)池田保〔昭和34年8月28日受稿〕
全文
(2) +++ ++++. 7112. 池. a. 肝. 臓. 註.()内:死. 第1表. 脾. 臓. 稀 釈Virus腹. 保. 腔 内 に接 種 せ る場 合 の 組 織 変 化. ± 〓 + +++ + ‑変 化 な し 極 め て微 弱 微 弱 幾 分 強 稍 強++か な り強 強 非 常 に強 最強. 亡例 及 び 重 症 例. 第1表 b.. 107倍. 田. 107倍. 稀 釈Virusを. 腹 腔 内 に接 種 せ る場 合 の 組織 変化.
(3) Ectromelia. Virnaに. 依 る実 験 的 肝炎 の 組 織 学 的研 究. 註.()内:死 は,円. 亡 例 及 び 重 症例. 形 細 胞 を 中 心 と して か な り見 られ, Glisson. 氏 鞘(以. 下G鞘. 而 して,こ. と 略)の. 方 が 多 い.(第1表,. れ 等 所 見 を,教. a・b). 室 で 得 られ た 肝 炎 各 期. の 肝 生 検 及 び 剖 検 成 績12) 13)14)15)16)17)と 比 較 す る と, ectromelia. virus接. 種 後 の 極 期 の も の は,人. 性 肝 炎 極 期 の 像 に,極 性 肝 炎 の そ れ に,死. の流 行. 期 へ の 前 段階 に在 る もの は 急 を 免 れ た も の の 所 見 は,人. の肝. 炎 恢 復 期 の 肝 生 検 像 に 一 致 し,こ れ は 山 岡18)の 説 くよ う に,肝. 炎 の成 因 は 肝 毛 細血 管 の機 能 的 並 び に. 器 質 的 変 化 に 基 く,漿 H.. Eppinger19). 液 性 炎 症 の 結 果 な りとす る. 20)21)及 びR. 第2表. 8. 小. Rossle22) 23)の 説 を, 107倍. 7113. 稀 釈Virusを. 全 身血 管 系 に拡 げ て考 え る と き,始 あて 理 解 で き る の で あ る. 2.. 経 口投 与. 一般 症 状 7〜8日. 目 に始 めて 衰 弱 を来 し,死 亡 す る例 もあ る. が, 9日 目以 後 に症 状 を現 わす もの はな い. 組 織 学 的所 見. 先 ず, virus侵 入 門 戸 と考 え られ. る小 腸 に 於 いて は,早 期 よ り充 血 ・鬱 血,血 管壁 の 膨 化,粘 膜上 皮 の変 性 等 が あ り,次 い で,病 期 の 進 行 と共 に粘 膜 下組 織 の浮 腫 性 腫 脹,間 葉 細 胞 の増 殖 及 び 円形 細 胞 の 浸 潤 が現 われ るが,極 期 に な る と, 経 口投 与 せ る 場 合 の 組 織 変 化. 腸. 註.()内:死. 腹 腔 内 接種 の場 合 よ り も発症 が 遅 れ ,. 亡例及び重症例.
(4) 7114. 池. 田. 保. 血 管 壁 の粗 化 と出 血,広 範 な粘 膜 剥離 等 も見 られ る.. 管 系 の障 碍 は軽 くなつ て い るが,他 の病 変 に比 して. 封 入 体 は2日 目以 後 粘 膜 上 皮 内 に 現 わ れ漸 次 増 加 す. 永 く残 る.(第2表,. るが,極 期 に は 減少 し,遂 に は消 失 す る.(第2表,. 腹腔 内接 種 の それ と大差 は な い.. a). b・c)そ の 他 の 臓 器 の変 化 は,. 以 上 に依 り,諸 臓 器組 織 の病 理 組 織 学 的 な所 見 は 肝 及 び脾 に在 つて は,発 症 が 遅 延 す るの と並 行 し. 腹 腔 内接 種 と全 く同 質 で あ るが,只,経. 口投与 に於. て 極 期 へ の到 達 も遅 れ るが,組 織 学 的 な所 見 は,腹. い て は,腹 腔 内 接 種 とvirus量. 腔 内 接 種 の 場 合 と 同質 で,人 の肝 炎 の それ と相 似 性. 肝臓 へ の経 路 も門 脈 を 通 して と考 え られ るの に,そ. を 有 す る. 9日 目以 後 ま で生 残 つ た もの で は,組 織. の発 症 従 つ て 亦 組 織 学 的病 変 の極 期 へ の 到 達 は,. 学 的 な 病 変 は軽 度 で,時 に見 る肝 の壊 死 部 も,上 皮 様 に 肥 大増 殖 した 星 細胞 で蔽 われ,肝 細 胞 の再 生 も. 腹 腔 内接 種 の 場 合 よ りは遅 延 し,死 亡 例 も少 な く, 一般 に亜 急 性 の経 過 を と り易 く,而 も死 を免 れ た も. 強 く,肝 細 胞核 の分 裂が 盛 ん て二 核 細 胞 が 多 い.血. の は修 復 過 程 が 高度 で あ ろ.こ の こと は, virus量. 第2表 b.. 肝. 107倍. 稀 釈Virusを. 経 口投 与 せ る場合 の組 織 変 化. 臓. 註.()内:死. 亡例 及 び 重症 例. を等 しく し,そ の.
(5) :Ectromelia. 第2表 c. 脾. 107倍. Virusに. 依 る実 験 的 肝炎 の組 綴学 的研 究. 稀 釈Virusを. 7115. 経 口投 与 せ る場合 の細織 変 化. 臓. 註.()内:死. 亡例及び重症例. の 減少 や 胃液 等 に依 る不 活 性化 は 勿 論,小 腸 で の 増. 胞 浸 潤 は好 中球 の減 少 と共 に 円形 細胞 が 増 加 す る.. 殖 過 程等 の介 在 す る結 果 と考 え られ る.. 極 期 に は,血 管 壁 の膨 化 ・粗 化,毛 細 血 管 の 破 綻 ・. 3.. 足 蹠接 種. 一 般症 状6日. 出 血 ・漿液 滲 出 ・浮 腫,表 皮 の変 性,嗜 銀 線 維 の膨 目 よ り腹 腔 内 接種 に見 る と同 様 の. 衰 弱症 状 を現 わ し, 6〜9日. 目 に殆 ん どの ものが 死. 化 ・離 断 ・融 解 等 が 強 い.封 入 体 は,表 皮 内 に3日 目か ら多 数 に見 られ るが,細 胞 の変 性 が 強 くな る頃. 亡 す るが,死 亡 は特 に8日 目が 多い.接 種部 位 の 足. には 減 少 す る.初 期 の 好 中球 浸 潤 は異 物 反 応 で,後. 蹠 は4日 目頃 よ り浮腫 状 に腫 脹 し,時 日の経 過 と共. の 円形 細胞 浸 潤 はvirusに. に増 強 す る.. (第3表,. 内臓 肉 眼所 見. 早 期 よ り鬱 血 が見 られ,極 期 に は. 対 す る反応 と思 われ る.. a). 肝 の 変 化 は,足 蹠 の変 化 と略 々時 を等 し く して,. 出血 斑が 現 われ る.肝 に壊 死 像 が 散 在 し,脾 も腫脹. 既 に1日 日に 充血 や星 細 胞 の 著 しい 肥大 と軽 度 の 増. して 居 り, virus接 種 に依 り腫 脹 して い る足 蹠 に は,. 殖, G鞘 の軽 い 円形 細 胞 浸 潤 が あ り, 2日 目 に は肝. 少 量 の滲 出液 が貯 溜 す る.. の 動 ・静 脈 及 び門 脈 壁 の膨 化, G鞘 に間 葉 細 胞 増 殖. 組 織 学 的所 見. 接 種 部 位 の 足 蹠 皮 膚 に は,早. くよ. が 現 われ る. 3日 目に は,静 脈 洞 壁 やG鞘 結 合織 線. り充 血 ・鬱 血,皮 下組 織 の 好 中球 及 び少 数 の 円形 細. 維 の膨 化,肝 細 胞 と肝 細 胞核 と の変 性 が 小 葉 辺 縁 部. 胞浸 潤,間 葉 細 胞 の増 殖 等 が あ り,時.日 の経 過 と共. に現 われ,変 性 の 部 に軽 い 円形 細胞 浸 潤 を見 る. 4. に,血 管系 の障 碍 や間 葉 細 胞 の 増 殖 が 強化 され,細. 日目 に は,変 性 の 部 分 に限 局性 の壊 死 が 現 わ れ,そ.
(6) 7116. 池. 第3表. 田. 107倍 稀 釈Virusを. 保. 足 蹠接 種 せ る場合 の 組織 変 化. a. 接 種 部 位 の 皮膚. 註.()内:死. 亡例 及 び重 症 例. の 周囲 に,既 に肝 細 胞 の再生 が起 り,核 分 裂 や 二核. 再 生 や核 分 裂 ・二核 細胞 ・代償 性 に肥 大 した核等 を. 細 胞 を か な り認 め る.淋 巴腔 の拡 大 も起 る. 6〜9. か な り認 め,上 皮 様 に肥 大 した星 細 胞 の増 殖 も見 る.. 日目 の極 期 に は,静 脈 洞 の配 列が 幾 分 乱 れ,管 腔 の. 嗜 銀 線 維 の膨 化 ・離 断 ・融 解 は か な り強 い. 10日 目. 巾 も不 規 則 と な り,壁 の 離 断 ・融 解,出 血,血 管. に も血 管 系 の 障碍 は残 るが,壊 死 部 で 肝細 胞 の再生. 壁 ・G鞘 結 合織 線 維 の粗 化 も加 わ り,淋 巴腔 にazan. が 強 く,上 皮 様 に肥 大 した星 細 胞が 入 り,周 辺 に核. 染 色 で青 染 す る漿 液性 滲 出物 や赤 血球 を少 し入 れ,. 分 裂 ・二 核 細 胞 ・代 償 性 に 肥 大 した核 等 が 多い.. 上 記所 見 は増 す.変 性 ・壊 死 は,小 葉 辺 縁 部 か ら中. (第3表,. 間 部 に 亘 り,か な り広 範 に及 ぶ が,ど の例 も病 変 は 局在 し,周 囲 に必 ず 正 常 組 織 を残 す.又,肝 第3表 b.. 肝. 臓. 107倍. 細 胞の 稀 釈Virusを. b). 腹 腔 内接 種 及 び経 口投 与 の 場合 と違 い,変 性 ・壊 死 が 限 局性 に見 られ,死 亡例 で さへ正 常 組 織像 を残 足 蹠 接 種 せ る場合 の組 織 変 化.
(7) Ectromelia. Virusに. 依 る実 験 的肝 炎 の 組 織学 的研 究. 註.()内:死. 第3表 c. 脾. 107倍. 稀 釈Virusを. 亡例 及 び 重 症例. 足 蹠接 種 せ る場 合 の 組織 変化. 臓. 註.()内:死. 亡例 及 び重 症 例. 7117.
(8) 7118. 池. して い るの は 特 異 な所 見 で,こ. 田. 保. の 点 に就 いて 土 肥6). 動 脈 を 介 して の 血 行 播 種 の た め で,脾 動脈 の分. は, virusが 菌栓 子 と同 じ態 度 で 星 細 胞 に大 集 団 と. 布26)27)が 濾 胞 周辺 に終 る と い うこ とか ら理解 で き. して 侵 入 し,附 近 の肝 細 胞 を 急 激 に 障碍 し,壊 死 に. る.. 陥 入 らせ ると 述 べ て い る.足 蹠 に 接種 したvirusは. そ の他 の臓 器 組 織 の 病変 は,腹 腔 内接 種 及 び経 口. 血 中 に入 り,動 脈 を介 して 全 身 に 伝 播 され る と思 わ. 投 与 例 と本 質 的 な 差 は な く,こ れ は門 脈 を介 しての. れ るが,肝 動 脈 は肝 小 葉 の 辺 縁部 に終 る24)25)と さ. 伝 播 形 式 で も,結 局 は 動 脈 血 に依 つ てvirusが. れ て い るか ら,門 脈 を 介 して 起 る病 変 と は 自 ら違 う. 器 に達 す るた め と思 われ る. 4.. こ とも うなづ け る. 脾 は,早. くか ら濾 胞 の網 状織 細 胞 の肥 大 ・増 殖 が. 経 鼻 接種. 一般症状. 足 蹠 接 種 と同 様 の経 過 で6日 目に衰弱. 強 く, 4日 目 を過 ぎ る と反 応 中心 を認 め,極 期 に な. 症 状 を 現 わ し, 6〜9日. る と壊 死 に陥 入 る濾 胞 が 多 いが,肥 大 した 網状 織 細. に8日 目死 亡 の もの が 多 い.. 胞 は比 較 的 に よ く残 る.其 他,壊 死 部 に は 出血 や漿 液 滲 出 も認 め られ る.又,肥. 大 ・増 殖 した 網状 織細. 胞 が 殆 ん どを 占め る,壊 死 部 の 少 ない 濾 胞 も混 在 す る.洞 の鬱 血 ・破 綻 ・出血 等 も あ るが,髄 索 の壊 死. 臓. 肉 眼所 見 が,只,他. 目に殆 ん ど死 亡 す るが,特. 足 蹠 接 種 の 例 な ど と殆 ん ど変 らない の 場 合に比 して 肺 の鬱 血 や 出血 斑が,早. 期 に且 つ強 度 に認 め られ る. 組 織学 的所 見. 先 ず 肺 に は,腹 腔 内接種 の場 合よ. 管 壁 や 核 材 の 結 合織 及 び被 膜 の膨. り も,早 期 に而 も強 い病 変 が 現 わ れ るが,肺 胞 内へ. 化 ・粗 化 は か な り強 い.核 材 周 辺 部 の 円形 細胞 の集. の 白 血球 の 浸潤 は ない.気 管 支 上 皮 に2日 目よ り封. 積 は 強 くな い.(第3表,. 入 体 が見 られ,徐. は強 くな い.血. c). 脾 の 病 変 も腹 腔 内接 種 並 びに 経 口投 与の 場 合と,. 々に 大 きさ と数 と を増 す が,極 期. に は反 つ て 減 少 し遂 に は消 失 す る.(第4表,. a). 以 上 の 如 く,本 質 的 な差 を 認 め るが,こ れ も恐 ら く 第4表 a.. 肺. 107倍. 稀 釈Virusを. 臓. 註.()内:死. 肝 や脾 の 所 見 は,腹 腔 内接 種 や 経 口投 与 の 場 合 と 質 的 に 異 り,足 蹠 接 種 例 の それ に類 似す る.(第4 表, b・c). 経 鼻 投 与 せ る場 合 の 組 織 変 化. 亡 例 及 び 重病 例. 他 の 臓 器 組 識 は,他 の 例 に見 る と共 通 の変 化 を呈 す る..
(9) Ectromelia. b. 肝. 臓. 第4表. Virusに. 107倍. 依 る実 験 的肝 炎 の組 織 学 的研 究. 稀 釈Virusを. 註.()内:死 第4表 c. 脾. 臓. 107倍. 稀 釈Virusを. 経 鼻投 与せ る場 合 の 組 織 変 化. 亡例 及 び 重 症 例 経 鼻 投 与 せ る場 合 の 組 織 変 化. 7119.
(10) 7120. 池. 田. 註.()内:死. 亡例 及 び重 症 例. 5. 背 部 皮 下 接 種 一般症状 6日 目か ら衰弱 症 状 を現 わ し死 亡 す る もの もあ るが,死 亡 は8〜9日. 保. 目 に多 く,こ の点 足. 快 し,治 癒 に 向つ て い る.(第5表,. a). 肝 及 び脾 の組 織 変 化 は,足 蹠 接 種 や経 鼻 接種 と同 質 の もの で あ るが,そ の程 度 は強 い.生 残 つ た もの. 蹠 接種 や 経 鼻 接 種 に 類 似 して い る. virus接 種 部 位. が13日 目を過 ぎ る と,血 管系 の 障 碍 は僅 に残 存 し,. の 背 部 皮 膚 の 腫 脹 は 著明 で な い.. 網 内 系 細 胞 の肥 大 ・増 殖 が強 く,実 質 障碍 は認 め ら. 内臓 肉 眼 所 見. 接 種 部 位 に極 めて 少 量 の 溜 出 液 が. 認 め られ るが,一 般 に は足 蹠 接 種 時 の 所 見 に類 似 す る. 組 織学的所見. れ ぬ よ うに な る.(第5表,. b・c). 他 の臓 器 所 見 は,接 種 部位 や 方 法 を異 に した もの と共 通 して い る.. 接 種 部 位 の 皮 膚 は,足 蹠接 種 時 の. 扨 て,緒 方 等2)3)が,猿. や 廿 日鼠及 び山 羊 を用 い. 局 所 々見 に類 似 して い るが,そ の 程度 は軽 く, 13日. て,そ の脳 内,鼻 腔 内,静 脈 内及 び皮 下 に 日本 脳炎. 目以 後 に な る と,血 管 系 を 含 む他 の 総 て の病 変 も軽. virusを 接 種 し,皮 下 及 び 静脈 内接 種 の 際 の臓 器組. 第5表. 107倍. 稀 釈Virusを. 背 部 皮 下 に接 種 せ る場 合 の 組織 変化. a. 接 種 部 位 の 皮 膚. 註.()内. 死 亡例 及 び 重 症 例.
(11) Ectromelia. b. 肝. 臓. 第5表. 107倍. Virusに. 稀 釈Virusを. 註.()内.死. c. 脾. 臓. 第5表. 107倍. 稀 釈Virusを. 依 る実 験 的 肝 炎 の 組 織 学 的 研 究. 背 部 皮 下 に 接種 せ る場 合 の 組織 変 化. 亡例 及 び重 症 例 背 部 皮下 に接 種 せ る場合 の組 織 変 化. 7121.
(12) 7122. 池. 田. 註.()内:死. 保. 亡例 及 び重 症 例. 織 変化 が,人 の脳 炎 時 の病 変 に類 似 す る こと か ら,. 接 種 に 於 け る 肝,脾. の 変 化 が 限 局 性 で あ り,人. 日本 脳 炎 の 感 染 は,蚊 に依 ると言 う説 を 妥 当 と した. 行 性 肝 炎 の 組 織 像 と 異 る と こ ろ か ら,直. の に従 つ て,接 種 方法 及 び部 位 を 変 え て, ectromelia. 依 ろ感 染 様 式 は 否 定 出 来 な い に して も,流. virusを 廿 日鼠 に感 染 せ しめ た.そ うす ると,発 症. に 於 け る 自 然 感 染 は,経. 及 び死 亡 は,腹 腔 内接 種 が 最 も速 かで,足 蹠接 種 と. 測 さ れ る.小. い う 感 染 経 路 は, ectromelia. 較 的 に遅 延 した.然. の 感 染 実 験 の 結 果,そ. し,発 症 よ り死 亡 ま て の経 過 は,. 腹 腔 内 接種 の もの が最 も短 くて,所 謂 急 性 経 過 を と. に後 者 群 に 行性 肝炎. 口 感 染 様 式 で あ ろ う と推. 経 鼻 接 種 及 び皮 下接 種 が これ に次 ぎ,経 口投与 は比. 坂7)8)9)の. の流. 説 く"fecal. oral. virusに. route"と. 依 る廿 日鼠 へ. の 臓 器 組 織 の 病 変 か ら も,妥. 当 な も の と言 う こ と が で き よ う.. り,経 口投 与 の もの が これ に次 い で亜 急性 の経 過 で, 結. 足 蹠 接種 と経 鼻 接種 及 び皮 下 接 種 で は,死 亡 ま て の 期 間 が 前 二 者 に比 す う と稍 々長 い.次 に組 織 学 的 所. 廿 日鼠 にectromelia. 論 virusを. 染 せ しむ るに当. 見 に於 いて,接 種 方 法 及 び部 位 に依 る差 異 は,肝 及. り,接 種 方法 並 び に部 位 を種 々 に変 え,鼠 の臓 器組. び 脾 に比 較 的著 明 で あつ て,腹 腔 内接 種 及 び経 口投. 織 に 病 理 組 織 学 的 な検 討 を 加 えて,次 の結 果 を得 た.. 与 て は高 度 且 つ 瀰 漫 性 て あ るが,足 蹠接 種 や経 鼻 接. 1.. 腹 腔 内 接種 時 に は急 性 の 経過 を と るが,経 口. 種 及 び 皮 下 接 種 で は,散 在 性 で は あ る ことが 特 徴 で. 投 与,足 蹠 接種,経 鼻 接 種 及 び皮 下 接 種時 には,経. あ る.こ れ は,腸 や 肺 に於 け る変 化 が,前 者 で は経. 過 は亜 急 性 で あ る.. 口投 与 時 に,後 者 で は経 鼻接 種 時 に強 く肝 や脾 を含. 2.. 肝 及 び 脾 の 病 変 は,腹 腔 内 接種 及 び 経 口投 与. め た これ等 臓 器 を 除 く他 の部 分 に於 い て,そ の 組 織. 時 に は瀰 漫性 に起 り,足 蹠接 種 や 経鼻 接 種 及 び皮 下. 学 的 な変 化 が,接 種 方法 や接 種 部 位 の 影響 を 受 けな. 接 種 で は,何 れ も限 局性 で あ る.. い こと か ら,臓 器 の解 剖 組 織 学 的 な特 徴 は兎 も角 と して,侵 入virusの. 濃 度 に支 配 され る もの で あ ろ う.. 即 ち,大 循 環 を 経 て の臓 器 感 染 が, virusの 濃 度 か ら見 て,密 度 を減 ず るの は 当然 て あ る.こ の 他 に も, virusの 性 状 や何 れ の組 織 で繁 殖 す るか 等 も,当 然 の こと なが ら関 係 す る.処 で,こ れ 等 接種 術式 の 内, 腹 腔 内 接 種 と経 口投 与 は,共 に人 の流 行 性 肝炎 の組 織 像 に相 似 性 を有 し,足 蹠接 種 や経 鼻 接 種 及び 皮 下. 3.. 腸 及 び 肺 の 変 化 は,前 者 は経 口投 与,後 者 は. 経鼻 接 種 の時 が 最 も強 い. 4.. これ 等 諸 臓 器 を 除 く他 の臓 器 組 織 の変 化 は,. 何 れ の場 合 に も共 通 す る. 5.. 臓 器 変 化 の 瀰 漫 性 の 有無 は,臓 器 へ の 侵入. virusの 濃 度 に 関 係 し,大 循 環 に依 り, ectromelia virusは 稀 釈 され る とは 思 わ れ る. 6.. 経 □投 与時 は,肝 及 び 脾 の 変化 が,人 の流行.
(13) Ectromelia Virusに. 依 る実 験 的肝 炎 の組 織 学 的研 究. 性 肝炎 と等 し く瀰 漫性 に現 わ れ,両 者 共 共 通 の 感 染. 経 路 を 示 す と考 えれ る.. 文 1). Marchal,. J... 2). 緒 方 ・三 宅 ・高 木1東. 3). 緒方. ・高 木. J.. Path.,. 33,. 713. 献. (1930).. 京 医 事 新 誌, 62, 654. ( 1938).. ・ 日 本 医 学 及 び 健 康 保 険, 3269号,. 17). 小橋. 18). 山 岡:臨. ・ 日 病 会 誌,. 5). 天 野. ・土 肥 ・岸. 38,. 15. 日 病 会 誌,. 41,総. 会 号,. 6). 土 肥:. Virus,. 2,. 131. 7). 小 坂. 日 伝 染 会 誌,. 8). 小 坂. 日 本 臨 床,. 345. 12,臨. 巻133号). P. 152. (1955),. 釈 舎.岡. 11). 大 口. 271 (1937).. Wien. R... Schweiz.. Julius. med. Wschr.,. 59, 4. (1929). Min.. Wschr.,. 14, 769 (1935).. 24) Pfuhl, W.: Die Leber, Handb. d. mik. Anat.. 断 と 治 療 社.. d. Mensch. v. W. v. Mollendorff V/2. Julius Springer.. 山 医 学 会 雑 誌 掲 載 中. 岡 山 医 学 会 雑 誌 掲 載 中.. 12). 芳 我:日. 消 誌,. 13). 芳 我:日. 本 臨 床,. 17. 臓 病,診. 564 (1949).. Springer.. 23) Rosslh, R.: ビ ー ル ス 性 肝 炎,肝. Julius. Die Permeabilitatspathologie, Die Leberkrankheiten,. 2. (1954), 小 坂. (1954).. 21) Eppinger, H.. 22) Rossle,. (1954).. 時 増 刊,(通. H.:. Wien Springer.. 202. (1952).. 28,. 1131. Wien. s. 222 (1935).. 20) Eppinger,. (1949).. (1952),. 10). 床 と 研 究, 31,. 19) Eppinger, H.: Die serose Entziindung,. 5. (1942), 天 野. 9). 岡 山 医 学 会 雑 誌 掲 載 中.. Springer.. 4). 7123. 52,. 69. 25). 所.肝. (1955).. 12,臨. Berlin.. 臓 の 構 造,肝. 会 社. s.. 時 増 刊,(通. 臓 の 諸 問 題.金. 原 出 版株 式. 1 (1956).. 26) Hartmann,. 巻133号). a. 358 (1932).. A... Die Milz, Handb.. d. mik.. Anat. d. Mensch. v. W. v. Mdllendorff IV/1.. (1954),. 14). 芳 我:最. 新 医 学,. 10,. 392. 15). 谷 水:医. 学 研 究,. 26,. 54. 16). 大 成:逓. 信 医 学,. 10,. 1156. Julius Springer.. (1955). (1956).. 27). 緒 方:研. Berlin.. s. 492 (1930).. 究 の ヒ ソ ト覧 書.永. 井 書 店, s. 55 (1955).. (1958).. 附 写 真1.. 腹 腔 内 接 種 例(5日. 後)の. 肝(H‑E染. 写 真2.. 同 上 例 の 脾(azan性. 色).洞. 図. 説 色).瀰. 明 漫 性 の 変 性 ・壊 死 像.充. の 鬱 血 ・出 血 強 く血 海 形 成.網. 状 織 膨 化.濾. 血 ・出 血 も 強 い. 胞 内 に 赤 血 球 ・漿 液. 性 滲 出 物 あ り. 写 真3.. 足 瞭 接 種 例(7日. 写 真4.. 同 上 例 の 脾(H‑E染 膨 化 が 強 い.. 後)の. 肝(H‑E性. 色).濾. 色).限. 局 性 壊 死 が あ り,そ. 胞 の 壊 死 は 強 い が,髄. の 周 辺 の 変 化 は 少 い.. 索 の 壊 死 は 比 較 的 少 い.中. 心動 脈 や 梁 材 の.
(14) 7124. 池. Histological Part. 2. Studies. 田. 保. of Experimental. Hepatitis. Studies. on. the. Histological. Tissues. by. the. Change. Chang. with. Ectromelia. of Various. of Inoculated. Virus. Organ. Region. By Tamotsu. Ikeda. The First Department of Internal Medicine, Okayama University, Medical School (Chief.: Prof. K. Kosaka; Director Prof. K. Yamaoka, Kyushu University) The pathohistological changes of mice organ tissues were observed on the inoculation of ectromelia virus in the various changes of inoculated method and region. And the results were as follows. 1. The acute course was observed on the intraperitoneal inoculation, but it was subacute on the peroral and pernasal inoculation or the inoculation into the foot -sole. 2. The pathological changes of liver and spleen were diffuse on the intraperitoneal and peroral inoculation and it was local on the pernasal and subcutaneous inoculation or the in oculation into the foot-sole. 3. The change of intestine was the most remarkable on the peroral inoculation and the change of lung was the most remarkable on the pernasal inoculation. 4. The changes of organ tissues, other than those organs, were common to both of the occasions. 5. The presence of diffuse change in the organ was related to the density of invaded virus into organ and it was thought that the ectromelia virus was diluted by the systemic circulation. 6. The changes the peroral course.. of liver. administration. and. spleen. were. and it was thought. diffuse that. like. epidemic. bone of them. hepatitis. in human on. showed a common infectious.
(15) Ectromelia. Virusに. 池. Fig. Fig.. 1. 3. 田. 依 る実 験 的 肝 炎 の 組 織 学 的 研 究. 論. 文. 附. 7125. 図. Fig.. 2. Fig.. 4.
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