しかしな. 活性化した効果器. がら,この操作は組合せを増やしても処理時間をあま β γ. り変えずに行うことができる.これは,現実のコンピ α. ュータが情報処理量が増すにしたがって,膨大な処理. GTP 細胞内への信号と変換. 時間を要するのとは対称的である.DNA のペア形成は. 2次シグナル. 溶液中で同時に起こるものであり,並列処理が多量に できるコンピュータに相当するのである.. -7. う都市コードと,その配列とは相補的な対を作ること のできる相補コード TGAACGTC が与えられる.この a 市から TCGGACTG という都市コードを持つ b 市への飛 行機のフライトナンバを,a の都市コードの後半部. 多細胞生物では,細胞が情報を交換し合うことによ. (GCAG)と b の都市コードの前半部(TCGG)を組み合わ. って協調して働いている.情報の交換は,血液中を流. せた GCAGTCGG とする.このフライトナンバは,両市. れるホルモンなどの化学物質によっている.このよう. の相補コードと 4 塩基ずつずらした形でペアを作ること. な化学物質は,特定の細胞上の受容体に認識され,そ. ができる.さらに 2 つの都市(c,d)の情報を加え,ま. の情報は細胞内の酵素に伝達されて大きく増幅される.. たこれらの都市間のフライトナンバも作る.ここで注. このシステムは,分子デバイスを開発するうえでも参. 意してほしいのは,各都市間のフライトナンバがすべ. 考にするべきものである. まず,. て設定されているわけではないので,各都市間の移動. -7 に G タンパク質と呼ばれるシグナル伝達物. は必ずしも自由ではなく,経由地を介した移動が必要. 質を介したシグナル伝達系の概略を示した.細胞外か. な場合もある,ということである.どのような経路で,. らきた 1 次シグナルは細胞膜表面にある受容体に結合す. 特定の出発地から到着地へと移動するのがいいかを. ると,G タンパク質の α サブユニット上にある GDP とい. DNA のペア形成から割り出そうとするのである.. う分子が GTP という分子に交換する.このとき,α サブ. そのために,まず全部の相補コードとフライトナン. ユニットは β,γ サブユニットから分離し,効果器に結. バを混合する.フライトナンバを示す DNA には出発地. 合し活性することによって細胞内に 2 次シグナルを送り. と到着地の相補コードがペアを作ることになるが,半. 出す.受容体は次々に G タンパク質に作用するので,多. 分ずつずれてペアを作るので,別のフライトナンバ. くの効果器の働きが活性化されることになり情報の増. DNA が続いてペアを形成する場合もある.これは,1 つ. 幅がなされることになる.このような機構がカスケー. のフライトの到着地が別のフライトの出発地になるこ. ド式に細胞内の別の酵素に次々と伝えられ,わずかな. とに相当する.このように,混合溶液の中には,あら. 1 次シグナルが細胞内での大きな情報となり得るのであ. ゆる経路で飛行機で移動するさまざまなペアが形成さ. る.たとえば,この機構によりわずかな量のホルモン. れることになる.たとえば,a 市から c 市への経路を決. が生体の大きな変化をもたらすことになるのである.. 定するためには,この混合液に出発地 a の相補コードの. ホルモンと同様な働きをまったく別の化学物質が引き. 43巻2号 情報処理 2002年2月. −5−.
(6) 生物に学んでつくる分子デバイス・分子コンピュータ. 人工シグナル伝達系 阻害剤. 人工受容体. 酵素. 加えた後に,紫外光/可視光照射によって酵素の働き. OFF. を ON/OFF するスイッチング素子と見なすことができ る.また,適当な化学刺激と光刺激(可視光照射)があ. 脂質膜. 化学刺激. った場合にのみ出力がなされる AND 型の論理回路とも 考えることもできる.このような人工超分子系の特徴 ON. は,人工受容体や酵素の組合せを自由に変えることが できる点にあり,さまざまな入力や出力に応じた論理 回路を組み立てることができる可能性に満ちている.. 光刺激 紫外光. 可視光. また,膜組織はオプティカルファイバーや電極の上に OFF. も容易に固定化できるので,酵素反応を光学信号や電 気信号として取り出すこともできる.つまり,このよ うなデバイスを膜組織を介して固定化することにより, 既存の電子デバイスや光デバイスにカップリングする. スイッチング素子 化学刺激 装置. こともできよう.. 出力. 光刺激. AND素子 化学刺激 装置. 出力. 光刺激. 前号では化学的アプローチで,今号では生物的アプ. -8. ローチで,分子デバイスや分子コンピュータを作製す る手段について解説した.デバイス作製は,これまで 起こすと,意図しない変化が体に起こることになる.. 物理的な手法が主にとられてきたので,化学や生物学. このような物質が内分泌攪乱物質いわゆる環境ホルモ. からのアプローチは奇異に感じられるかもしれない.. ンである.. しかしながら,我々が目指そうとするナノの領域にな ると,現象がバルクの性質ではなく分子や原子個々の 振舞いに依存することになる.そこには,物質の本質. 天然のシグナル伝達システムと同様な系を人工的に. のみが存在し,それをどのように取り扱い解釈するか. 組むことができれば,非常に効率のよい信号変換分子. という学問分野の境界はきわめて曖昧になる.つまり,. デバイスの開発につながる 4).. ナノテクノロジーのブレークスルーには,学問の領域. -8 に示した系では,人. 工受容体と天然酵素を膜上に固定しそれらの機能を連. を越えて発想することが必須である.2 回にわたって,. 係している.系に酵素に対する阻害剤を加えておくと,. 異分野からナノテクノロジーへのアプローチについて. 酵素は機能しない(OFF 状態).そこに,シグナルであ. 解説したが,これらは単なる目新しい面白いお話では. る化学物質を加えると,人工受容体とシグナルの結合. なく,これからのナノテクノロジー技術の開発に必要. により阻害剤を取り込む部位ができあがり,酵素から. な要素と考えている.分野を越えた発想が,新しい情. 阻害剤が取り除かれ酵素は活性となる(ON 状態).この. 報処理技術の発展に生かされていくことを望んでやま. 受容体は光によっても構造変化するように設計するこ. ない.. とができる.具体的には,紫外光によって屈曲する分 子を使うことにより,紫外光照射で阻害剤を放出して 1)有賀克彦, 国武豊喜: 超分子化学への展開, 岩波書店, 東京(2000) . 2)有賀克彦: 静電相互作用の利用: 交互積層法−ピンセットとビーカーに よ る ナ ノ 多 層 膜 の 作 成 − , 化 学 と 工 業 , Vol.52, No.7, pp.853-856 (1999) . 3)エイドルマン, L. M.(萩谷昌己訳): DNA コンピュータで問題を解く, 日経サイエンス, 11 月号, pp.20-29(1998) . 4)有賀克彦: ナノ薄膜上での分子認識による情報変換デバイスの開発, 高 分子論文集, Vol.58, No.8, pp.363-374(2001) . (平成13 年12 月17 日受付). 酵素の機能を停止することができる(OFF 状態).これ は,可視光照射によって ON 状態へと戻すこともで きる. この人工シグナル系は,分子デバイスとしては 2 通り のとらえ方をすることができる.本系は,化学刺激を. IPSJ Magazine Vol.43 No.2 Feb. 2002. −6−.
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