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〔学
会〕
東京女子医科大学学会第89回例会抄録
日時 昭和33年5月30H(金)午後2時30分
場所東京女子医科大学臨床講堂
僧帽弁弁膜症におけるエレクトロ・カイ
モグラ7イーについて
(三神内科)三神美和・小山千代
大久保つる・村田みどり
(放射線科)重田帝子
1)目的 僧帽弁狭窄症と同閉鎖不全症との鑑別診
断法として食道圧曲線が優れた方法である事は既に報
告した。(1955)
今回は,エレクb口・カイモグラフィー(E.K.Y,)
の上記疾患に対する鑑別診断能につきこれを検討し,
よい成績をえたので報告する。
2)方法Henny, Booneの方法に従いE・K:・Y・を
さらに時相解析の目的で心音図,心電図を同時記録し
た。
3)成績,従来,狭窄症と閉鎖不全症とをE.K.Y.
により鑑別する場合,主として左房縁波形に逆流によ
る早期の容積増加所見が現われる事に注目していた。
しかしてこの所見のみでは常に完全な鑑別を行う事は
できない。
左房の他,左室,肺動脈,右心縁等のE.K.Y.に
も注目し,例えば,肺動脈からは肺のうつ血状況を,
また左室,左房縁の先からは内腔の拡張および捕動程
度,あるいは容積の増減を知ることができ,また閉鎖
不全のあるものでは右心縁の波形に特徴的な所見が見
られた。
4)結論
心臓縁全体の E.K.Y.を総合観察すれば,上記鑑
別に対して,E.K.Yは優れた診断能を有する。
眼トキソプラズマ症について
(眼科)岩瀬節子
人体におけるToxoplasmosisは鳥類および哺乳類
に広く分布しているToxoplasma gondiiが人1こ感染
する事により惹起されるものである。眼症状としては
網脈絡膜炎が多く,その他,小眼球,瞳孔膜遺残,後
極白内障,視束:萎縮,眼球震盟,斜視等がi報告されて
いる。
Toxoplasmosisの診断として一般に血清学的検査が
行われている。私は皮内反応を原因不明の眼疾患患者
97名IC行い,その結果24.7%の陽性率を認め,葡萄膜
疾患において陽性率が高かった。さら28名の血清を
伝染病研究所に送り,色素試験,補体結合反応の検査
を依頼し,その結果を比較検討した。一般に陽性率が
低くかった。(眼科臨床医面輪52巻47−49,(1958)
誌上発表。)
Electrokymography(E.K.Y.)法に関する
基礎的研究第1報波形歪の解析
沁々線科)島津フミヨ・重田帝子
(三神内科)村田みどり
E.K.Y.法は心血管の搏動,あるいは搏動に基づく
X線の減弱率変動は連続的に記録するもので心疾患の
診断に極めて有利であり,今日まで僧帽弁疾患の他,
先天性心疾患,脚ブ・ックの診断等への応用について
i報告が行われている。
筆者等は厳密な波形解析を行うことにより主として
先天性心疾患におけるE.K:.Y.法の診断限界検索を
目的としている。ここで厳密な波形解析を行う場合に
は記録された波形が歪のないものであるべき事はいう
までもないが,今日用いられている.E.K.Y.装置は
その回路構成上ある程度の波形歪をまぬがれえない。
今回はE.K.Y.波形に歪を与える要素として増幅
器結合回路時常数による微分歪,および記録器にベン
書オッシ・グラフを用いる場合に現われる円弧歪面に
ついて報告した。
原発性肺癌の一例
(放射線科)後藤千代・沖 文恵
最初結核として治療された35才男子の右下葉肺門
部附近を原発巣として,肺ならびに全身諸臓器に転移
をきたし,比較的緩慢な経過をたどりながら心臓タソ
ポナーデの釈態となり死亡,剖検により明らかな結核
病巣を認めず,組織学的には腺癌であった。
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