近接施工に伴う軟弱地盤上の鉄道盛土の自動変位計測
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(2) III‑730. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月) 120. る(j=13,14,15) .不動点(H13,14,15)の高度角度の変動量ΔVj(i)の 確率分布を調べたところ,図 6 に示すように,±2″程度のバラツキ を有する正規確率分布と推定できることが分かった.次に式(1)に基 づく最小二乗法を用いて,不動点における計測値の変動量から計測 誤差量の最確値について定式化したところ,式(2)に示すような各不 動点の変動量ΔVj(i)の平均値となることが分かった.本計測では各 不動杭の変動量の平均を用いて計測値の補正を行った.なお,斜距 離 D 及び水平角度 H についても同様にして補正を実施した. S (i ) =. 15. ∑ (ΔV (i)−ΔV (i)). 2. j. j =13. → min. 不動杭(H13,14,15). 平均値: 0.03 標準偏差: 1.87. 100 80. 度数. 60 40 20 0 -8. ・・・式(1). -6. -4. -2. 0. 2. 4. 6. 8. 高度角度ΔVj(i) (j=13,14,15). ∂S (i ) = ΔV13 (i ) +ΔV14 (i) +ΔV15 (i ) − 3 ⋅ΔV (i) = 0 ∂ (ΔV (i )). 図6. 不動杭(H14)の高度角度の確率分布. -10. 地表面変位量(mm) 地表面変位量(mm). 琵琶湖側. -50. 0 沈下計S1 JR盛土のり面内 12/16. 12/31. 1/15. 1/30. 2/14. 3/1. 3/16. 0. 0. 沈下計S2 (ポンプ棟施工周辺部) 12/16. 12/31. 1/15. 1/30. 2/14. 3/1. 3/16. 琵琶湖側. 施設側. 25. -50. 50. 地中横方向変位(mm). -25. 0. 施設側. 25. 50. 0 H13.12.7 H13.12.20 H14.1.10 H14.1.25 H14.2.5 H14.2.28 H14.3.15. 5. H13.12.7 H13.12.20 H14.1.10 H14.1.25 H14.2.5 H14.2.28 H14.3.15. 10 深度(m). 10. 全沈下量 腐植土層の沈下量. -10. 10 12/1. 5. 3/31. 日時. -30 -20. 地中横方向変位(mm). -25. 0. 10 20 12/1. 沈下量(mm). 地表面変位量(mm). 腐植土層の沈下量. 深度(m). 沈下量(mm). 地表面変位量(mm). 地表面変位量(mm). 地表面変位量(mm). ⇒∴ΔV (i ) = (ΔV13 (i ) +ΔV14 (i ) +ΔV15 (i )) / 3・・・式(2) 20 20 4.計測結果 地表面変位杭H5 地表面変位杭H11 15 15 10 10 第2ポンプ棟施工区域では,H13 年 12 月〜H14 年 5 5 0 0 3 月の4ヶ月間に,表層改良工,遮水壁工,土留め -5 -5 -10 -10 壁(地中連続壁)の施工が順次行われた.ここでは, -15 -15 X変位( 琵琶湖(+)⇔施設(-)方向) X変位( 琵琶湖(+)⇔施設(-)方向) -20 12/1 12/16 12/31 1/15 1/30 2/14 3/1 3/16 3/31 地表面および地中の地盤挙動に関する計測結果を -2012/1 12/16 12/31 1/15 1/30 2/14 3/1 3/16 3/31 観測時刻 観測時刻 示す.図 7 に鉄道盛土のり肩(H5)および施工領域か 20 20 地表面変位杭H5 地表面変位杭H11 15 15 ら 10m の位置(H11)における地表面変位計測結果を 10 10 5 5 示す.2 月はじめ,H11 において 25mm 程度の浮き上 0 0 -5 -5 -10 がり,5mm 程度の琵琶湖側への水平変位が発生した. -10 -15 -15 Y変位( 米原(+)⇔彦根(-)方向) Y変位( 米原(+)⇔彦根(-)方向) -20 これに合わせて鉄道盛土のり肩の H5 においても 2 -2012/1 12/16 12/31 1/15 1/30 2/14 3/1 3/16 3/31 12/1 12/16 12/31 1/15 1/30 2/14 3/1 3/16 3/31 観測時刻 観測時刻 〜3mm 程度,琵琶湖側に水平変位が発生したが,そ 20 25 地表面変位杭H5 地表面変位杭H11 15 20 の後の変位の増加は認められなかった.また鉛直方 10 15 5 10 向の動きはなく,現時点において鉄道盛土に対する 0 5 -5 0 施工の影響はほとんどないと考えられる.なお,こ -10 -5 -15 -10 Z変位( 浮上り(+)⇔沈下(-)方向) Z変位(浮上り(+)⇔沈下(-)方向) の時期に実施された施工作業は,土留め壁の施工と -20 -15 12/1 12/16 12/31 1/15 1/30 2/14 3/1 3/16 3/31 12/1 12/16 12/31 1/15 1/30 2/14 3/1 3/16 3/31 観測時刻 観測時刻 それに伴う表層改良等である.現状では,表層改良 図 7 地表面変位計測結果(H5,H11) 等の際の盛土などが変状要因と考えられる.図 8,9 に H9,H11 の直近に設置した沈下計 S1,S2 及び傾斜計 K1,K2 の計測結果を示す.傾斜計 K2 及び沈下計 S2 の計測 結果より,地中の地盤挙動については,腐植土層の変形が支配的であることが確認され,施工においては腐植土層 に対する配慮が必要である.一方,傾斜計 K1 及び沈下計 S1 より,鉄道盛土では大きな変形は確認されなかった. -20 傾斜計 K1 傾斜計 K2 全沈下量. 15. 15. 20. 20. 25. 25. 3/31. 日時 【琵琶湖側−施設側方向】 【琵琶湖側−施設側方向】 図 8 層別沈下計による沈下計測結果 5.おわりに 図 9 孔内傾斜計による水平地中変位結果 現在のところ施工周辺地盤では施工による影響が見られるが,一方,鉄道盛土に対する影響はほとんどない.し かし,今後予定されている掘削工事に関しては,掘削に伴う地下水位低下も伴うことから,現地の施工状況を考慮 しながら,地盤の変形挙動を監視していく予定である. 参考文献 1)小泉,西原,舘山,小島,間壁,藤田:近接施工に伴う軟弱地盤上の鉄道盛土の自動計測管理システム,第 37 回地盤工学研究発表会 投稿中. ‑1460‑.
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