僧 帽 弁置 換 術 の左 心 室破 裂2例
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(2) 主 題 〔II〕弁 置換 術 の合 併 症. 11:127. 弁 輪 部 の 破 裂 と診 断 し出血 部 に心 室 外 側 よ りフエ ル トを 用 い縫合 止 血 を 何 度 も試み る も制 御 し得 えな か った.そ こで,自 家 心 膜 を 用 い,出 血 部 を含 んで 大 き く縫 着 止 血 を試 み た が,こ れ に て も出 血 を制 御 しえず 救 命 で きな か っ た.本 症 例 の原 因 と して は 弁輪 部過 大 切 除 に 伴 う補 強 の た め針 糸 の刺 入 が 深 く大 き くか か り冠 動静 脈 の損 傷 と 弁 輪 部 左 房 側 の裂 傷 を来 た した もの と考 え られ る(図1 右). 考. 案. 僧 帽 弁 置 換術 後 の左 室破 裂 の損 傷 部 位 に よ る分 類 は表 1に 示 す 通 りで あ る.な. 図2. か で も*印 に示 したTreasure. 過大 な弁尖 伸展時切離 に よる左室破裂 の成 因. 分 類I並 び にIIの 破 裂 が 良 く知 られ た 合 併 症 で あ る. 左 室 破 裂 を 惹 起 せ しめ る三 大 危 険 因子 と して は高 齢 者 (50歳 以 上),再. 手 術 例(強 度 の心 臓 癒 着 例),僧. 帽 弁高. これ らの注 意点 に順 位 は あ り得 な いが,術 者 と し て最 も注 意 す べ きは,僧. 帽弁 切 除 時 に 弁 尖 組 織 を 確 実 に3. 度 狭 窄 例 が あげ られ る.そ の他 の発 生 因子 とし ては,過. mm以. 大 な 人 工 弁 挿 入 時,弁 尖 と くに後 尖 側 の過 大 な 切 除 並 び. を過 大 に 伸 展 し弁輪 部 が持 ち上 が っ た状 態 で弁 輪 部 を こ. に切 除 時 の腱 索,乳 頭 筋 の過 大 な索 引,巨 大 心臓 時 の 心. え て過 剰 に 切 除 した りしな い よ うに厳 重 に注 意 す べ きで. 臓 脱 転 が あ げ られ る.. 上 残 す こ とで あ る,す な わ ち,弁 尖 切 除時,弁 尖. あ る(図2).こ. の 点 に 関 して,と. くに後 尖 側 は一 切,切. これ ら の原 因 を 取 り除 く こ とが心 破 裂 の防 止 に 重 要 で. 除 せ ず,弁 置 換 術 を施 行 す る よ う推 め て い る外 科 医 も い. あ る.タ イ プ別 に み た 心 損 傷 を生 じさせ な い注 意 点 は 表. る.ま た 人 工 弁 縫 着 は 弁尖 組 織 に のみ か け決 して弁 輪 部 を こ えた 心 室 筋,心 房筋 にか けぬ よ うに しな けれ ば な ら. 2に 示 した.. な い. 表2. 僧帽弁置換時心損傷を生 じさせない注 意点. また,弁 切 除 時 に腱 索 を過 大 に引 っ張 り左 心 室 壁(乳 頭 筋 付 着 部)の 破 裂 損 傷 を来 た さぬ よ うに 注 意 しな けれ ば な らな い. 最 近 使 用 され て い る異 種 弁 の ス カ ー トで,弁 挿 入 時, 心 臓 脱 転 時 そ れ に術 後 過 剰 な心 室 拍 動 時 等 左 心 室 壁 の 傷 損 を 生 じ る こ とが報 告 され て お り注 意 が 必 要 で あ る. この 合 併 症 の治 療 は大 変 困難 で あ るが,治 療 の 原 則 と して は,完 全心 停 止 下 に破 裂 部 位 を 確 実 に 直 視 下 に お き, 必 要 が あ れ ばA‑Cバ. イパ ス術 も併 用す る覚 悟 で 根 治 的. 修 復 を 図 るべ きで あ る.姑 息 的 手 段,修 復 で は 心 破 裂 の 止 血 は 困難 で あ る. 以上 僧 帽 弁 置 換 時 の心 破 裂2例 を 呈 示 し,そ の 原 因, 対 策 に つ い て簡 単 に 論 述 した.. 文 献1). 安西信行 ほか:胸 部外科, 31: 140, 1978. 部 外 科, 33: 118, 1980. 3) R.L. Treasure et al.: Chest, 66: 511, 1974. 4) W.C. Roberts et al.: J. Thoracic & Cardiovas. Surg., 54: 422, 1967. 5) G. Kaster et al.: Ann. Thoracic. Surg., 27: 130, 1979, 6) V.O. Bjork et al.: Cardiovasc. Surg., 73: 14, 1977. 7) V.O. Bjork et al.: Ann. Thoracic Surg., 31: 101, 1981. 2) 山 里 有 男 ほ か:胸.
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