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博 士 ( 情 報 科 学 ) 外 石 満 学位論文題名 Analysis of Holographic Data Storage IVIedium and Recording R/Iethod for Practical Application

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博 士 ( 情 報 科 学 ) 外 石    満      学位論文題名

Analysis of Holographic Data Storage IVIedium and Recording R/Iethod for Practical Application

(ホログラフイックメモりの実用化に向けた フォトポリ マメデイア と記録方式の研究)

学 位 論 文 内 容 の要 旨

  光デ ィス クは1982年の音楽用途のCD(Compact Disc)から始まり,ディジタ ル映像の媒体とし てのDVD(Digital Versatile Disc),そして高精細なHD画像の媒体としてのBlu−ray discなどアプリ ケーションと共に発展してきた.更に近年の情報通信技術の発展は留まる所を知らず,大容量な第4 世代と言 われる光ディスクの研究開発が期待され,そこでのスベックは500GByte〜1TByteの容量,

同時に300Mbps〜1Gbpsの転送速度が要 求されている.次世代の光 ディスクとしては2光子吸収等 を用いた3次元記録,近接場記録,超解像を用いた技術など様々ナょ研究が行われているが,その中で 体積記録 ホログラフイックメモりは三次元的記録領域に由来する大容量性と,二次元一括記録再生 方式に由 来する高速性から次世代を担う光メモりとして盛んに研究されている.ホログラフイック メモりの 研究開発は1960年代から長きに渡って発展と衰退を繰り返してきたが,近年になり,記録 メディア としてフォトポリマの目覚しい発展からその研究開発は実用化に向けて急速に発展した.

ホログラムの多重方式としては,主に民生用を目的としたコアキシヤル方式,プロフェッショナル用 途を主な目的としたポリトピック多重方式などが提案されている.それらの方式を用いて,容量とし て300〜500Gbyte, また転送速度も100〜400Mbpsを達成したという報告もあ り,既に第4世代光 ディスクの目標まで到達しつっある.しかし現在も実用化に至っていないのは,最も重要なパーツで あるフォ トポリマメディアの信頼性を含めた特性が実用化の段階に達していない点,また実際のド ライブを 構築する上で重要な温度などのトレランスがホログラム記録は非常に敏感とぃう点が上げ られる.

  本論文 では,フォトポリマメディアを中心としたホログラフイックメモりの実用化を目的とした 研究を行 っており,これまで明らかにされていなかったフォトポリマメディアの記録プロセスを独 自のシミ ュレーションと実験によって解析を行い,実用化に向けたメディアの課題や最適構造を示 す.また温度などの環境に対する特性の解析を行い,そのトレランス改善法の検証を行うことによっ て,フォ トポリマメディアの実用化のための使いこなしに重点を置いた記録方式についての検討を 行う.

  1章では研究の背景,目的及ぴ構成について述べる,

  2章では ,ホログラフイックメモり の基本原理,まだその記録メディアとして有力視されるフオ トポリマの基本的た記録原理について説明を行う.

  3章 と4章 では,ホ ログラフイックメモりの実 現のキーパーツとなるフォト ポリマの記録プロ

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セスのシミュレーションモデルの提案を行い,記録プ.ロセスや最適パラメータなどの各種解析を 行う.3章の1次 元シミュレーションでは,複雑な記録プロセスであるモノマの拡散とポリマ化を FDTD法(Finite DifferenceTimeDomむnMethod)によってモデル化したもので,記録特性改善の為 の各種メディアパラメータの解析,実験とのフイッティングにより各種メディアパラメータの見積 もりを行う.4章では,多重記録やノイズ等の特性を見積もるために,上記シミュレーションを2次 元モデルに拡張した新たなモデルで,ホログラムの厚みや多重記録による回折効率の劣化などの検 討を行う,

  5章と6章 では, ホログラフイックメモリ実用化のために最も大きなハードルと思われる,温度 トレランスの解析とその改善法についての検討結果を示す.5章では,再生時のメディアの熱膨張に よる回折格子の形而変化の影響を解明し,再生光の波長と角度を変えることにより温度トレランス を改善できる方式を提案し,我カが独自に開発した波長可変レーザを用いた実験によルトレランス 改善を実証する.6章では,フォトポリマメディアの記録の温度特性として,記録時のメディア特性 の劣化は,その基礎原理がポリマ化率と拡散速度に依存するということを上記メディアシミュレー タで明らかにし,その対処法についての検討を行う.

  7章では,メディアの記録再生特性に大きく影響するメディア材料を挾み込む基板についての解 析を行う.現在ホログラムメディアで一般的に使用されているBK.−7等の光学ガラスに比べて安価 で軽く,作成も容易なポリカーボネートなどのプラスチック基板の特性の解析を行い,特にホログ ラム記 録に影 響を与 えうる複 屈折と 線膨張 係数の2つの点からポリカーボネート基板の実現性を 示す,

  8章ではフォトポリマ材料を用いたディスク形状メディアの記録方式として最も有力視される,

コアキシヤル方式における記録メディアの基礎特性評価を行う.コアキシヤル方式でのホログラム メディアのチルトトレランス,波長トレランスや振動特性を示す.またフォトポリマを用いたコアキ シャル方式の大きな問題点である,反射膜による透過型,反射型ホログラムでトータル4つのホロ グラムが記録されることの検証を実験と解析によって明らかし,その特性を独自に改善する方式を 提案し実証する.更に,コアキシャル方式に韜ける新たな記録方式を提案し,またその簡便な暗号化 への応用を提案する.

  9章では,本研究で得られた成果の総括と共に,これからのホログラフイックメモりの実現のた めに残きれた克服すべき技術などについての内容について述べる.

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学位論文審査の要旨

     学位論文題名

Analysis of Holographic Data Storage IVIedium and Recording Method for Practical Application

(ホログラフイックメモりの実用化に向けた フォト ポリマメデ イアと記録方式の研究)

  光ディ スクは1982年の音 楽用途 のCDから 始まり ,ディ ジタル 映像の 媒体と してのDVD,そし て高精 細なHD画像の媒体としてのBlu‑ray discなどアプリケーションと共に発展してきた.更に 近年の情報通信技術の発展は留まる所を知らず,大容量な第4世代と言われる光ディスクの研究開 発が 期 待 され, そこで は500GByte〜lTByteの容 量と300Mbps〜1Gbpsの転 送速度 が要求 されて いる.次世代の光ディスクとしては2光子吸収等を用いた3次元記録,近接場記録,超解像を用いた 技術など様々な研究が行われているが,その中でホログラフイックメモりは3次元的記録領域に由 来する大容量性と,2次元一括記録再生方式に由来する高速性から次世代を担う光メモりとして盛ん に研究 されている,ホログラフイックメモりの研究開発は1960年代から長きに渡らて発展と衰退 を繰り返してきたが,近年になり,記録メディアとしてフォトポリマの目覚しい発展からその研究開 発は実用化に向けて急速に発展し,多重方式として有力視されるコアキシャル方式や,ポリトピック 多重方式で,上記の容量と転送レートのスペックを達成したという報告もある.しかし現在も実用化 に至っていないのは,最も重要なパーツであるフォトポリマメディアの信頼性を含めた特性が実用 化の段階に達していない点,また実際のドライブを構築する上で重要な温度などのトレランスがホ ログラム記録は非常に敏感という点が上げられる.

  本論文の3,4章では,ホログラフィックメモりの実現のキーパーツとなるフオ卜ポリマの記録プ ロセスのシミュレーションモデルの提案を行い,記録プロセスや最適パラメータなどの各種解析を 行っている,3章の1次元シミュレーションでは,複雑な記録プロセスであるモノマの拡散とポリマ 化をモデル化したもので,記録特性改善の為の各種メディアパラメータの解析,実験とのフイッティ ングにより各種メディアパラメータの見積もりを行っている.4章では,多重記録やノイズ等の特性 を見積もるために,上記シミュレーションを2次元モデルに拡張した新たなモデルで.ホログラム の厚みや多重記録による回折効率の劣化などの検討を行っており,フォトポリマメディアの記録プ ロ セ ス を 独 自 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン と 実 験 に よ っ て 有 益 な 知 見 が 得 ら れ て い る .

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淳 仁

一 人

   

   

好 栄

授 授

授 授

准 教

教 教

査 査

査 査

主 副

副 副

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  5章と6章 では,ホログラフイックメモリ実用化のために最も大きたハードルと思われる,温度 トレランスの解析とその改善法にっいての検討結果が示されている.5章では,再生時のメディアの 熱膨張による回折格子の形而変化の影響を解明し,再生光の波長と角度を変えることにより温度ト レランスを改善できる方式を提案し,独自に開発した波長可変レーザを用いた実験によルトレラン ス改善を実証している.6章では,フォトポリマメディアの記録の温度特性として,記録時のメディア 特性の劣化は,その基礎原理がポリマ化率と拡散速度に依存するということを上記メディアシミュ レータで明らかにし.その対処法にっいての検討を行っている.この2つの章によって温度特性の 改 善法の 基礎を ほぼ網 羅され ており ,これか らのド ライブ 開発に非常に役立っと考えられる.

  7章では,メディアの記録再生特性に大きく影響するメディア材料を挟み込む基板についての解 析が行われている.現在ホログラムメディアで一般的に使用されているBK一7等の光学ガラスに比 べて安価で軽く,作成も容易なポリカーボネートなどのプラスチック基板の特性の解析が行われ,特 にホログラム記録に影響を与えうる複屈折と線膨張係数の2つの点からポリカーボネート基板の実 現性が示されている.

  8章ではフォトポリマ材料を用いたディスク形状メディアの記録方式として最も有力視される,

コアキシャル方式における記録メディアの基礎特性評価を行っている.コアキシャル方式でのホロ グラムメディアのチルトトレランス,波長トレランスや振動特性が示されている.またフォトポリマ を用いたコアキシャル方式の大きな問題点である,反射膜による透過型,反射型ホログラムでトータ ル4つのホログラムが記録されることの検証を実験と解析によって明らかし,その特性を独自に改 善する方式が提案され実証きれている.

  9章では,本研究で得られた成果の総括と共に,これからのホログラフイックメモりの実現のた め に 残 さ れ た 克 服 す べ き 技 術 な ど に つ い て の 内 容 に つ い て 述 べ ら れ て い る .   これを要するに,著者は,ホログラフイックメモりの実用化に向けた様々な技術を新たに提案し,

メディアやドライブにおける各種トレランスの改善に関して多くの有益な知見を得ており,光エレ クトロニクスの分野に貢献するところ大なるものがある.よって著者は北海道大学博士(情報科学)

の学位を授与される資格あるものと認める.

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参照

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