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ゴンザ『新スラブ・日本語辞典』のアクセント

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Academic year: 2022

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(1)九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository. ゴンザ『新スラブ・日本語辞典』のアクセント 坂口, 至 宮崎大学教育学部講師. https://doi.org/10.15017/10467 出版情報:文獻探究. 16, pp.1-13, 1985-09-25. 文献探究の会 バージョン: 権利関係:.

(2) ゴ ン ザ 『新 ス ラ ヴ. ・ 日 本 語 辞 典 』の ア ク セ 坂. 0は. 口. ン. ト. 至. しが き. 国 語 ア ク セ ン トの 史 的 変 遷 を 跡 づ け る 文 献 は 、 これ ま で 、 京 都 方 言 を 中 心 と す る 畿 内 方 言 に 関 す る もの に 限 ら れ て い た と 言 っ て よ い 。 か っ て 、 近 世 関 東 方 言 の ア ク セ ン ト資 料 と し て 、r音 声 論 』(斎藤 彦 麿)と い う本 が 、 福 島 邦 道 氏 に よ っ て 紹 介 され た こ と が あ る が(「江 戸 言 葉 の ア ク セ ン トに っ い て の 一 資 料 一i国 語 学12、1953)、. 金 田一 春彦 氏 に よ れば 、 ア クセ. ン ト資 料 と し て は 、 は な は だ 信 頼 で き な い もの で あ る と い う(『国 語 ア ク セ ン トσ)史的 研 究 」 塙 書 房 、ig74262ぺ)。 しか し 、 筆 者 は 、 村 山 七 郎 氏 の 紹 介 に な る 薩 摩 漂 流 民 ゴ ン ザ(1717〜1739)の う ち、 『露U語. 彙 集 』(1736)と 『日 本 語 会 話 入 門 』(1736)の2資. 言語 資 料 の. 料 に 見 ら れ る ア クセ ン ト符 号. を 検 討 し た 結 果 、 そ れ が18世 紀 前 半 の 薩 隅 方 言 の ア ク セ ン ト資 料 と して 十 分 信 頼 で き る も の で あ る こ と 、 特 に2音 た3音. 節 名 詞 で は 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トと 同 じ 型 が 帰 納 で き る こ と 、 ま. 節 以 上 の 語 で は 、 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トと 型 の 対 応 を 示 し な が ら も、 か な り異 な っ. た 内 容 の ア ク セ ン トで あ っ た ら し い こ と な ど を 明 ら か に し た(「漂 流 民 ゴ ンザ の ア ク セ ン ト」 文 献 探 究13,141983,1984、. 「漂 流 民 ゴ ン ザ の ア ク セ ン トー一追 考 一一」宮 崎 大 学 教 育 学 部 紀 要. 人 文 科 学571985)。 こ の た び は 、 最 近 や は り村 山 七 郎 氏 に よ っ て 公 刊 さ れ た ゴ ンザ の 第3の. 言 語 資 料 『新 ス. ラ ヴ ・日 本 語 辞 典 』の ア ク セ ン ト符 号 を 見 る こ と に よ っ て 、 前 稿 の 結 論 が 追 認 で き る か ど う か を 検 討 し て み た い と 思 う。. 1資. Llゴ. 料 と方 法. ン ザ の 『新 ス ラ ヴ ・日 本 語 辞 典 』(1736〜1738、. 以 下 『ス ラ ヴ 』と 略 称)の 内 容 の 紹 介. は 、 実 は 今 回 の 公 刊 が 初 あ て で は な く 、 村 山 七 郎 氏 に よ っ て 、 そ の う ちの 方 言 語 彙 の 部 分 が 早 く紹 介 さ れ て い た もの で あ る(「新 ス ラ ヴ ・日 本 語 辞 典 に お け る18世 紀 初 め の 薩 摩 方 言 語 彙 」文 学 研 究(九 州 大 学)68、1971)。. しか し、 そ の 訳 出 部 分 に は ア ク セ ン トの 記 載 が 少 な. く、 方 言 語 彙 と い う性 格 上 、 他 の ア ク セ ン トと の 比 較 もに わ か に は 成 し難 く感 じ ら れ た の で 、 前 稿 の 資 料 に は 加 え な か っ た 。 と こ ろ が 、 今 回 完 全 な 形 で ナ ウ カ 社 か ら 出 版 され た も の を 見 る と、421ぺv・…ジ の う ち 約3分. の1強. の166ペ ー ジ に わ た っ て 、 多 量 に ア クセ ン ト符. 号 の 記 載 の あ る こ と が わ か っ た 。 も し 全 ペ ー ジ に ア ク セ ン ト符 号 が 記 載 さ れ て い れ ば 、 ど ん な に か す ば ら し い ア ク セ ン ト資 料 に な っ た ろ う と 惜 し ま れ る く ら い で あ る 。. L2ゴ (1)ア (2)1単 (3)現. ンザ の ア ク セ ン トの 再 構 方 法 は 以 下 の 通 り で 、 前 稿(1985)と. 同 じ で あ る。. クセ ン ト符 号 は 、 ア ク セ ン ト核 を 表 示 す る もの と 考 え る 。 語 も し くは1文. 節 の 単 位 で ア クセ ン トを 考 え る 。. 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トと の 比 較 を 中 心 と す る 。 た だ し、2音. 一88一. 節 名詞 の場 合 は ア ク.

(3) セ ン ト語 類 の 観 点 も導 入 す る 。 (4)ア. ク セ ン トの 韻 律 論 的 単 位 に つ い て は 、 モ ー ラorシ ラ ビ ー ム の 先 入 観 を 捨 て 、 モ ー ラ 数 と シ ラ ビ ー ム 数 が 同 じ もの で ひ と ま ず 再 構 し た の ち 、 他 の もの に 及 ぶ 。. 22音. 2.12音. 節 語 の ア クセ ン ト. 節 名 詞 の ア クセ ン ト. 例 に よ って 、 現 在 諸 方 言 間 に お い て 型 の 対 応 が 比 較 的 鮮 明 な2音. 節 名 詞 の ア ク セ ン トか. ら見 て 行 く。 ま ず 、 ア クセ ン ト語 類 の 観 点 で ゴ ン ザ の ア ク セ ン ト符 号 を 整 理 し て 見 よ う。 モ ー ラ 数 と シ ラ ビ ー ム 数 の 一 致 し な い 語 、 す な わ ち第2音 ほ と ん ど す べ て 第1音. 節 に 挟 母 音[i][u]を. 含 む もの は. 節 に ア ク セ ン ト符 号 が 付 さ れ て い て 、 型 の 再 構 に は 役 立 た な い の で. 対 象 か ら除 く。 各 語 の 類 所 属 に っ い て も、 前 稿 同 様 、 金 田 一 春 彦 氏 作 成 の ア ク セ ン ト語 類 一 一覧 表(『国 語 ア ク セ ン トの 史 的 研 究 』62〜73ぺ)に 大 体 従 い 、 問題 の あ り そ うな語 は漢 語 と と もに 保 留 扱 い に す る 。 な お 、 か っ こ 内 の 片 仮 名 表 記 は 、 底 本 と し た ナ ウ カ 社 本 の 表 記 に 従 っ た もの で 、 数 字 は 底 本 の 所 在 ペ ー ジ を 示 す 。 ま た 、 ア ン ダ ー ラ イ ン を 付 し た もの は 『露 日語 彙 集 』「日 本 語 会 話 入 門 』(以下 併 せ て 『露 日 ・会 話 』と 略 称 す る)に 見 え な い 単 語 で あ る 。 (以 下 同 じ) 60型 【・ ・ 一類 】伎(イ. 三 ダ 、74)顔(勇. ・151・187)壁(f」 127)壺('Sボ. ヲ 、173)寵(男. 、119)酒(岳. 、17D辛. ヂ ェ 、157)的(マ. ト、179)溝(ミ. ラ 、155)十(Kヲ. 類 】竿("5一 ヲ 、112)殿(Kノ (フ ォ・ネ 、164)豆(マ. 、184)llll('j,ヂ. 、112)川(f5ワ. 、91)旗(拶. ネ 、83). 、88・102・153・15日1. タ 、135)胸(云 、163)墓(フ. ェ、. 、35)紐(フ/. ゾ 、36・146)棟(ム. 、159)瞭(1モ. ネ 、90. ネ 、84)N(云. ラ 、"4). ヂ カ 、83)腹(フ. チ ラ 、 日3)骨. メ 、81). 【四 類 】後(ア. ト 、121)喉(ノ. 【五 類 】扁(イ. ケ 、154)蔭(dSゲ. ド 、81) 、130)鍋(チ. 【保 留 】賭 け(カ ケ 、123・124)亀(カ 家(ヨ. ェ 、75・75)金(勇. 『ζフ チ コ 、170)髭(フ4ゲ. イ ェ 、47・747S1.81)殻(ブ1ラ. 正 ヲ 玉、98)寺(チ. バ 、162)後. ゴ 、159)風(5,ジ. ケ 、56・8D城(t(v、167)嫉(t(ワ. 、81・163・168)虎(Kラ. ボ 、i20)筆(フ 【二 類 】」二弓. べ. ケ 、44)臨(シ. ベ 、164). メ 、112)小. 屋(コ. ヤ 、162);医. 者(イ. シ ャ 、95)騎. ∠ ワ 、167)二. 度(三. ド 、68・88・89)騙(・. 紘29・. 馬(キ. 40・103) ○○ 型 【一 類 】麩(7eワ. 、157)髭(Zゲ. 、36)蓋(gタ. 、167・192). 【二 類 】人(Zt、29・93・93)上. 曳ウ イ ェ 、1901190). 、. 【三 類 】穴(ア. ケ 、108)馬(。. ラ 、129)皮(カ. ナ 、92・175)池(イ. ワ 、160・160)草(7。 ・119・161)殿(ト )、183)店(マ 【四 類 】板(イ. サ 、133)熊(宅 〉. 、108)墓(フ. シ 主 、170)物 タ 、99・102)糸(イ. マ 、113'・161・174)裏(ウ. マ 、178)霜(シ ァd)、183)浜(フ. てモ)、47)山(ヤ ト、184)鎌(カ. 8). 一87一. モ 、184)脛(る. ネ 、80)綱('ど. ァ・ 〉、29・37)腹(フ. ナ ・40. ァ}、39)豆(マ. ÷ 、175)夢(ユ)、179)綿(ワii>、40) マ 、163)省(ト. ガ 、50)中(ナ. カ 、54・17.

(4) 【五 類 】桶(オ ケ 、90)声(コ 【保 留 】嘘(ウ. イ 主 、77)智(ム. コ 、137). う 、166「72・173)糞(乞)、79・80)握(コ. 腓 肱(ク う 、35・36)土 4・151・162・172)風. 亭 、192)下(嫁97・150). 手(ド チ 主、42)触 れ(フ)、19D孫(マ. シ、54);医. 者(イ シ}、6. 呂(フ 占 、184). 以 上 を わ か り 易 い よ うに 表 に ま と あ て み よ う(表1)。. 単 語 の 横 の 数 字 は2例. 以 上 あ る場. 合 の 用 例 数 、 か っ こ 内 は 延 語 数 を 示 し て い る。 ま た 、 ※ の 欄 の 数 字 は 参 考 ま で にr露 日 ・ 会 話 』の 結 果 を 示 し た もの で あ る。(以 下 同 じ). こ れ に よ れ ば ・ 『ス ラ ヴ』の 場 合 も、 『露 日 ・会 話 』ほ ど の 正 確 さ は な い に し ろ 、 一 類 ・二 類 対 三 類 ・四 類 ・(五 類)と い う二 型 対 立 の 様 相 を 見 て と る こ と が で き る 。 な お 、 例 外 と な る17語 の う ち7語(髭 ・上 ・殿 ・墓 ・腹 ・豆 ・桶)は 、 反 対 の 例 外 で な い 表 示 も 存 在 し 、 ま た 一 類 ・二 類 の 例 外 と な る 語 の う ち 、 上 を 除 い た4語 は 第1音 節 が く無 声 子 音+挟 母 音 〉と い うsonorityの 小 さ い 音 節 構 造 と な っ て い る た め 、 そ こ にpitchが あ っ て もstress が 認 識 され に く か つ た 可 能 性 が あ る 。 次 に ・ 現 代 鹿 児 島 ア クセ ン トと の 関 係 で あ る が 、 既 に 前 稿 で 述 べ た よ う に 、 ゴ ン ザ の ア ク セ ン トが 、A型(一 類 ・二 類)〜/010/,B型(三 類 ・四 類 ・五 類)〜/○01/と い う二 型 ア ク セ ン トで あ る 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トと 音 韻 論 的 に 同 じ もの で あ っ た こ と は 明 白 で あ る. 。. つ い で に ・ 個 々 の 単 語 ア クセ ン トの 実 態 を 見 て お く と 、 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トと 一 致 し な い の は 、 上 の 表 の 一 類 〜 五 類 の 例 外 の う ち三 類 の 膿 を 除 く ず べ て と 、 保 留 の う ち の 、 賭 け ・亀 ・小 屋 ・医 者 ・後 家 ・世 話 ・二 度 ・馬 鹿(以 上B型) 、 下(A型)の9語15例 、 合 わ せ て2 5語35例 と な り、 延 語 数 で は 全131例 中73 。3%の も の が 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トに 一 致 す る 。. 一86一.

(5) ち な み に 、 『露 日 ・会 話 』で は 、 全178例. 2.22音. 節 形 容 詞の ア クセ ン ト. 会 話 』同 様 、 次 の1語. の う ち 例 外 は31例. で 、83.1%の. 『ス ラ ヴ』に 現 れ る2音. 一 致 率 で あ る。. 節 形 容 詞(力 語 尾)は 、 『露 日 ・. で あ る。. ○○ 型 良 し、(ヨ=カく30●93093.93.93.94・150・175.i76) こ の 語 は 、 現 代 鹿 児 島 ア クセ ン トでB型(/○. ○ 「1/)に属 す る の で 、 ゴ ン ザ の ア クセ ン ト. は こ れ と 符 合 して い る。 な お 、2音. 節 語 は こ の 他 に 当 然 動 詞 が 含 ま れ て い る が 、 第2音. た め に 、2音. 節 名 詞 の う ちの 第2音. 節 に[1][u]を. 節 が 必 然 的 に[ujを 含 む. 含 む もの と 同 じ表 示 と な り 、 ア ク セ ン ト. 型 の 再 構 に は 役 立 た な い の で 省 略 す る。. 33音. 3,,13音. 節語 の ア クセ ン ト. 節 語 の ア ク セ ン トは 、 名 詞 と 形 容 詞 の う ち、 モ ー ラ 数 と シ ラ ビ ー ム 数 の ・ 』 致す. る もの に よ っ て 再 構 し、 一 致 し な い 名 詞 ・形 容 詞 、 動 詞 の 順 で 検 討 す る 。 前 稿 で 扱 っ た 〈2 音 節 名 詞+1音. 3.2モ. 節 助 詞 〉は 、 用 例 数 が10例 に 満 た な い の で 省 略 す る 。. ー ラ 数 と シ ラ ビ ー ム 数 が 一 致 す る 語 に お け る 、 『ス ラ ヴ 』の3音. の ア クセ ン トを 、 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トのA型(/○010/),B型(/○. 節 名 詞 ・形 容 詞. ○01/)と. 比 較 して. 示 す と次 の よ うで あ る。 [名 詞1 000型 くA型 〉田 舎(イ. チ カ 、90)旨. 74)酒 屋(サd3ヤ. 、50・15「. さGイ. サ 、5正 ・150)女(オ. 「̀67)芝. 手 ゴ 、56・104)小. 居(シ 六 ヤ 、161)捨. 子(ス. チ{ゴ. 伎(コ. !r一70!一. 83・184)長. 壬(ノ. ノ コ 、154)一 く.,‑JSt.(フ ィ ヨ コ 、169)双. 一 子(ヨ. タ ゴ 、8. カ イ ェ 、127). 〈B型 〉従 兄 弟(イ コ 、83)言. ブ5ラ 、1. ーno/. 一 ざ(ナ ガ サ 、92)査. 8)向 か い(ム. イ ∠ ダ、. 、11,カ(チ. 葉(コ. ト ゴ 、89)厩(。 トバ 、170)米. マ ヤ 、i62)男(オ. 屋(コ. ト コ 、185)表(オ. モ チ ェ 、8監)茸(キ. ノ. メ ヤ 、89). ○ ○ ○ 型 〈B型 〉従 兄 弟(イ. ト ゴ 、37)埋(イ. 蚤1(シ タ メ 、64・69)卵(タ シ 、35)広. さ(フ. ナ ゴ 、160)イ. マ ゴ 、41)裸(フ. ィ ロ サ 、69)仏(フ. ロ ハ(イ. ロ フ ァ 、40)言. ァ ダ カ 、189)畑(フ. ォ・ドケ 、31). [形 容 詞] ○ ○ ○ 型 くA型 〉圭2⊥ 上(客 ツ カ 、103)長. い(ナ ガ カ 、92・96). OOO型 くB型 〉白 い(き. ト カ 、41)太. い(Zト. カ 、77)弱. 以 上 を 一 っ の 数 表 に ま と め て み よ う(表2)。. 一85一. い(ヨ. ワ カ 、29). 葉(コ. ァ ダ ケ 、85)裸. トバ 、93) 足(フ. ァダ.

(6) こ の 結 果 に よ れ ば 、rス ラ ヴ 』とr露 日 ・会 話 』は ほ ぼ 同 じ 傾 向 を 示 し て い る が 、 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トでB型. と な つ て い る 語 の 分 布 が 若 干 違 っ て い る(『ス ラ ヴ 』の 方 が 現 代 鹿 児 島. ア クセ ン トに 近 い)。 ま ず 、 現 代 鹿 児 齢 ア ク セ ン トでA型 目 ・会 話 』で 再 構 し た 通 り 、/○010/で. に 属 す る 語 の ゴ ンザ に お け る ア クセ ン ト型 は 、 『露 異 論 は 無 い だ ろ う。 こ れ は 、 現 代 鹿 児 脇 ア クセ ン. トの 音 韻 論 的 型 と 全 く 同 じで あ る。 ・方B型 は 、 前 槁 で は 、 《○ ○ ○ 型 の ア ク セ ン ト表 示 か ら現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン ト と同 じ/ Oぐ)C)1/を O()型. 再 構 し、 ○ ○ ○ 型 の もの を 例 外 と し て 処 理 す る 》と い う解 釈 と 、 《○OC)型,O. の 両 方 の ア ク セ ン ト表 示 を 信 頼 し、/○010/か. ら/OOO1/へ. 移 行 す る過渡 期 に あ. る ア クセ ン トと 考 え る》と い う解 釈 の 二 っ を 提 出 し、 前 者 は 、 例 外 が 多 す ぎ るLに O型. と ○()O型. 、OO. の 両 方 の ア ク セ ン ト表 示 を も つ 語 が 少 な か ら ず 存 在 す る こ と の 説 明 に 窮 す. る こ と を 理 由 と し て 退 け 、 後 者 を 採 用 し た の だ っ た 。 そ の 後 者 に ら、A型,B型 時 代 前 の/OO■. と もに. ・. ○/と い う安 定 期 を 想 定 し な け れ ば な ら な い 難 点 が あ っ た が 、 名 詞 の 場 合. は 助 詞 が っ く こ と で 、 ま た 形 容 詞 の 場 合 は 活 用 す る こ と でA型,B型. の 違 いを 現 わ す とい. う一一応 の 説 明 を っ け て お い た 。 し か し、 こ の 考 え に は や は り 異 論 が 出 る だ ろ う。 筆 者 も、 前 稿 執 筆 後 、4音 の 場 合 のB型. 節 以1:の 語. ア ク セ ン トに 見 ら れ る 多 くの 異 例 を 、 単 純 に 例 外 と して 処 理 し て お き な が ら、. 3音 節 語 の 場 合 に こ れ を 適 用 しな い と い う 自 己 矛 盾 に 気 が っ い た 。 た だ 、 か り に 例 外 説 を 採 用 す る と して も、2音 ゴ ンザ が 、3音. 節 語 の 場 合 に あ れ ほ ど の 正 確 さ で 自 己 の ア クセ ン トを 記 述 で き た. 節 語 の 場 合 に か く も粗 雑 に な る もの か と い う疑 い は 残 る(多 音 節 語 の 方 が. ア クセ ン ト認 識 が 難 し い と い う 一 般 的 事 実 を 認 め る と し て も)。 あ る い は 、 第 三 の 考 え 方 と し て 、 実 は 音 声 学 的 に ○ ○ ○ と い う 音 調 型 で あ っ た(音 韻 論 的 に は/○ ○ ○ 「/)た め 、 ア クセ ン ト表 示 が 第2音. 節 と 第3音. 節 で 動 揺 した の だ と い う 見 方. も可 能 か も し れ な い 。 い ず れ に し ろ 、 筆 者 の 基 本 的 な 考 え 方 は 、 ゴ ン ザ の ア ク セ ン ト表 示 を で き う る 限 り 信 頼 し、 い か な る 説 明 も不 可 能 な 場 合 に 初 め て 例 外 と して 処 理 す る と い う も の で あ る 。. 3.3次. に 、 特 殊 音 節 を 含 む3音. 節語 を 検 討 す る。 韻 律 論 的 単 位 は ひ と まず シラ ビー ム. と 仮 定 し よ う。 シ ラ ビ ー ム 分 析 に お け る 従 属 音 節 を ◎ 、1シ とに す る。. 一84一. ラ ビ ー ム を{}で. 表示するこ.

(7) こ れ らの 中 に は 、 分 析 の 仕 方 が 不 分 明 の もの が 若 干 あ る が 、 一 応 上 の よ う に 分 類 し た 。 こ れ を 、 わ か り 易 い 表 に し て み よ う(表3)。. ・. こ れ ら の ア ク セ ン トが 、 も し現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン ト同 様 シ ラ ビ ー ム で 説 明 し う る もの で あ る な ら ば 、 全 体 は2シ O/,B型. 〜/OO1/に. ラ ビ ー ム と な り 、2音. 節 語 の ア ク セ ン ト型 、 す な わ ちA型. 〜/○"t. 対 応 す る ア クセ ン ト表 示 に な つ て い る は ず で あ る 。 結 果 を 見 て み よ. う。 〈シ ラ ビ ー ム 分 析 で 都 合 が 良 い もの 〉={○ 】{○◎}型,{O◎}{○}型 {○}{○ ◎}型,{O◎}{○}型. 〜 〈A型 〉(32語41例)、. 〜 〈B型 〉(18語22例)=計50語63例. 〈シ ラ ビ ー ム 分 析 で は 都 合 が 悪 い もの 〉={○}{○. 一83一. ◎}型,{○. ◎}{○ 〕型 〜 〈B型 〉(34語43例).

(8) 、{()〕{O・:・ 、;型〜 〈A型 〉(5語5例)=計39語48例 す な わ ち 、 シ ラ ビ ー ム 分 析 で 都 合 の,悪 い も の が 、 異 語 数 で は43 に 達 す る の で あ る 。 特 にB型. の 不 一 致 率 は 著 し く 、 異 語 数 で65. .8%、. .4%、. 延 語 数 で は43.2% 延 語 数 で66.7%に. も. の ぼ る 。 ち な み に 、 『露 日 ・会 話 』に お い て は 、 シ ラ ビ ー ム 分 析 で 都 合 の 悪 い も の は 、 異 語 数 で は37・0%・. 延 語 数 で は33.3%、B型. の 不 一 一致 率 は 、 異 語 数 で43.3%、. 延 語 数 で41.6%. と や や 低 か っ た 。 し か し 、 い ず れ に せ よ 、 ゴ ン ザ の ア ク セ ン トの 韻 律 論 的 単 位 を シ ラ ビ ー ム と認 定 す る に は 都 合 の 悪 い 例 外 の 数 で あ る こ と に 変 わ り は な い こ れ に 対 して 、 モ ー ラ で 解 釈 し よ う と す れ ば. モ ー ラ で あ る 場 合 ・ 稼 は1モ. 。. 、 《ア ク セ ン ト核 が 来 る べ き モ ー ラ が 特 殊. ー ラ 前 に ず れ る 》と い う 規 則 を 設 け る こ と に な る が. な例 外 とな るの は・ ○ ○ ○ 型 一 哩 ・柳 ・去 年 ・磁 石 ・の11語14例. のう棚. か り ・錨 ・子 供 ・所 ・東 ・玉 馳. 、 ○ ○ ○ 型 〜B型. 、 明 らか ・融 ・回 し. の う ち 画 家 ・烏 ・千 鳥 ・五 月 ・書 物 ・二. 年 ・二 番 の7語7例 、 合 わ せ て18語21例. に と ど ま る 。 こ れ は 、 全 用 例 に 対 して 異 語 数20 .2%、 比 率 で 、 シ ラ ビ ー ム 分 析 の 例 外 よ り か な り 低 率 と な っ て い る ,,た だ し 、B 型 ア ク セ ン トに/○OtO/と/○OO■/の 二 っ の 音韻 論 的 型 を 認 め た 上で の 話 で 、 そ の認 定 そ の もの に 問 題 を 残 して い る以 上 、 あ ま り 強 く 主 張 す る わ け に も い か な い だ ろ う 。 延 語 数18・9%の. 3・4次. に ・ ゴ ンザ の3音. 節 動 詞 の ア ク セ ン トは 、 名 詞 ・形 容 詞 に 比 較 す る と か な り 整 然 と し た 姿 で あ ら わ れ る。 以 下 に は 、 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トのA型 、B型 と 比 較 す る 形 で 出 す が 、 こ のA型 、B型 の 内 容 は ア ク セ ン ト語 類 の 一 類 、 二 類 と 大 部 分 一 致 す る もの で あ る。 分 析 方 法 は シ ラ ビ ー ム に 拠 る。 !. 一82一.

(9) 以 上 を 数 表 に ま と め て み よ う(表4)。. 『露 日 ・会 話 』で の 、 ゴ ン ザ の ア ク セ ン ト表 示 と 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トの 一 致 率 は 、 上 の 表 で もわ か る よ う に 、 異 語 数 で93.2%、 ラ ヴ 』の 場 合 は 、 異 語 数 で75.7%、 算 で あ っ て 、{○}{○. ◎}〜B型. 延 語 数 で92.1%と. 延 語 数 で75.8%と. 素 晴 し い もの で あ っ た が 、rス. か な り落 ら る 。 し か し こ れ は 単 純 計. の 例 外 の う ち 、 移 す ・落 ち る ・返 す ・叩 く ・出 来 る ・投 げ. 一81一.

(10) る 〉撫 で る ・逃 げ る ・誉 め る ・分 け る の10語 は 例 外 で な い ア ク セ ン ト表 示 も あ り 、 ま た{○ }{○ ◎}〜A型. の 例 外 の う ち、 仕 切 る ・捨 て る ・座 る ・使 う ・繋 ぐ ・塞 ぐ の6語 は 、 前 に も. 述 べ た よ う に 第1音 節 のsonorityに 問 題 の あ る 語 で あ る 。 さ ら に 細 か く 見 れ ば 、{○}{○ 一、 】〜 〈 型 の 渇 く ・招 く ・雇 う の3語 は 、 金 田 一 春 彦 氏 の ア ク セ ン ト語 類 で は 第 二類 に 属 す る 語 で あ る か ら、 む し ろ ゴ ン ザ の ア クセ ン ト表 示 の 方 が 正 当 と も 言 え る の で あ る 。 こ の よ う に して 見 て い く と 、 『ス ラ ヴ 』で の 例 外 は 思 い の 外 少 な い の か も しれ な い 。 さ て 、 上 の 結 果 か ら 明 ら か な よ う に 、 ゴ ンザ の3音 に 分 析 さ れ る の で あ る。 こ れ は 、3音. 節動 詞 は 、 シラ ビーム に よ って 見 事. 節 名 詞 ・形 容 詞 の 場 合 と 著 し く 相 違 し て い る。 こ の. 意 味 に つ い て は 、 後 に 触 れ る こ と に す る。. 4多. 4.i4音. 音 節 語 の ア クセ ン ト. 節 語 の ア クセ ン ト. こ こで も名 詞 ・形 容 詞 ・動 詞 を 扱 うが 、 モ ー ラ 数 と シ. ラ ビー ム数 が 一 ・致 ず る の は 、 『露 日 ・会 話 』同 様 名 詞 だ け で あ る 。 ○ ぐ)Oo型 〈B型 〉腸(フ チ ラ ワ タ 、157) OoOO型 〈A型 〉鋼(ア 励. ネ 、186)気. 任 せ(キ 勃. れ(フ. ァ ナ タ イ ェ 、56)人. 中(フ. 〈B型. 〉船 方(フ ナ カ タ 、162・178). シ エ、84)鼻 声(フ ァ ≠ ゴ イ ェ 、79.85)瀬. ト ナ カ 、67). ○ ○ ○ ○ 型 〈B型 〉鉄(ク. ロ ガ ネ 、112)米 }一 倉(コ. メ グ ラ 、114)殿 辱, 様(ト 一'一一}マ. ナ サ マ 、82) マ. 用 例 は 少 な い が 、 一 応 数 表 に ま と め て み よ う(表5)。. こ れ に よ れ ば 、A型. は や は り/○OioO/と. 再 構 す る 以 外 に 無 い だ ろ う。B型. は二 っに. 分 裂 し て い る が(腸 を 除 く)、 ○ ○ ○ ○ 型 か ら/○ ○ ○ ■O/を 再 構 し、 ○ ○ ○ ○ 型 の もの を 例 外 と して 処理 すべ きか と思 わ れ る。 これ に 矛盾 は無 い か、 以 下 に特 殊 音節 を 含 む語 に よ っ て 検 討 して み よ う。 多 音 節 語 の 場 合 は 、 シ ラ ビ ー ム 数 の 認 定 が 難 し そ う な の で 、 と り あ え ず モ ー ラで 示 す 。 ○○○○型 〈A型 〉雄鶏 、(オン ドイ 、168)舵. 取(力 舌 トイ 、163)小 璽(ゴ ム る メ 、99)磧 み 立 て(ツ さ. 一80一.

(11) 以 上 を 数 表 に ま と め た の が 、 表6で. あ る。. こ こ で も・ 『ス ラ ヴ』と 『露 日 ・会 話 』は ほ と ん ど 同 じ よ う な 傾 向 を 示 し て い る が. 、片方に. しか 出て こな い単 語 が非 常 に多 い ことを 考 え れば 、 十 分 に 意味 の あ る結 果 で あ る こ の 表 か ら ・ や は りA型 型 に は ・A型. 〜/OO100/、B型. 。 〜/○ ○ ○ ■○/が 確 認 で き そ う で あ る. 。B に 相 当 す る 例 外 が 多 い が 、 前 稿 で 述 べ た よ う に 、 〈複 合 語 に 対 す る 分 析 的 ア. 一79一.

(12) クセ ン ト表 示 〉と 〈基 本 型 ア ク セ ン トに 類 す る もの の 存 在 〉の 二 っ で 説1リ1可能 と 考 え る. 日5音. 節言 ⑭. ア ク セ ン トr制. る 語 が ・1蹄(oOOOO型 イス ラ ヴ 』に は 次 の. ・会 言 舌』に は 、 モ ー 微. 一 く<型 〉)と裏 表(Ooo60型 一語 しか 見 当 た ら ない. と シ ラ ビー ム数 の. 一 〈B型 〉)の2語. e. ・ 蜘. あ 一たが. 、. 。 モ ー ラで 示 オ。. OOOOO型 〈Ai型 〉 二・ 【 〉(マ タ コ コ ロ 、89). 特郷. 節を含む 暗. 節 語 は 以 下 の通 りで あ る。. OooOc)型 〈A型>i1liし{11け る ・is!)髄 る(フ. る(惣. 立 て る(ツ. § タ ツ を ・ 日9・190)引. 一 き破 る(フ. 落 と 弓C飴}、 鴛. ヤ ブtlノ、141)・;1‑一)IS(J・. ィ ッ カ ク ノレ、122). 〈B型 〉腋 の ド(・駈 甥. ク を ・70・87・103・132・141・146腱. ク を ・64'i26)離. ど タ 、186),tl螺 直 す(カ. ・(6舌=1・. る 、123.127.139)翻. 」ll扇. 「 ぎナ ヲ る 、145). OOOOO型 〈B型 〉光 り 物(‑Ptイ 9耀. え 砲. モ ン 、183),立. 延. え 杢(ウ6タ. ユ ル 、97)1・ 」 ・が る(キEl・. ガ ル. 、7. 芳 マ ユ を 、 日8).一'tu.... OOOOO型 <B型 ,>i・1,llt」1り(ナ カ 手 ヲ イd80)裸. ○○○○○型 〈A型 〉瞳 〈B馳. 麦(フ. ァ ダ ブ1ム ゼd14). 鯉. る一(ヤ 駕 ク を・122) 立 て る(ア ワ タ ツ を >68)謎 趣 即. 囎. 残190脚. 墨(ナ. ガイ」. ぎ ・72)見 蝕 せ る(ミ ヤ ワ ス を 、80) 以 上 を 表 に ま と め て み よ う(表7)。 こ の 結 果 は 、 例 外 が や は り 多 い が 、 前 稿 の 通 り、A型 ○ ■○/と 考 え て よ か ろ う と 思 う。. 一78一. 〜/○01000/、B型. 〜/○ ○ ○.

(13) 5ま. 5.1ゴ にB型. とめ その 他. ンザ の ア ク セ ン ト体 系. 前 節 ま で の 検 討 結 果 を 総 括 して み る 。 多 壽 節 語 、 特. ア ク セ ン トの 再 構 に は な お 問 題 が 残 さ れ て い る が 、 ゴ ン ザ の ア クセ ン ト符 号 の 性 格. を 考 え れ ば 、 や む を え な い こ と か も しれ な い 。 一応 の 結 論 と し て 、 ゴ ン ザ の ア ク セ ン ト体 系 は 、 前 稿 の 結 論 通 り 、 次 の よ う な 二 型 ア ク セ ン トで あ っ た と 考 え て お き た い(多 音 節 語 に 三 型 以 ヒあ っ た と 考 え る 必 要 の な い こ と は 、 細 か く述 べ な い こ と に オ る)。 現 代 鹿 児 島 ア ク セ ン トと 比 校 対 照 し て 示 す 。 ゴ ンザ の ア クセ ン ト. 現 代 鹿 児 島 ア クセ ン ト. 上 の よ う な ゴ ン ザ の ア ク セ ン ト体 系 が 、 国 語 ア ク セ ン ト上 、 ど の よ うな 地 位 を 占 め る か に つい て は、 前稿 で 述 べ た ので 繰 り返 さな い。. 5.2韻. 律論 的単 位の 問 題. これ も 前 稿 で 少 し触 れ た が 、 ゴ ンザ の ア ク セ ン トが 現 代. 鹿 児 島 ア クセ ン ト同 様 、 完 全 に シ ラ ビ ー ム を 韻 律 論 的 単 位 と し て い る と 見 る の も、 筆 者 と して は 疑 問 な し と し な い 。4音 う し、3音. 節 以 上の 語 の 場 合 は 、 モ ー ラ の 方 が 理 解 し や す い よ う に 思. 節 語 に お い て も、 名 詞 ・形 容 詞 と 動 詞 の 差 が 気 に な る。 あ る い は 、 単 位 そ の も. の も過 渡 期 に あ る と い う こ と は 考 え られ な い で あ ろ う か 。 つ ま り 、 ゴ ンザ の 言 語 は モ ー ラ か ら シ ラ ビー ムに 移 行 しっ っ あ る状 態 を映 して い る と 見 るの で あ る。 恐 ら く移 行 す ろ順 序 と し て は 、 音 節 数 の 少 な い もの か ら で あ ろ うが 、 ゴ ンザ の 状 態 もそ の よ う に な っ て は い な い だ ろ う か 。3音. 節 語 に お い て 、 動 詞 が 名 詞 ・形 容 詞 に 先 ん じ て い る の は 、 名 詞 ・形 容 詞. の 場 合 は 語 に よ っ て2シ. ラ ビ ー ム と な る もの と3シ. 一77一. ラ ビ ー ム の ま ま と ど ま る もの と が 出 て.

(14) く る の に 対 して 、 動 詞 の 場 合 、 総 て の 語 が2シ ー ズに な され た と は考 え られ な い だ ろ うか 。 5,3崎. ラ ビー ム に統 一 され る ため に、 移 行が スム. 村 弘 文 氏 「ゴ ンザ の ア ク セ ン ト ・私 考 」に っ い て. 本 誌15号(1985年2∫Dに. 鹿児. 島 大 学 の 崎 卜1弘文 氏 が 上 の よ う な 題 で 論 文 を 書 か れ た が 、 中 に 筆 者 の 「漂 流 民 ゴ ン ザ の ア 17セ ン ト1(木 誌13 ,14号)に 対 す る 批 評 の 部 分 が あ る の で 、 一 ・言 触 れ て お き た い 。 崎 桝 氏 の 枇 評 は お もに 方 法 の 問 題 に つ い て で あ っ た 。 筆 者 は そ の 後 、 は しが き で 述 べ た よ っ に 、 追 考 の 論 文 を 書 い て 、 筆 者 な りの 方 法 の 反 省 を し た(1985年3月. た だ し原 稿 提 出 は1984・・MO. 月)が 、 そ れ と 今 回 の もの で 氏 の 批 評 に 対 す る お 答 え に な っ た で あ ろ うか 。 氏 と 筆 者 と で は ・ 出 発 点 で 既 に 食 い 違 っ て い る よ う で あ る 。 筆 者 に と って は 、 ゴ ンザ の ア ク セ ン トが 信 頼 で き る か ど う か が 、 ま ず 間 わ れ な け れ ば な ら な い 問 題 だ っ た 。 ア クセ ン ト語 類 や 現 代 鹿 児 島 ア クセ ン トと の 比 較 に 重 点 を 置 い た の は そ の た め で あ る 。 現 在 方 言 と 違 っ て 歴 史 的 文 献 を 扱 う場 合 に は 、 常 識 的 な 方 法 で は な い の だ ろ うか 。 そ し て 、 信 頼 で き そ う だ と い う こ とが は 一 ・き り し た 段 階 で 、 型 は 如 何 、 さ ら に 体 系 は と 進 ん だ わ け で あ る。 氏 は 体 系 化 後 に 通 時 的 比 較 を して もよ い と 言 わ れ る が 、 そ の 体 系 化 は 何 を も と に し て な さ オ1るの だ る)一 ・ 、か 、 筆 者 に は よ くわ か ら な い 。 こ の 方 法 の 違 い に よ る もの か 、 筆 者 の 再 構 し た 体 系 と 氏 の もの と で は 、3音. 節 以1:.が か な り 相 違 して い る 。 も う 一一っ 、 ゴ ン ザ の ア クセ ン トの 韻 律 論 的 単. 位 に っ いて は 、 氏 と筆 者 の 間 に それ ほ どの懸 隔 は な さそ うで あ るが 、 モ ー ラ、 シ ラ ビー ム lJii方の 日 ∫能 性 を 考 え 、 様 々 検 討 し た 挙 句 、 結 果 的 に シ ラ ビ ー ム か と した 筆 者 の 行 き 方 は 、 氏 に は ま ど ろ 一・こ し く映 る か も し れ な い 。 こ の 他 に も述 べ た い こ と は あ る が 、 氏 の 論 文 は 未 完 な の で 、 こ れ 以 上 の 言 及 は さ け た い 。 恐 ら く 本 誌 に 載 る で あ ろ っ氏 の 続 槁 と こ ω 小 論 に よ っ て 、 悶 題 の あ り か が 一層 明 ら か に な る こ と を 期 待 す る。 6あ. とが き. は し が き に 述 べ た よ うに 、 本 稿 は 『露 口 ・会 話 』の 検 討 で 得 た 結 論 を 、 『ス ラ ヴ 』で 追 認 し よ っ と す る もの で あ っ た が 、 所 期 の 日 的 は ほ ば 達Ll・ら れ た こ と と想、う,、た だ 、 『ス ラ ヴ』に お け る ゴ ン ザ の ア クセ ン ト表 示 の 精 度 は 、 「露 日 ・会 話 』ほ ど で は な か っ た 。 こ の 事'1{に何 ら か の 意 味 を 持 た せ よ う と す る な ら ば 、 あ る い は 次 の よ う な こ と で あ る の か も しれ な い,、 d'な わtl>、 『露 日 ・会 話 』は1736年 の 完 成 で あ る が 、 こ の 時 ゴ ン ザ と 生 涯 を 共 に した25歳 年 上の ソ ー ザ は ま だ 存 命 中 で 、 恐 ら く ア ク セ ン トに つ い て も ゴ ンザ を 助 け る と こ ろ が あ っ た だ ろ う。 と こ ろ が 、rス ラ ヴ 』の 編 纂 は 同 じ1736年 な が ら、 ソ ー ザ の 死 の 直 後 に 開 始 さ れ た もの で あ る(村 山 七 郎 氏 の 解 説 に よ る)。 も ち ろ ん 「露 日 ・会 話 』の ア クセ ン トは そ の ま ま 用 い た で あ ろ う が 、 そ れ に 無 い もの は 当 然 の こ と な が ら ソ ー ザ に 確 か め る す べ が な か っ た わ け で あ る。 こ の 辺 に 理 山 が あ る の で は な い か と 思 う。 最 後 に 、 前 槁 の あ とが き で 述 べ た こ と の 繰 り返 し に な る が 、 ゴ ンザ の ア ク セ ン ト資 料 に は ま だ 「OrbiSpictus』. と い う もの が あ り、 未 紹 介 で あ る。1739年. 編 纂 と い うの は ちkっ. と 気 に な る が 、 『露 日 』よ り 豊 富 な ア ク セ ン ト記 載 量 と い う こ と な の で 、 ゴ ン ザ の ア クセ ン トを よ り 明 らか に す る た あ に も早 期 の 続 刊 を 期 待 し た い 。. (宮崎 大 学教 育学 部 講 師) 一76一.

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