36
1 ねらい
対等な人間関係を志向し、円満な問題解決をめざすためには、自分も相手も大切にした自己表 現(アサーション)が必要であることを体験する。
2 進め方
(1) ワーク 1 について
① 人にお願いをしたとき、断られたなど、嫌な体験をしたことがないか思い出す。
② 活動のねらいについてワークシートの四角の中の文章を読んで確認する。
③ 次の【例】にあるような場面における自己表現について、2 人の教師がお願いをする側と される側にわかれて行うロールプレイを見る。見た後、気づいたことや感じたことを 1 に 書き、発表する。
【例】 ○宿題の提出期限を遅らせてほしい。 ○遠足のバスの座席をかえてほしい。
④ 2 人組になり、教師が設定した場面でお願いをする側とされる側にわかれてロールプレイ を行う。お願いされる側は断り続け、2 ~ 3 分して教師の合図が出たら、徐々に受け入れる ようにする。
⑤ ロールプレイで行った役割を解く。
⑥ ロールプレイをしてみて、気づいたことや感じたことを 2 に書く。
(2) ワーク 2 について
① (1)~(3)の状況のとき、どのように自己主張するか、実際に話すような言葉で書く。
② 4 人グループをつくり、①で書いた言葉を発表し合う。
③ 2 に②で気づいたことや感じたことを書く。
④ 3 にふりかえりを書く。
⑤ グループごとにワークシートを右隣の人に渡して読む。読み終えたら、また右隣へ渡し、
全員分読む。
3 解説
○アサーションについて
アサーションを直訳すると「自己主張」になりますが、アサーションは、自分勝手な、ある いは攻撃的・策略的な自己主張ではなく、お互いを尊重した率直な自己表現を意味します。
自分のことだけを考え相手の気もちに配慮しない自己表現や、自分よりも常に相手を優先し 自分のことを後回しにするような自己表現を見直し、相手の気もちにも配慮しながら自分の気 もちをはっきりと相手に伝える方法を学びます。
○ロールプレイの留意点
ロールプレイは役割演技です。自分の本意でない演技である場合もあります。役になりきっ て演技をさせますが、終わったあとは、役割の解除を行い、演技者や見ている人が日常生活ま でロールプレイの役割をもち込まないように配慮してください。
<参考資料など>
・「エンカウンターで学級が変わる Part 2 中学校編」 国分康孝 監修(平成 9 年)
11
人間関係を調整する能力
わたしのお願いを聞いて
37
児 童
・ 生 徒
( )年( )組( )番( )
1 お願いする側とされる側のロールプレイを見て、気づいたことや感じたことを書き、発表しま しょう。
2 お願いする側とされる側にわかれて、ロールプレイをしてみましょう。ロールプレイをしてみ て、気づいたことや感じたことを書きましょう。
あなたと先生の今日の合い言葉は、「自己主張しよう」です。自己主張しなかったり、でき なかったりしたとき、あとで後悔したり、みじめになったりして、そんな自分がいやになって しまうことがありませんか。そこで今日は、自己主張の練習、リハーサルをやってみましょう。
ただ、ここでいう自己主張は「わがままをとおす」とか「攻撃的にものをいう」こととは違 います。相手の置かれている立場や状況に理解を示しながら、自分のいいたいことをいうので す。自分の気もちをはっきり相手に伝えて、円満な問題解決をめざしましょう。
ワーク 1
わたしのお願いを聞いて
1 -⑪
38
1 次のような状況のとき、あなたはどのように自己主張しますか。実際に話すような言葉で書い てみましょう。
(1) 合唱コンクールの曲について話し合っています。多くの人たちが賛成して曲が決まりそう なのですが、わたしは反対なのです。
(2) グループの話し合いが脱線して、くだらない話になりました。わたしは、くだらない話は やめてほしいのです。
(3) わたしが大切にしているものを、友だちが貸してほしいというのです。わたしは、貸した くないのです。
2 4 人グループをつくりましょう。1 に書いた言葉を発表し合って、気づいたことや感じたこと を書きましょう。
3 自己主張について体験的に学習してみて、気づいたことや感じたことを書きましょう。書き終 えたら、右隣の人に渡し、お互いの考えを見合いましょう。