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Table 1 各試験体の板厚統計量

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅰ‑109. 当て板補強した腐食鋼板の繰り返し荷重作用下における力学的挙動 広島大学. 学生会員. 広島大学. 正会員. ○植村 藤井. 有馬. 広島大学. 堅. コニシ株式会社. 学生会員. 福田. 光央. 正会員. 堀井. 久一. 1.はじめに 昨今の接着剤の目覚ましい発展にともない,腐食し た鋼部材の性能回復法の 1 つとして,腐食部に接着剤 により鋼板を接着する方法(以下:鋼板接着工法)が 可能となった.すでに筆者らは,鋼板接着工法を用い た腐食鋼板の静的引張試験および桁の曲げ試験を実施. Fig. 1 腐食区間の板厚等高線. して,鋼板接着工法の性能回復効果を確認した 1),2). しかし,鋼板接着工法によって補強された部材に繰. Table 1 各試験体の板厚統計量. り返し荷重が作用した場合の挙動は未解明である.本 研究では,同じ腐食表面を人工的に作成した腐食鋼板 4 体に対して疲労試験を行い,鋼板接着工法を施した試 験体の疲労耐久性と力学的挙動を把握する.. 試験体A 試験体B 試験体C 試験体D. 最小断面積 [mm2] 370 365 367 381. 最小板厚 [mm] 0.13 0.14 0.23 0.42. 標準偏差 [mm] 2.44 2.47 2.45 2.45. 平均板厚 [mm] 8.8 8.7 8.7 8.9. 2.実験概要 鋼種 SS400,長さ 1000 mm,幅 100 mm,板厚 11.2 mm の腐食鋼板を 4 体作製した.実際に作製した鋼板が 4 体とも同様の腐食鋼板を有することを確認するため, レーザー変位計を用いて腐食鋼板の表面の座標計測を 行った.まず,本研究で作成した腐食鋼板の腐食区間 の板厚等高線図を Fig. 1 に示す.次に試験体 A から試 験体 D の各試験体の板厚統計量と腐食区間の断面平均 板厚分布を Table 1,Fig. 2 に示す.若干の計測誤差はあ. Fig. 2 腐食区間の断面平均板厚分布. るものの 4 体の鋼板がほぼ同じ腐食表面を有している ことがわかる.. Table 2 各試験体の試験条件. 各試験体の試験条件と試験体 C(当て板 400 mm)の 試験体図を Table 2,Fig. 3 にそれぞれ示す.全ての当て 板は鋼種 SS400,板厚 4.4 mm とし,母材の両面に当て 板を接着した.試験体 B,C,D については疲労試験を 行う.試験体 B は無補強で繰り返し荷重を作用させた. 試験体 C は荷重振幅を一定とし(70 kN),荷重の繰り. 試験体A 試験体B 試験体C 試験体D. 試験条件 当て板長さ[mm] 荷重振幅[kN] 最高荷重[kN] 400 静的引張試験 0 70 80 400 70 80,170,250 600 160 170. 腐食鋼板. CL. 500. 200. 返し数 200 万回おきに,荷重振幅の最高荷重を 80 kN、. 当て板 200. 170 kN,250 kN と段階的に増加させた.試験体 D は, 荷重振幅の大きさを試験体 C より大きくした.疲労試 験中は,荷重の繰り返し数 10 万回ごとに,疲労試験を 400 1000. 一時停止し,そのときの荷重振幅の最高荷重まで静的 引張載荷を実施後,疲労試験を再開した. キーワード 連絡先. Fig. 3 試験体図. 腐食鋼板,鋼板接着工法,繰り返し荷重,性能回復. 〒739-8527. 広島県東広島市鏡山 1-4-1. 広島大学大学院工学研究科. ‑217‑. TEL:082-424-7791.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅰ‑109. 3.実験結果. 時のひずみ差とほぼ同じ値で繰り返し載荷を行うこと. まず,疲労試験を実施した試験体 B~D の実験結果を. によって当て板が剥離した.. Table 3 に示す.いずれの試験体も当て板の剥離が発生する までは,母材に亀裂はみられなかった.これより,鋼板接. Table 3 疲労試験結果. 着工法により,腐食にともなう疲労亀裂の発生を防ぎ,試 験体の疲労耐久性を向上できることがわかった.しかし,. 当て板の剥離 母材破断. 荷重条件によっては当て板が剥離し,母材の最小断面積位. 繰り返し回数[回] 試験体B 試験体C 試験体D ― 410万回 67000 43000 静的引張試験 140000. 置まで剥離後は,試験体 B の無補強試験体と同様に母材に 最高荷重:80 kN. 疲労亀裂が発生した.. 170 kN. 250 kN. 当て板の剥離は,いずれの試験体も当て板端部から発生 した.そこで,試験体 C について,繰り返し数の増加にと もなう,当て板端部のひずみ振幅の履歴を Fig. 4 に示す.ひ ずみ振幅とは,荷重の繰り返し数 10 万回おきに実施した静 的引張載荷において,荷重振幅の最高荷重と最小荷重のと きの当て板端部に発生するひずみの差を示す.最高荷重の 増加とともにひずみ振幅が僅かに減少している(図中の破 線部) .また,当て板の剥離を確認した 410 万回のとき,ひ ずみ振幅がほとんど 0 になった.これは,当て板の剥離に ともない,母材に作用する荷重が当て板に伝達されないこ. Fig. 4 試験体 C の当て板端部のひずみ振幅履歴. とを示す. 最高荷重:80 kN. 次に,接着剤に発生するせん断ひずみの大きさを用いて. 170 kN. 250 kN. 当て板の剥離の発生を把握できるのではないかという考え のもと,当て板と母材の接合部のひずみ差に着目し,試験 体Cの繰り返し数の増加にともなうひずみ差の履歴をFig. 5 に示す.また,静的引張試験(試験体 A)において,当て 板が剥離したときのひずみ差(1000μ)も合わせて示す. 400 万回後に最高荷重を 250 kN としたとき,接合部のひず み差(900μ)が 1000μに近くなり,当て板剥離後の 410 万回後の接合部のひずみ差は,1000μ以上であった(図中 の破線部) .このことより,接合部のひずみ差が静的引張試 験における剥離時のひずみ差と近い値で繰り返し荷重を作. Fig. 5 試験体 C の接合部のひずみ差履歴. 用させると,当て板の剥離が発生するのではないかと予測 できる.. 謝辞. また,試験体 D のように荷重振幅が増加することによっ. 本研究に際し, (社)中国建設弘済会,西日本旅客鉄道. て当て板が剥離することがわかった.. (株)より研究助成を賜りました.ここに記して謝意を. 4.まとめ. 表します.. 1.. 2.. 鋼板接着工法により,腐食にともなう疲労亀裂の発生. 参考文献. を防ぐことができ,疲労耐久性の向上を期待できる.. 1). 繰り返し荷重の荷重振幅の大きさのみならず,最高荷 重の大きさの増加が当て板の剥離に影響する.. 3.. 2). 最高荷重が段階的に増加した場合,当て板と母材の接 合部のひずみ差が,静的引張試験における当て板剥離. ‑218‑. 森下太陽,藤井堅,森田和也,堀井久一,中村秀治:腐食 した鋼板の鋼板接着による性能回復,構造工学論文集 Vol.57A, pp. 747-755, 2011. 3. 福田光央,藤井堅,中山太士,堀井久一:鋼板接着補強さ れた腐食プレートガーダーの曲げ耐荷力実験,鋼構造年次 論文集 Vol.19, pp. 569-576, 2011, 11..

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