円柱を有する鋼製橋脚隅角部の耐震性能に関する研究 岐阜大学
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(2) I-015. 土木学会中部支部研究発表会 (2011.3). σ(N/mm2 ) 750 0. -600 せん断遅れ考慮無. テーパー型. せん断遅れ考慮有 (a) 梁軸方向応力コンター図 り. σ(N/mm2 ) 350. 0 -350 せん断遅れ考慮無. テーパー型. せん断遅れ考慮有 (b) り 柱軸方向応力コンター図 図-3 隅角部近傍の応力コンター図. 性能照査を行う 1).本研究でも試験体の設計に際. σ(N/mm 2 ). し,最初に設計荷重を設定した.ここでは梁フラ. 600. ンジでの損傷が先行するように,設計荷重が作用 せん断遅れ考慮有. 500. した際に梁フランジのみが降伏点に達するよう. せん断遅れ考慮無. に断面を定めた.設計荷重は 70kN 程度とした.. 400. 試験体の鋼材には SM490 を用いる.試験体とし て①せん断遅れ現象を考慮せずに板厚を算定し. 300. た隅角部,②せん断遅れ現象を考慮して板厚を算 200. 定した隅角部,③せん断遅れ現象を考慮せずに板. テーパー型. 厚を算定した上で梁フランジをテーパー型とし. 100. た隅角部の 3 タイプを検討予定である.表-1 に試 験体諸元を示す.. -100. 0 50 100 y(mm) 図-4 円柱表面から 15mm 位置の梁の応力分布. 3. FEM 解析 解析には汎用有限要素解析プログラム DIANA. -50. を用いた.図-2 に解析モデルを示す.試験体およ. での梁軸方向の応力分布を示す.図-4 より,せん. び治具は全て 3 節点あるいは 4 節点のシェル要素. 断遅れ考慮無はせん断遅れ考慮有に比べ高い応. を用いてモデル化を行った.最小メッシュサイズ. 力分布となっているが,テーパー型ではせん断遅. は板厚程度とし,隅角部コーナー部付近は 4 節点. れ考慮有と同程度の応力分布となっており,テー. のシェル要素を用いて要素サイズを板厚程度の. パー型による応力低減の効果が見られる.. 9mm とした. 梁端部に 70kN の集中荷重を載荷し,. 5. 今後の予定. 柱両端をヒンジでモデル化した.. 弾塑性解析を行い,各試験体の最大耐力および. 4. FEM 解析結果. 変形性能について検討する.. 図-3 に隅角部近傍の梁軸方向,柱軸方向のそれ. 参考文献:. ぞれの応力コンター図を示す.解析結果より各モ. 佐々木栄一:鋼製橋脚の弾塑性挙動と脆性破壊防. デルで隅角部近傍の応力の大きさが異なってい. 止に関する研究,東京工業大学博士論文,2002.. ることがわかる.図-4 に柱表面から 15mm の位置 -30-.
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