今後、75歳以上の後期高齢者が増加するとともに、介護度の重度化や認知症患 者の増加が予測されます。高齢者等実態調査におきましても、認知症に関する関 心は高く、さらに早期発見・早期対応の重要性も認知されています。
認知症への理解促進や見守りに向け、認知症サポーターの養成に取り組んでき ました。今後はさらに、その取り組みを充実させるとともに、認知症になっても 地域で安心して生活ができ、家族の不安も軽減されるような取り組みが重要です。
重点的な取り組み
認知症サポーター養成講座の受講者を増やし、認知症への理解を促進させる とともに、地域の見守りの担い手となってもらえるよう普及・啓発を図って いきます。
認知症ケアパスを作成し、浦安市の実態にあった連携体制の強化を図ってい きます。
認知症初期集中支援チームを設置し、個別のケースに合わせた早期対応を チームで実施できるよう体制を整備します。
医療機関、介護サービス及び地域の支援機関をつなぐコーディネーターとし
ての役割を担う認知症地域支援推進員を配置していきます。
重点施策5 高齢者の住まいの確保
高齢者数が増加する中、単身高齢者・高齢者のみ世帯も増加し、家族の状況、
経済状況などが多様化しています。それにあわせて、高齢者のニーズも多様化し ています。
生活の場においても、自宅での生活を希望する方が多く、自宅生活を継続させ るための支援や住み慣れた地域で生活できる住まいの提供が重要です。
重点的な取り組み
広域型の特別養護老人ホームを開設します。 (平成27年4月、84床)
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の整備を推進していきます。
(2箇所程度、各18床)
住宅改修によるバリアフリー化を促進し、自宅で安心して生活できる環境整 備に取り組んでいきます。
有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅など民間の住まい整備について は、介護サービスや医療との連携などが適切に行われるよう、事業者への周 知を図っていきます。
老人保健施設の整備を検討します。
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重点施策6 地域包括支援センターの機能充実
高齢になっても住み慣れた地域で安心してその人らしい生活を継続していくこ とができるよう、地域における関係者とのネットワークを構築するとともに、高 齢者の身近な相談窓口として中心的な役割を担う、地域包括支援センターの充実 が重要です。きめ細かなサービスの提供や見守りの体制を整備するためには、日 常生活圏域を中心とした地域で支えるネットワークづくりが重要となります。
そこで、現在、3つの日常生活圏域(元町・中町・新町)を新たに4つの日常 生活圏域に区分けし、地域の実態にあわせたきめ細かな対応を目指していきます。
日常生活圏域の見直しにあわせて、現在2箇所ある地域包括支援センターのほ かに新規に2箇所を増設し、4箇所にするとともに、市役所直営の猫実地域包括 支援センターを基幹的なセンターに位置づけます。
それぞれの日常生活圏域での包括的な支援体制推進のためには、個別の支援の 充実とそれを支える社会基盤の整備を図っていく必要があります。そこで、地域 包括支援センターによる、多職種協働でのケアマネジメント支援や地域課題発見 のための地域ケア会議が重要です。さらに、地域の関係者との連携を強化すると ともに地域課題の共有や施策検討を行う地域包括ケア評価会議、地域包括ケア推 進庁内連絡協議会との連携を行っていきます。
重点的な取り組み
日常生活圏域を見直し(3圏域から4圏域へ) 、地域の状況をより把握しやす くするとともに、地域の特性に応じた対応が可能となるようにしていきます。
日常生活圏域の見直しに合わせ、地域包括支援センターを増設(2箇所増設)
し、身近な相談窓口としての機能を充実させていきます。
市全域や各圏域ごと等の各段階の地域ケア会議の充実を図っていきます。
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第2部 各論
※各論では、個別の施策として平成 24 年から平成 26 年までの3年
間の事業量の実績を掲載しています。ただし、平成 26 年度につい
ては、計画策定年度のため、見込みの数値となっています。
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ドキュメント内
浦安市高齢者保健福祉計画および第6期浦安市介護保険事業計画(素案)
(ページ 33-39)