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バセドウ病甲状腺濾胞細胞を用いた甲状腺刺激物質の新しいバイオアッセイ法

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Academic year: 2021

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(1)

96 (15) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

ハン ドウ チヨル

韓 斗詰(昭和29

医学博士 乙第941号

昭和63年5月20日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

バセドウ病甲状腺濾胞細胞を用いた甲状腺刺激物質の新しいバイオアッセイ

法 (主査)教授 鎮目 和夫 (副査)教授 平田 幸正,教授 内田 幸男

論 文 内 容 の 要 旨

目的 バセドウ病患者血中には,甲状腺刺激性免疫グロブ

リン(Thyroid stimulating immunoglobulin(TSI)) が存在し,これまでの種々の測定法が報告されてきた. 今回,我々は,バセドウ病甲状腺濾胞細胞を用い,甲 状腺ホルモンの合成及び分泌を指標とするTSIの新 しいバイオアッセイ法を開発し,検討を加えた. 方法 バセドウ病患者から得られた甲状腺細胞を1%ウシ 胎児血清(FCS)と脱分化防止剤であるジメチルスル

ポキシド(DMSO)とTSHまたは正常人IgGまたは

バセドウ病患者IgGを添加した培養液で培養し,5日 間培養した後,Na1251を加え,さらに3日間培養し, 甲状腺濾胞に摂取された1251と培養液中に分泌された 有機ヨードの放射活性を測定した. 結果 ヒト甲状腺細胞は,長期間培養するとしだいにヨー ドの有機化能を失っていくが,1%FCSを含有する培 養液中にDMSOを添加して培養することにより,甲 状腺細胞のヨード有機化能とT3, T、の分泌能を約2 週間にわたり維持することができた. TSHとTSIは,甲状腺細胞のヨードの取り込みと 培養液中への有機ヨードの分泌を用量依存性に刺激し た.有機ヨードの分泌を刺激するのに必要な最小の TSHの濃度は,約1μU/mlであった. 培養液中に分泌された有機ヨードを分析したとこ ろ,それは主として,薪たに合成されたT3とT4であっ た. また,甲状腺機能の二進しているバセドウ病患者か ら得られたIgGは全例(n=6)自己のみならず他人の 甲状腺細胞を刺激し,有機ヨードの分泌を刺激した. 一方,正常人のIgGには甲状腺刺激活性は認められな かった. 従って,我々は,バセドウ病患者の甲状腺内で生じ ている現象をin vitroの系ではじめて再現することに 成功した. 結語 (1)ヒト甲状腺細胞を培養する際に,脱分化防止剤 であるDMSOを添加することにより甲状腺細胞の機 能を長期間にわたり維持することができた. (2)この系を用い,TSH及びTSIに反応して甲状 腺ホルモンをde novoに合成し,分泌するバイオアッ セイ法を開発した. (3)バセドウ病患者IgGは自己のみならず他人の 甲状腺細胞に対して刺激活性を示した. (4)このバイオアッセイ法は,TSIの作用機序の解 明やバセドウ病の寛解の判定および抗甲状腺剤の中止 時期の決定などに極めて有用と思われる, 986一

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論文審査 の 要 旨

本論文は,バセドウ病患者の血中に存在する甲状腺刺激性免疫グロブリンが,加瞬70でバセドウ病甲状腺 濾胞細胞における甲状腺ホルモンの合成と分泌を刺激するが,正常人のIgGにぱそのような作用がないこと を初めて示したもので臨床医学上価値のあるものと認める. 主論文公表誌 バセドウ病甲状腺濾胞細胞を用いた甲状腺刺激物質 の新しいバイオアッセイ法 東京女子医科大学雑誌 第58巻 第2号 296~304頁(昭和63年2月25日発行) 副論文公表誌 1)悪性外耳道炎を合併した糖尿病の1例 Diabetes Journal 9(3)116~119(1981) 2)Primary aldosteronism with normal aldoster- one levels in blood and urine(血中および尿

中アルドステロン値が正常であった原発性ア ルドステロン症の一例)

Acta Endocrino1 110 522~525(1985)

3)Graves’disease with neutropenia and marked

splenQmegaly:autoimmune neutropenia due to propylthiouracil(好中球減少症と巨 大脾腫を伴ったバセドウ病の一例:プロピル チオウラシルによる自己免疫性好中球減少 症) JEndocrinol Invest 8 551~555 (1985)

4) 3,3ノ,5ノーtriiodothyronine inhibits iodothy- ronine-5〆一deiodinating activity induced by 3,5,3’一triiodothyronine at equimolar con- centrations in cultured fetal mouse liver (3,3,5ノートリヨードサイロニンは培養マウス 胎児肝において3,5,3’一トリヨードサイロニ

ンによって誘導された5ノ・脱ヨード酵素活性 を等モルの濃度で抑欄する)

Endocrinology 119(3)!076~1082(1986)

5)Thyroid hormone stimulates alkaline phos- phatase activity in cultured rat osteoblastic cells(ROS 17/2.8)through 3,5,3’一triiodo- L・thyronine nuclear receptors(甲状腺ホル

モソはT3核レセプターを介して培養ラット

骨肉腫細胞(ROS 17/2.8)のアルカリフォス ファターゼ活性を刺激する)

Endocrinology 120(5)1873~1881(1987)

6)Ahighly sensitive bioassay for PTH using ROS 17/2.8subclonal cells(ROS l7/2.8細

胞を用いたPTHの高感度バイオアッセイ

法)

Acta Endocrinol 116(1)113~120(1987)

参照

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