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<巻頭言>学会誌編集を担当して 利用統計を見る

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Yamanashi Nursing Journal Vol.11 No.1 (2012)

山梨大学看護学会誌の第 1 巻 1 号は平成 14 年 12 月に発行され,今回第 11 巻 1 号を発行するに 至りました。これもひとえに会員の皆様のご理解 とご協力の賜物であると考えております。本学会 誌は山梨大学看護学会の発展の記録として貴重な 刊行物であります。掲載された原著,資料,実践 報告などは査読を受けたものですから,優れた論 文が掲載されていると言って良いと思います。森 千鶴先生,飯島純夫先生,佐藤みつ子先生の後を 受けて,第 8 巻から編集委員長を担当させていた だいておりますが,歴代の編集委員長の意向を受 け継ぎ,本学会誌は内容的にも体裁的にも一定の 水準を保って発行してきました。予算の関係で, 第 9 巻より本文ページの紙質を変更させていただ きましたが,幸いにも変更を最小限にとどめるこ とができました。 研究は学会発表するだけで良いという考えの 方もいらっしゃるかもしれませんが,その内容を さらに論文にまとめておくということは大切なこ とだと思います。教員個人の業績評価などは学術 論文の価値が高いことは言うまでもありません が,臨床現場で働いている看護職の方にとっても 自分の研究成果が学会誌に論文として発表される ということは一生の宝物になるのではないかと思 います。また,全国の看護職の方にその研究成果 を公開することにもなります。 投稿後の査読が厳しすぎると感じることもあ るかと思いますが,私の経験からも,自分では気 がつかなかった点が査読により指摘されますので それを改善することにより,より隙の少ない論文 に仕上がることになります。査読者の意見の中に は著者にとって有益な指摘事項が必ずあると思い ます。査読があるから投稿しないというネガティ ブな考えではなく,査読を受けてよりよい論文に 編集委員長 田辺 文憲

学会誌編集を担当して

巻頭言

するというポジティブな考えで自分を高めるよう にしていただきたいと思います。査読は誰が読ん でも納得いくような論文にするための手段と考 え,ぜひ原著を目標にチャレンジしていただきた いと思います。たとえ小さな研究であっても,そ れを論文という形にすることで,自分の将来が変 わる場合もあると思います。 今回編集を担当して少し気にかかることは,昨 年から投稿論文数が減少していることです。この ような問題は他の同じような雑誌にも言えること だと思いますが,会員の皆様にはぜひ積極的に投 稿していただきたいと思います。論文以外にも, 各部署の活動報告も受け付けておりますので,イ ベントを開催した場合や国内外の学会に参加した 場合などの報告も投稿いただければ幸いです。本 学会誌はすべての会員に配布されますので,会員 どうしの情報交換の役割もあると思います。他の 病棟でどのような活動を行っているか,看護学科 の講座ではどのような研究をしているかなど,近 況をお互いに知ることができると思います。 研究には直接その成果が現場には結びつかな いように感じるものもあります。たとえば実験研 究などですが,たとえすぐに実践に結びつかなく とも決して無駄になることはないと私は確信して います。そのデータを基に自分や他の研究者たち が次のステップの研究に応用することもあり,や がてそれが大きく発展する可能性を秘めているか らです。基礎研究だから臨床には関係ないという のは間違っています。その基礎データの積み重ね がやがて臨床現場に活かせるようになると思いま す。そのためにも論文にまとめて発表することは 大切です。 皆様からの沢山の投稿により本学会誌のさら なる発展を期待して止みません。

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