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論文内容要旨 論文題名

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Five prognostic factors for readmission in patients over 75 years old with worsening heart failure

(75歳以上の患者における心不全増悪再入院の

5

つの予後因子)

薬学研究科 薬学専攻 医薬品評価薬学 齋藤 拓史

内容要旨 1200字以内 MS明朝 13P

【背景】心不全は高齢者にとって一般的な疾患であり, しばしば心不全増 悪による再入院を経験する.近年, 高齢心不全患者の死亡についての予後 因子が明らかとなってきた一方で, 心不全増悪による再入院に関連する 因子は十分に明らかとなっていない.そこで本研究では, 高齢者の心不全 増悪再入院に関連する予後因子を解明することを目的とした.

【方法】昭和大学病院に入院し循環器内科医師により心不全と診断された

75

歳以上の患者を対象とし, 退院から

6

カ月以内の心不全増悪による再 入院に関連する要因を検証した.調査項目は患者診療録より後方視的に収 集した.

2016

1

1

日から

2019

5

30

日までの調査期間内に再入 院群

65

例,非再入院群

100

例が得られ,単変量解析を行い再入院の予後 因子となりうる候補変数を抽出した.これらの候補変数を用いて多変量ロ ジスティック回帰分析を行い,再入院に独立して影響する予後因子を特定 し た . 多 変 量 解 析 を 行 う 際 に , 連 続 変 数 は

Receiver Operating

Characteristic (ROC)曲線に基づいて 2

値変数化した.特定された予後因

子のオッズ比に基づいて, 各因子の影響度合いを点数化し,心不全増悪再 入院のリスクスコアを開発した.リスクスコアについて, ROC曲線とカプ ランマイヤー曲線を用いて, 再入院を予想するのに最適なカットオフ値 を検討した.

【結果】再入院群で退院時

Body mass index (BMI) (19.9 kg/m2 vs. 21.4 kg/m2, P=0.007),左室駆出率 (39% vs. 50%, P=0.002)が有意に低く,心

拍数 (71回/分 vs. 67回/分),血清クレアチニン (1.3 mg/dL vs. 1.1 mg/dL),

退院時脳性(B 型)ナトリウム利尿ペプチド (BNP) (478 pg/mL vs. 198

pg/mL)が有意に高かった.多変量解析の結果,チャールソン併存疾患指数 3

以上, 左室駆出率

40%未満, BMI 21

未満, 心拍数

70

回/分以上, BNP

500 pg/mL

以上(全て退院時のデータ)の

5

項目が予後因子と特定され

た.各因子のスコアは

BNP

(2点)を除いて

1

点と算出された.予後因子 を抽出した対象患者

165

例にリスクスコアを割り当てたところ, 3点が最

(2)

適なカットオフ値と推定され,実際にリスクスコア

3

点以上の群で心不全 増悪再入院が高頻度で発生していた(Loglank検定

P<0.001).

【考察】本研究により

75

歳以上の心不全患者における心不全増悪再入院 に影響する

5

つの予後因子を新たに明らかにすることができた.これらの 予後因子を用いて開発した新規リスクスコアは良好な再入院予測性能を 示していた.

BNP

を指標とした治療についてのメタ解析で,75歳以上患 者の心不全増悪再入院を抑制できていないが,本研究で見出した

BNP

以 外の

4

項目と組み合わせて評価し,治療することで心不全増悪再入院を抑 制する効果が期待される.また,50 の評価項目からなる心不全増悪再入 院を予想する指標が開発されているが,

5

項目で評価可能な新規リスクス コアはより簡便で実用的と考えられる.(1185 文字)

参照

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