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論文内容要旨 論文題名

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Association between patterns of jaw motor activity during sleep and clinical signs and symptoms of sleep bruxism

(睡眠時ブラキシズム咀嚼筋活動パターンと臨床徴候の関連)

掲載雑誌名

Journal of sleep research (投稿中)

歯科補綴学 吉田 裕哉

内容要旨

【目的】

睡眠時ブラキシズム(SB)の臨床診断は,睡眠同伴者による歯ぎしり音 の指摘,咬耗,起床時の咀嚼筋疲労感,咬筋肥大等の臨床徴候を基に行 われるが,これら診断基準の妥当性は未だ実証されていない.その原因 としてSBの発症に関わる因子,表現型ともに多様であるが,それらが一 括りにされてきたことが挙げられる.SB筋活動を運動論的に捉えると,

少なくともclenching,grinding,両者の混合型があり,それぞれの多寡 が異なる臨床徴候を規定する可能性が高い.以上よりSB臨床診断基準の 妥当性を検証することを目的に,

SBリスク因子や関連疾患のない被験者

を対象として,SB 筋活動をtonicとphasicとに分類し,各臨床徴候との 関連性を検討した.

【方法】

被験者は睡眠同伴者が存在し,神経疾患,精神障害,睡眠障害,常用薬 のない健常成人35名(平均年齢26.5±2.5歳)を動員し,臨床徴候(過去6ヶ月 に週3夜以上の睡眠同伴者による歯ぎしり音の指摘,象牙質に及ぶ咬耗,

起床時の咀嚼筋疲労感)の調査ならびにSB確定診断のための咬筋筋電図 を含むPSG検査を2夜実施し,

SB群21名, Control群14名に分類した. SB

診断基準をもとに同定したSB episodeをphasic,

tonic, mixedの3タイプ

に分類し,さらにmixed episodeについてはphasic burstとtonic burstに 分け,最終的にphasic burstとtonic burstの総持続時間を算出した.睡眠 同伴者の指摘,

9歯以上の象牙質に及ぶ咬耗,起床時症状について,それ

(2)

ぞれの有無によりSB群を2群に分け,

Control群と合わせこれらの変数に

ついて比較・検討を行った.(Kruskal-Wallis, Steel-Dwass, p<0.05)

【結果】

臨床徴候によりSB群を分けると,睡眠同伴者の指摘については,指摘の ある群で指摘のない群,Control群と比べ,歯ぎしり音を伴うepisode数 が有意に多く,

9歯以上咬耗を認めた群は, 9歯未満の群, Control群と比

べphasic burst持続時間が有意に長かった.一方,起床時の咀嚼筋疲労感 については症状を訴える群で症状を訴えない群,Control群と比べtonic

burst持続時間が有意に長く,症状のない群はControl群と同程度であっ

た.

【結論・考察】

睡眠同伴者の指摘は

grinding

を反映すると考えられる歯ぎしり音を伴う

phasic

な活動を,咬耗は

phasic

な活動と,起床時の咀嚼筋疲労感は,

clenching

を反映すると考えられる

tonic

な活動と関連づけられ,各診断

基準が異なる

SB episode

を反映することが示唆された.本研究結果は,

SB

の症型分類とそれに対応した診断基準を策定する上で有用な基盤デー タであると考えられる.

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