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浦安市高齢者保健福祉計画および第6期浦安市介護保険事業計画(素案)

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1

浦安市高齢者保健福祉計画

及び

第6期浦安市介護保険事業計画

(素案)

平成26年12月

(2)
(3)
(4)
(5)

5

次(案)

第1部

総論

第1章 計画の基本的な考え方…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 第1節 計画策定の背景と趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 第2節 法的根拠…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 第3節 計画の位置づけ…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 第4節 計画期間…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 第5節 計画の策定体制…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 第6節 計画の進行管理…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 第2章 高齢者の現状と将来予測…………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 第1節 人口構造の推移と推計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 第2節 高齢者のいる世帯の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 第3節 課題の整理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 第3章 計画の基本理念と基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 第1節 基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 第2節 基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 第3節 施策体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 第4節 重点施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

第2部

各論

(6)

第2節 事業の円滑な実施のための方策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 90

(7)

7

(8)
(9)

3

第1章

計画の基本的な考え方

第1節 計画策定の背景と趣旨

日本の総人口は、

平成 25 年 10 月 1 日現在、

約 1 億 2,730 万人となっています。

このうち、65 歳以上の高齢者人口は、過去最高の 3,190 万人であり、高齢化率も

過去最高の 25.1%となっています。一方、年少人口(0~14 歳)は 1,639 万人、

割合も過去最低の 12.9%となり、少子高齢化が急速に進んでいます。

浦安市は、全国でも高齢化率が低く若い地域と言われていますが、近年高齢化が進

み、前期計画時の平成 24 年4月には 12.8%であった高齢化率が、平成 26 年4月

には 14.7%に上昇しています。今後も、この傾向は続き、将来推計では、平成 37

年に、18.3%になると予測されています。

このような状況の中、第5期計画では、国により、高齢者が可能な限り住み慣れた

地域で自立した日常生活を営むことができるよう、医療・介護・介護予防・住まい・

生活支援の5つのサービスを一体的に提供していく「地域包括ケアシステム」の方向

性が示され、その実現に向けて取り組んできました。

地域包括ケアシステムの構築にあたっては、身近な地域の社会資源を有効に活用す

ることが重要です。そこで、市内及び各日常生活圏域の地域資源の連携を図り、地域

の特性に応じた支援を提供する体制の構築が求められています。

浦安市では、地域のボランティア活動や市民活動が活発に行われており、関係団体

による協働の仕組みがあります。これらの自主的な活動の一部では、介護予防・高齢

者支援の取り組みが実践されています。このような活動と連携を図り、施策を充実さ

せていくことが、第6期計画の重要な視点となります。そのために、第6期計画で日

常生活圏域の見直しも行います。

(10)

第2節 法的根拠

「浦安市高齢者保健福祉計画及び第6期浦安市介護保険事業計画」は、

「老人福祉

計画」

(老人福祉法第 20 条の 8 第 1 項

※1

)および、

「介護保険事業計画」

(介護保険

法第 117 条第 1 項

※2

)の位置づけのもと、これらの2つの計画を併せ持つものとし

て作成します。

なお、市町村老人保健計画は平成20年3月末で廃止となり、これに関連した事業

は健康増進法や高齢者の医療の確保に関する法律に移管されましたが、高齢者の保健

と福祉は関連が深く、本市では従来どおり保健に関する計画も包括した内容としまし

た。

「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」に基づく

措置として、効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するとともに、地域包括ケアシ

ステムを構築することを通じ、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進する

ため、「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備

等に関する法律」により、医療法、介護保険法等の関係法律が改正されました。

介護保険制度は、「地域包括ケアシステムの構築」と持続可能性の確保の観点から

「費用負担の公平化」の2点を中心に改正が行われ、平成 27 年度以降順次施行され

ます。主な内容は以下のとおりです。

(1)地域包括ケアシステムの構築

高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるようにするため、介護、医療、生活

支援、介護予防の充実を図ることとされています。

① サービスの充実

地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実を図ります。

※1:(市町村老人福祉計画)

老人福祉法第二十条の八 市町村は、老人居宅生活支援事業及び老人福祉施設による事業(以下「老 人福祉事業」という。)の供給体制の確保に関する計画(以下「市町村老人 福祉計画」という。)を定めるものとする。

※2:(市町村介護保険事業計画)

介護保険法第百十七条 市町村は、基本指針に即して、三年を一期とする当該市町村が行う介護保 険事業に係る保険給付の円滑な実施に関する計画(以下「市町村介護保険 事業計画」という。)を定めるものとする。

(11)

5

在宅医療・介護連携の推進 [平成 30 年4月までに順次]

認知症施策の推進 [平成 30 年4月までに順次]

地域ケア会議の推進 [平成 27 年4月~]

生活支援サービスの充実・強化 [平成 30 年4月~]

② 重点化・効率化

新しい介護予防・日常生活支援総合事業[平成 29 年4月までに実施]

全国一律の介護予防給付(訪問介護(ホームヘルプ)

・通所介護(デイ

サービス)

)を市町村が取り組む地域支援事業に移行し、多様な担い手(介

護従事者、民間事業者、NPO、ボランティア等)により、生活支援を

含む多様なサービスの提供を行えるようにします。

特別養護老人ホームの重点化 [平成 27 年4月~]

特別養護老人ホームの新規入所者を、原則、要介護3以上に限定しま

す(既入所者は除く)

※ 要介護1・2でもやむを得ない事情等による特例的な入所は可能

(2)費用負担の公平化

低所得者の保険料軽減の拡充が予定され、また、保険料上昇をできる限り抑える

ため、所得や資産のある人の利用者負担が見直されています。

① 低所得者の保険料軽減を拡充 [平成 27 年 4 月~]

市民税非課税世帯について、従来の公費負担(給付費の 50%)とは別に公

費を投入し、負担軽減を図ります。

② 重点化・効率化

一定以上の所得のある利用者の自己負担を引き上げ[平成 27 年8月~]

合計所得金額 160 万円以上の利用者の自己負担割合を、原則1割か

ら2割に引き上げます。

「補足給付」の要件に資産等を勘案[平成 27 年8月~]

市民税非課税世帯を対象とした、施設利用者の食費・居住費の負担軽

減制度である「補足給付」について、以下の要件を加えます。

一定額を超える預貯金等がある場合は対象外

(単身 1,000 万円、夫婦世帯 2,000 万円)

世帯分離している配偶者が市民税課税の場合は対象外

(12)

【地域包括ケアシステムの考え方】

地域包括ケアシステムとは

地域包括ケアシステムとは、

「医療・介護・介護予防・住まい・生活支援が一体的

に提供される仕組み」を言います。団塊の世代が 75 歳を迎える 2025 年までに、

高齢者ができるだけ住み慣れた地域で、人生の最後まで尊厳をもって自分らしい生活

を送ることができる社会の実現に向けて、サービス基盤の整備を含めた、本システム

の構築・実現が求められています。

地域包括ケアシステムのイメージ

地域包括ケアシステムのイメージは以下のとおりです。

(13)

7

第3節 計画の位置づけ

この計画は、

「浦安市総合計画」で位置づけられている5つの都市像の中のひとつ

である「生き生きと暮らせる心のかよう健康福祉都市」を実現させるため、個別計画

として作成するもので、総合計画や他の関連計画との整合を図りながら、高齢者施策

を総合的、包括的に推進するためのものです。

実施計画

基本構想・基本計画

浦安市社会福祉協議会

地域福祉活動計画

浦安市高齢者保健福祉計画

第6期介護保険事業計画

健康うらやす21

浦安市障がい者福祉計画

浦安市子育て支援総合計画

その他、関連分野の

個別計画

浦安市総合計画

浦安市地域福祉計画

第二次千葉県地域福祉支援計画

千葉県高齢者保健福祉計画

健康ちば 21

など

老人福祉法(第 20 条の8)

介護保険法(第 117 条) 地域における医療及び介護の総 合的な確保の促進に関する法律

(14)

第4節 計画期間

浦安市高齢者保健福祉計画及び第6期浦安市介護保険事業計画の内容については、

介護保険料の財政均衡期間との整合性を踏まえ、3年ごとに見直しを行っています。

本計画は、第6期計画にあたり、平成 37 年度(2025 年)の将来の姿を見据えたな

かで、平成 27 年度から平成 29 年度までの3年間を計画期間とします。

第5節 計画の策定体制

本計画は、福祉・保健・医療分野の専門家、介護事業者、学識経験者ならびに公募

による市民代表で構成する「浦安市介護保険運営協議会」等で検討を重ね策定しまし

た。検討にあたっては、平成25年度に実施した、高齢者等実態調査、第6期介護保

険事業計画に伴う基礎調査及び日常生活圏域ニーズ調査やパブリックコメント、地域

包括ケア評価会議等を通じ、広く市民の意見や要望を反映させています。

高齢者等実態調査、第6期浦安市介護保険事業計画策定に伴

う基礎調査、日常生活圏域ニーズ調査

平成 25 年度

浦安市高齢者保健福祉計画 及び 第6期浦安市介護保険事業計画

部会、浦安市高齢者保健福祉計画及び浦安市介護保険事業計

画作成委員会、浦安市介護保険運営協議会、浦安市地域包括

ケア評価会議

平成 26 年度

パブリックコメントによる意見募集

年 度

平成 12 年度

平成 13 年度

平成 14 年度

平成 15 年度

平成 16 年度

平成 17 年度

平成 18 年度

平成 19 年度

平成 20 年度

平成 21 年度

平成 22 年度

平成 23 年度

平成 24 年度

平成 25 年度

平成 26 年度

平成 27 年度

平成 28 年度

平成 29 年度

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

介護保険法(H12.4~) (改正H17.4~) (改正H20.4~) (改正H24.4~) (改正H27.4~) 第4期計画

第5期計画

第6期計画 計

画 期 間

第1期計画

第2期計画

(15)

9

第6節 計画の進行管理

高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画を着実に実施していくためには、両計画

の進行状況を客観的に評価し、点検する体制が重要となります。

いわゆる「PDCA サイクル」に基づいた計画の進行管理を進めていくことが重要

です。

このため本市では、行政による進行管理体制だけではなく、市民、サービス利用者、

事業者などからの個々の意見・要望を確認する機会を設けるとともに、学識経験者、

保健・医療関係者、福祉関係者、事業者及び市民代表者等で構成する「浦安市介護保

険運営協議会」において、介護保険事業や高齢者施策全体にわたり、意見等を取り入

れながら点検・評価を実施し、進行管理を行っていきます。

Plan:計画策定

浦安市介護保険運営協議会

庁内の計画作成委員会

Do:推進

連携による事業展開

Action:見直し

随時施策に反映する

Check:評価

浦安市介護保険運営協議会

(16)
(17)

11

第2章

高齢者の現状と将来予測

第1節 人口構造の推移と推計

人口構造の推移

総人口は、平成26年4月1日現在、162,952人で微増傾向にあります。

高齢者人口も増加で推移し、高齢化率も年々上昇傾向にあります。平成26年4

月1日現在での高齢化率は、14.7%となっています。

今後も、高齢者人口が増加するとともに、高齢化率も上昇していくと見込まれて

います。

出典:住民基本台帳(各年4月1日現在)

(平成21年~24年:登録人口、平成25年・26年:住民基本台帳人口)

(18)

人口構造の将来推計

市の将来人口推計では、平成27年以降も微増傾向にあり、平成29年には、

167,303人と予測されています。中長期的にも、平成32年で169,283人、平成

37年で170,098人と予測されています。高齢者も年々増加するとともに、高齢化

率も上昇し、平成29年には、16.3%と予測されています。さらに、団塊の世代が

後期高齢者となる平成37年には、高齢化率は18.3%であり、そのうち、後期高齢

者の割合が平成27年度の5.7%から10.2%と2倍近くになると予測されています。

出典:市実施による人口推計値

平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年 2015年 2016年 2017年 2020年 2025年 0~14歳 24,215 23,928 23,988 22,576 20,901 15~29歳 31,724 32,216 32,901 34,053 34,049 30~64歳 82,118 82,235 83,180 83,556 84,020 65歳以上 25,241 26,340 27,234 29,099 31,127 (うち75歳以上) 9,293 9,966 10,808 12,980 17,351 計 163,297 164 ,719 167,303 169,283 170,0 98 0~14歳 14.8% 14.5% 14.3% 13.3% 12.3% 15~29歳 19.4% 19.6% 19.7% 20.1% 20.0% 30~64歳 50.3% 49.9% 49.7% 49.4% 49.4% 65歳以上 15.5% 16.0% 16.3% 17.2% 18.3% (うち75歳以上) 5.7% 6.1% 6.5% 7.7% 10.2% 計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 構

成 比

H26 年度推計

(19)

13

第2節 高齢者のいる世帯の状況

高齢者世帯の状況

平成22年国勢調査の総世帯数は71,411世帯で、その中で高齢者のいる世帯は、

13,320世帯で18.7%となっています。高齢者単身世帯数及び高齢者夫婦世帯数

は、平成17年には4,027世帯だったところ、平成22年には5,946世帯と、約1.5

倍の急激な増加となっています。

出典:平成22年国勢調査

【参考】

高齢者等実態調査及び国勢調査による、高齢者世帯の実態の経年変化をみると、高

齢者等実態調査では、ひとり暮らし高齢者は、調査年ごとに増加傾向にあります。ま

た、高齢者世帯についても、年々増加しており、約10年で2倍程度となっています。

出典:高齢者等実態調査

高齢者等実態調査調査数 (単位:人)

平成16年度 平成19年度 平成22年度 平成25年度

各年10月1日住基世帯数 64,768 69,419 72,844 73,065

ひとり暮らし高齢者世帯 1 ,29 7 1 ,3 1 7 2 ,2 8 2 2 ,27 1

ひとり暮らし高齢者世帯割合 2.0% 1.9% 3.1% 3.1%

高齢者世帯 1 ,56 4 1 ,8 2 1 2 ,7 8 8 3 ,06 0

(20)

高齢者世帯の住居状況

平成22年国勢調査の高齢者のいる一般世帯の住居状況をみると、「持ち家」が

81.6%となっています。また、高齢者単身世帯については、「持ち家」が63.6%に

なり、

「民営の借家」が25.0%となっています。

出典:平成22年国勢調査

【参考】

高齢者等実態調査では、住んでいる住宅に関する質問をしています。

住んでいる住宅は「持ち家(一戸建て)

」が 51.3%、次いで「持ち家(分譲マンショ

ンなどの共同住宅)

」が 37.8%となっており、合わせて「持ち家」が 89.1%となっ

ています。

出典:平成25年度高齢者等実態調査

持ち家 公営・公社・

公団住宅 民営の借家 給与住宅 間借り 高齢者のいる世帯 10,847 759 1,503 81 100

構成比 81.6% 5.7% 11.3% 0.6% 0.8%

高齢者単身世帯 1,799 232 707 24 66

(21)

15

第3節 課題の整理

1.住まい・生活について

持ち家(一戸建て、分譲マンション)の割合が高く、長年市に居住している方

が多い傾向となっています。ひとり暮らし高齢者は、他と比べると借家の割合が

若干高くなっています。

経済的ゆとりは比較的あるという方が多くなっていますが、その多くは、公的

年金収入であり、生活の安定に向けた新たな収入を得るための雇用環境の充実が

期待されます。

また、要介護・要支援の認定を受けている方では、介護サービスの利用・未利

用にかかわらず、在宅で介護保険サービスと家族の介護を組み合わせた生活を希

望している方が多くなっています。

【課題】

・住み慣れた自宅・地域での生活継続に向けた支援

・高齢者の雇用促進に向けた仕組みづくり

・在宅介護のための介護事業者と医療関係者、家族との連携

2.健康について

一般高齢者・ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯に共通して、健康であるという

回答が多くなっています。心身の健康状態で気になるところでは、足腰の痛み、

新しいことにチャレンジしなくなった、外出の回数が減った、などがあげられて

います。

高齢者の方々の健康に対する意識は高く、健康維持のために心がけていること

としては、文章を書くなど頭を使う、歯磨き、運動や散歩など体を動かす、定期

的な健康診断、バランスの良い食事など配慮している様子がうかがえます。一方、

健康維持を心がけていない、という方の理由では、必要性を感じない、どうすれ

ばよいかわからないなどが多く、健康維持についての情報提供が重要です。

現在、何らかの治療を受けている方が7割程度いて、その中で高血圧の治療を

受けている方が多くなっています。

多くの方は、かかりつけの病院や歯科医院、薬局があり、医療と高齢者のつな

がりができています。

(22)

【課題】

・健康維持のための運動教室や趣味の活動などのプログラムの充実

・各種教室や趣味活動などへの参加を促す情報提供

・医療と高齢者のつながりを活かした医療と介護の連携づくり

・定期的な健康診断の実施と受診に向けた情報提供

・生活習慣病、ひざ痛・腰痛、がん、認知症などの予防に向けた情報提供

3.日常生活について

一般高齢者や要支援・要介護の認定を受けている方で家族と同居している方で

も日中独居になる方が多く、外出の支援や在宅介護の充実、日中の見守り、など

が重要となっています。

ご近所との関係では、挨拶を交わす程度、立ち話程度、などが多く、密接なご

近所づきあいをしていない様子がうかがえますが、地域の支え合いで必要なこと

として、隣近所の住民同士の普段からのつきあい、を重視する方が多くなってお

り、隣近所との関係づくりも重要です。

一般高齢者・ひとり暮らし高齢者・高齢者世帯における、悩み事の相談相手で

は、配偶者や家族が多くなっています。要支援・要介護の認定を受けた方の家族

以外の相談相手では、ケアマネジャーが多くなっています。また、そのような人

はいない、という状況の方も見られます。気軽に相談できる窓口の充実や相談を

受ける人材の育成が期待されます。

災害時のことに関して、避難場所を知らない方も多く、これらの情報の周知を

図ることが重要です。また、災害時の避難に関し、一般高齢者は自力避難可能な

方が大半となっていますが、要支援・要介護の認定を受けている方は、自力避難

困難な方が多く、地域の助け合いや見守りが重要となります。

【課題】

・高齢者の外出や移動の支援の充実

・高齢者の見守りのためのネットワークづくりの促進

・自治会活動や地域の活動への参加の奨励

・地域包括支援センターを中心とする相談窓口の機能拡充

・ケアマネジャーや介護保険サービスの人材育成

・災害に関する情報提供の充実

(23)

17

4.介護保険・保健福祉サービスについて

介護保険制度の認知度は高くなっているものの、制度の細かい内容までは知ら

ない方もいます。介護保険制度の周知が必要です。

今後の介護保険制度については、要支援者に対するサービスの一部が介護保険

対象外になっても、同水準のサービスを望む意見が多く、新しい総合事業へ移行

しても、同じようなサービスや地域独自のサービスが展開されるような取り組み

が重要です。

また、要支援・要介護の認定を受けている方に対する質問で、介護保険制度を

よりよくするため、市が力を入れていくべきこととしては、特別養護老人ホーム

などの施設を増やす、家族介護者の負担を軽減する、利用料の費用負担の軽減、

などが多くなっています。

また、介護が必要になったときの対応として、一般高齢者や高齢者世帯では、

在宅で配偶者に介護してほしいという割合が高く、ひとり暮らし高齢者では施設

で専門スタッフに介護してほしいという割合が高くなっています。今後は、地域

包括ケアシステムの構築を図り、入所・入居系施設の整備とともに在宅で専門ス

タッフの介護を受けながら暮らしていく在宅介護のあり方を普及させていく取

り組みが重要です。

地域包括支援センターの認知度に関し、知らないという方が居宅サービス利用

者でも3割以上となっており、周知や機能の拡充が必要です。

生活支援サービスでは、バス乗車券やはり・きゅう・マッサージ利用券、各種

健診、紙おむつの給付などの利用が多く、今後期待するものでは、バス乗車券や

はり・きゅう・マッサージ利用券、福祉タクシー利用費の助成、紙おむつの給付、

通院ヘルプサービス、住宅改修費の助成などが多くなっています。

【課題】

・介護保険制度に関する周知、情報提供

・介護予防の充実

・在宅介護のための地域の支え合いづくりや家族介護者への支援の充実

・介護を受けられる高齢者の住まいの確保

・地域包括支援センターの機能拡充

(24)

5.社会参加について

高齢者の中には、ボランティアなどの活動をしてみたいという方も多く、高齢

者の活力を地域のまちづくりに活かす仕組みづくりが重要です。

高齢者の社会参加の割合としては、自治会活動が高くなっていますが、この他

にも市民大学を含めた教養関係の活動や自主的なスポーツ活動などへの参加も

一定数みられ、これらの活動と連携した介護予防の取り組みや情報提供なども重

要です。

また、若年者はボランティア活動など社会活動に参加している割合が低いため、

今後若年者をうまく巻き込みながら、このような活力を地域資源として、地域団

体とのネットワーク化を進めていくことも重要です。

【課題】

・社会参加活動などを通じた介護予防や情報提供の充実

・ボランティアや市民活動団体とのネットワークづくり

・高齢者のボランティア参加など介護予防・生活支援に向けた担い手の育成

・市民活動団体の育成・支援策の充実

6.今後の生活について

今後の生活については、住み慣れた自宅や地域に住み続けたいという意見が多

くなっています。一方、元気なうちの住み替えを考えている方では、住み替え先

として、介護を受けられる施設や高齢者向け賃貸住宅の要望が高くなっています。

高齢者のいこいの場所としては、水辺や緑豊かな公園など自然の中で集える場

所やUセンターのようにお風呂や大広間があり、イベントができる場所という意

見が多くなっています。

【課題】

・住み慣れた自宅・地域での生活継続に向けた支援

・介護を受けられる高齢者の住まいの確保

・いこいの場所となる施設の整備

(25)

19

第3章

計画の基本理念と基本目標

本市の総合計画では、まちづくりの上位目標として以下を定めています。

総合計画の都市像を踏まえつつ、高齢者が住み慣れた地域で、必要な医療や介護

サービスを利用しながら、自分らしい生活を送れることを目指して、本計画における

基本理念を定めます。

「生き生きと暮らせる心のかよう健康福祉都市」

生涯を通じて、心身ともに健康で、明るく、豊かな生活を送れることは、すべ

ての市民の共通の願いです。

(26)

第1節 基本理念

今後、ますます高齢化の進展が予測される中、高齢者が住み慣れた地域で自分らし

い生活を継続していくためには、これまでの介護予防重視の取り組みをさらに充実さ

せることが重要です。さらに、安心して生活するためには、地域の支え合いの仕組み

である「地域包括ケアシステム」の構築を引き続き目指していく必要があります。

本市には、医療機関や介護保険事業所などがあるとともに、市民・市民団体・企業・

浦安市による協働の仕組みがあり、協働による支え合いの活動が積極的に行われてい

ます。これらの地域資源のネットワークをさらに強化し、今後ますます多様化が予測

される高齢者のニーズに対応できる社会づくりを推進していくことが大切です。

これらの考えを踏まえ、高齢者保健福祉計画及び第6期浦安市介護保険事業計画の

基本理念を「住み慣れた地域で、自分らしく生き生きと安心して住み続けられるまち」

とします。

第2節 基本目標

住み慣れた地域で、自分らしく生き生きと

安心して住み続けられるまち

基本目標Ⅰ

高齢者保健サービスの整備

基本目標Ⅱ

高齢者医療サービスの整備

基本目標Ⅲ

在宅福祉サービスの整備

基本目標Ⅳ

相談サービスの整備

基本目標Ⅴ

生きがい対策・社会参加事業の推進

基本目標Ⅵ

地域福祉活動の推進

(27)

21

基本理念を推進していくため、具体的な施策を反映する7つの基本目標を定めまし

た。

基本目標Ⅰ 高齢者保健サービスの整備

高齢者は健康に対して強い関心と不安を持っています。高齢者が地域でいきいき

と元気に暮らしていくためには、健康に対するアプローチが重要となります。健康

維持のための各種教室の開催や健康診断の実施など高齢者の心身の健康を維持し

ていくための支援に取り組みます。

また、高齢者が介護予防に気をつけるとともに、高齢者自身が介護予防活動の担

い手となっていくことについても、推進していきます。

基本目標Ⅱ 高齢者医療サービスの整備

高齢者の半数以上が治療中の病気を抱えています。高齢者が疾病などを抱えなが

らも住み慣れた地域で暮らしていくためには、身近なところで適切な医療サービス

を受けられることが重要となります。

医師会などとの連携強化に取り組みながら、介護保険サービス事業者とのネット

ワークの構築も図り、医療と介護の連携を目指しながら、医療サービスのより一層

の充実を図る施策に取り組んでいきます。

基本目標Ⅲ 在宅福祉サービスの整備

高齢者の多くは自宅で暮らし続けることを望んでいます。高齢者が自分の家で安

心して生活するためには、高齢者の生活を支える事業が必要です。

介護が必要な状況になった場合は、介護保険事業として在宅サービスの充実を

図っていきます。

また、介護保険事業外の市独自の在宅支援事業も幅広く取り組んでいきます。

基本目標Ⅳ 相談サービスの整備

高齢者が安心して暮らして行くためには、高齢者やその家族、またその周りの地

域の人々が気軽にいろいろなことが相談できる窓口があることが重要です。中心的

な窓口となる地域包括支援センターの機能の充実やより一層の周知を目指します。

(28)

基本目標Ⅴ 生きがい対策・社会参加事業の推進

生涯にわたって、一人ひとり生きがいをもって、尊厳ある暮らしを続けていける

ことが求められています。

高齢者が自身のこれまでの経験を生かし、お互いに助け合いながら、社会参加を

行っていくことは、生きがいの創出にもつながるため、高齢者の積極的な社会参加

を促す施策の展開を図っていきます。

基本目標Ⅵ 地域福祉活動の推進

生きがいをもち、住み慣れた地域で暮らして行くためには、個人だけではなく地

域の市民や関係団体と連携を図り、協働しながら生活していくことが重要です。

そのため、市民活動を支える社会福祉協議会と連携を図るとともに、ボランティ

ア団体やNPO団体など、多様な団体の情報交換の場を提供するなど、地域資源の

ネットワーク化に取り組んでいきます。

基本目標Ⅶ 生活環境の整備

高齢となり、誰しも運動機能が低下していく中で安心して暮らし続けるためには、

住まいや生活環境の整備が重要となります。住み慣れた自宅での生活のための住宅

改修の促進を図るとともに、まちのバリアフリー化や交通拠点の整備を図り移動の

しやすい、だれにでもやさしいまちを目指します。

格的な高齢社会のもとでは、高齢者の活力は地域社会全体の活力へ

と大きく波及することも期待されます。高齢者のためのまちづくり

が幅広い世代を通じた地域社会へと循環し、活力の相乗効果を生み

(29)

23

基本理念

基本目標

取り組みの柱

今後の取り組み(事業名)

第3節 施策体系

①市営住宅の維持管理 ②市営住宅の優先入居等 ③住宅セーフティネットの構築等 ④分譲集合住宅対策 の推進 ⑤地域優良賃貸住宅制度 ⑥あんしん賃貸支援事業 ⑦高齢者住宅相談窓口の創設

①道路環境 ②公共交通・交通拠点 ③公共建築物

①地域でのふれあいサロン等の開催によるひとり暮らし高齢者等への支援 ②福祉車両貸出しの実施

①民生委員・児童委員との連携活動の推進

①ボランティア活動等の推進

①大学や市民活動団体への支援 ②うらやす市民大学運営事業

①地域包括ケアネットワークの構築 ①老人福祉センターの充実

①出前講座の充実 ②文化・芸術活動の推進 ③世代間交流活動の促進 ④公民館活動の支援 ⑤図書館の充 実

①生涯スポーツの推進 ②高齢者がスポーツに親しめる環境づくり

①中・長期的な視点による高齢者就業・生きがいづくり振興策の確立 ②就業機会の拡大 ③就業に関する知 識・技能・安全の習得・向上 ④会員増加の促進 ⑤自主事業の推進

①高年齢者雇用促進奨励金の活用促進 ②高齢者就業相談・紹介

①要介護高齢者等紙おむつの給付 ②要介護高齢者出張理髪サービス利用券の交付 ③通院ヘルプサービス ④住宅改修費の助成 ⑤福祉タクシー利用費の助成 ⑥要介護高齢者寝具乾燥消毒サービス ⑦介護保険施 設利用高齢者送迎サービス ⑧家族介護慰労金の交付

①地域包括支援センター相談業務

①在宅介護支援センター相談業務

①老人福祉センター相談業務

①浦安市高齢者・障がい者等における虐待防止対策協議会事業 ②福祉サービス利用援助事業の推進 ③成年 後見制度の利用促進

①認知症対策の充実

①介護保険サービスの充実(介護保険事業計画)

①高齢者世帯住み替え家賃等の助成 ②バス乗車券の交付 ③歩行補助者(シルバーカー)購入費の助成 ④交通安全つえの給付 ⑤緊急通報装置貸与 ⑥白内障用特殊眼鏡等購入費の助成 ⑦補聴器購入費の助成 ⑧住宅用火災警報器購入費の助成 ⑨はり・きゅう・マッサージ利用券の交付 ⑩給食サービス ⑪はいかい 探索サービスの利用料等の助成 ⑫お元気コール・ホームサービス ⑬高齢者安心マンション支援事業 ①健康づくり拠点の周知

①健康手帳 ②健康教育 ③健康相談 ④各種健(検)診・健康診査

①介護予防普及啓発事業 ②通所型介護予防事業 ③地域介護予防活動支援事業

①後期高齢者医療 ②各種予防接種

①東京ベイ・浦安市川医療センター ②順天堂大学医学部附属浦安病院 ③在宅医療支援事業 ④訪問歯科診療推進事業

①持続的な施策の取り組み強化

①健康うらやす 21 ②地域の健康づくり ③生活習慣病予防 ④健康推進員活動 ⑤いのちとこころの支援 事業

①健康情報の周知

1.健康づくり・保健事業の体系的な推進

3.健康づくり拠点の活用 2.健康情報の周知

4.保健サービスの充実

5.介護予防の充実

1.高齢者医療サービスの充実

1.介護保険サービスの充実 3.持続的な施策の取り組み強化 2.地域医療体制の整備

3.在宅介護支援サービスの充実 2.日常生活支援サービスの充実

1.地域包括支援センター相談業務

5.認知症対策の充実

2.在宅介護支援センター相談業務

3.老人福祉センター相談業務

4.権利擁護の推進

2.老人福祉センターの充実

3.生涯学習の推進

4.スポーツ活動の推進

5.シルバー人材センターの充実

6.高齢者の雇用促進

3.ボランティア活動等の推進 1.社会福祉協議会との連携強化

2.民生委員・児童委員との連携活動の推進

4..市民活動への支援

5.地域包括ケアネットワークの構築

1.住宅の整備

2.外出しやすいまちづくり

5.安全な日常生活の確保 3.防災体制の整備

4.消防・救急救命体制の整備

Ⅱ.高齢者医療サービスの整備

Ⅲ.在宅福祉サービスの整備

Ⅳ.相談サービスの整備

Ⅴ.生きがい対策・社会参加事業の

推進

Ⅵ.地域福祉活動の推進

Ⅶ.生活環境の整備

Ⅰ.高齢者保健サービスの整備

①会員の確保 ②活動の活性化 ③クラブ会館の整備

1.老人クラブ活動の充実

①災害に強い都市づくりの推進 ②自主防災組織の推進と防災意識の高揚 ③災害時要援護者対策の推進

①高齢者や要支援・介護者に対する防火対策 ②救急救命体制の充実強化 ③救急メディカル情報支援事業

(30)
(31)

25

第4節 重点施策

高齢者が安心して暮らせる地域社会を目指して

~地域包括ケアシステムの充実~

地域包括ケアシステムを構築していくために重要な施策を重点施策として、整理し

ました。

今後は、これらの重点施策への一層の取り組みを充実させていくとともに、その他

の高齢者施策を実施し、安心して生活できる浦安市を目指します。

重点施策1

健康づくり・介護予防の推進

高齢者が介護状態にならず、元気にいきいきと生活していくためには、心身の

健康の維持が重要です。そのためには、いろいろな活動の場に参加し、自分らし

さを表現することが重要です。趣味や文化活動、スポーツを通じた社会参加に取

り組むことや介護予防のための教室などに参加することも効果が期待されます。

このような市民活動の状況に関する情報を広く提供することで、参加を促すと

ともに、高齢者の方が活動の担い手として活躍する機会にもつながっていきます。

特に、介護予防については、現在行われている介護予防教室などの他に、地域

の様々な主体を活用した取り組みを推進していくことが重要となります。

重点的な取り組み

市民活動の状況に関する情報を整理し、市ホームページや広報うらやす、パ

ンフレットなどを活用し、高齢者の方々に向け広く情報提供をしていきます。

(32)

重点施策2

生活支援サービスの充実

今後、要介護者の増加、単身・高齢者のみ世帯の増加などが予想される中、多

様な生活上の支援の提供が必要となってきます。コーディネーターや協議体によ

り社会資源の把握・発掘が可能な体制づくりに取り組みが重要です。さらに、新

しい総合事業として地域の実情にあわせたきめ細かな生活支援サービスの実施が

期待されています。そのため、NPOやボランティア、地域住民による支え合いが

重要となります。

重点的な取り組み

生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)を養成し、生活支援サー

ビスの充実や介護予防の推進を図っていきます。

協議体の設置について取り組んでいきます。

様々な市民活動への支援を充実することで、既存の取り組みを発展させてい

くとともに、新たな活動に取り組むまちづくり活動団体の育成に取り組んで

いきます。

重点施策3

医療と介護の連携強化

平成26年版高齢社会白書によると、55歳以上の方の5割以上が自宅で最期を

迎えたいと望んでいます。また、昨年実施の高齢者等実態調査におきましても、

介護が必要になっても、自宅での生活を望む方が多い傾向にありました。

今後、医療や介護の需要が増加すると予測される中、高齢者が疾病を抱えても、

自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けていくためには、

地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的・継続的に在宅医療・介

護の提供を行うことが必要です。

重点的な取り組み

在宅介護を柔軟な仕組みで支える「定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業」

の利用促進を図り、介護・看護を受けながら住み慣れた自宅等での生活が続

けられるよう取り組みます。

医師会が行っている「在宅クラウド浦安方式」に関し、患者情報の共有化が

さらに円滑に行われることで、連携が図れるよう、支援を行っていきます。

(33)

27

重点施策4

認知症支援策の充実

今後、75歳以上の後期高齢者が増加するとともに、介護度の重度化や認知症患

者の増加が予測されます。高齢者等実態調査におきましても、認知症に関する関

心は高く、さらに早期発見・早期対応の重要性も認知されています。

認知症への理解促進や見守りに向け、認知症サポーターの養成に取り組んでき

ました。今後はさらに、その取り組みを充実させるとともに、認知症になっても

地域で安心して生活ができ、家族の不安も軽減されるような取り組みが重要です。

重点的な取り組み

認知症サポーター養成講座の受講者を増やし、認知症への理解を促進させる

とともに、地域の見守りの担い手となってもらえるよう普及・啓発を図って

いきます。

認知症ケアパスを作成し、浦安市の実態にあった連携体制の強化を図ってい

きます。

認知症初期集中支援チームを設置し、個別のケースに合わせた早期対応を

チームで実施できるよう体制を整備します。

(34)

重点施策5

高齢者の住まいの確保

高齢者数が増加する中、単身高齢者・高齢者のみ世帯も増加し、家族の状況、

経済状況などが多様化しています。それにあわせて、高齢者のニーズも多様化し

ています。

生活の場においても、自宅での生活を希望する方が多く、自宅生活を継続させ

るための支援や住み慣れた地域で生活できる住まいの提供が重要です。

重点的な取り組み

広域型の特別養護老人ホームを開設します。

(平成27年4月、84床)

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の整備を推進していきます。

(2箇所程度、各18床)

住宅改修によるバリアフリー化を促進し、自宅で安心して生活できる環境整

備に取り組んでいきます。

有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅など民間の住まい整備について

は、介護サービスや医療との連携などが適切に行われるよう、事業者への周

知を図っていきます。

(35)

29

重点施策6

地域包括支援センターの機能充実

高齢になっても住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくこ

とができるよう、地域における関係者とのネットワークを構築するとともに、高

齢者の身近な相談窓口として中心的な役割を担う、地域包括支援センターの充実

が重要です。きめ細かなサービスの提供や見守りの体制を整備するためには、日

常生活圏域を中心とした地域で支えるネットワークづくりが重要となります。

そこで、現在、3つの日常生活圏域(元町・中町・新町)を新たに4つの日常

生活圏域に区分けし、地域の実態にあわせたきめ細かな対応を目指していきます。

日常生活圏域の見直しにあわせて、現在2箇所ある地域包括支援センターのほ

かに新規に2箇所を増設し、4箇所にするとともに、市役所直営の猫実地域包括

支援センターを基幹的なセンターに位置づけます。

それぞれの日常生活圏域での包括的な支援体制推進のためには、個別の支援の

充実とそれを支える社会基盤の整備を図っていく必要があります。そこで、地域

包括支援センターによる、多職種協働でのケアマネジメント支援や地域課題発見

のための地域ケア会議が重要です。さらに、地域の関係者との連携を強化すると

ともに地域課題の共有や施策検討を行う地域包括ケア評価会議、地域包括ケア推

進庁内連絡協議会との連携を行っていきます。

重点的な取り組み

日常生活圏域を見直し(3圏域から4圏域へ)

、地域の状況をより把握しやす

くするとともに、地域の特性に応じた対応が可能となるようにしていきます。

日常生活圏域の見直しに合わせ、地域包括支援センターを増設(2箇所増設)

し、身近な相談窓口としての機能を充実させていきます。

(36)
(37)

31

第2部

各論

(38)
(39)

33

第1章

高齢者保健福祉計画

第1節 施策の展開

基本目標Ⅰ

高齢者保健サービスの整備

高齢者がいきいきと、自分らしい生活を送るために、健康に対する意識を高め、生

活習慣や食生活などを見直し、規則正しい生活を送ることに注意しながら健康を維持

していくことが重要です。

そのために、健康に関する情報の提供、健康維持のための各種教室の開催、社会参

加を促すための趣味や活動の場の提供、各種健康診断等の実施など、高齢者の心身の

健康を維持していくための支援に取り組みます。

また、高齢者はサービスの提供を受けるだけではなく、活動の担い手となることで、

一層、生きがいを持って暮らせることにもつながります。このような市民の活動に対

しても支援を行い、高齢になっても介護を受けず、元気に暮らせる社会を目指して幅

広い施策を展開していきます。

■施策の展開

<基本目標> <取組みの柱>

1.健康づくり・保健事業の体系的な推進

2.健康情報の周知

3.健康づくり拠点の活用

Ⅰ.高齢者保健サービ

スの整備

(40)

1.健康づくり・保健事業の体系的な推進

①健康うらやす 21

施策事業 内容

■総合的な健康づくりの計画である「健康うらやす21」に基づき、 妊娠・出産期から高齢期までのライフステージに合った健康づく りの取り組みを、市民と地域、行政が一体となって推進すること で、健やかで幸せな市民生活につながるよう努めます。

計画期間の 取り組み

◆推進委員会や実務者ワーキングなどで、推進の方向性や進捗状況 の共有を図り、市民と地域、行政が一体となって健康づくりに向 けての取り組みを行います。平成30年度に中間見直しを行いま す。

担当課及び

関係機関 健康増進課

②地域の健康づくり

施策事業 内容

■老人クラブへの周知活動や出前講座の活用等を推進し、地域で健 康に対する意識を高めていくことができるようにします。 計画期間の

取り組み

◆生涯学習まちづくり出前講座で健康増進課が担当している講座 の周知をし、地域で健康に対する意識を高めてもらえるようにし ます。

介護保険・介護予防に関する内容については介護保険課及び猫 実地域包括支援センターと連携し取り組んでいきます。

担当課及び

(41)

35

③生活習慣病予防

施策事業 内容

■特定健診及び後期高齢者健診や各種がん検診等を実施し生活習 慣病等異常の早期発見に努めます。また、未受診者への受診勧奨 を行うとともに、健診後の保健指導を行うことで生活習慣病の発 症予防や重症化予防に努めます。

計画期間の 取り組み

◆特定健診及び後期高齢者健診や各種がん検診等を実施し生活習 慣病等異常の早期発見に努めます。また、未受診者への受診勧奨 を行うとともに、健診後の保健指導を行うことで生活習慣病の発 症予防や重症化予防に努めます。

担当課及び

(42)

④健康推進員活動

施策事業

内容 ■健康づくりボランティアである健康推進員を通じて、健康に関す

る様々な情報を発信していきます。健康推進員の平成26年度現在 の委嘱数は26名です。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 健康推進員数 22 28 26 活動事業数 191 124 130 参加市民数 1,896 1,369 1,400

計画期間の

取り組み ◆現行の事業を中心に実施しつつ、健康推進員活動の周知を浦安市HP・広報・「健康推進員だより」などにより行い、健康推進員活 動の参加者や健康推進員数の増加を図ります。

担当課及び

関係機関 健康増進課

⑤いのちとこころの支援事業

施策事業 内容

■浦安市いのちとこころ支援対策協議会を設置し、身体の健康だけ でなく、こころの健康づくりについても、積極的に取り組んでい きます。

計画期間の 取り組み

◆高齢者のうつ、自殺対策、心の健康づくりについて、正しい知識 の普及、地域づくりの重要性について啓発を行います。

担当課及び

関係機関 健康増進課

2.健康情報の周知

施策事業 内容

■広報紙・ポスター・ちらし・ホームページ等による関連情報の周 知をはじめ、健(検)診の受診を促す個別通知等を継続し、高齢 者等の健康づくりに対する知識の普及に努めます。また、受診率 の横ばい傾向や受診者の固定化等が続く場合には、より分かりや すく関心を高める方法等を検討し、サービスの適切な利用を進め ます。

計画期間の 取り組み

◆広報、ポスター、ちらし、ホームページ等による関連情報の周知 を積極的に行います。対象者全員への案内(通知)を継続し、受 診しやすい環境づくりを推進します。

担当課及び

(43)

37

3.健康づくり拠点の活用

施策事業 内容

■高齢者のほか、幅広い市民を対象に健康の情報を発信するととも に、健康相談や健康教育、健康診査や介護予防事業等、各種事業 の拠点となる健康センターの活用を図ります。

計画期間の 取り組み

◆今後も引き続き幅広い市民を対象に健康の情報を発信するとと もに、健康相談や健康教育、健康診査や介護予防事業等、各種事 業の拠点となる健康センターの活用を図っていきます。

さらに、必要に応じて事業の見直しを行い、市民の健康づくりの 拠点となり得るように検討していきます。

担当課及び

関係機関 健康増進課

4.保健サービスの充実

①健康手帳

施策事業

内容 ■健(検)診結果等の記録ができ、市民の自主的な健康管理・健康

づくりを支援する「健康手帳」を健康センター窓口や医療機関等 で交付します。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 交付冊数 5,129 6,360 7,000

計画期間の

取り組み ◆掲載内容の見直しを行い、有効活用できるよう充実に努めます。

担当課及び

(44)

②健康教育

施策事業

内容 ■個別健康教育個別健康教育については、1人の対象者の指導に時間とマンパ

ワーを要することから、集団健康教育における個別相談や、小 集団を対象とした実施も併せて、効率的に行います。

■集団健康教育

生活習慣病の予防、介護を要する状態にならないための予防、 その他健康に関する事項について、正しい知識の普及を図ると ともに、肥満・高血圧等の病態別健康教育・歯周疾患の健康教 育等を一般健康教育として実施します。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 生活習慣病予防

教室

回数 4 4 2

参加者 71 34 30 食と健康を考え

る講座

回数 2 1 1

参加者 27 16 25 骨の健康チェッ

回数 6 6 12

参加者 824 655 1,200 乳がん自己触診

セミナー

回数 72 71 72 参加者 3,419 3,484 3,600 歯周病予防改善

レッスン

回数 12 12 12 参加者 223 255 280 運動指導

回数 18 18 18 参加者 232 146 270 個別健康教育

(禁煙) 回数 50 28 30

計画期間の 取り組み

◆生活習慣病の予防、適切な食事、歯科疾患の予防等日常生活上の 心得や健康づくりに必要な知識を普及するため、各種教室を充実 させます。

◆広報やホームページに加え、公民館や図書館などにチラシを配布 したり、検診や各種事業参加の際に周知活動を行うなど、参加者 の増加を図ります。

担当課及び

(45)

39

③健康相談

施策事業

内容 ■重点健康相談

生活習慣病予防のための、病態別の健康相談の充実を図ります。 健康診査等、他の保健事業との連携を図りつつ、個人の健康状態 や生活習慣に応じた指導や助言を行います。

■総合健康相談

心身の健康に関する様々な相談に対応できるよう、窓口や電話、 各種保健事業・介護予防事業等との連携を図り相談体制の充実を 図ります。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 定例健康相

回数 24 24 24 参加者 325 302 400 その他の健

康相談

回数 443 743 750 参加者 984 743 750 成人栄養相

回数 56 30 80 参加者 156 60 350

計画期間の 取り組み

◆かかりつけ医との連携を図りながら、健康相談につながりやすい 体制づくりに努めます。

◆生活習慣病の予防や重症化予防だけでなく、転倒骨折予防や認知 症予防の為の生活アドバイスができるよう相談体制の充実を図り ます。

担当課及び 関係機関

(46)

④各種健(検)診・健康診査

施策事業 内容

■糖尿病やがん等生活習慣病の予防・早期発見を図るために、健康 診査や各種がん検診をはじめとする事業を今後も実施していきま す。

■胃がん検診の実施状況

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 対象者数※ 31,895 31,895 31,895

受診者数 4,964 5,695 5,750 受診率 15.6 17.9 18.0 要精密検査者数 87 95 94

※対象者は40才以上の市民

■肺がん検診の実施状況

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 対象者数※ 31,895 31,895 31,895

受診者数 16,314 17,071 18,000 受診率 51.2 53.5 56.4 喀痰細胞診検査数 505 391 600 要精密検査者数 104 129 135

※対象者は40才以上の市民

■大腸がん検診の実施状況

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 対象者数※ 31,895 31,895 31,895

受診者数 15,454 16,144 18,000 受診率 48.5 50.6 56.4 要精密検査者数 530 599 600

(47)

41

■子宮がん検診の実施状況

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 対象者数※ 32,646 32,646 32,646

受診者

頸がん 10,505 10,375 10,500 体がん 2,012 1,992 2,000 受診率 32.2 31.8 32.2 要精密検査者数

頸がん 215 214 215 体がん 26 22 25

※対象者は20才以上の女性市民

■乳がん検診の実施状況

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 対象者数※ 21,096 21,096 21,096

受診者数 3,417 3,481 3,600 受診率 16.2 16.5 17.1 要精密検査 数 279 262 270

※対象者は40才以上の女性市民

■前立腺がんの実施状況

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 対象者数※ 6,638 6,638 6,638

受診者数 5,862 6,196 6,300 受診率 88.3 93.3 94.9 要精密検査者数 321 281 350

※対象者は50才以上の男性市民 ※前立腺がん検診以外の対象者数については、厚生労働省が受診率を同一基準で比較・評価

するために算出したもの。

(48)

■特定健康診査・特定保健指導

平成20年度より、医療保険者に生活習慣病予防のための特定健康 診査実施が義務付けられました。浦安市では、国民健康保険に加 入されている40歳~74歳の方を対象に実施します。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 40歳以上人口 77,582 79,521 81,333 対象者数 22,995 23,137 23,586 受診者数 9,928 10,220 12,028 受診率 43.2 44.2 51.0 積極的支援者 319 287 360 動機付け支援者 820 841 998 情報提供者 8,789 9,092 10,670

■後期高齢者健康診査

75歳以上の方への健康診査を、千葉県後期高齢者医療広域連合よ り委託を受け実施します。また、各事業についてより多くの受診 がなされるよう、周知を図ります。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 75歳以上人口 7,737 8,314 8,765 対象者数 7,551 7,884 8,400 受診者数 3,492 3,790 4,284 受診率 46.2 48.0 51.0

計画期間の 取り組み

◆特定健診及び後期高齢者健診や各種がん検診等を実施し、生活習 慣病等異常の早期発見に努めます。また、未受診者への受診勧奨 を行うとともに、健診後の保健指導を行うことで生活習慣病の発 症予防や重症化予防に努めます。

担当課及び 関係機関

(49)

43

5.介護予防の充実

①介護予防普及啓発事業

施策事業

内容 ■地域において自主的な介護予防に資する活動が広く実施され、高

齢者が積極的にこれら活動に参加し、介護予防に向けた取り組み を実施する地域社会の構築を目的として、介護予防に関する知識 の普及啓発をおこないます。また、講演会や出前講座を実施し、 高齢期の健康づくりの支援を行います。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 口福ひろば延べ人数(人) 231 166 170 男性のためのクッキングひろば

延べ人数(人) 140 140 140 介護予防普及啓発講演会実人数

(人) 570 610 610

計画期間の 取り組み

◆介護予防普及講演会の開催や出前講座、パンフレットの配布によ り、介護予防の普及啓発を推進します。

◆市民一人ひとりの健康寿命を延伸する取り組みが身近な地域で行 えるよう、各関係機関との連携を強化し、介護予防活動拠点の整 備を進めます。

◆行政だけでなく市民と協働し、介護予防の普及啓発をしていきま す。

担当課及び 関係機関

(50)

②通所型介護予防事業

施策事業 内容

■「基本チェックリスト」の結果により、個々に必要な転倒骨折予 防・栄養・口腔機能の改善を目的とする通所型の教室を開催しま す。

■多くの高齢者が介護予防について知り、自分の生活に取り入れる 方法を学んでいただき、教室終了後も自身で介護予防の取り組み ができるよう支援します。

区分 平成24年度 平成25年度 平成26年度 介護予防教室延べ人数(人) 192 169 160

計画期間の 取り組み

◆「基本チェックリスト」により対象者の把握及び対象者の傾向を 踏まえ、教室開催数及び教室内容の充実を図ります。

◆教室終了後も地域の中で介護予防の取り組みを継続していけるよ う、介護予防活動を住民・団体や各関係機関との連携の強化を図 ります。

担当課及び 関係機関

地域包括支援センター、介護保険課、浦安介護予防アカデミア、公 民館、その他関係機関

③地域介護予防活動支援事業

施策事業 内容

■地域において介護予防に資する自発的な活動が広く実施され、地 域の高齢者が自ら活動に参加し、介護予防に向けた取り組みが主 体的に実施されるような地域社会の構築を目指します。

計画期間の 取り組み

◆高齢者の社会参加のニーズは高く、高齢者の地域の社会的な活動 への参加は、活動を行う高齢者自身の生きがいや介護予防等とも なるため、積極的な取り組みを推進します。

◆「うらやす市民大学」の卒業生等地域の支えあいに意欲のある高 齢者が主体的に活動できるような仕組みづくりを検討します。 担当課及び

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国の5カ年計画である「第11次交通安全基本計画」の目標値は、令和7年までに死者数を2千人以下、重傷者数を2万2千人