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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名:Reproducibility of functional aortic analysis using magnetic resonance imaging: the

MESA(MRIを用いた大動脈機能解析の再現性について:MESA study)

専攻領域名:生体機能・形態解析領域

氏名:野田主税

内容要旨

収縮期血圧および脈圧の増加は,加齢,アテローム性動脈硬化症,心臓血管疾患および 心不全に関連することが報告されている.また,アテローム性動脈硬化症の大部分は胸部 大動脈の収縮期血圧および脈圧が増加していると考えられている.そして,心臓血管障害 を予測する動脈硬化症のマーカーとして用いられている脈波伝搬速度(PWV)の値は,多 くの研究で確立されているが,大動脈のPWVは,末梢動脈のPWVと比べると技術的に難 しい点もある.磁気共鳴イメージング(MRI)は,心室の幾何学的形状,心筋機能および大 動脈の硬さ(拡張性およびPWV)の評価を単一の検査で組み合わせる独特の能力を有する.

しかしながら,MRI を用いた研究において,ベースラインとベースラインから数日後に繰 り返し検査されたときの結果についての再現性はまだ検討されていない.これはアテロー ム性動脈硬化症の多民族研究(MESA)で得られた結果の質に関して重要な課題である.そ こで大動脈機能解析の再現性を評価するために,繰り返し検査による画像の再現性を評価 した.さらに,測定者内計測と測定者間計測による解析結果の再現性についても評価した.

MESA studyの参加者25人に対し,大動脈を描出するMRI検査を2回行った.検査間隔

13 ± 7日とした.画像は,位相コントラスト法を用いて肺動脈レベルの水平断像を取得

した.得た画像より,繰り返し検査における再現性を評価するため,上行大動脈の最大面 積,最小面積,歪度,PWV等について解析ソフト(ARTFUN)を用いて計測した.次に,

測定者内計測および測定者間計測による再現性は,大動脈を描出するMRI検査の1回目の 画像を用いた.全ての再現性評価ツールとして,級内相関係数(ICC)を用いた.

繰り返し検査では,上行大動脈の歪度の再現性は,適度であった(ICC = 0.53, p < 0.01).

一方,下行大動脈の歪度は,良い再現性であった(ICC = 0.74, p < 0.001).PWVも良い再 現性であった(ICC = 0.77, p < 0.001).また,測定者内計測と測定者間計測の再現性は全て の項目において優れた再現性を示した(測定者内: ICC range, 0.87-0.99; 測定者間: ICC range, 0.56-0.99).

繰り返し検査による再現性は全ての解析で可の評価であった.測定者内計測と測定者間 計測の再現性は全ての解析で優の評価であった.MRI 検査は大動脈の構造と機能を再現性 良く測定できる方法であり,MESA のような大規模研究において,大動脈機能の小さな変 化を検出可能とした.

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