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教育講演 高アミラーゼ血症の病態整理化学

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Academic year: 2021

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80 精彦・ 耕二・恩田 昌彦 食道小細胞癌は稀な疾患であるが近年その報告例は 増加傾向にある.しかし手術成績は良好とはいえない. 私たちは食道小細胞癌症例2例に手術および化学療法 を施行し化学療法の効果につき検討したので報告す る. 〔症例1〕70歳女性,右開胸胸部食道全摘術,食道 胃管吻合術を施行.3ヵ月後両側肺転移を認め4ヵ月 後死亡.〔症例2〕58歳男性,化学療法CDDP 80mg/ In2, VCR lmg, ETP 80mg/m2を施行.食道腫瘍は縮 小し血中NSEは入院時の58ng/mlから5.4ng/m1に 低下した.4ヵ月後血中NSEは200ng/mlに上昇し脳 転移を認め,化学療法を再施行したが20ヵ月後死亡. 〔まとめ〕(1)食道小細胞癌に化学療法が有効であっ た.(2)化学療法施行報告症例は自験例を含め21例で, 平均予後は約9ヵ月と不良であった.(3)食道小細胞 癌症例において血中NSEは治療再発に伴い増減し, 治療効果の判定に有用であることが示唆された. 指定講演 1 進行胃癌における大下野周囲リンパ 節郭清の意義 (消化器外科) 喜多村陽一 〔目的〕進行胃癌の術後生存率は5年,生存率50% と決っして良好な成績とは言えない.そこでリンパ節 郭清を標準的2群リンパ節郭清からより広範な大動脈 周囲リンパ節を含む4群郭清に広げてきた.今回私は, 本郭清の妥当性を示すため,生存率,病理所見,リン パ液より検討を加えたので報告する. 〔結果〕(1)上部胃癌の転移ルートは3本あり終末 リンパ節は大動脈左側,腎動脈上方リンパ節であった. 中継のリンパ節は⑦,⑪,②であった.(2)下部胃癌 の転移ルートは上方より複雑であったが,終末リンパ 節は大動脈左側腎静脈下方であった.中継リンパ節は, ⑪⑧⑪であった.(3)大動脈周囲リンパ節の郭清は, N2群転移陽性群よりその効果を認めた.しかし, N4群 転移陽性群では,あまり効果を認めなかった. 〔まとめ〕N4群までの拡大リンパ節郭清は進行胃癌 の手術法として,良好な術後生存率が期待できる.適 応は,N、N2N3陽性例であり,術前より明らかなN4陽 5.2%)のが特長的であった. 67.食道小細胞癌の1例‘ (日本医科大学第1外科) 渡辺 学・山下 笹島 性例には効果をあまり望めない.

指定講演2 肝細胞癌における腫瘍マーカー

PIVKA・IIの臨床と基礎 (消化器内科) 奥田 博明

HCC例の59%で血中PIVKA・II値が陽性でLC例

は全例陰性であり,PIVKA−IIはHCCに高い特異性

がみられ,AFPよりもさらに高い特異性であった.

AFP陰性HCC例の50%でPIVKA・IIは陽性で,両者

の組合せがHCCの診断に有用である. HCCでは

PIVKA・II値と腫瘍の大きさとに関連がみられ, HCC 患者はvit. K(K)欠乏患者と同じPIVKA−IIのK感 受性を示し,HCCの治療効果判定,増大・再発の早期

発見にもPIVKA−II値のfollowが有用である.

PIVKA−IIは肝癌細胞で産生され,その産生はKの存 在に左右される.また染色にて細胞質の小胞体腔内に PIVKA−IIの局在がみられたが,染色の有無と血中の

値とには解離がみられた.HCCにおいてはK添加に

てPIVKA・IIは正常prothrombinに変化し,γ一

carboxylation systemには大きな障害がないことが 推測された.肝組織中のKはPIVKA−II陽性例の二部 で最も低値を示し肝組織と血中のPIVKA・II濃度に も解離がみられ,PIVKA−IIが検出された焼干でのみ γ一glutamy1−carboxylase活性がみられた.以上より

HCCでのPIVKA・II産生機序は癌部でのKの摂取障

害,PIVKA−IIの分泌能の変化等が考えられるが他の 要因についても検討中である. 教育講演 高アミラーゼ血症の病態生理化学 (消化器内科) 神津 忠彦 体液中のアミラーゼは膵疾患の診断や病態の把握に 利用される.このアミラーゼについて,生化学的構造, アイソザイム,臓器起源,体内における動態,測定法 などを述べ,高アミラーゼ血症の発生機序と鑑別診断 法を概説した. 血中アミラーゼが上昇する機序は,①アミラーゼ産 生臓器(主に膵と唾液腺)からの酵素逸脱,②腎機能 障害による血中貯留,③マクロアミラーゼ化したため の血中貯留,④原因不明の唾液腺型アミラーゼ血中貯 留,⑤各群の混在したものなどに大別される.④はさ らに④a肝障害との関連が疑われるものと,④b原因 がまったく不明なもの(特発性)とに分けられる.本 講演では各群の酵素パターンの特徴と鑑別診断法につ いて述べた. 一948一

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