肝炎慢性化に関わるHLAとHCVの相互作用の解析
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(2) 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2015-BIO-41 No.2 2015/3/20. 性化において重要な NS3 に関わる L180W が慢性化につな 3.. 立体構造とエピトープの相互作用エネルギーの評価. がる可能性が示唆された.. プロファイル HMM の 1 種とその配列から特定のアミノ 酸サイトのみ置換した立体構造 5 種の計 6 種の立体構造を 作成し, NS3 タンパク質のエピトープとの結合エネルギー. 結論 HMMER を 用 いて 健 常 群 の アリ ル か ら プ ロフ ァ イル. を計算した.. HMM を作製し, そこから特定のアミノ酸サイトのみ置換 表1. させた構造とエピトープとの結合エネルギーを比較した.. 結合エネルギー. エピトープ CINGVCWTV YLVTRHADV LLCPAGHAV ITYSTYGKF IPFYGKAI KLVALGINAV YLVAYQATV. サイト番号 1073-1081 1131-1139 1169-1176 1291-1299 1373-1380 1406-1416 1585-1593. HMMc lass1 -8.5 -8.1 -7.7 -8.7 -8.3 -7.3 -7.6. L1 8 0 W -7.3 -7.6 -7.4 -8.7 -8.3 -7.5 -9.5. 置換型 T1 8 7 L E7 0 A -8.2 -7.9 -7.9 -8.2 -7.1 -7.7 -8.5 -8.3 -8.1 -8.2 -7.3 -7.6 -8.4 -8.6. その結果, NS3 領域の CINNGVCWTV エピトープは, どの R1 0 3 G -8.3 -8.3 -7.8 -8.5 -8.2 -7.1 -8. E6 9 G -7.3 -7.9 -7.8 -7.3 -7.9 -7.4 -8.5. 置換した構造においても結合力が小さくなり, また L180W の立体構造とセリンプロテアーゼ領域のエピトープの結合 力より, L180W が慢性化につながる可能性のある HLA の 置換として同定した.. HMMclass1:プロファイル HMM の配列より作成した立体構造. 結合エネルギーが HMMclass1 の構造より低いものを赤文字で示した.. アミノ酸置換により多くのエピトープとの結合が弱くなっ た. 特にエピトープ CINGVCWTV はどの置換型も結合エ ネルギーが低くなった. ウイルスタンパク質はポリプロテ インとして翻訳合成される. 自己複製に必須な非構造蛋白 質 NS5B にコードされた RNA 依存性 RNA ポリメラーゼ は,NS3 の N 端三分の一(1056-1204)にコードされている. 参考文献 1) C 型肝炎治療ガイドライン(第 3.2 版) http://www.jsh.or.jp/files/uploads/HCV_GL_ver3.2_Dec17_final.pdf 2) WHO http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs164/en/ 3) Fanning et al.: Hum Immunol 65:745-51(2004) 4) HMMER http://hmmer.janelia.org/ 5) O. Trott, A. J. Olson.: Journal of Computational Chemistry 31 (2010) 455-461 6) Kolykhalov et al.: J Virol 74(2000). セリンプロテアーゼ活性により切り出され活性化する[6]. そのため, NS3 が抑制されることでウイルスは発現できな くなる.. (http://www.sbsp.jp/sbsp/Sb/sb33/016.html より). 図2. HCV ゲノムのプロセッシング. 翻訳された HCV ゲノムのポリプロテインは、宿主細胞由来, また はウイルスによってもプロセスを受ける.. 慢性化群に多い HLA 型に共通するどの置換も, NS3 領域 に含まれる CINGVCWTV エピトープとの結合エネルギー を低下させてしまうことがドッキングシュミレーションに より示された. この置換によりウイルス増殖抑制効果が弱 まり, 慢性化に結びつくと考えられる. また, 慢性化配列によく見られた 180 番目のアミノ酸残 基がリシンからトリプトファンへの置換が起きると, 他の 置換型より結合力が小さくなる傾向が, CINGVCWTV, LL CPGAGHAV,YLVTRHADV エピトープのセリンプロテアー ゼ領域に存在する 3 種類のみで見られた. このことから慢. ⓒ 2015 Information Processing Society of Japan. 2.
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