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円柱を有する鋼製橋脚隅角部の耐震性能に関する研究 岐阜大学

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Academic year: 2022

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(1)I-015. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). 円柱を有する鋼製橋脚隅角部の耐震性能に関する研究 岐阜大学. 学生会員. ○梅田和幸. 岐阜大学. 正会員. 木下幸治. 1. はじめに. 1980. 都市高速道路の高架橋等に数多く採用されて. 油圧ジャッキ. いる鋼製ラーメン橋脚の梁-柱接合部である隅角. ヒンジ. C 試験部位 B. 部コーナー部では顕著なせん断遅れ現象が発生. H形鋼 C. 1880. することから梁と柱の一般部に比べて板厚が厚. C B A. く設計されている.兵庫県南部地震以降 Level2 地 震動が用いられ,Level2 地震動に対してもこれま でと同様の設計法を用いることにより,隅角部の. 梁. 柱. ヒンジ. 板厚はかなり厚くなってきており,80mm を超え. C. A. 隅角部. H形鋼. (単位:mm). 9. 隅角部の高重量化に伴う架設重機の大型化とい った製作,輸送,架設において困難が生じている.. 200. このような問題に対し,佐々木らはせん断遅れを. A-A断面. 250. 図-1. 考慮して板厚算定した隅角部と同程度の耐力,変. 9. 200. 200. 分割製作,分割した隅角部の現場溶接による接合,. 250. 14. る場合も見られる.板厚の増加により,隅角部の. B-B断面 試験システム. C-C断面. 形能を有する隅角部の補剛構造を変えたせん断 遅れ現象を考慮せずに板厚を算定した隅角部構 造を示してきている 1). 本研究は円柱を有する鋼製橋脚隅角部を対象 にせん断遅れを考慮して板厚を算定した隅角部. 従来構造. 載荷点. と同程度の耐力および変形性能を確保できる隅 角部構造を提案することを目的とし,板厚算定時 のせん断遅れによる応力集中の考慮の有無によ る板厚差,並びに隅角部の梁フランジ構造が隅角. 全体図. 部の耐力および変形性能に及ぼす影響を FEM 弾 塑性解析により明らかにする.梁フランジ構造と. 図-2. テーパー型構造 解析モデル. して円柱を有する隅角部の構造を活かした梁フ. 表-1. 試験体諸元. ランジの幅を曲げモーメントに沿うように広く. 梁隅角部の板厚 ダイヤフ 設計荷重 (kN) ウェブ フランジ ラム厚 9 9 61.5 せん断遅れ無 9 試験体. したテーパー型の構造について検討する.. 2. 解析対象 本研究では現在製作中の試験体を対象に載荷 試験に先立って解析的な検討を実施した.図-1 に. せん断遅れ有. 12. 12. 12. 72.9. テーパー型. 9. 9. 9. 61.5. 現在製作中の試験システムを示す.試験体はトの. 載荷する.また,延長した柱側の治具の両端部に. 字形式とし,試験体を試験部位と剛性が大きく変. はヒンジを設け反力壁に固定する.構造物の耐震. わらない H 形鋼を用いて製作した治具により延. 設計を行う場合,設計荷重のある組み合わせに対. 長しモーメントスパンを大きくした.延長した梁. して弾性設計を行うことにより断面を定めた上. 側の治具に油圧ジャッキを設置して鉛直荷重を. で,その断面に対して Level2 地震動に対する耐震 -29-.

(2) I-015. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). σ(N/mm2 ) 750 0. -600 せん断遅れ考慮無. テーパー型. せん断遅れ考慮有 (a) 梁軸方向応力コンター図 り. σ(N/mm2 ) 350. 0 -350 せん断遅れ考慮無. テーパー型. せん断遅れ考慮有 (b) り 柱軸方向応力コンター図 図-3 隅角部近傍の応力コンター図. 性能照査を行う 1).本研究でも試験体の設計に際. σ(N/mm 2 ). し,最初に設計荷重を設定した.ここでは梁フラ. 600. ンジでの損傷が先行するように,設計荷重が作用 せん断遅れ考慮有. 500. した際に梁フランジのみが降伏点に達するよう. せん断遅れ考慮無. に断面を定めた.設計荷重は 70kN 程度とした.. 400. 試験体の鋼材には SM490 を用いる.試験体とし て①せん断遅れ現象を考慮せずに板厚を算定し. 300. た隅角部,②せん断遅れ現象を考慮して板厚を算 200. 定した隅角部,③せん断遅れ現象を考慮せずに板. テーパー型. 厚を算定した上で梁フランジをテーパー型とし. 100. た隅角部の 3 タイプを検討予定である.表-1 に試 験体諸元を示す.. -100. 0 50 100 y(mm) 図-4 円柱表面から 15mm 位置の梁の応力分布. 3. FEM 解析 解析には汎用有限要素解析プログラム DIANA. -50. を用いた.図-2 に解析モデルを示す.試験体およ. での梁軸方向の応力分布を示す.図-4 より,せん. び治具は全て 3 節点あるいは 4 節点のシェル要素. 断遅れ考慮無はせん断遅れ考慮有に比べ高い応. を用いてモデル化を行った.最小メッシュサイズ. 力分布となっているが,テーパー型ではせん断遅. は板厚程度とし,隅角部コーナー部付近は 4 節点. れ考慮有と同程度の応力分布となっており,テー. のシェル要素を用いて要素サイズを板厚程度の. パー型による応力低減の効果が見られる.. 9mm とした. 梁端部に 70kN の集中荷重を載荷し,. 5. 今後の予定. 柱両端をヒンジでモデル化した.. 弾塑性解析を行い,各試験体の最大耐力および. 4. FEM 解析結果. 変形性能について検討する.. 図-3 に隅角部近傍の梁軸方向,柱軸方向のそれ. 参考文献:. ぞれの応力コンター図を示す.解析結果より各モ. 佐々木栄一:鋼製橋脚の弾塑性挙動と脆性破壊防. デルで隅角部近傍の応力の大きさが異なってい. 止に関する研究,東京工業大学博士論文,2002.. ることがわかる.図-4 に柱表面から 15mm の位置 -30-.

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