降雨による有機性コロイドの土壌からの流出挙動 広島大学
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(2) VII-256. いて,macropore のある方が有機性コロイド粒子の流. 30mm/hr で合計 8hr 供給して検討を行なった.. 出量が,少なかった.これは間隙水が macropore 内を. 図5に有機性コロイド粒子の累積流出量の変化を示. 優先して流れ,macropore が存在しない場合に比べて. す.流出水量がある水量(累積流出水量 50mm)を越. 間隙水と土壌との接触が,少なくなることも原因の 1. えると有機性コロイド粒子の流出量がそれ以前よりも. つであると考えられる.. 多くなっている.降雨量がある水量に達すると,コロ macropore有(4回目降雨). イドの生成過程において拡散が支配的でなくなり, 間. macropore無(5回目降雨). macropore有(5回目降雨). 隙水中でコロイド粒子が安定して分散し, それが流出. macropore無(6回目降雨). macropore有(6回目降雨). するためコロイド粒子の流出量が増加し始めたものと 考えられる.. 4 3. 降雨強度10mm/hr. 2. 有機性コロイドの 累積流出量(mgC). 有機性コロイドの 累積流出量 (mgC). macropore無(4回目降雨). 1 0 0. 20. 40. 累積流出水量(mm). 図3. 60. macropore の影響. 降雨強度30mm/hr. 6 4 2 0 0. 50. 100. 150. 200. 累積流出水量(mm). (3) 降雨強度の影響 図5. 降雨強度が 10mm/hr と 30mm/hr の 2 種類の降雨強度. 有機性コロイドの累積流出量の経時的変化. でそれぞれ 6hr,2hr で供給水を供給し,有機性コロ. (5) 降雨量が与える影響. イド粒子の流出挙動の違いについて検討した.また,. 土壌内の有機性コロイド粒子が約 1 年分の降雨(降. 1 ~ 3 回目の降雨は初期に土壌充填の影響が現れるの. 水量 1500mm)を供給し,それによってどの程度流出す. で降雨は 10mm/hr で雨水を供給し,4 回目以降にそれ. るかについて検討した. 降水量 1500mm 降雨の有機性コロイド粒子の総流出. ぞれ降雨強度 10,30mm/hr の降雨を供給した. 図 4 に降雨強度が 10,30mm/hr の場合の有機性コロ. 量は 0.74(g)であった.カラム内の土壌には有機物. イド粒子の累積流出量を示す.図 4 より,降雨強度. が 261(g)含まれており,有機性コロイド粒子の流. 30mm/hr の方が流出量の曲線の示す傾きがやや低く,. 出は土壌内の有機物量に対して約0.23%であることが. 総流出量も少ない. コロイド粒子の流出は土壌母材か. 分かる.また,全コロイド粒子の総流出量は 3.14(g). ら間隙水への拡散に支配されるとするといわれてい. のうち,有機性コロイド粒子の占める割合は約 24%で. る.降雨強度 30mm/hr の場合は充分に流速が速く,コ. あった.. ロイド粒子が拡散する前に浸透水が土壌から流出する. 4. 結論. ため流出量が少ないと考えられる.. 土壌からの有機性コロイド粒子の流出は降雨回数が. 30mm/hr(4回目降雨). 増す毎に減少し,4 回目以降の降雨では流出濃度はほ. 10mm/hr(5回目降雨). 30mm/hr(5回目降雨). ぼ一定で(約 1mgC/L)安定した.macropore が存在す. 10mm/hr(6回目降雨). 30mm/hr(6回目降雨). る場合は存在しない場合に比べて, 有機性コロイド粒. 有機性コロイドの 累積流出量(mgC). 10mm/hr(4回目降雨). 3. 子の流出量は少なく,降雨強度が強い(30mm/hr)方. 2. が流出量が少ない.降雨継続時間が長くなり,累積流 出水量がある水量(累積流出水量:50mm)を超えると,. 1. 有機性コロイド粒子の流出量は急激に上昇した.約 1. 0 0. 20. 図4. 40. 年間の降水量(1500mm)に相当する降雨を供給した場. 60. 累積流出水量(mm). 合,土壌内の全有機炭素の 0.23% が有機性コロイド粒. 降雨強度の影響. 子として流出した.また,全コロイド流出量のうち有. (4)長期的降雨の影響 降雨継続時間が与える影響について総降雨量360mm. 機性コロイド粒子の割合は約 24%であった.. の降雨を断続的に降雨強度 1 0 m m / h r で合計 2 4 h r ,. -513-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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