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高 齢 者 を め ぐ る ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 動 向 と 特 性

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高 齢 者 を め ぐ る ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 動 向 と 特 性

全 国 調 査(2005年)の デ ー タ 分 析 を 通 し て 一

和 気 純 子

〈 要 約 〉

高 齢 者 の ソー シ ャル サ ポ ー トに つ いて 、1991年 に行 わ れ た 全 国 調 査 の 結 果 と と比 較 した と こ ろ、 す べ て の類 型 別 ソ ー シ ャル サ ポ ー トが15年 間 に 大 き く低 減 して い る こ と が 明 らか にな った 。 ま た 、 一 元 配 置 分 散 分 析 に よ る 地 域 差 の検 討 か ら、 総 合 的 な ソー シ ャル サ ポ ー トお よび 機 能 別 ソー シ ャル サ ポ ー トに地 域 差 は み られ な い が 、 提 供 主 体 別 ソー シ ャル サ ポ ー トには 一 定 の差 異 が 存 在 す る こ

とが 明 らか に な っ た 。 具体 的 には 、 同 居 家 族 か らの サ ポ ー トが 少 な い か わ り に、

兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トお よ び 近 隣 サ ポ ー トが 多 い北 海 道 地 方 が 特 異 な 傾 向 を示 す こ と、 四 国 お よ び 東 海 地 方 は 同居 家 族 お よ び 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トが いず れ も多 い が 、東 海 地 方 は 近 隣 サ ポ ー トが 少 な い 点 に特 徴 が み られ た 。 また 地 域 規 模 別 の 比 較 で は 、 同 居 家 族 サ ポ ー トに つ いて の み 有 意 差 が 認 め うれ 、 都市 部 の高 齢 者 が 郡 部 の高 齢 者 に比 べ て サ ポ ー トが 少 な い こ とが 明 らか に な った 。 さ ら に重 回 帰 分 析 に よ り、 「性 別 」 「配 偶 者 の 有 無 」 「暮 ら し向 き」 「個 人 的 活 動 」 が 多 く の 類 型 別 ソ ー シ ャル サ ポ ー トを規 定 して い る要 因 で あ る こ とが 判 明 した。 高 齢 者 の経 済 生活 を保 障 し、 個 人 的活 動 を は じめ とす る多 様 な 活 動 の 機 会 を創 出 す る こ と に よ っ て、 高 齢 者 の ソー シ ャル サ ポー トが維 持 ・拡 大 され る可 能 性 が 示 唆 され た 。

〈 キ ー ワ ー ド 〉

高 齢 者 全 国 調 査 ソー シ ャル サ ポ ー ト

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人 文 学 報No379(社 会 福 祉 学23)2007.3

1.本 研 究 の 目 的 と意 義

人 が 他 者 と取 り結 ぶ 関係 は 社 会 関 係 と総 称 され る が 、 援 助 の 授 受 を含 む社 会 関 係 の 機 能 的 側 面 は ソー シ ャ ル サ ポ ー トとい う概 念 で あ らわ され る 。 ソー シ ャ ル サ ポ ー トに関 す る 標 準 的 な 定 義 は な い が 、 「他 者 との 相 互 作 用 を 通 じて 個 人 の基 本 的 社 会 的 欲 求 が 満 足 され る 程 度 」1)、「個 人 や 集 団 との 公 式 ・非 公 式 な 接 触 を 通 じ て 受 け 取 る 安 心 感 、 援 助 、 情 報 」2)とい っ た 定 義 が 知 られ て い る 。 1970年 代 後 半 以 降 、 国 内 外 に お け る ソ ー シ ャル サ ポ ー トに対 す る 関 心 は 高 く、

多 様 な 領 域 に お い て 研 究 が 行 わ れ て い る 。 高 齢 者 を 対 象 と した ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト研 究 に つ い て み る と 、 国 立 国会 図 書 館 の 雑 誌 記 事 索 引 にお い て タ イ トル に高 齢 者 と ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 用 語 を含 む論 文 数 は 、1984年 〜1995年 まで が 3本 で あ る の に対 し、1996年 〜2000年 が20本 、2001年 〜2005年 が31本 と増 加 傾 向 に あ る 。

ソー シ ャル サ ポ ー トを め ぐ る 関 心 が 増 大 す る 背 景 に は 、 都 市 化 、 核 家 族 化 に 伴 う伝 統 的 コ ミ ュニ テ ィ の崩 壊 に よ る人 間 関 係 の 希 薄 化 が 様 々 な 社 会 病 理 を生 み 出 して い る こ とが 明 らか に され る 一 方 で 、 地 縁 的 な 結 び っ き に代 わ る 近 代 的 な コ ミ ュニ テ ィ機 能 の一 部 を構 成 す る ソ ー シ ャル サ ポ ー トが 、 心 身 の 健 康 や 生 活 の維 持 に重 要 な 役 割 を果 た す こ とが 認 識 され つ つ あ る こ とが あ る。 と りわ け 高 齢 期 の 社 会 関 係 は 、 心 身機 能 の 低 下 や 社 会 的 役 割 か らの 離 脱 に よ っ て 縮 小 し や す い こ とか ら、 伝 統 的 コ ミ ュ ニ テ ィ の 崩 壊 は 、 家 族 や 地 縁 的 な コ ミ ュニ テ ィ に お い て 主 要 な 社 会 関 係 を 形 成 ・維 持 して き た 高 齢 者 の 健 康 や 生 活 に深 刻 な影 響 を及 ぼ す こ とが 懸 念 され る。 人 口 の高 齢 化 が 進 展 し、 独 居 高 齢 者 、 要 介 護 高 齢 者 、 認 知 症 高 齢 者 の乙 層 の 増 大 が 見 込 まれ る 状 況 に お いて 、 高 齢 者 を と りま くソー シ ャル サ ポ ー トの今 日的特 性 を把 握 し、そ の形 成 促 進 要 因 を析 出す る こ と は、 超 高齢 社 会 に生 き る高齢 者 に必 要 な社 会 関係 の形 成 を考 え る うえ で重 要 で あ る。

本 研 究 は 、 こ の よ う な 課 題 をふ ま え 、 全 国 調 査 の デ ー タ を 用 いて 高 齢 者 の ソ ー シ ャル サ ポ ー トの動 向 と特 性 を分 析 す る 。 わ が 国 にお け る全 国 代 表 サ ンプ ル を用 い た 高 齢 者 の ソ ー シ ャル サ ポ ー ト研 究 は 、1980年 代 か ら1990年 代 に か け

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高 齢 者 を め ぐ る ソー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性 31

て 東 京 都 老 人 総 合 研 究 所 の 研 究 グ ル ー プ が 手 が け て い る が 、2000年 以 降 は 全 国 規 模 の 調 査 研 究 は み あ た らな い 。2000年 に 導 入 さ れ た 介 護 保 険 制 度 に よ っ て 高 齢 者 を と り ま く 支 援 環 境 は 大 き く変 化 して い る こ と が 想 定 さ れ る こ と か ら 、 あ らた め て 今 日 の 高 齢 者 を め ぐ る ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 実 態 を 把 握 し、 そ の 経 年 的 変 化 を 明 ら か に し て お く こ と に は 意 義 が あ る と考 え ら れ る 。

そ こ で 本 稿 で は 、 以 下 、(1)先 行 研 究 に よ っ て こ れ ま で 明 ら か に さ れ て い る 高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 特 性 を 概 観 し、 今 後 の 検 討 課 題 の 整 理 を 図 っ た う え で 、(2)1991年 に 実 施 さ れ た 全 国 調 査 の 結 果 と 本 研 究 で 実 施 さ れ た2005年 の 全 国 調 査 の 結 果 を 比 較 し 、 高 齢 者 の ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 経 年 的 変 化 に つ い て 考 察 す る 。 ま た 、(3)高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 地 域 差 を 分 析 す る 。 そ の う え で(4)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 規 定 要 因 を 析 出 し 、 高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト形 成 に 寄 与 す る 要 因 に つ い て 考 察 を 加 え る 。

2.先 行 研 究 に み る 高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ.̲̲.ト の 特 性

高 齢 者 を め ぐ る ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト研 究 は 数 多 く 、 そ れ らの 結 果 は 必 ず し も 一 様 で は な い が 、 概 ね 下 記 に 示 す 諸 特 性 が み られ る こ と が 明 らか に な っ て い る3)。

第 一 に 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トが そ の 機 能 に よ っ て 類 型 化 さ れ る 点 で あ る 。 具 体 的 に は 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トは 、 愛 情 や 思 い や り を 内 容 と す る 「情 緒 的 サ ポ ー ト」 と、 介 護 な ど の 労 働 や 物 的 な 支 援 の 授 受 を 伴 う 手 段 的 サ ポ ー ト」 に 大 別 さ れ る 。 ま た 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トに は 授 受 の 双 方 向 が あ り、 他 者 か ら 受 け 「受 領 サ ポ ー ト」 と他 者 に む け られ る 「提 供 サ ポ ー ト」 が あ る 。 一 定 の タ イ ム ス パ ン を 通 し て そ の 変 動 を み た 場 合 、 従 来 、 加 齢 に と も な い ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 授 受 の 総 量 は 減 少 し 、 受 領 に 関 して の み 心 身 機 能 の 低 下 に よ っ て 増 加 に 転 じ る と さ れ て き た が 、 近 年 の 縦 断 的 研 究 に よ っ て 、 サ ポ ー ト に は 相 当 の 持 続 性 や 一 貫 性 が あ る こ と が 明 ら か に さ れ て い る4)。 な お 、 受 領 す る サ ポ ー トの 肯 定 的 影 響 の み な らず 、 提 供 す る サ ポ ー トに つ い て も 肯 定 的 な 効 果 が あ る こ と が 明 らか に さ れ る と と も に 、 ソ ー シ ャル サ ポ ー トは 授 受 の バ ラ ン ス を 保 つ こ と が 重 要 で 、 一 方 的 に サ ポ ー トを 受 け る こ と は 受 け 手 に 罪 悪 感 や 依 存 心 を 増 幅 さ

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せ る お そ れ の あ る こ と が 示 唆 さ れ て い る5)。 さ ら に 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 受 領 に 関 し て は 、 実 際 に 受 領 し た 「実 績 的 サ ポ ー ト」 と 、 サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 を 認 識 す る 「認 知 的 サ ポ ー ト」 が あ り 、 精 神 的 健 康 と の 関 連 で は 、 「認 知 的 サ ポ ー ト」 の 規 定 力 が 強 い こ と が 知 られ て い る 。 ま た 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トに は 、

「あ り が た 迷 惑 」 や 「お せ っ か い 」 な ど 本 人 に と っ て 好 ま し く な い サ ポ ー ト も あ る こ と か ら 、 「肯 定 的 サ ポ ー ト」 と 「否 定 的 サ ポ ー ト」 に 区 別 す る 考 え 方 も あ る 。

第 二 に 、 サ ポ ー トの 内 容 に よ っ て 提 供 者 の 範 囲 や 種 類 が 異 な る こ と が あ げ ら

れ る 。 例 え ば 、 わ が 国 の 先 行 研 究 に お い て は 、 手 段 的 な サ ポ ー トは 主 と し て 同 居 家 族 に 期 待 さ れ 、 友 人 る 近 隣 に 対 し て は 情 緒 的 サ ポ ー トへ の 期 待 に と ど ま っ て い る こ と や6)、 一一人 暮 ら し 高 齢 者 の 場 合 、 日常 的 な 援 助 は 遠 く の 親 戚 よ り 近 く の 他 入 」 が 期 待 さ れ 、 長 期 に お よ ぶ 介 護 で は 「近 く の 他 人 よ り遠 く の 親 戚 」 が 頼 り に さ れ て い る こ と が 報 告 さ れ て い る7)。 こ う し た 現 象 は 、 サ ポ ー ト の 授 受 に は 一 定 の 序 列 が あ り、 期 待 さ れ る 提 供 者 が 得 ら れ な い 場 合 に の み 他 の 代 替 者 が あ て ら れ る と す る 「階 層 的 補 完 モ デ ル 」 や 、 サ ポ ー トの 内 容 に よ っ て は 、 友 人 や 近 隣 の 方 が 好 ま れ る と い っ た ニ ー ズ と 資 源 の マ ッ チ ン グ を 重 視 す る

課 題 特 定 モ デ ル 」 な ど に よ っ て 説 明 さ れ る8)9)。

第 三 に 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トは 寸 年 齢 、 性 別 、 配 偶 者 の 有 無 、 居 住 形 態 、 居 住 地 域 、 民 族 な ど の 属 性 に よ っ て 異 な る こ と で あ る 。 一 般 的 に 、 女 性 や 配 偶 者 の い る 既 婚 者 ほ ど ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トが 豊 富 で あ る と さ れ て い る が 、 加 齢 に伴 い 、 配 偶 者 を 亡 く して 一 人 暮 ら し を 余 儀 な く さ れ る こ と の 多 い 女 性 の 方 が 、 加 齢 に 伴 う ラ イ フ イ ベ ン トの 否 定 的 な 影 響 を 受 け や す い こ と も 指 摘 さ れ て い る10)。

さ ら に 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トは 、 地 域 や 民 族 が 共 有 す る 規 範 や 文 化 、 さ ら に 地 域 資 源 の 影 響 を 強 く受 け る こ と も 知 られ て い る 。 例 え ば 、 北 米 諸 国 で は 、 経 済 的 資 源 に 乏 し く 、 少 数 民 族 が 多 く 住 む 下 町 地 域 で は 拡 大 家 族 か ら の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トが 多 い と さ れ る11)。 わ が 国 で は 、 都 市 部 と 郡 部 の 比 較 研 究 に よ り、 郡 部 の 高 齢 者 に お い て ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トが 豊 富 で あ る こ と を 示 す 報 告 が あ る 一 方 12)、 郡 部 、 地 方 都 市 、 都 市 部 の3つ の 地 域 に お け る 比 較 研 究 の 結 果 、 ソ ー シ ャ ル ネ ッ トワ ー ク に お い て は 同 様 の 地 域 差 が み られ る も の の 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー

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高 齢 者 を め ぐ る ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性 33

トの地 域 差 は み られ な い とす る報 告 も あ り13)、全 国 調 査 によ る検 証 が 必 要 と さ れ て い る 。

第 四 に 、 ソ ー シ ャル サ ポ ー トは 、 心 身 の 健 康 の影 響 を 受 け る と と も に、 心 身 の健 康 や 主 観 的 幸 福 感 に影 響 を及 ぼ す と こ とが 指 摘 さ れ て い る 。 心 身 の健 康 や 主 観 的 幸 福 感 と の 関 連 を検 討 した研 究 は 数 多 く、 そ の ほ と ん どが 、 ソ 「 シ ャル サ ポ ー トが 豊 か な 高 齢 者 ほ ど、心 身 の健 康 状 態 が 良好 な 傾 向 に あ る こ と を報 告 して い る。 また 、 ソー シ ャル サ ポ ー トには 直 接 効 果 と緩 衝 効 果 の2種 類 の効 果 が あ る こ と も知 られ て い る。 直 接 効 果 は 、 ソー シ ャル サ ポ ー トの 存 在 そ の もの が 健 康 や 幸 福 感 の維 持 や 向 上 に寄 与 す る こ とを さ し 、緩 衝 効 果 と は 、 何 らか の ス トレス フル な 事 態 が 起 こ っ た 場 合 に 、 そ の悪 影 響 を緩 和 した り く い止 め た り す る作 用 の こ とを言 う。 な お 、心 身 の健 康 や 主 観 的 幸 福 感 とソ ー シ ャル サ ポ ー

トの 因 果 関 係 を 説 明 す る た め に は 縦 断 研 究 が 必 要 で あ る。 近 年 、 わ が 国 で 行 わ れ た縦 断研 究 か らは 、 追 跡 期 間 中 の サ ポ ー ト量 の変 化 は 、 高齢 者 の 生活 満 足 度 と関 連 し、 女 性 に お い て 提 供 サ ポ ー トは 将 来 の 生 活 満 足 度 の 予 測 因 子 とな る ほ か14)、 提 供 サ ポ ー トは 要 介 護 状 態 の 発 生 リス ク を 低 め る うえ で 重 要 で あ る こ とが 示 唆 され て い る15)。 た だ し 、 これ らの研 究 は2〜3年 間 の 変 動 を分 析 し て い る の み で あ り、 人 生 と い う長 い ライ フス パ ン に お け る ソー シ ャル サ ポ ー ト の変 動 と関 連 変 数 と の 因 果 関係 を把 握 す る に は 、 よ り長 期 的 な イ ン ター バ ル を 設 定 した 縦 断 研 究 が 必 要 とな る 。

3.方 法

(1)調 査 対 象 者 と調 査 方 法

調 査 対 象 者 は 、層 化2段 抽 出 法 に よ っ て 全 国 か ら抽 出 され た65歳 以 上80歳 未 満 の 高 齢 者1053名 で あ る 。 調 査 実 施 時 期 は2005年3月 、 調 査 方 法 は 個 別 面 接 調

査 法 で あ る 。

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(2)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 測 定 尺 度 と変 数

本 研 究 で 用 い る ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 測 定 尺 度 は 、 野 口16)に よ り1990年 に 開 発 さ れ た 尺 度 を参 考 に し て1991年 の 全 国 調 査17)に お い て 用 い ら れ た も の で あ る 。 同 一 の 尺 度 を 用 い る こ と で 、 高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 経 年 的 変 化 を 明 ら か に す る こ と が 可 能 と な る 。 質 問 項 目 は 、 下 記 に 示 す と お り、 情 緒 的 サ ポ ー ト 4項 目 、 手 段 的 サ ポ ー ト4項 目 の 計8項 目 で あ り、 同 居 家 族 、 別 居 子 、兄 弟 ・親 戚 、 近 隣 、 友 人 ・知 人(近 隣 以 外)の5つ の 提 供 主 体 別 に 各 項 目 で 示 す サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 の 有 無 を 尋 ね る も の で あ る 。 本 測 定 尺 度 は 、 当 該 サ ポ ー トが 必 要 に な っ た 時 点 に お け る 入 手 可 能 性 の 有 無 を 尋 ね る 方 式 を と っ て い る こ と か ら、

先 行 研 究 で い う認 知 的 な ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト を 測 定 し て い る こ と に な る 。 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト の 数 量 的 分 析 に お い て は 、 総 合 的 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト (全 項 目 全 提 供 主 体 の 合 計)に 加 え て 、 下 位 尺 度 と し て2つ の 機 能 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト(情 緒 的 サ ポ ー ト お よ び 手 段 的 サ ポ ー ト)と5つ の 提 供 主 体 別 ソ ー シ ャル サ ポ ー ト(同 居 家 族 サ ポ ー ト、 別 居 子 サ ポ ー ト、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト、 近 隣 サ ポ ー ト、 友 人 ・知 人 サ ポ ー ト)の8つ の 類 型 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト変 数 を 作 成 ・活 用 し て い る 。 後 述 す る よ う に 、8つ の 変 数 は す べ て に つ い て 内 的 一 貫 性 が 確 認 さ れ た た め 、 「い る 」 に1点 、 「い な い 」 に0点 を 与 え て 加 算 して 尺 度 構 成 し て い る 。

〈 情 緒 的 サ ポ ー ト〉

心 配 事 や 悩 み を 聞 い て くれ る 人 が い ます か 。

思 いや っ た り気 を配 った り して くれ る人 が い ます か 。

元 気 づ け て くれ る人 が い ま す か 。

くつ ろ が せ て くれ る 人 が い ます か 。

〈 手 段 的 サ ポ ー ト〉

数 日間 の 看 病 や 世 話 を して くれ る 人 が い ます か 。

お 金 を貸 して くれ る 人 が い ます か 。

ち ょ っ と した 用 事 や 留 守 番 を頼 め る 人 が い ます か 。

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高 齢 者 をめ ぐる ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性 35

長 期 間 の看 病 や 世 話 を して くれ る 人 が い ま す か 。

(3)変 数 の 概 要

従 属 変 数 とな る8種 類 の ソー シ ャル サ ポ ー ト変 数 お よ び 要 因 分 析 に投 入 され る独 立 変 数 の 記 述 統 計 は 表1の とお りで あ る 。

表1 変数 の記述統 計

度数 最小値 最大値 平均値 標準偏差

性別

1053 1

2

1.51 .500

年齢 1053

65 79

71.34

4,106

配偶者の有無

1050 .00 1.00 .7248 .44685

同居者数

1052 .00 9.00 1.9772 1.72005

居住年数 1045

1

79

1,II

20,300

地域規模4類 型

1053 1.00 4.00 2.5584 1.06788

学 歴(2段 階)

939

1.00

2.00 1.6741 .,;・

暮 ら し向 き

1037

1.00 5.00

2.8930 .65548

健康状態

1051 1.00 5.00 3.0932 1.01083

IADL

1028

13.00 26.00 24.5778 2.32651

慢性疾患の有無

1044 .00 1.00 .7414 .43809

現在仕事の有無

1050

.oa 1.00 .2619 .43988

社会的活動 1010

7.00

49.00

10.5911

4.67031

個人的活動

982 10.00 .111

28.1564

8.27888

ソー シ ャ ル サ ポ ー ト

981

.00 40.00 10.9602

5.87345

情 緒 的 サ ポ ー ト

103b

.00

20.00 6.4136 3.92740

手 段 的 サ ポ ー ト ':t .00 20.00 4.5375 2.42975

同 居 家 族 サ ポ ー ト

981

.00 8.00

4.8879 3.13630

別 居 子 サ ポ ー ト 981 .00 8.00 2.1162 2.80974

1兄弟 親 戚 サ ポ ー ト 981 .00 8.00

2.1009

2.48691

近 隣 サ ポ ー ト

981 .00 8.00 .. 1.49121

友 人 サ ポ ー ト 981 .00 8.00 1.0265 1.61350

独 立 変 数 は 、 属 性 変 数 と して 「性 別 」 「年 齢 」、 世 帯 変 数 と して 「配 偶 者 の 有 無 」 「同 居 者 数 」、 地 域 関 連 変 数 と し て 「居 住 年 数 」 「地 域 規 模 」(1=郡 部 〜4

=大 都 市) 、 社 会 階 層 変 数 と して 「学 歴 」(1=中 卒 程 度 以 下 、2=高 卒 程 度 以 上)「 暮 ら し 向 き 」(1=非 常 に 貧 し い 〜5=非 常 に 豊 か)、 健 康 関 連 変 数 と し てrlADL」(老 研 式 活 動 指 標13項 目)「 慢 性 疾 患 の 有 無 」 「健 康 状 態 」(1=悪

い 〜5=と て も よ い)、 活 動 関 連 変 数 と し て 「就 業 の 有 無 」(現 在)「 社 会 的 活

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動 」 「個 人 的 活 動 」 の14の 変 数 を 設 定 して い る 。 「社 会 的 活 動 」 は 、 ① 地 域 行 事 、

② 町 内 会 ・自 治 会 、 ③ 老 人 ク ラ ブ 、 ④ 社 会 福 祉 ・ボ ラ ン テ ィ ア 、 ⑤ 特 技 や 経 験 の 伝 承 活 動 、 ⑥ 宗 教 活 動 、 ⑦ 消 費 者 ・環 境 保 護 等 の 活 動 の7領 域 の 活 動 に つ い て 、 「ほ とん ど し な い 」 に1点 「ほ と ん ど毎 日」 に7点 を 与 え 加 算 して い る 。

7項 目 を 加 算 し た 尺 度 の 信 頼 性 係 数 α は0.722で あ る 。 一 方 、 「個 人 的 活 動 」 は 、

① 近 所 づ き あ い 、 ② 近 所 の 買 い 物 、 ③ デ パ ー トの 買 い 物 、 ④ 近 く の 友 人 ・親 戚 訪 問 、 ⑤ 遠 方 の 友 人 ・親 戚 訪 問 、 ⑥ 同 居 家 族 以 外 と の 外 食 、 ⑦ 国 内 旅 行 、 ⑧ 海 外 旅 行 、⑨ ス ポ ー ツ ・運 動 、 ⑩ レ ク リ エ ー シ ョ ン ・趣 味 の10項 目 に つ い て 、

「ほ と ん ど し な い 」 に1点 「ほ と ん ど毎 日Jに7点 を 与 え 加 算 し て い る 。10 項 目 を 加 算 し た 尺 度 の 信 頼 性 係 数 αは0.707で あ る 。

(4)分 析 方 法

1991年 の調 査 結 果 との 比 較 は 、 各 項 目の単 純 集 計 の 比較 によ って行 う。 また 、 地 域 差 の検 討 は 、 日本 を北 海 道 か ら九 州 ま で の10地 方 に分 け た変 数 と、 人 口規 模 で郡 部 か ら大 都 市 まで の4つ の 地域 規 模 ご と に分 類 した2つ の変 数 を用 いて 、

8種 類 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト変 数 ご と に 有 意 差 の 有 無 を 一 元 配 置 分 散 分 析 に よ って 検 討 す る 。 最 後 に 、8種 類 の ソー シ ャル サ ポ ー ト変 数 の そ れ ぞ れ を従 属 変 数 と して 、 上 述 した14の 独 立 変 数 を一 括 投 入 す る重 回 帰 分 析 を用 い て 要 因分 析 を行 う。 そ の 際 、 分 析 に 投 入 す る の は す べ て の 変 数 に 欠 損 値 の な か っ た764 ケ ー ス で あ る 。

4.結 果

(1)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 経 年 比 較

図1は 、 今 回 の デ ー タ を 用 い て 、 ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 各 項 目 に つ い て 、 同 居 家 族 〜 友 人 ・知 人 に つ い て サ ポ ー トが 期 待 で き る 割 合 を 示 して い る 。1991年 調 査 に 合 わ せ て 、 同 居 家 族 の 割 合 は 同 居 家 族 が い な い 場 合 を 除 い た 割 合 を 示 し

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高 齢 者 を め ぐる ソー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性

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て い る 。 な お 、 別 居 子 に つ い て は 、 そ の 有 無 を た ず ね る 質 問 項 目 を 設 け な か っ た た め 、 非 該 当 処 理 を し な い ま ま の 値 と な っ て お り 、 後 述 す る 経 年 比 較 の 際 に は 注 意 が 必 要 で あ る 。

結 果 は 、 同 居 家 族 に つ い て は 、 各 項 目 と も 概 ね7割 程 度 が サ ポ ー トを 得 られ る と 回 答 し て い る 。 そ れ に 対 して 、 そ の 他 の4つ の 提 供 主 体 で は 、3割 を 下 回 る 低 い 回 答 に な っ て い る 。 個 別 的 に み る と 、 別 居 子 と 兄 弟 ・親 戚 は 、 い ず れ の 項 目 も3割 前 後 で ほ ぼ 似 た よ う な 分 布 を 示 す の に 対 し 、 近 隣 と 友 人 ・知 人 の 場 合 は 、 情 緒 的 サ ポ ー トは2割 に 近 い 回 答 者 が 「あ る 」 と 回 答 して い る が 、 手 段 的 サ ポ ー トに な る とそ の 割 合 は さ ら に 低 く な り 、 近 隣 の 「ち ょ っ と し た 用 事 や 留 守 番 」 が2割 程 度 とや や 高 く な る の を 除 い て 、 数 パ ー セ ン トに 過 ぎ な い 。 わ が 国 の 高 齢 者 は 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの ほ と ん ど を 同 居 家 族 に 期 待 し て お り 、 そ の 他 の 提 供 主 体 に 期 待 で き る サ ポ ー トは 極 め て 限 定 的 で 、 と りわ け 近 隣 と友 人 ・知 人 か らの 手 段 的 サ ポ ー トは ほ とん ど期 待 で き な い 状 況 に あ る こ とが わ か る 。

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同居 家族

…嚇 一一別 居 子 一+一 兄 弟 ・親 戚 一∵×… 近隣 友 人 ・知 人

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図1提 供 主 体 別 に み る 各 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト項 目 「あ り 」 の 割 合

(10)

38

人 文 学 報No,379(社 会 福 祉 学23)2007.3

そ れ で は こ の 結 果 を 、1991年 に 行 わ れ た 全 国 調 査 の 結 果 と 比 較 し て み よ う (図2)。

{%) 100

90 〆 一 ・O・一̲鞠0 

80近 所 以 外 の

友 人 ・知 人70 60

50 40 30 20 10 0

〆 同居家族

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別 居 子 ○'

▲1一 『一 兄 弟 ・親 戚

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氏 っ ノ へ お

話 看 病 ・ 世 長 期 間 の や 留 守 番 し た 用 事 ち ょ っ と

す お 金 を 貸

話 看 病 や 世 数 日 間 の

せ る く つ ろ が

る 元 気 づ け

思 い や る 気 を 配 り

を き く 悩 み ご と 心 配 事 ・

﹂糠

1 2 3 主

資料

㈱ 住 友 生 命 総 合 研 究 所 「高 齢 者 の 生 活 に 関 す る ア ン ケ ー ト」(1991)に よ り作 成 。 回 答 者 は 、 沖 縄 県 を 除 く 全 国 に 居 住 す る65歳 以 上 の 在 宅 の 男 女1,656人

「同 居 の ご 家 族 の な か に 、 心 配 事 や 悩 み ご と を き い て くれ る 人 が い ま す か 。」 「別 居 し て い る お 子 さ ん の な か で は ど う で す か 。」 等 の 各 設 問 に 対 し て 「い る 」 と 答 え た 者 の 割 合 で あ る 。 た だ し 、 同 居 家 族 、 別 居 子 の い な い 者 は 、 同 居 家 族 、 別 居 子 そ れ ぞ れ に 関 す る 集 計 か ら 除 外 し て い る 。

経 済 企 画 庁 編 『国 民 生 活 白 書 平 成6年 版 』 大 蔵 省 印 刷 局,108頁,1994.

図2支 援 を 期 待 で き る他 者 が い る割 合

両 者 を 比 較 し て 一 見 し て 明 らか な よ う に 、 す べ て の 類 型 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト が こ の15年 間 の 間 に 低 減 し て い る 。 同 居 家 族 サ ポ ー ト は 、1991年 調 査 で は 「お 金 を 貸 す 」 項 目 以 外 の 項 目 は ほ ぼ9割 で 支 援 が 期 待 で き て い た の に 対 し 、 今 回 の 調 査 で は7割 程 度 に 減 っ て い る 。 別 居 子 サ ポ ー トは 、 今 回 の 調 査 で は 別 居 子 が い な い 者 を 除 外 し て い な い の で 厳 密 な 比 較 は で き な い が 、 今 回 の 調 査 を み る 限 り、 別 居 子 か ら の サ ポ ー トは 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト と 同 程 度 に す ぎ な い 。 ま た

(11)

高 齢 者 をめ ぐる ソー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性

39

支 援 が 期 待 で き る程 度 も1991年 調 査 か ら半 減 して い る。 近 隣 か らのサ ポ ー トと 友 人 ・知 人 か らの サ ポ ー トに つ い て も大 き く減 少 し て い る 。 な お 、1991年 調 査 で は 対 象 者 が65歳 以 上 の 高 齢 者 で あ る の に 対 して 、 今 回 の 調 査 で は 対 象 者 を65歳 以 上80歳 未 満 の 高 齢 者 と して い る た め 、2つ の 調 査 問 で は 年 齢 構 成 に 若 干 の 差 異 が 存 在 す る 。 し か しな が ら、80歳 を 上 回 る 年 齢 層 で は 調 査 へ の 回 答 率 が低 くな る こ と、 お よ び後 述 す る要 因 分 析 に み られ る よ う に年 齢 の影 響 は さ ほ ど大 き くな い こ と を 勘 案 す る と、 回 答 者 の 年 齢 構 成 の 差 異 が2つ の 調 査 結 果 を 大 き く変 え る 可 能 性 は 高 くな い もの と考 え られ る。

(2)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト測 定 尺 度 の 信 頼 性

次 に 、 今 回 使 用 さ れ た ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト測 定 尺 度 お よ び 各 下 位 尺 度 の 信 頼 性 係 数(α)を 算 出 し 、 そ れ ら の 信 頼 性 を 検 討 し て お き た い 。

は じ め に 、 設 問 の 全 項 目 に よ る α係 数 は0.83と 十 分 な 水 準 に あ る こ と が 確 認 さ れ た 。 さ ら に 、 そ れ 以 外 の 下 位 尺 度 の α係 数 は 、 情 緒 的 サ ポ ー ト0.79、 手 段 的 サ ポ ー ト0.60、 同 居 家 族 サ ポ ー ト0.93、 別 居 子 サ ポ ー ト0.88、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト0.87、 近 隣 サ ポ ー ト0.78、 友 人 ・知 人 サ ポ ー ト0.79と な っ て お り 、 手 段 的 サ ポ ー トに お い て や や 低 い 値 と な っ て い る も の の 、 全 体 と し て 内 的 一 貫 性 が 保 た れ て い る こ とが 判 明 し た 。 な お 、 手 段 的 サ ポ ー トの 内 的 一 貫 性 が や や 低 く な っ て い る 原 因 と し て は 、 「お 金 を 貸 す 」 サ ボ 門 トが 同 居 家 族 サ ポ ー ト と し て 相 対 的 に 少 な い こ と や 、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トお よ び 別 居 子 サ ポ ー ト に 比 べ て 、 近 隣 お よ び 友 人 ・知 人 サ ポ ー トで さ ら に 一 段 と 少 な く な っ て お り、 提 供 主 体 別 の サ ポ ー ト提 供 量 に 差 異 が 大 き い こ と が あ げ ら れ る 。 金 銭 の 貸 借 は 、 家 計 を 同 一 に し て い る 場 合 は 設 問 自体 が そ ぐわ な い 場 合 も 考 え られ る 一 方 、 親 か ら 子 に 対 す る 場 合 と 異 な り、 子 か ら親 に 対 す る 金 銭 の 貸 借 は 慎 重 で あ る 場 合 も 少 な く な い こ と も 想 定 さ れ 、 ま し て や 相 手 が 他 人 で あ る 場 合 は 一 層 こ の 傾 向 が 強 ま る こ と か ら 、 今 後 、 当 該 項 目 を 手 段 的 サ ポ ー トと し て 適 切 な 項 目で あ る とす る か ど う か は 検 討 の 余 地 が あ る 。

(12)

40

人 文 学 報No.379(社 会 福 祉 学23)2007,3

(3)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト の 地 域 差

ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 地 域 差 を 、 地 域 に 関 す る2つ の 変 数 を つ か っ て 検 討 す る 。 は じ め に 、 日 本 を 北 海 道 か ら 九 州 ま で の10地 域 に 分 け 、8種 類 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト変 数 の そ れ ぞ れ に つ い て 差 異 が み られ る か ど う か を 一 元 配 置 分 散 分 析 に よ っ て 検 討 し た 結 果 が 表2で あ る 。 同 居 家 族 サ ポ ー ト、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー

ト、 近 隣 サ ポ ー トの3種 類 に つ い て 地 域 に よ る 有 意 差 が 認 め られ る 。

表2ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 地 域 差 をみ る一 元 配 置 分 散 分 析

平 方 和 自 由度 平 均 平 方 F値

有意確率

ソー シャ ル サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

383,812 33423,637 33807,450

9 971 980

42,646 34,422

1,239 .267

情 緒 的 サ ポ ー一ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

174,912 15896,898 15871,810

9 1020 1029

19,435 15,389

lzss .253

手 段 的 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

72,441 5742,670 5815,112

9 976 985

8,049 5,884

1,368 .198

同 居 家 族 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

257,683 9381,983 9639,666

9 971 980

28,631 9,662

2,963 .002

別 居 子 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

93,682 7643,070 7736,752

9 971 980

ya.aos 7,871

1,322 .221

兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

138,690 5922,320 6061,009

9 971 980

15,410 6,099

2,527

.007

近 隣 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

52,921 2126,309 2179,229

9 971 980

5,880 2,190

2,685 .004

友 人 ・知 人 サ ポ ー ト ゲループ間 ウ1L一プ内

合 計

24,620 2526,691 2551,311

9 971 980

2736 2,602

1,051 .397

次 に 、 地 域 差 が 認 め ら れ た3つ の 変 数 に つ い て 各 地 域 の 平 均 点 を 示 し た の が 表3で あ る 。 同 居 家 族 サ ポ ー トで は 、 北 海 道 が 突 出 して 少 な い の に 対 し て 、 四 国 、 東 海 、 東 北 地 方 に お い て 平 均 値 が 高 く な っ て い る 。 こ れ と は 対 照 的 に 、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トで は 北 海 道 が 最 も多 く 、 四 国 、 中 国 、 九 州 地 方 な ど も 比 較 的 高 くな っ て お り、 東 海 、 近 畿 、 東 山(長 野 ・山梨 ・岐 阜3県)地 方 で 値 が 低 い 。'

(13)

高 齢 者 を め ぐる ソー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性 41

表3有 意 差 の み られ た ソー シ ャル サ ポ ー ト変 数 の 地 域 差

地方

同 居 家 族 サ ポー ト

兄 弟 親 戚

サ ポー ト 近 隣 サ ポー ト 北海 道 平均値

度数 標 準偏差

3.6042 48 3.43164

2.7292 48 2.78093

7.2083 48 1.94563

東 北 平均値

度数 標 準偏差

5.3053 95 3.07382

2.4105 95 2.60317

1.0947 95 1.74474

関東 平均値

度数 標準偏差

4.8392 :.

3.14034

1.8916 :.

2.36468

̲6329 :.

1.25998

北 陸 平均値

度数 標準偏 差

・111 45 3.13630

2.1556 45 2.38323

.5778 45 1.07638

東 山 平均値

度数 標 準偏差

4.7381 42 2.74137

1.9286 42

...

.7143 42 1.31197

東海 平均値

度数 標準偏差

5.6744 86 2.95233

1.5465 86 2.30935

.58i4 86 1.25993

近 畿 平均値

度数 標準偏差

4.4615 156 3.22767

1.7564 156 2.31509

1.1667 156 1.82397

中国 平均値

度 数 標準偏差

5.1233 73 2.87202

2.5342 73 2.48374

.7123 73 1.00664

四国 平均値

度数 標準偏 差

6.2778 36 2.52543

2.7222 36 2.65772

.7500 36 1.25071

九州 平均値

度数 標準偏 差

4.7719 114 3.28050

2.5614 114 2.80340

.9035 114 1.65615

合計 平 均値

度 数 標準偏 差

・ ・

981 3.13630

2.1009 981 2.48691

..

981 1.49121

近 隣 サ ポ ー トで は 、 北 海 道 に お い て 同 様 に 平 均 値 が 高 く 、 北 陸 、 東 海 、 関 東 地 方 で 値 が 低 く な っ て い る の が 特 徴 的 で あ る 。

い く つ か の 地 域 で は サ ン プ ル 数 が40〜50程 度 と 少 な く 、 平 均 値 の 偏 りが み ら れ る 可 能 性 は 否 定 で き な い が 、 同 居 家 族 か ら の サ ポ ー トが 少 な い か わ り に 、 兄

(14)

42

人 文 学 報No.379(社 会 福 祉 学23)2007.3

弟 ・親 族 お よ び 近 隣 サ ポ ー トが 多 い 北 海 道 が 特 異 な 傾 向 を示 す こ と 、 四 国 お よ び 東 海 地 方 は 同居 家 族 、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トが いず れ も多 いが 、 東 海 地 方 は近 隣 サ ポ ー トが 少 な い こ と に特 徴 が み られ る こ とが わ か る。

次 に、 地 域 の規 模 を郡 部 〜 大 都 市 の4つ に分 け た 場 合 の差 異 に つ いて 検 討 し た 結 果 、表4の とお り、 同居 家族 サ ポー トにつ いて のみ有 意 差 が認 め られ 、 都 市 部 にな る ほ どサ ポ ー トが 少 な くな る こ とが 判 明 した 。

表4ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 地 域 規 模 に よ る差(一 元 配 置 分 散 分 析)

平方和

自 由度 平 均 平 方 F値

有意確率

ソー シ ャル サ ポ ー ト グループ間 ゲループ内 合 計

42,721 33764,729 33807,450

3 977 980

14,240 34,560

.412 .744

情 緒 的 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

32,370 15839,439 15871,810

3 1026 1029

10,790 15,438

.699 .553

手 段 的 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

34,038 5781,074 5815,112

3 982 985

11,346 5,887

1,927 .123

同 居 家 族 サ ポ ー ト グループ間 ゲループ内 合 計

100,514 9539,151 9639,666

3 977 980

33,505 9,764

3,432 A17

別 居 子 サ ポ ー ト グループ間 ゲループ内 合 計

46,271 7690,482 7736,752

3 977 980

15,424 7,872

1,959 .118

兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

6,977 6054,032

.i.1!'

3 977 980

2,326 6,197

.375 .771

近 隣 サ ポ ー ト ゲループ間 ゲループ内 合 計

8,326 2170,903 2179,229

3 977 980

2,775 2,222

1,249 .291

友 人 ・知 人 サ ポ ー ト ゲループ間 グループ内 合 計

16,026 2535,284 2551,311

3 977 980

5,342 2,595

2,059 .104

(4)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トρ 規 定 要 因

8つ の 変 数 で 捉 え られ た ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 規 定 要 因 を 析 出 す る た め に 、 表1で 示 し た14の 独 立 変 数 を 一 括 投 入 す る 重 回 帰 分 析 を 行 い 、 そ の 結 果 を 表5 に 示 し た 。 な お 、 各 分 析 と も共 線 性 の 検 定 を 行 い 、 独 立 変 数 間 に 分 析 を 歪 め る 関 係 性 の な い こ と を 確 認 し て い る 。

(15)

高齢 者 を め ぐ る ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 動 向 と特 性

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(16)

44

人 文 学 報No.379(社 会 福 祉 学23)2007.3

1)ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト

性 別 」 「配 偶 者 の 有 無 」 「暮 ら し 向 き 」 「個 人 的 活 動 」 が 有 意 な 規 定 要 因 と な っ て い る 。 女 性 、 配 偶 者 が い る こ と、 暮 ら し 向 き が 良 い こ と 、 個 人 的 な 活 動 に よ り頻 繁 に 関 わ っ て い る こ とが ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 を 高 め る 役 割 を 果 た し て い る 。

2)情 緒 的 サ ポ ー ト

情 緒 的 サ ポ ー トに つ い て も 上 記 と 同 様 の 結 果 が え られ 、 「性 別 」 「配 偶 者 の 有 無 」 「暮 ら し 向 き 」 「個 人 的 活 動 」 が 有 意 な 規 定 要 因 で あ る 。 女 性 、 配 偶 者 が い る こ と 、 暮 ら し 向 き が 良 い こ と、 個 人 的 な 活 動 に よ り頻 繁 に 関 わ っ て い る こ と が 情 緒 的 サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 を 高 め て い る 。

3)手 段 的 サ ポ ー ト

手 段 的 サ ポ ー ト に 関 して は 性 別 の 影 響 は み ら れ ず 、 「配 偶 者 の 有 無 」 「暮 ら し 向 き 」 「個 人 的 活 動 」 が 有 意 な 規 程 要 因 と な っ て い る 。

4)同 居 家族 サ ポ ー ト

同居 家 族 サ ポ ー トで は 、 「配 偶 者 の 有 無 」 「同 居 者 数 」 「暮 ら し向 き」 「健 康 状 態 」 が有 意 な規 定 要 因 に な って い る0健 康 状 態 の 標 準 化 係 数 は マ イ ナ ス で 、健 康 状 態 が 好 ま し くな い ほ ど同 居 家 族 か らの サ ポ ー トの入 手 可 能性 が 高 くな っ て

い る。

5)別 居 子 サ ポ ー ト

別 居 子 サ ポ ー トは 、 「性 別 」 「年 齢 」 「配 偶 者 の 有 無 」 「同 居 者 数 」 が 有 意 な 規 定 要 因 に な っ て い る 。 同 居 者 数 の 標 準 化 係 数 は マ イ ナ ス で 、 同 居 者 数 が 少 な い ほ ど別 居 子 か ら の サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 が 高 く な っ て い る 。

6)兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト

兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トは 、 配 偶 者 の有 無 」 と 「暮 ら し向 き 」 が 規 定 要 因 で あ

(17)

高 齢 者 を め ぐる ソー シ ャル サ ポ ー トの 動 向 と特 性 45

る 。 配 偶 者 が い な い こ と 、 暮 ら し 向 き が 良 好 で あ る こ と が 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー ト の 入 手 可 能 性 を 高 め て い る 。

7)近 隣 サ ポ ー ト

近 隣 サ ポ ー トは 、 「性 別 」 「同 居 者 数 」 「個 人 的 活 動 」 お よ び 「社 会 的 活 動 」 が 規 定 要 因 と な っ て い る 。 女 性 で あ る こ と 、 同 居 者 数 が 少 な い こ と に 加 え 、 社 会 的 活 動 、 個 人 的 活 動 に頻 繁 に 従 事 し て い る こ と が 、 近 隣 サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 の 高 さ に つ な が っ て い る 。

8)友 人 ・知 人 サ ポ ー ト

最 後 に 友 人 ・知 人 サ ポ ー トは 、 「年 齢 」 「配 偶 者 の 有 無 」 「就 業 の 有 無 」(調 査 時 点)「 個 人 的 活 動 」 「社 会 的 活 動 」 が 規 定 要 因 と な っ て お り、 年 齢 が 若 い こ と 、 配 偶 者 が い な い こ と 、 就 業 し て い る こ と 、 個 人 的 活 動 お よ び 社 会 的 活 動 に 頻 繁 に 取 り組 ん で い る こ とが 友 人 サ ポ ー トの 入 手 可 能 性 を 高 め る 結 果 とな っ て い る 。

5.考 察

2000年 か ら 「介 護 の 社 会 化 」 を 理 念 と す る 介 護 保 険 制 度 が 施 行 さ れ 、 高 齢 者 を と り ま く 支 援 環 境 は 大 き く 変 化 し て い る と い わ れ る 。 ま た 、 人 口 の 高 齢 化 が 一 段 と進 む な か で 高 齢 者 の イ ン フ ォ ー マ ル な 社 会 関 係 も 変 質 し て い る こ と が 予 測 さ れ る 。 本 研 究 で は 、 高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト に 着 目 し 、1991年 に 行 わ れ た 全 国 調 査 の 結 果 と 比 較 し な が らそ の 経 年 的 な 変 化 に つ い て 分 析 を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 す べ て の 類 型 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トが こ の15年 間 の 間 に 大 き く低 減 し 、 同 居 家 族 サ ポ ー トに つ い て は9割 程 度 あ っ た 入 手 可 能 性 が7割 程 度 に 減 少 す る と と も に 、 そ の 他 の 提 供 主 体 別 サ ポ ー ト に つ い て は 、 も と も と 限 定 的 で あ っ た も の が さ ら に 半 減 し て い る こ と が 明 らか に な っ た 。 高 齢 化 の 進 展 と と も に 、 高 齢 者 と 家 族 お よ び 地 域 社 会 と の 関 係 は ま す ま す 希 薄 に な り 、 イ ン フ ォ ー マ ル な サ ポ ー トが 得 ら れ に く い 状 況 が よ り一 層 深 刻 に な っ て い る こ と が 判 明 し た 。 今 回 の 調 査 は 、80歳 未 満 の 高 齢 者 が 対 象 で あ っ た こ と か ら、 フ ォ ー マ ル な

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人 文 学 報No.379(社 会 福 祉 学23)2007.3

介 護 サ ー ビ ス の 利 用 者 は 極 め て 少 な い た め ・ フ ォ ー マ ル な サ ポ ー トの 多 寡 に つ い て は 計 り 知 れ な い が 、 仮 に そ れ らが 相 当 な 役 割 を 果 た す こ と に は な る と し て も 、 高 齢 者 の 生 活 や 健 康 に 重 要 な 役 割 を 果 た す 可 能 性 の あ る イ ン フ ォ ー マ ル な ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの 低 減 は 看 過 で き な い 事 態 で あ る 。 高 齢 者 の ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トの これ 以 上 の 衰 退 を 防 ぐ た め に ど う よ う な 方 策 が 考 え られ る の か 、 ま た 、 フ ォ ー マ ル サ ポ ー トに よ っ て イ ン フ ォ ー マ ル サ ポ ー トの 減 少 を 補 う場 合 、・望 ま し い フ ォ ー マ ル サ ポ ー ト と イ ン フ ォ ー マ ル サ ポ ー トの バ ラ ン ス や 組 み 合 わ せ に つ い て も 検 討 して い く必 要 が あ る だ ろ う 。

次 に 、 今 回 の 研 究 は 全 国 調 査 の デ ー タ を も と に し て い る こ と か ら 、 そ の 利 点 を 生 か して 地 域 差 の 検 討 も 行 っ た 。 特 定 の 地 域 を 比 較 した 先 行 研 究 か らは 、地 域 差 に っ い て 必 ず し も 一 貫 性 の あ る 結 論 が 得 ら れ て い な か っ た が 、 全 国 調 査 の デ ー タ を 用 い た 本 研 究 の 結 果 か ら は 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トお よ び 機i能 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トに 地 域 差 は み られ な い が 、 下 位 尺 度 の 一 部 で あ る 提 供 主 体 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トに 一 定 の 地 域 差 が 存 在 す る こ とが 明 らか に な っ た 。 具 体 的 に み る と 、 同 居 家 族 か ら の サ ポ ー トが 少 な い か わ り に 、 兄 弟 ・親 戚 お よ び 、 近 隣 サ ポ ー トが 多 い 北 海 道 地 方 が 特 異 な 傾 向 を 示 す こ と 、 四 国 お よ び 東 海 地 方 は 同 居 家 族 、 兄 弟 ・親 戚 サ ポ ー トが い ず れ も 多 い が 、 東 海 地 方 は 近 隣 サ ポ ー トが 少 な い こ と に 特 徴 が み られ る こ と が 判 明 し た 。 ま た 地 域 規 模 別 の 比 較 で は 、 同 居 家 族 サ ポ ー トに つ い て の み 有 意 差 が 認 め られ 、 同 居 家 族 サ ポ ー トは 都 市 部 に い く

に つ れ て 減 少 す る 傾 向 が 認 め られ た 。 た だ し 、 地 域 規 模 に つ い て は 重 回 帰 分 析 に よ る 要 因 分 析 で は 有 意 な 要 因 と な らな い こ と か ら、 他 の 要 因 を コ ン トロ ー ル す る と そ の 直 接 的 な 影 響 は な い こ と も 判 明 し た 。

続 い て 、 ソ ー シ ャル サ ポ ー トの 規 定 要 因 の 分 析 で は 、 類 型 別 に 多 様 な 結 果 が 得 られ た が 、 「性 別 」 「配 偶 者 の 有 無 」 「暮 ら し 向 き 」 「個 人 的 活 動 」 が 多 く の 類 型 別 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー ト の 規 定 要 因 で あ る こ と が 判 明 し た 。 こ の う ち 、 性 別 に 関 し て は 、 ソ ー シ ャ ル サ ポ ー トお よ び 情 緒 的 サ ポ ー トに つ い て は 先 行 研 究 に み られ る よ う に 女 性 の 方 が そ の 入 手 可 能 性 が 高 い が 、 手 段 的 サ ポ ー トで は 性 別 は 規 定 要 因 と は な らな か っ た 。 ま た 、 配 偶 者 の 存 在 は 、 情 緒 的 、 手 段 的 サ ポ ー ト の 双 方 に 大 き な 役 割 を 果 た し て い る が 、 配 偶 者 の い な い こ と が 兄 弟 ・親 戚 サ

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