「やしろの森公園」におけるため池の水質と水生植物 : 兵庫県自然活用型野外CSR事業施設の保全と活用に向けての記録と考察
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(2) 目次. 1 はじめに. 1. 1−1 研究の背景と目的. 1. 1−2 ため池と水生植物. 4. 1−2−1 湖沼の区別. 4. 1−2−2 ため池の定義と歴史. 5. 1−2−3 ため池の分類. 7. 1−2−4 ため池の水生植物(水草). 11. 1−2−4−1 水生植:物とは. 11. 1−2−4−2 ため池の水生植物の分布. 13. 1−2−5 兵庫県のため池の現状と保全. 14. 1−2−6 ため池の保全. 17. 1−2−7 やしろの森公園の概略. 19. 1−2−7−1 やしろの森公園設立の経緯. 19. 1一一2−7−2 兵庫県自然活用型野外CSR事業について. 21. 2 調査・測定方法. 22. 2−1 調査地. 22. 2−2 水質測定法. 24. 2−3 水生植物の調査方法. 25.
(3) 3 結果と考察. 26. 3−1 ため池の概要. 26. 3−2 水質の現状. 41. 3−3 水生植物相. 62. 3−3−1 植生の特徴と優占種. 62. 3−3−2 貴重種. 72. 3−4 やしろの森公園のため池の意義と今後の保全の必要性. 76. 3−4−1 やしろの森公園のため池の価値. 76. 3−4−2 やしろの森公園のため池の保全. 79. 4おわりに. 81. 4−1 やしろの森公園の活動と環境教育. 81. 4−2 やしろの森公園のため池の保全の意義. 84. 註. 99. 謝辞. 101. 引用文献. 102.
(4) 1 はじめに. 1−1 研究の背景と目的 里山は、集落近くにあって人々が日常的に利用し続けてきた日本のふる さとともいうべき自然であり、日本人が自然とどの様にしてつきあってき たかを知り、今後どの様にっきあったらよいかを考える糸口を与えうる。 里山の利用状況や動植物の生育域を考えるとき、里山林のみならず、これ. と関わり合いを持つ田畑、ため池、小川、用水路などの糊地」を里山林 と一体となったものと捉えるべきとされている(武内2001、片山1998)。 このような里地を含めた広義の里山1)を構成している里山林や水田、ため. 池は、近代化に伴う産業構造や人口分布の変化、農村地域の都市化あるい は生活様式の変化により、消滅、もしくは大きな変容を余儀なくされてき たが、これに伴い、里山の生態系を構成し、同時にこれに依存して生息し てきた多様な生物種も消滅の危機に瀕することとなった。例えば、兵庫県. 版レッドデーターブック(兵庫県1996)が絶滅の恐れのある野生生物と してリストアップしているものの多くは、従来は身近な里山に生息してい た生き物である。このような身近な自然の変化に多くの人々が気付きはじ め、里山の保全を環境問題や自然環境の保全と結びつけて考えるようにな り、さらに身近な自然とのふれあう機会を求めるようになってきた。その ような流れを受け、環;境省の中央環境審議会部会は2002年(平成14年)、. 自然保護行政の方向性を示す新・生物多様性国家戦略を答申し(環境省 2002)、同年これが閣議決定された。新戦略は、①トキが最後の一羽とな ったような、開発、乱獲による生態系の破壊。②メダカが激減したように、. 身近な自然が荒れたままの状態。③ブラックバスが在来種を駆逐したよう に、国外などから持ち込まれる移入種の増加。の三つの危機を指摘してい るが、これは、生物多様性の保全の対象を、従来のような山奥の原生自然. や貴重種から里山とそこに生息する生物群にまで拡大したことを意味し. 1.
(5) ている。さらに、残された自然の保全だけでなく、開発で失われた自然を 取り戻す自然再生事業の重要性も明記し、移入種への対策を指摘した。具 体的には、全国で自然の状況を把握する地域を1,000ヵ所に増やすととも にその調査を強化し、また、各種の保全活動や様々な自然とのふれあいの 場の確保や機会の提供、各種施設の推進を図る必要があるとし、住民や民 間非営利団体(NPO)との協力で進めるとしている。. この生物多様性の新国家戦略以前から、兵庫県では、自然活用型野外CSR (Culture、 Sports and Recreation)事業の一環として、放置され荒廃. しつつある里山林の自然環境を保全あるいは再生整備することにより、よ り自然に親しめる森づくりをすすめ、「人と自然の共生」、「都市と山村の. 交流」を図ることを計画した(兵庫県2000a)。1996(平成8)年度と1997 (平成9)年度に里山林の植生の現状を調査・解析し、その結果をもとに 生物多様性が高く、景観的にも美しい里山にできる事を確認し、2000(平. 成12)年7月に、広く県民に開かれた里画公園として県下第一号の「やし ろの森公園」を開園した。このやしろの森公園では、生物多様性を支える 豊かな里山林と水辺環境(ため池・湿地・放棄水田)の保全と育成・活用 を図るために、環境に配慮した必要最小限の整備しか行われていない。さ らに、里山林は樹木の整理や下草刈り、観察池や観察湿地などの整備もボ ランティアを中心に計画的に進められている。しかし、点在する小さなた め池は、ほとんど整備されることなく、約30年間放棄されたままであり、 今後の調査・整備・管理・保全に課題を残している。また、湧水に由来す る「中央側水系」とその間にあるため池(キレ池・観察池)、及びそれに つながる水田が、保全すべき里山環境としてのやしろの森公園の中心部を 構成しているにも関わらず、水生動植物の分布を含めたその水環境につい. ては、開設の事前調査としての植生調査しか今までに行われてこなかっ た。. 2.
(6) 本研究では、やしろの森公園に点在し保全活動が難しいと思われるた め池の水生植物(高等水生植物の抽水植物・浮葉植物・沈水植物・浮遊. 植物4種類)と環境要因の現状を、季節変化を含め詳細に調査した。本 調査で得られた水質・水生植物の詳細な観測・調査データは、今後の保 全・活用のための貴重な資料となることは疑いがない。同時に、本稿で はやしろの森公園設立の経緯を簡潔にまとめ、ため池及び公園全体の今 後の保全・活用のあり方を環境教育の視点から考察した。やしろの森公 園は、身近な自然保護を目的とした環境教育の実践的な場であり、なに より子どもたちの身近な自然観察学習の場になる。また、「総合的な学習. の時間」の環境教育におけるボランティアや地域と学校の連携の揚とな り、また、完全週5日制の実施に伴う子どもたちの「受け皿」の場にもな. りうる。本研究が、やしろの森公園に代表される身近な自然と、その中 にあるため池を環境教育に活用するための一助となることを期待してい る。. 3.
(7) 1−2 ため池と水生植物. 1−2−1 湖沼の区別 水生植物のことを、ふつう水草とよび、水量の不安定な河川より、安 定した湖沼に多く見られる。一口に湖沼といっても日本語にはいろいろ ある。これらの区別は広さや深さだけで、簡単に区別できないが、次の ように区別できる(大滝1974)。 「湖」:水深5覇腹以上ある水溜りで、水草はほとんど湖岸に限られる。. 「沼」:水深2m未満の天然の水溜りで、水草は沼の中央部でも生育して 豊:富である。. 「沼沢』:俗に萢(やち)ともよばれるような湿原をいう。 「池」:囲いのある人工的な小さな水溜りのことで、直接深さには関係. がない。浅いのがふつうで、水深1∼2mで水量調整ができるのが 特徴である。. 一般に公園や日本庭園、神社や寺の境内、城の池を「堀」と よんでいる。. 「ため池」:池に似るも、もっぱら灌概用水池として人工的に貯水した. 水溜りで、面積は大小さまざまである。ふつう水深が1∼3mと浅 いので水草は意外と豊富である。 「潟・浦」:両者とも海岸地方で砂州や土地の陥没によって生じた水溜 りで、かなり塩分を含んだ汽水湖をいう。. 4.
(8) 1−2−2 ため池の定義と歴史 ため池は、水田を灌概するための水を確保することを目的として作ら れた人工池で、必要に応じて貯水と取水のできる施設を備えたものと定 義できる(浜島2001)。従って、自然現象(火山活動・河食作用・地盤i. 運動・地滑り等)を成因とする「池」とは区別される。ため池を作る技 術は古墳時代に大陸から伝えられたと言われ、稲美町の「天満大池」は、. 7世紀後半の飛鳥時代に築造されたことが記録に残されている。しかし、. 多くのため池が作られたのは、新田開発が盛んに行われた江戸時代中期 から明治時代であり、全国に約21万カ所あるといわれ、とくに西日本に 多く分布し、雨量の少ない瀬戸内海沿岸地方や兵庫県南部地域に多い(図. 1)(角野1997)。ため池数の全国上位5県と年間降水量を表1に示した。. 表1 ため池数の全国上位5県と年間降水量1989年農林水産省調べ (*2001年兵庫県農林水産省調べ). ため池数(個数). 兵庫県 広島県 香川県 こ口県 岡山県 全国. *43972. 年間降雨量mm. 1316. 20988 16158 12482 10284. 1147 1660 1160. 213,893. 1,714. 5. 1,555.
(9) o. D. ぞ o. ●m,000カ所以上 o. ●5,000∼10,000カ所 ..∴. ∫’. .LOOO∼5,000カ所. 。メ● ・窟.. ●1,000カ所以下. 葦. )●. 多 勧. ㌧ノ. {. ●. .^ノゾε’一》. 言. ロ. ! !’. の チ. らサ ロ. ロ の の. ,’. 事”マ ∼パ雲● 溜ど●,・丸・氏。.. ・σ. ・A●毒熊.}鶉●. リ. !i宕漕瓢●1’、γ蕊・. 〔{ 〃.. 嵐ノ. 3 欄、. ョ’,魍. 〃. 4郎.. ◎. 〆 .、、 サ ゆ. .〆 。.2. (農林水産省構i造改善局資料より1978). 図1 ため池の分布. (角野1997). 6.
(10) 1−2−3 ため池の分類 [形による分類コ. ため池の形態は立地により大きく左右されるが、水面の形状と人口堤の あり方で次のように分類している。. FO型:人工の堤のない池で、多くは成因を自然現象とする池や湖である。. FA型:堤が一方にある池で、丘陵、山地の谷を堰き止めたものである。. 谷の数によりY字形・V字形・樹枝状形などの形になる。 FB型:二方に堤を設け、土地の高低差を二方に利用した池である。 FC型:三方に堤を設け、残る一方に土地の高低差を利用した池である。 FD型:池の周囲全てに堤を設けた池で、平野、台地など平坦な土地作っ たものである。. 図2において、形による分類を示す(北九州市企画局1974)。. FA型. FO型. FB型. FC型. 図2 形による分類(北九州市企画局1974). 7. FD型.
(11) [つくられた場所や環境による分類]. どのような場所にため池が作られるかで、その規模や形態が決まり、 次のように分類している(図3)(ため池の自然談話会1994)。. 皿池:平地の窪地の周囲に堤を築いたため池で、水深は比較的浅く、. 底が平らである。皿池の周囲は住宅地や農耕地であることが多 く、水質的には一般に富栄養化が進んでいる。. 谷池=丘陵地や山間では谷を堤で堰き止めて作ったため池で、谷尻に あたる一側は水深が深く、谷頭に向かって徐々に浅くなってい る。また、谷池は谷筋に沿って棚状に三、四個の池が連なって いることも多く、特有の景観を形作っている。「上池」・「中池」・. 「下池」といった池の名前もある。谷池の集水域は林なので人 為的な汚染は少なく、水質的には良好である。. 皿池. 谷池. 断面. 断面. 谷頭. → 谷尻. 図3「谷池」と「回路」の模式図」. (ため池の自然懇談会1994より作成). 8.
(12) 兵庫県が1998年に:策定した「ため池整備構想」では、ため池をそのま わりの環境によって、次のように分類している。 山間型:丘陵地や山間に立地する。. 田園型:平地の農業地域に見られる。 混住型:住宅と田畑が混在する地域に見られる。 市街地酒:周囲を宅地に囲まれた地域に見られる。. その他の分類として、山池・三池・野池とする場合がある。. このように分類されたため池の自然は、気候・地質・地形などの自然 的な要因と水質汚染・改修工事・水位調整などの人間活動に由来する人 為的な要因などの環境要因と生物が互いに影響を及ぼし合いって形成さ れている(図4)(浜島2001)。さまざまなタイプのため池は、それぞれ に固有の水辺環境を育み、生物の多様性やすぐれた景観を支えている。. 自然的要因気候:気温・日射量:・雨量. n質:土質・岩質の成分 n形:池の形態・底質. 植物. ?:水質・水:量・水深. A生. 人為的要因水質汚染. 動物. ョ物群集. O来種・移入種の移入 ?C工事(護岸改修). ?ハ調整 ロ持管理. 図4 ため池の生物群集と環境との相互関係(浜島2001). 9. 風景.
(13) [水の環境要因による分類]. 水の物理的(色、透明度、水温、水位変化など)、化学的(pH、溶存酸. 素、栄養塩、電気伝導度など)性質と生息生物の種類から分類する。 次のような型が区分される(碓井1985)。. 富栄養型 緑∼黄色 中∼アルカリ性 有機物多い. にごっておりアオコがでる. 中栄養型 (富栄養と貧栄養の中間型). 貧栄養型 緑∼藍色 中∼酸性 水が澄む有機物少ない 腐植栄養型 淡褐∼褐色 酸性 腐植泥. 山間型の谷池では、貧栄養型から腐植栄養型が多い 田園型の皿池では、中栄養型が多い. 混住型・市街地型の皿池では、富栄養型が多い. 10.
(14) 1−2−4 ため池の水生植物(水草). 1−2−4−1 水生植物とは 水生植物を厳密にいうと、「維管束植物の発生が水中であるか、水がお. もな基質になっているところで発生し、生活環のある期間は、少なくと も完全に水中か、抽水の状態で過すもの」を生嶋(1972)は水草と定義 している。また、植物の進化の中で水中生活から陸上生活へ適応しなが ら再び、水中生活にもどっていった植物でもある。分類学的にいうと、. その中心をなすものは、花が咲いて種子のできる水生の種子植物と、胞 子でふえる水生のシダ植物をさしている。大滝(1974)によると、種子 植物は41科約250種。シダ植物は7科16種知られている。 現在、水生植物は、次の4つの生育形に分類分類される(角野1994)。. A 根が水底に固着する A1植物対の一部が水面を突き抜けて空気中に出る 「抽水植物」 ヨシ・ガマ・ハス・クログワイ・コウホネ・アギナシなど A2 水面に浮く葉(浮葉)を展開する. 「浮葉植物」. ヒツジグサ・ジュンサイ・ヒルムシロ・ヒシなど A3 「沈水植物」:植物全体が水中に沈む. 「沈水植物」. クロモ・フサモ・ヤナギモ・イトモ・ホッスモなど B 根が水底に固着せずに浮遊する. 「浮遊植物」. ウキクサ・水中のシダやコケ・タヌキモ類など. また、ほどよい水質で、岸辺から沖にかけて緩やかな傾斜の沿岸帯の あるため池では、水深の変化に対応してそれぞれの水草のすみわけがは っきり違う。浅い水域には抽水植物カミ見られ、さらに深い水域には浮葉 植物が育ち、光が底まで届くところは沈水植物が生育している(図5)。 11.
(15) タヌキモ・ウキクサ. \. 抽水植物. アギナシ・コウホネ. 沈水殖物. 浮葉随物. ガヤ・ヨシ. クロモ・ネジレモ. ヒシ・ヒルムシロ・ヒツジグサ. 図5 水 我こよる分類. 12.
(16) 1−2−4−2 ため池の水生植物(水草)の分布 角野(1997)によれば、ため池の水草は、池の水質と密i接に関係し、 その水質は池の立地や地質に規定されるとしている。 丘陵地や山間に立地する「山間型」のため池は、周囲が森林に囲まれ、. 谷をせき止めて作った谷池で、水が貧栄養でよく澄んでいる池と、大量 の落葉などのために水が褐色をした腐植栄養の池がある。酸性で貧∼腐 植栄養の池には、ジュンサイやフトヒルムシロ、ヒツジグサな、どの浮葉. 植物がみられるのが特徴である。谷尻にあたる堤体側が深く、谷頭に向 かって徐々に浅くなっていくが(図3)、両岸は急傾斜になるために大型. 抽水植物は生育しにくい、水位低下とともに干上がる浅い水域にクログ ワイ・カンガレイ・ハリイなどの中∼小型の抽水植物が生育する。水中 には沈水植物のスブタやミズニラなどが生え、イヌタヌキモやヒメタヌ キモが浮遊するとしている。やや中栄養になるとヒルムシロやガガブタ などが優帯する。. 平野の農耕地域にある「田園型」のため池は、多くが皿池で、中栄養 の水質の池となり、ヒルムシロやガガブタなどの浮葉植物のほかに、透 明度が比較的高いためセキショウモ、クロモ、オオトリゲモなど、沈水 植物が生育するとしている。水辺にはクログワイやアシカキなどの中型 墨水植物が生え、最も多くの種類の水草が観察できるのは、このような タイプであるとしている。. 住宅と田畑が混在する「混住型」や「市街地型」のため池は、まわり を堤防に囲まれた三池で、水深は浅く水質は富栄養化が進んでいる。こ のような池の周囲にはヨシ・マロモ・ヒメガマなどの大型抽水植物が群 落を形成し、水面にはヒシ、トチカガミ、オニバス、サンショウモなど の富栄養水域を好む浮葉∼浮遊植物が群生するとしている。 13.
(17) 1−2−5 兵庫県のため池の現状と水生植物 兵庫県はため池の数が43,972こえ、全国一である。1978年は54,187カ 所、1989年は53,100カ所、2001年は43,972カ所である。20年間で10,000. カ所近くが埋め立てにより消滅したことになる(兵庫県2001)。兵庫県 内では、特に南部で多く、0,5ha以下の小さなため池の多いことが特徴の 一つである(表2・図6)。これらのため池は、先祖代々延々と管理され、. 灌概用水として利用されてきた身近なため池が用をなさなくなり、その 存在価値がなくなった池も少なくないが、近年の土地改良:事業による、. ダムや導水の整備、高齢化・減反政策・兼業化などに伴う農業形態の変 化等、都市化の進行による住宅用地や公共用地として埋め立てられたも のが多い。また、洪水調整池としての働きや都市公園に必要な水辺の役 割を果たすなど、ため池の機能も多様化してきた。しかし、老朽化によ る災害の危険が認められるものについては、順次、改修工事が行われて いる(浜島2001)(兵庫水辺ネットワーク1999)。. 全国一ため池の多い兵庫県には、水生植物(狭義)121種の分布が確認. されているが、その内の92種(76%)がため池に生息する。また、その うちの44種は、河川・水路・水田など他の水域には見られず、ため池に しかみられない。このことは、ため池が水生植物の生活場所としてかけ がえのない、大変重要な役割を果たしていることを示している。兵庫県. 南部の主要な出現種については、次の6つの分布パターンに分類してい る(角野1984)。. 14.
(18) 兵庫県南部における主要な出現水生植物種の分布パターン. A:全域に広く分布…ヒシ・クロモ B:広く分布、富栄養化の池に欠ける…ジュンサイ・ヒルムシロ・ホ ソバミズヒキモ・ホッスモ・キクモ・タチモ C:広く分布、東・北部に欠ける…ガガブタ・ウキクサ・イバラモ・ オオトリゲモ・トリゲモ・セキショウモ・センニンモ・マツモ. D:東・北部に多い…フトヒルムシロ・ヒツジグサ・タヌキモ E:南部に限られる…トチカガミ・オニバス・ヒナウキクサ・コウキ クサ・ミジンコウキクサ・ホテイアオイ F:その他…ハス(人為)・ミズニラ・ヘラオモダカ(中部域)・フサ モ・マルバオモダカ・サンショウモ(散在). なお、池の立地と水生植物の分布との対応を検討した結果、海抜10脇 未満の洪積台地上の池に見られる半群はC、海抜100m以上の丘陵ないし. 山地の池の野際はD、洪積台地上から丘陵までのものはB、南部の沖積 地や台地上のものはAの4つに分類している(角野1984)。. 池の立地と水生植物の分布パターン. ①海抜100m未満の洪積台地:C ②海抜100m以上の丘陵ないし山地:D. ③洪積台地上から丘陵:B ④南部の沖積地や台地:A. 15.
(19) 表2 兵庫県の地域別・大きさ別だめ池数. 平成13年4,月1日 兵庫県農林水産部調べ 地域別ため池数. 大きさ別だめ池数. ため池数. 大きさ. ため池数. 一. 6771. 4,830. 阪神. 2976. 5ha以上 5∼1ha. 地. 1∼0.5ha. 603 北播磨. 7384 1278. 西 磨. 887 308 872. 但.. 波. 淡路. 0.5ha未・. 計. 4185 2838 32,119 43,972. 22,893. 43972. 但馬丹波 3弘. 「. 5ha以上. 中西播磨. 胴覧. 5∼1ha. 東北播磨. モ 10%. 18%. 1∼0.5ha. 淡路. 6%. 52瓢. 0.5ha未満. 73%. 地域別 ため池数. 大きさ別. 図6 兵庫県の地域別・大きさ別だめ池数. 平成13年4,月1日現在兵庫県農林水産部調べ. 16. ため二二.
(20) 1−2−6 ため池の保全 上記のように、ため池は、生物多様性を支える身近な自然であり、重要 性が認識されてきた。30年前の自然保護思想は、動物も植物もあるがま まの自然が最適と考えられ、人間の手を加えない極相状態を理想として. きた。しかし、政府は、平成14年3,月27日に自然保護行政の方向性を 示す新・生物多様性国家戦略として、生物多様性の保全の対象を、これ までの山奥の原生自然や貴重種から里地や里山などの身近なものまでに 拡大した。さらに環境影響評価法(環境アセスメント法1997)により、 かつては、ため池は規模が小さいためアセスメントの対象にはならなか ったが、最近の生物多様性の保全から事業主体の土地改良事務所などが 積極的に改良予定地の事前調査を行うようになり、その結果を踏まえ、. 工法等の変更も含めた環境に配慮した事業を行うようになってきた。こ の環境影響評価法には、米国国家環;境政策法(NEPA)(1969)2)における. 環境配慮の考え方である環境影響緩和策(ミティゲーション)(1978)3) として、「回避」・「最小化」・「修正」・「影響の軽減/消失」・「代償」がも. りこまれている(田中1999)。. 米国国家環境政策法における環境影響緩和策の定義 「回避」…行為の全体または一部を実施しないこと 「最小化」…行為の実施の程度または規模を制限すること. 「修正」…影響を受けた環境そのものを修復、再生または回復すること 「影響の軽減/消失」…行為期間中、環境を保護・維持管理し、将来の影. 響を軽減または消失 「代償」…代償の資源または環境を置換または提供すること. 平成13年度より、ため池管理・保全体制の強化プロジェクトの実施と して、今後3年間に緊急的に約1,200ヵ所のため池を整備することとして いる(農林水産庁農村振興局整備部防災課:2001a)。. 17.
(21) 兵庫県は、ため池整備構想において、ため池が有する多様な価値と可 能性を再評価し、ため池の望ましい姿や、ため池の保全や整備の目標を 示している。すなわち農業用水供給能力や治水能力が高い安全なため池 とすること、自然にふれられる快適なため池とすること、さらに気軽に 水に親しめるため池とすることである。しかし、ため池の維持管理には、. 地域の理解と協力を得た適切な取り組みが必要になる。多くの利点を持 っため池であるが、放置したままでは老朽化が進み、機能の低下を招く。. 地域全体が協力して、日頃の管理や整備に努め、きめ細やかな管理を行 い、ため池を守ることが大切となる。保全の具体的な取り組みとしては、. 堤体の草刈り・ゴミの除去・堆砂土のしゅんせつ・貯水位の管理・防災 点検(漏水の位置、六野)・生物の保全(現地調査の実施、生態系を破壊. する帰化植物や帰化動物の駆除や侵入対策の検討等)が行われている。. 兵庫県と市町、兵庫県土地改良事業団体連合会、兵庫県ため池等整備事 業促進協議会では毎年10月1日から10目までを「ため池クリーンキャンペ. ーン旬間」と定めて、いろいろなPR活動や地域の人たちで行うため池清 掃活動の支援を行っている(松本1999)。. しかし、管理を行うほとんどの水利組合員が高齢化して、次の後継者 もなく高齢者により細々と作業もままならない状況になりつつある。農 業も多くが兼業になり、若い人も田んぼの維持管理で精一杯になってい るのであろう。周辺環境のため池まで手が入らないのが現状といえる。. 播磨地域の里山の景観はため池無くしては語られないほど重要な位置付 けがなされており、後継者不足で維持管理のできないため池は県、市の 環境管理計画に基づき、行政で管理をする必要があるといえる。. 18.
(22) 1−2−7 やしろの森公園の概略. 1−2−7−1 やしろの森公園設立の経緯 やしろの森公園は、兵庫県東播地方の更新世台地(加東台地)で最高位 台地(標高155搬)にある嬉野台地の一番東端に位置する(図7地形・地質 断面・兵庫教育大学地理学研究室1988)。いくつかのため池が嬉:野台地の. 万筋につくられ、そのため池を水源とした水田が開かれてきた。しかし、. 昭和40年代になり、ゴルフ場開発とならんで、兵庫県と社町の嬉野研究学 園都市構想の用地として台地の一角約160haの買収が始まった。昭和50年 には中国自動車道、滝野・社インターチェンジが開設され、昭和53年に兵 庫教育大学(約55ha)、昭和54年に兵庫県立嬉1野台生涯センター(約55ha). が開設した。しかし中高一貫教育の学校誘致が中止となり、約55haの用地 は、都市開発公社が保有することとなった。その後、約30年近く有効利用 もなく放棄され、ササやツル植物の繁茂、タケの侵入などによる里山林の 質の低下が起きたが、里山林・ため池とその周辺の水辺環境が手つかずの まま残されることにもつながつた。しかし、その周辺では、ゴルフ場や産 業廃棄物・焼却灰などの環境問題も起こり、用地買収に応じた地域住民の 反発も起きていた。そこで、県は、自然とのふれあい、都市と農村との交 流、環境問題、自然保護について関心が高まる中、開発されずに残ってい る嬉野台地の東端の用地(約55ha)を自然活用型野外CSR事業として里山 の自然環境を保全あるいは再生整備し、やしろの森公園として活用される こととなり、平成12年7月に一般開放された。. 特に、点在する大小のため池とそれらに隣接する湿地には、トンボをは じめとする多くの水辺の動植物が生息し、さらに絶滅危惧種(ハッチョウ トンボ・ヒメタイコウチ・カキラン等)も数多く見られる貴重な公園とな った。. 19.
(23) 図7 嬉野台地の地形・地質断面 (兵庫教育大学地理学研究室 1988より作成). 嬉野台地は、日本でも珍しい高位・中位・低位の台地(河岸般丘)が 発達した地域であり、その最高位の台地にあたる。その高さは、やしろ. の森公園で標高150m、兵庫教育大学で132mである。. 20.
(24) 1−2−7−2 兵庫県自然活用型野外CSR事業について 兵庫:県では、昭和49年10月より関係企業の理解と協力を得て、法人県. 民税の超過課税を実施し、この貴重な財源をもとに、広く県民の知的・ 情操的生活の豊:かさを高める文化(Culture)、健康の増進に欠かせないス. ポーツ(Sports)、精神的・肉体的疲労の回復に役立っレクリエーション (Recreation)の場と機会を提供しようという目的ではじまったものが、. CSR事業である。特に近年、自然とのふれあい、都市と農村との交流、環 境問題、自然保護について県民の関心が高まる中、「県民の参画と実践に. より、森林の保全と創造を進め、地元住民と都市住民、世代間の交流の 場、親子・家族のふれあいの場を提供するとともに、人と自然が共生す る豊かな森づくりを推進する」ことを目的に自然活用型野外CSR事業が行 われている。事業地として、やしろの森公園(社町上久米:55ha)、ささ. やまの森公園(篠山市川原:255ha)、中・八千代地区(中町糀屋・八千 代町仕出原:248ha)、夢前地区(夢前町寺:201ha)、宍粟地区(山崎町. 国見山:365ha)の5カ所を対象に事業が推進されている。都市圏からの アクセスがよく、自然林が残っており、地域の人が昔は里山として利用 していたところを選定している。現在開園しているのはやしろの森公園 と平成14年7月に開園したささやまの森公園の2カ所であり、他の地域に ついても順次開園していく予定である。. 事業地の整備にあたっては、里山の自然環境の保全と育成・活用を図 るため、環境に配慮した必要最小限の整備しかおこなっていない。. 運営については、各地区の特性を生かした多彩なプログラムを、地元 住民と都市住民で構成する「運営協議会」が主体となり、ボランティア によって自主的な取り組みを行っている。この取り組みについては、や しろの森公園の活動(p82)で詳しく述べる。 21.
(25) 2 調査・測定方法. 2−1 調査地 やしろの森公園は、兵庫県加東郡社町東南部の丘陵地(標高155搬)東側. にあり、その面積は約55haである。公園内のため池は、国土地理院の地 形図にもほとんど載らないような小規模なものであるが、これらのため 池の所在は加東郡社町1/25000地形図(図8)によって確認し、現地調査 を行った。また、調査ため池の標高(図9)と調査地の位置関係(図10)をそ れぞれ図に示した。図10中の中央谷水系は標高差2Q.9田(測量計で測定)、. 全長約500膿であり、この下流には水田がつながり、地域住民などの参加 型活動の場として提供されている。. :25,(xx)地形織. てんじん. Nレ53司尋一i5−4. (京都及大阪15号一4}. 一並マー窟マ羅讐扉. . 義履 継鍵㌘\一絶. 懸誕薫説誘侮∴騨欝 rl輸. 轟. ダ. 齢 謙. 鋲罰諮 縄暢。. 懸冠戦. 〆. 匙. 岱ご。. 。 一14. お. 鷺・。響許複旨 鎌響ゼ鴛≧㌧. 欝. 、一.. /_ 照ワ ∼. 獣≒燕. ℃. 弓鋸謬 }惨∴陰 ∴霧憶÷るづ》. }1 一轄池下∵∵. ケダ ・.. ,. 励機響. 爆撃森細. 、特㌧・穂鞭. 亭 ノ 肱. 案. ゑ. 撚認∵1. ・ス.㌔. /ノ. 冨. 濫誠議・》・:畷郵’. へが. 鰯㌻ ・響. 弩絵 醸瑠湯番. 図8調査地点地図. ・. 、. ノ顧. :25,000天神 籔m. 麹. 22. 拓聾. 鞭6. 騰髄.
(26) 表3 調査地の標高. m. 湿地1. 中央谷水系 キレ池 湿地2. 葉34. 詔4重. 肇30. 池 128. 湿. 123. 水. 120. 放置ため池. 標高m. ため池唾ため池2ため池3ため池4ため池5 134. 135. 壌28. 捻2. 灌26. 中央谷水系の標高 (標高差}. 醗. キレ池133,8鵬 観察記127βm ↓. 観察湿地1228m. 水路120.0磁. ↓ 2湿地129.6題. 20.9騰. 全蔑約500鵬. 図9 中央谷水系の標高. ぶ. %N置型. 賎獣媒/. 中央谷水系 づ勾◇・陽 〆 靱 @で・写. 湊. るヂドヘノ. 髪老義㌶鳳. 裳. 〆. N. 蕊 ね》. 編. ・:ざざ\,・鴎託篇. 6E 》うさ. /. 放置ため池5ヵ所. 図10 調査ため池の標高と調査地の位置関係 (*ため池は9月に水生植物調査のみ行った。) 23. 1諺. !/ノ’国一一ぐ…ノハ㍉.
(27) 2−2 水質測定方法 測定地は、上部湿地1・キレ池・湿地2・観察池・観察湿地・水路・周 辺の放置されたため池5カ所とした(図10)。測定項目は、気温・水温・ 透視度・色相・pH・電気伝導度・溶存酸素(DO)・化学的酸素消費量(化 学的酸素要求量COD)・硝酸イオン濃度(NO3一)・アンモニウムイオン濃度 (NH4+)・水位・流出量・降雨量である。測定方法として、 SODN(YSI− 6000型、Ysl、 ohio)(図11−1)により測定したものが、 pH(ガラス複合電. 極法)・電気伝導度(4電極法)・DO(ラピッドパルス方式)・NO3甲(イオ ン電極法)・NH4+(イオン電極法)の5項目であり、CODは東亜電波工業(東. 京)COD−50S(図11−2)を用いて測定した。ほとんどの項目については定. 期測定を1ヶ月ごとに中旬頃に1回行った。 気温・水温・透視度・色相水位・水深・流出量・低質は、現地測定を 行い、pH・伝導率・DO・COD・NO3㍉NH4+は、採水後、実験室で測定した。 透視度は透視度計(図11−3)を用いた。気温と水温は午後1時から2時の間. に定時測定を行った。水位は1月を基準0とした場合の増減として示し、 流出量は簡易測定、採水は表層付近で行った。. 図11・2. 図11・1. 東亜電波工業(東京)COD−50S. SODN(YSI−6000型. 図11・3. 100cm.透視度計. YSI、 Ohio). 24.
(28) 2−3 水生植物の調査方法 水生植物の同定は、主として日本水草図鑑(角野1994a)をもとに行 い、不明なものについては、標本作成後、神戸大学角野康郎教授に鑑定 を依頼した。調査は、水生植物を対象にして2002年1∼12,月の1年間行っ. た。ため池に生育する水生植物を抽水植物、浮葉植物、沈水植物、浮遊 植物の生育形ごとに相対的な優占度(生育量)とともに記録した。各種 の優占度は、ため池の面積の大小に関係なくため池全体をひとつの単位 として、次のような被度で記録した。. 抽水植物・浮葉・沈水・浮遊植物(被度5∼r) 5:. 75∼100%. 4,:. 50∼75%. 3: 25∼50%多くのパッチが存在 2: 数パッチが存在 1: 少数パッチまたは数個体以上が存在 r: 1∼数個体が散在 なお、ため池周辺の湿地に生息する湿生植物については原則として調 査の対象外としたが、絶滅危惧種の湿生植物については一部調査した。. また、調査時の池の様子はデジタルカメラで撮影し、調査資料として保 管した。. 25.
(29) 3 結果と考察. 3−1 ため池の概要 ため池の様子の概観・植生等を表4に示した。8つのため池(7つの調査 ため池と9月に水生植物調査みを行った小さな放置ため池1つを含む)は全 て山間や丘陵地でよく見られる谷を堤で堰き止め、湧水や雨水を溜めた形. の谷池で、面積はキレ池(1600m2)を除き500m2以下、水深もキレ池(約 2.Om)を除き1m以下であり、兵庫県で一番多く見られる規模のため池であ った(p−16)。pH、電気伝導度、 DO、 COD、 NO3一濃度等の値から、すべてが. 貧栄養な水質に相当する値を維持していることがわかった。これらのため 池の底質には落葉や枯葉が多くみられ、水の色相が褐色であることから、 貧栄養であるとともに、腐植栄養のため池であるといえる。色相は季節に より変化したが、夏場において特にキレ池は濃褐色を呈した。しかし、放 置ため池は夏場でもあまり暗褐色を示さず冬場は無色透明であった。. 水生植物の植生は、季節により異なるが、フトヒルムシロ、ヒツジグ サ、ジュンサイ、コウホネ類、タヌキモ類が優占種となっていることが 多く、個々のため御粘の優占種は異なっており、その組み合わせで各た め池を分類した結果を表4中に記した。また、ため池を中心とした季節的 変化の様子を撮影し図12−1∼11にまとめた。. 26.
(30) 表4. やしろの森公園のため池の形状と性質のまとめ、 水深は1,月. に測定した値であり,水位変化は1月から12月までの最高水位と最低水 位の差としてあらわした。栄養i型,植生の分類については,表6∼9.図. 12∼20に示した結果と参考文献を参照した。水質の結果は、1月から12 月までの平均値であらわした。ため池3は、渇水と濾水のため8∼11,月ま で測定ができなく空欄とした。 分類. キレ池. 観察池. ため池1. 区分・形・型. ため池2. ため池3. ため池4. ため池5. 谷池・FA1(堤が1つ)・山間型(丘陵地). 標高鵬. 134. 128. 134. 135. 128. 132. 126. 面積♂. 160Q. 330. 480. 150. 165. 220. 115. 長さ・幅m. 80・30. 22・17. 20・19. 14・14. 16・12. 18・12. 12・12. 形. ほぼひし形. 長方形. ほぼ正方形. ほぼ円形. 台形. 水深cm. 35. 50. 45. 45. 長方形 90. 円形. 200. 水位変化. 120. 6. 70. 10. 5. 10. @CI口 周囲泥深さ @ G田 底質. 白砂25. 140. 65. 45. 145. 80. 白砂50. 砂・シルト. シルト落葉. シルト落葉. シルト砂落葉. シ麟落葉. シ二二落葉. シルト砂礫落葉. 底質色相. グレイッシュ仁ロー. グレイツシュ仁ロー. グレイツシュイエロー. グレイツシュイエロー. メディアムグレイ. メディアムグレイ. オリーブイエロー. 暗褐色. 褐色. 淡褐色. 淡褐色. 淡褐色. 淡褐色. 淡褐色. 無色透明. 無色透明. 無色透明. 無色透明. 無色透明. 無色透明. 無色透明. シ“ユンサイ・. フトヒルムシロ・. ジュンサイ・. フトヒルム沖・. フトヒルムシロ・. ^ヌキモ型. ^ヌキモ型. Wュンサイ型. Rウホネ型. フトビ舷シロ型. コウホネ型. Rウホネ型. 植物種(危惧). 19(4). 14(5). 14(4). 8(3>. 8(3). 3(1). 5(3). 水温℃. 19.4. 17.5. 18.3. 17.5. 16.9. 17.7. 日照. 良い. 悪い. 良い. 普通. 悪い. 普通. pH. 6.35. 6.38. 6.11. 6.17. 6.13. 6.06. 30.2. 37.3. 39.3. 36.7. 37.6. 37.7. 73.7. 76.4. 72.3. 78.4. 71.8. 61.7. 8.3. 10.1. 11.8. 9.8. 8.3. 15.2. 1.6. 2.0. 1.2. 1.2. 1.3. 1.3. 水(色相). P月∼2月. 貧栄養・腐植栄養型(負栄養型). 栄養型. 植生からの. @分類. 電気伝導度 @ s/cm 溶存酸素 O和 %. COD. c/1 硝酸イオン. @m 1. 45. 27. 悪い.
(31) 1月. 図12−1−A. .蓬墾翻:ミ畔舞噸‘i・,. 臨謎整. 図12−1−C. 経12−1−F. 1・2・3・4月は、水位も水面の変化もあまりなかった。(図12−1−A・B). 5月中旬田植えのため水位上昇。ジュンサイの葉が目立つ、池上流に ヒツジグサ・ヒメコウホネの花が咲き、周辺には、アギナシが見 られた。 (図12−1−C) 6月水位が低下、ジュンサイが水面全体を覆いジュンサイの花が咲く。 下旬からマルバオモダカが見られた。 7月イヌタヌキモが始めて見られた。 図12−1 キレ池 植生の季節変化 (次へ) 28. (図12−1−D) (図12−1−E・F).
(32) 11月. ・鍵胴、. 二階 贈♂=. 図12−1−J. 図12−1−K. 8・9月 ジュンサイが水面を覆い、その中にヒツジグサが咲き、岸周辺 には、イヌタヌキモの黄色い花が咲き乱れ、さらにマルバオモダカ の白い花も咲いていた。ホソバミズヒキモ・ホッスモ・フラスコモ、 岸辺にサギソウが一株確認できた。. (図12−1−G・H). 10月マルバオモダカ・ホソバミズヒキモ・ホッスモ・フラスコモは、確 認できなかった。水位低下により谷頭にハリイ・ニッポンイヌノヒ ゲが繁茂していた。 (図12−1−1) 11月ジュンサイ・ヒツジグサが少し確認できた。 (図12−1−J・K). 12月水面では、ほとんど水草が確認できなかった。水位は少し上 昇していた。まだ、暗褐色をしている。 (図12−1−L) 図12−1 キレ池 植生の季節変化 29.
(33) 1∼3月 フトヒルムシロの赤茶色の葉が全面とミズユキノシタが. 谷頭周辺に見られた。 (図12−2−A・B) 4月からはコウホネも見られるようになった。 (図12−2−C・D). 5・6月 中央部にヒシ、周辺部にはコウホネの黄色い花がさらに ジュンサイ・フトヒルムシロ・ヒツジグサが見られ、アギナシ・ マルバオモダカ・ヒメタヌキモも確認できた。 図12−2 観察池 植生の季節変化. (次へ) 30. (図12−2−E・F).
(34) 図12−2−K. 7・8月マルバオモダカやコウホネ類が繁茂し、ジュンサイが目立ち、 フトヒルムシロが衰退した。中央部のヒシとクログワイ、周辺部にア ギナシの広がりを見た。. (図12−2−G・H). 9・10月ジュンサイが衰退し、逆にフトヒルムシロの緑の葉が多く繁 繁茂してきた。コウホネ類・アギナシ・の葉が黄色く変色してきた。 (図12−2−1・J). 11月アギナシは確認できなかった。ジュンサイ・マルバオモダカが衰 退し、逆にフトヒルムシロの緑の葉がよく目立った。12月コウホネ類 の轟轟葉はなく、水面は落葉とフトヒルムシロの緑の葉で覆われた。 (図12−2−K・L). 図12−2観察池 植生の季節変化 31.
(35) 一暴難,. 図12−3−A. 図12−3−B. 6月. 図12−3−D. 12月. 10月. 図12−3−E. 鐙轡.膿. 図12−3−F. 1∼3月フトヒルムシロの赤茶色の沈水葉が目立っ。 (図12−3−A) 4月水位が上昇した。 (図12−3−B). 5・6月 水位が低下し、コウホネの抽水葉とジュンサイさらにタヌキモ類が 目立ち始めた。7,月2回の台風により、水位がすこし上昇した。フトヒルム ムシロは目立たなくなった。8・9月コウホネの抽水葉が大きく成長し、ジ ュンサイが水面を覆った。周囲には、アギナシやシズイが目立ち、ヒ協調ヌ キモの白い花が咲いた。8,月は水位の低下が激しかった。. (図12−3−C・D). 10・11,月池の周囲にハリイ・シカクイ・ニッポンイヌノヒゲが繁茂しスイラン の群生が目立った。12月 少し水位が上昇していた。コウホネとフトヒルム シロの葉が少しあるだけだった。 (図12−3−E・F). 図12−3 ため池1植生の季節変化 32.
(36) 月. 図12−4−C. 図12−4−E. 図12−4−F. 2・3月フトヒルムシロの赤茶色の沈水葉だけであった。 (図12−4−A) 4月 コウホネの沈水葉が見られた。 (図12−4−B) 6月コウホネの抽水葉とジュンサイが目立ち始めた。 (図12−4−C). 7月シズイ・マルバオモダカを周辺部確認した。 8・9月フトヒルムシロは衰退し、日当たりのよいところにジュンサイが 目立ち、周辺部にマルバオモダカの白い花が見られた。水位の変動 は、あまりない。ハッチョウトンボを見た。 (図12−4−A) 10・11月 コウホネの抽水葉が少なくなり、12月には見られなかった。 フトヒルムシロの大きな緑色の葉と落ち葉で水面が覆われていた。 水位の変化はない。 (図12−4−A). 図12−4 ため池2 植生の季節変化 33.
(37) 憲驚 ・・碑『1難一 豪麟離礎il∴. 図12−5−A. 図12−5−B. 灘欝』. 月. 図12−5−E. 図12−5−F. 2・3,月フトヒルムシロが少し見られた。4月コウホネの沈水葉がみられた。 5月 コウホネの抽水葉とフトヒルムシロの緑の葉が多く見られ、周囲には オニスゲの花が見られた。 (図12−5−A・B) 6月水位が大きく下がった。7月シズイを確認した。 (図12−5−C) 8・9月水位の低下が激しく、周囲はすべてむきだし状態であり、ヒツジグサ などが干からび、周囲にはハリイが繁茂した。 (図12−5−D) 10・11,月水が溜まらず、9月とほとんど変化が見られない。 (図12−5−E) 12,月コウホネ類の抽水葉はなくなり、フトヒルムシロの緑の葉が水面にあり 周囲に見られたハリイは落ち葉にかくれていた。クログワイはほとんど 枯れかけていた。 (図12−5−F). 図12−5 ため池3植生の季節変化 34.
(38) 購“ 一. 聯, 図12−6−B. ll:鷲露獺細辛雲. 月. 月. 2・3・4月全面にフトヒルムシロの赤茶色の葉で覆われた。 (図12−6−A・B) 5月全面フトヒルムシロの葉で覆われ、周辺部はカサスゲが繁茂していた。. 6∼9月全面にフトヒルムシロが覆い、一部コウホネとヒツジグサが見られ た。大きな変化なし。水位は、台風やその後の晴天続きによる渇水にもか かわらず、ほとんど変化がなく安定していた。 (図12−6−C・D) 10・11月ほとんど変化がない。水位も変化がない。 (図12−6−E) 12月落ち葉の茶色とフトヒルムシロの葉の緑で水面が覆われた。 (図12−6−F). 図12−6 ため池4 植生の季節変化 35.
(39) 図12−7−B. 図12−7−A 月. ・10月. 2・3,月 フトヒルムシロの赤茶色の沈水葉が目立つ。 (図12−7−A) 4・5月土手にはショウジョウバカマの花とコウホネが繁茂した。 (図12−7−B) 6月 コウホネの花や難題葉さらにイヌタヌキモが目立った。 (図12−7−C) 7月マルバオモダカ・ヒツジグサが見られ土手にはキキョウが咲いた。 8・9月イヌタヌキモの黄色の花が咲いた。 (図12−7−D) 10月 コウホネが枯れはじめ、イヌタヌキモ・マルバオモダカが見られなくな った。11・12,月水面の油膜が消えた。コウホネの抽水葉がなくなった。 水位はほとんど変化なし。 (図12−7−E・F). 図12−7 ため池5 植生の季節変化 36.
(40) 図12−8−A. 図12−8−C トキソウ. 図12−8−B. 図12−8−Dノハナショウブ. 図12−8−Eカキラン. 欝蒙. 鍵. 図12−8−G. 1・2・3月湿地植物は見られない。 4・5月緑が多くなり、アゼスゲ・ゴウソの花が目立ち、コモウセンゴケが咲き、 (図12−8−A・B) ショウジョウバカマやサワダルマの花が咲いた。 5・6月絶滅危惧種のトキソウ・ノハナショウブ・カキランなどの花が咲いた。 (図12−8−C・D・E). 7・8月チゴザサ・ヌマガや等が繁茂し緑一色であった。台風後晴天が続き 乾燥化が目立った。ホザキノミミカキグサの群落があり紫の花が多く咲いた。 (図12−8−F。G). 図12−8 湿地1植生の季節変化 (次へ) 37.
(41) 11月紅葉になり落葉が多くなった。12,月草刈が行われていた。 (図12−8−H・1). 図12−8 湿地1 植生の季節変化. 図12−9−C. 1・2・3月湿地植物は見られない。 4・5月 緑が多くなり、7・8・9月とチゴザサが繁茂し、キセルアザミも多 く見られた。. (図12−9−A・B). 11月渇水で水路には水がなく、落葉が溜まっていた。 12月草刈が行われた。. 図12−9 湿地2 植生の季節変化 38. (図12−9−C) (図12−9−D).
(42) 図12−10−D. 1∼3月ほとんど植物は見られない。湿性木本のハンノキが多く見られた。 4・5月コガマ等の農水植物が見られる。 (図12−10−A・B) 6月 ボランティアにより湿地の整備を行う。(陸生植物・帰化植物の排除、 深みの整備等)ヒメシダ・チゴザサ・アゼスゲが繁茂した。 (図12−10−C) 7月 コガマが繁茂し、コナギ・ホッスモ・アイノコイトモが目立ち始めた。. 8月晴天続きで水位が0であった。深みにはミズオオバコが目立ち白い花を 咲かせていた。(ボランティアにより湿地周辺の整備を行う。)(図12−10−D). 9・10月コガマが繁茂し、その周囲には、カンガレイ・シカクホタルイ・ アイノコイトモ・コナギなども目立った。 (図12−10−E・F) 12月湿地の調整により、草刈が行われた。. 図12−10 観察湿地 植生の季節変化 39.
(43) 図12−11−E. 1月から6月までは、水路に水が流れていた。特に田植え時期にキレ池 (図12−11−A・B) からの放流があり水量が多く流速も速かった 夏∼秋にかけて晴天が続き渇水になり、水路に水の流れはなかった。 (図12−11−C・D・E) 12月になってやっと水路に水が流れ始めた。 図12−11 水路の季節変化 40.
(44) 3−2 水質の現状 各月毎の調査で測定した水質の結果は表5−1∼7ならびに図13−1∼5に 示し、水質の平均値の結果を表6ならびに図14−1∼2に示した。 [水温・気温コ. 水温・気温は、季節による変化が大きいが、どのため池においてもよ く似た変化の傾向を示した。平均気温は22.1℃で、平均水温が最も高い のがキレ池の19.4℃、低いのがため池4の16.9℃であった。この差は日当. たりの差であり、ため池ごとの植生の違いにも大きく影響していると思 われる。特にジュンサイは、水温の高いキレ池とため池1の優占度が高か った。5月が4月より低かったのは、観測した2002年に4月の気温が高かっ たことの反映であり、植生への影響として、通常5月に開花するいくつか の水生植物(コウホネ、ヒメコウホネ)がこの年に限り4月半開花した。. 水路についても同時に水温を測定したところ、常にため池よりやや低い 水温が観察された。これは止水と流水の違いが反映していると思われる。 また、個々のため池の問においても同様に変化し、その差は小さかった。 [降水量]. この年の降水量を雨量:計により測定したところ、1月:48田m、2月:14mm、 3月:67田!簸、4月:168mm、5月:161mm、6月:45 m醗、7月:200 mm、8月:85 m閉、. 9月置2』m、10,月:136mm、11,月:56 m甑12月:13血搬で、年間降水量は1,018mm. (12,月24日まで)であった。表5−1と図13−Aに示した。特に2,月と6月、8. 月、9,月の降水量が少ないのが特徴的な年であり、年間降水量1,316搬mの. 平均よりも200m恥以上少なかったことが分かる。表5・図13に示す月毎の. 水質変化のいくつかは、この降水量の影響があると考えられた。雨水の pHは図13−Bに示したように6.14から6.59の間であり、特にかたよったpH の雨は観測されなかったが、3月と8月が低い値の酸性雨の傾向を示した。 41.
(45) 表5−1 気温・降雨の降水量とそのpH 気温。C. 5. 1月. 2. 3月. 4月. 78. 11.0. 17.8. 24.0. 23.0. 30.0. 9. 10 240. 11. 12月. 7. 8月. 気温。C. 34.5. 34.5. 32.0. 月. 1月. 2. 5. 48 7 200. 3月 66. 4. 降水量mm. 168. 161. 9. 10. 降水量mm 月. PH PH. 14. 8 85. 1. 2月. 6.48. 6.25. 7. 8 622. 6.53. 18.0. 6 45. 11 56. 12. 5. 6」4. 4 629. 649. 9. 10月. 11. 6 647 12 660. 3. 6.50. 6.51. 655. mm 200 150. 璽. 100. 50. 0. 3亭亭許3澄轡誰誰β♂♂ 月別の降水量. 認 1:器. 1:18. E画. 1:ll l:器. 3魯3詮33・命333♂絶 月別の降雨の平均pH:. 降雨の降水量とそのpH 42. 平均厘. 221. 88. 135. 27. 250. 図13−1. 6月. 13. 計. 1018. 平均値 6.42.
(46) 水温の変化. 表5−2. 空欄:ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。. B中央谷水系. A 放置ため池 水温。C. ため 1. 1. 52. 58. 高地2 56. 57. 2月. 8ρ. 8.5. 9.1. 10.2. 128. 3. 17.0. 148. 16.3. 21.3. 4. 205. 23.5. 245. 17.5. 5. 18.5. 1go. 195. 22.7. 220. 6. 210. 29.0. 245. 31.8. 30.5. 7. 25.5. 32.0. 28ρ. 27.5. 28.0. 8. 1月. 55. 2月. 7.0. 6.9. 122. 10ρ. 12.8. 200. 17.0. 19.3. 5. 122 201 190. 195. 16.5. 17.2. 6. 295. 26.0. 27.5. 7. 33.5. 32.0. 29.5. 8. 30.5. 29.0. 270. 3. 4. 水温℃. ため池2 ため池3 ため池4 ため池5 5.5 5.8 52 54 7.0. 5.8. 9.0. 地1. キレ. 池. 温地 100. 50. 16.2. 100. 15.8. 1gn. 13.0. 190. 22.0. 17.5. 19.5. 21.0. 20.5. 24.5. 21.5. 28.5. 26.2. 240 290. 9月. 24.5. 23.2. 23ゆ. 26.0. 9. 10. 20.5. 19.5. 18.5. 21.O. 10. 320 27D 210. 11. 10.0. 10.5. 11.2. 11. 125. 190 100. 125. 112. 70. 72. 12. 75. 65. 80. 90. 16.9. 177. 194. 175. 12月. 平均. 70. go 72. 183. 175. 70. 29.0 22.0. 。C. 40 書. →一ため池1 一}一ため池2. 髭. ため池3 →←ため池4. 碧. +ため池5 −6一気温. 雲. ②台静詮33・魚333♂絶 A放置ため池 水温と気温 。C. 40. +湿地1. ::. +キレ池 銘. 湿地2 →←観察池. 三. +観察湿地 一●一水路 一+一気温. 三. 333333・魚33絶、論♂ B中央谷水系 水温と気温. 図13−2 気温と水温の変化 43.
(47) [pH]. 放置ため池1∼5のpHは、5.61∼6.45平均値6.07、キレ池・観察池のpH は、6.19∼6.54平均値6.37、でばらっきがあるが、酸性度は中央谷水系. よりも放置ため池の方が強く、すべてが弱酸性を示した。しかし、夏場 には酸性度が強くなったが、これは、落葉の分解による有機酸によると 考えられ、放置ため池1∼5で特に顕著であった。一方、中央谷水系の観 察湿地・水路では、夏場は酸性度が弱まり、ため池との違いは顕著であ った。観察湿地には沈水植物が多く、かっ水深も浅いため、光合成が盛 んであるためと予想される。. [溶存酸素コ. 溶存酸素(DO)は溶存酸素飽和度(%)で表した。放置ため池の溶存 酸素飽和度(%)は、44.8∼99。4%、平均値72.8%、ため池5が特に低く 61,7%であった。キレ池・観察池の溶存酸素飽和度(%)は、41.0∼108.3%. 平均値75.1%であった。墨池では200%を越えるものもあるが、やしろの. 森公園ではなかった。これは、藻類の繁茂が特に著しい池がなく、光合 成による酸素の過大供給がないことの反映であろう。放置ため池群にお いては、7月には共通して高い値が観測されたが、キレ池と観察池では1 月、2月により高い値が観測された。また、キレ池においては9月に特に 低い値を示した。これらの理由は現在の所不明である。. 44.
(48) 表5−3. pHの変化. 空欄:ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。. B 中央谷水系. A 放置ため池 PH 1. 2 3. 4 5 6 7. ため 1 603 602 588. 617 586 605 569. ため池2 ため 3 597 605 585 597 5.79 573 5.78 627. ため 4. ため 5. PH. 地1. 6.31. 610. 3. 613. 5.83. 4. 636 635 655 633. 6.12. 6.03. 1. 6.05. 5.95. 2. キレ. 653 640 641. 636. 6.09. 5.75. 5.92. 5.65. 5. 650. 6.38. 6.22. 6.06. 5.92. 6.17. 6. 6.41. 6.32. 5.78. 5.61. 57書. 7月. 634. 6.34. 612. 615. 8. 619 622. 6.15. 9. 6.23. 6.23. 10. 6.32. 11. 6.37. 12. 652 645 642 637. 8. 6.17. 9. 6.28. 10. 6.43. 634 645. 11. 6.36. 6.35. 12月. 642. 641. 611. 617. 577 614 614 641. 635 633 613. 604. 6.06. 亀2 637 622 633 636 646 633 624. 629. 657. 6.46. 6.34. 6.47. 6.55. 634. 647 652 655 665 678. 6.34 6.39 6.37. 632. 6.48 6.77. 6.85. 6.48. 680. 6.83. 6.38. 一←ため池1. +ため池2 ため池3 →←ため池4. 5.8 5.6. +ため池5. 5。4 5.2. 5. 讐亭亭{5亭亭要亭亭晋高高 ▼■騨. ▼顧. ¶■一. A放置ため池 pH pH 7 6.8. +湿地1. 6.6. +キレ池 湿地2 →←観察池. 6.4 ’,. 6.2. +観察湿地. +水路. 6 5.8. 要署署等冨署腎三三五{£讐 ¶■隔. ▼口購. ▼■鴨. B中央谷水系 p:H 図13−3. pHの変化 45. 6.81. 684. 6.54. 6.4. ’、. 6.69. 6.34. pH. 6. 653. 6.32. 6.6. 6.2. 6.58. 6.69.
(49) 溶存酸素飽和度の変化. 表5−4. 空欄.ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。. B 中央谷水系. A 放置ため池 DO%. ため池1 ため池2 ため池3 ため池4 ため池5. 2. 854 823. 3. 651. 4 6. 613 698 709. 73.5. 84.1. 7. 87ρ. 99.4. 89.6. 8. 80」. 74.8. 644. 9. 584 708 694 673 723. 610 670 748 679 784. 1. 5月. 10 11. 12 平. 932. 92.3. 901. 86.2. 768 720 906. 82.3. 661 87.5. 671. D◎96. 75.7. 67.3. 1. 735 823 704 725 615 933 653 772 638 720. 526 593 615. 3. 4. 611. 5. 2月. 673. 6. 80.8. 7. 62.1. 8. 塘1 1074 897. キレ池. 温埴2. 1083 964. 678 703 824 818 709. 834 760. 1174 917 706 687 730 475 526. 75.3 78.7. 観池 観浬地. 69.8. 1075 1004 865 914 844 848. 85.9. 77.4. 964 924. 821. 755 832. 621. 9. 10 11. 531. 488 588 584. 784 639 410 478 688. 12. 66.1. 68.9. 718. 61.7. 平均. 73.7. 764. 532 687 788. 920 988. 120. 80. 』. +ため池1 +ため池2. 60. ため池3 →トため池4. 40. →←一ため池5. 20 0. 匹署零島島署二二留署二二 マ. ヒ. ド. A放置ため池 溶存酸素飽和度 % 140. 120 100. +湿地1. 80. +キレ池. 60. r. 湿地2 →←観察池. 40. +観察湿地. 20 0. 讐署署專晋 署晋署署署要撃 コ. B 中央谷水系. 図13−4. ロコ. コ. 溶存酸素飽和度. 旧暦酸素飽和度の変化 46. 995 822 776 850 914 819. 62.3. %. 100. 水 109.6. 84.6 93.2.
(50) [電気伝導度]. 電気伝導度は水中の溶存イオン量をおおまかに示すので、地質や人為的 水質汚濁の程度を知る尺度になる。放置ため池1∼5の電気伝導度(E.C) は、29∼48pS/cm(25℃値に換算二以下同様)、平均値37.8μS/cmであり、. キレ池は、24∼40pS/cm、平均値30.2pS/cm、観察池は、33∼48μS/c血、. 平均値37.3μS/cmであった。季節や日変化における差はあまり見られず、. すべてが貧栄養な水質に相当する値を維持していることがわかった。電気 伝導度50μS/cm以下のため池は、ほとんど人為的な汚濁を受けていない貴. 重な水域とされており(角野1995)、観測値は、対象としたため池の所在 地を反映した結果といえる。また、これらのため池の底質には枯葉が多く みられ、水の色相が褐色であることから、貧栄養であるとともに、腐植栄 養のため池であるといえる。一方、観察湿地は88∼122pS/cm、平均値 99.8μS/cmであり、ため池とは大きな違いを見せていた。他の水系からの. 水の流入はないため、観察湿地の生態系による活発な栄養塩の濃縮一循環 または放置ため池やキレ池とは異なる底質土壌の違いが原因であろう。こ の観察湿地は以前水田であったため、豊富な塩類が低層に維持されてきた 可能性がある。. 47.
(51) 表5−5 電気伝導度の変化 空欄:ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。. B 中央谷水系. A 放置ため池 伝導度μ8/㎝. ため 1. ため 2. 7. 36 38 35 40 34 39 37. 8. 41. 9. 10. 47 46. 11. 41. 12. 38. 37 40 33 33 29 37 39 44 40 33 30 33. 39.3. 36.7. 1. 2. 3. 4 5. 6. ため 4. ため 3 36 35 40 33 30 30 36 5τ. 73. ため 5 39 40. 1. 伝導度μ6/㎝. 39 38 37 39 32 32 45 43 44 35 32 36. 37. 3. 30 29 29 36 43 43 43 35 48. 4. 37.6. 37.7. 25 26 38 32 26 36 38. 1. 2. 5 6 7. キレ 28 26 24 25 25 29 25. 8. 31. 9. 38 40 35 36. 10 11. 12. 302. 平. 2 31. 32 32 28 30 56 41. 35 35 35 35 35 33 35. 44 48 37.3. 70. +ため池1 +ため池2. 40 30. ため池3 →←ため池4. 20. +ため池5. 10 0. 要署署響緊署讐堅署署哩需 ¶■一 ▼騨■ ▼■■ A放置ため池 電気伝導度. μs/cm. 140 120. →一湿地1. 100. +キレ池. 80. 湿地2 →←観察池. 60. +観察湿地. 40. 一←水路. 「. 20 0. 讐. 晋零專晋署讐留霧署撃署 ▽口■. ¶■一. ¶■■. B中央谷水系 電気伝導度. 図13−5 電気伝導度の変化 48. 122 110. 78 83. 59 59 53 66 76. 35. 80. 50. 63 60. 42 36. μS/cm. 60. 90 94 88 95 97 107 95.
(52) [化学的酸素消費量(COD)・硝酸イオン(NO3一)]. 放置ため池1∼5の化学的酸素消費量:は、3.8∼19.5mg/1、平均値9.1. mg/1であり、ため池5が特に高く15.2mg/1であった。キレ池・観察池 の化学的酸素消費量は、4.1∼15.5mg/1、平均値9.2mg/1であった。放 置ため池1∼5のNO3}は、0.1∼5.3mg/1、平均値1.2mg/1であり、キレ池・. 観察池のNO3}は、0.2∼5.8mg/1、平均値1.8mg/1、ともに必ずしも低い. とはいえない。この二つの指標は、汚染度の目安として使われることが 多いが、夏場の生物の繁殖・腐食なども反映しうる。今回の観測対象か ら考えて、人為的な汚染とは異なる後者の影響を反映したものといえる。. 両数値とも、夏場に数値が上昇する傾向にあった。これは底泥にたまっ た落葉や水生植物の腐植物の影響であろう。放置ため池・キレ池・観察 池のNO3『は6・9.月に特に高い値を示したが、これは2002年6.月と8・9,月の. 降雨量が少なかったこと、また、キレ池は上述した放水も重なったため、. 水位低下と水の入れ替わりがなかったことから、腐植物の影響が特に顕 著にでたためと思われる。一方、7月にはCOD及びNO3 は、全ての観測対 象で前月に比し著しく値が減少したが、これは2回の台風の接近による多. 量の降雨により、水量の増加・水の交換があったためである。さらに12 月には放置ため池のCOD及びNO3一が前月に比し著しく値が増加した。これ は多量の落葉が沈み影響したものであろう。. [アンモニアイオン(NH4+)]. NH4+は全ての観測点で検出されなかった。人為的な汚染を受をアてい ない貴重な水域であることを示している。. 49.
(53) 表5−6. 化学的酸素消費量の変化. 空欄:ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。. B 中央谷水系. A 放置ため池 COD miゾ1 1 2 3. ため池1 ため池2 ため池3 ため池4 ため池5. 42 67 78. 45 69 63 99. 5. 132 133. 6. 14.8. 7. 9.8. 8. 16.2. 152 114 129. 9. 1go. 12.9. 10. 17.9. 103. 闘. 11ゆ. 71. 霊2. 8」. 82 98. 4. 平値. 118. 11.6. COD mg/1. 地1. 三池. 寸地2 44. 49. 47 66 65. 51. 61. 48. 2. 7.5. 71. 121. 3. 118 147 174. 4. 89 84 83. 6. 7.7. 79 74 95 98. 14.9. 7. 11.8. 121. 19.5. 8. 10.4. 125. 19.4. 9. 73 70. 191. 10. 17.4. 胴. 132 120 100. 9.3. 19.5. 12. 7.2. 12.2. 83. 15.2. 83. 101. 4ρ. 5.6. 6.0. 83 67 8.6. 14.3. 書7.0. 霊. 5. 平. 35. キレ池 41. 68 92. 3.8. 123 103. 6.4. 68. 84 86 84. 84. 131. 110. 10.5. 82. 97. 66. 12.6. 観団地. 水路. 63 80 80 82 82. 72 63 62 87 102. 133 103 123. 142 123. 15.5. 124 116. 91. 76. mg/1. 25 20. +ため池1 +ため池2. 15. ため池3 →←ため池4. 10 5. →←一ため池5. ,. 0. 333論33瀞3静3⑱絶 A放置ため池 化学的酸素消費量 mg/1. 耳. +湿地1. 許. +キレ池. 11. 湿地2 →←観察池 →←観察湿地. 茸 レ. +水路. 言. 333333轡3蔚3絶絶. B中央谷水系 化学的酸素消費量 図13−6. 化学的酸素消費量の変化 50. 6.5.
(54) 硝酸イオンの変化. 表5−7. 空欄:ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。. B 中央谷水系. A 放置ため池 一. mO3 m膨’1. ため池1 ため池2 ため池3 ため池4 ため池5. 2. 02 015. 02 015. 3. 01. 01. 4. 03 04. 05 07 23 04. 1月. 5. 0.2. mO3 一r㎎/1. 0.2. 0.2. 1. 02. 2. 0.1. 0.35. 025 035. 02. 05 05. 04 03. 4. ω5. 0β 1.2. 15. 1.8. 6. 0.8. 05. 0.9. 7. 1.1. 16. 12. 8. 17. 08. 8 9. 14 39. 4」. 53. 3.5. 9. 10. 3ρ. 18. 2.0. 2.7. 10. 11. 08. 07. 11. 15. 14 12. 13 12 13. 15. 12. 2.3. 12. 平値. 12. 1.3. 温地2. 03 02 02 05 08 42 20 23 38 23 08. 03 02 03 05 09. 12 27 16. 5. 7. 06. キレ池. 03 02 03 07. 3. 6. 25. 温塘1. 35 25. 02 0.4. 05 09 19. 0.8. 42. 26. 58 39 28 39 22. 164. 188. 131. 書6!1. 52. 4.6. 16. 20. 5. +ため池1. 4. 一●一一ため池2. 3. ため池3 →←ため池4. 2. +ため池5 一. 0. ②33詮33・魚詮蔚33ρ A放置ため池 硝酸イオン mg/1. 20 18 16 14 12 10. +湿地1 一●一キレ池. 湿地2 →←観察池. 8. 6. δ. 2. 0. 哩署瓢零留署誓堅田署雪面 マー匿. ▼■■. ▼■騒. B中央谷水系 硝酸イオン. 図13−7 硝酸イオンの変化 51. 05 07. 12. 6. 4. 0β. 04. mg/1. 1. 水路. 11. 13 16. 平. 観察池 観察温地 0.3 09. +観察湿地. +水路.
(55) 表6 放置ため池とキレ池・観察池の平均値の比較 ため池3の空欄は水漏れのため採水が行えず測定できなかった。 。C. 平均値水温. PH 平均値. 伝導度μs/6m. 平均値. DO 96 平均値. COD mg/1. 平均値. ため池1ため池2ため池3ため池4ため池5 キレ池 観察池 気温 175 175 194 183 169 177 ため池1 6.11. ため池1. 393. 6.35. 6.37. ため池2 ため池3 ため池4 ため池5 36.7. 37.6. 37フ. キレ池. 観察池. 302. 37.3. 33.8. 37.1. ため池1 723. ため池2 ため池3 ため池4 ため池5 78!1. 7葉.8. 61.7. 11β. 73.7. 75」. ため池2 ため池3 ため池4 ため池5. 83. 9.8. 15.2. キレ池. 観池. 8.3. 10」. 92. 1L3. 1.2. 観察池 764. キレ池. 7t1. ため池1. 観察池 638. キレ池. 6.12. NO−mg/1 ため池1 平均値. ため池2 ため池3 ため池4 ため池5 6.17 613 6ゆ6. ため池2 ため池3 ため池4 ため池5 1.2 13 13. 観察池. キレ池. t6. 2.0. 18. 1.25. 52. 221.
(56) 。C. ll. 鴛. ■個別 ■平均気温. 鷺 11. A 平均値気温 pH 6.6 6,4 6.2. 6. ■ 別 ■ 均. 5.8 5.6. 5.4 5.2. 5. ♂〆〆〆〆〆避ボ B 平均値pH: μS/cm. 45 40. ■ 別 ■ 均. 35 1:. C 平均値電気伝導度 図14 放置ため池とキレ池・観察池の平均値の比較(次へ). 53.
(57) %. 80 75. 70. ■ 別 ■ 均. 65. 60 55 50. D 平均値二二酸素飽和度. mg/1. 16. 14 12 10. ■ 別 ■ 均. 8 6. 4 2 0. E 平均値化学的酸素消費量. mg/1 2.5. 2. ■ 別 ■ 均. 1.5. 1 0.5. 0. 〆〆〆一一ノボ F 平均値 硝酸イオン. 図14 放置ため池とキレ池・観察池の平均値の比較. 54.
(58) [水位]. 水位は表7と図15に示した。キレ池は、下流にある水田の水源として利. 用されており、降水の少なかった6月には同時に放流が行われ、水位が1 月に比べ一55cmと大幅に低下した。7月は2回の台風の影響で+50cmと大幅 に上昇したが、拳骨のために10月は一70c搬まで低下した。観察池はキレ池. ほぼ同じ変化を示したが水位変化は小さかった。放置ため池の水位変化. は、放流もなくほとんど変化がなかった。しかし、ため池1が降水量に 大きく影響されていた。ため池3は8,月頃より水漏れがはげしく渇水状態 となった。早急の整備が必要である。. [流速]. 流速は中央谷水系のみ確認し、晴天が二日以上続いた後に、観察池の排. 水口と水路で簡易測定を行った。しかし、測定できたのは6月までであ った。夏∼秋にかけて降水量が少なく12月になってやっと水路に水が流 れ始めた。観察池は0.06∼0.1L/s、水路は0.5∼1L/sであった。. [透視度・色相]. 透視度は表5と図15に、色相の変化は図15−1∼3に示した。1月から3月 まで、ほとんど無色透明で透視度も100cm以上であり貧栄養i質を示した。. 4月少し淡褐色を呈し、夏場にはすべて淡褐色になり透視度も全て低く、. 腐植栄養質を示した。特にキレ池は暗褐色・観察池は褐色を示し、12月 まで続いた。放置ため池は、ほとんど12月で無色透明になり透視度も 100cm以上になった。. 55.
(59) 透視度とキレ池・観察池の水位変化. 表7. 空欄:ため池3は水漏れ、湿地1・2、観察湿地、水路は渇水 のため採水が行えず測定していない。 A透視度 透視度cm ため池「 ため池2 ため池3 ため池4 ため池5 100 100 100 100 100 70 94 73 100 100 100 100. 100 100 100 92 100 80 30 55 73 65 100 100. 1月 2 3. 4 5月 6 7. 8月 9. 10月 11. 12月. 100 100 100 100 100 100 100. 100 100 100 100 100 100 45 45 23 26 100 100. 100 100 100 100 100 100 100 80 90 100 100 100. 100. キレ池 100 100 100 85 95 55 85 55 25 30 37 40. 池 100 100 100 100 100 87 100 31. 22 55 85 100. cm 120. +ため池1. 100. 一トため池2 ため池3 →←ため池4. 80 60. 40. ・→←ため池5. 20. 一←観察池. +キレ池. 0. A ため池の透視度 B 水位. 水位㎝. cm. 観 池. キレ池. 1月. 0. 0. 2月 3 4. 0 一1. 0 0. 6. 1. 20. 0. 40. 2 一2. 50. 2. 一20. 一5. 一70. 一5. 一75. 一6. 11. 一7. 一6. −80. 12. 一1. 一5. −100. 10. +観. 40. 一50. 5月 6月 7月 8月 9月. +キレ池. 60. −20. 皿皿皿賦皿【皿o翼 一. ¶■噌. ロ=吹. ▽■■. 7■. −40 −60. Bキレ池・観察池の水位変化. 図15. 透視度とキレ池・観察池の水位変化 56. ロ環.
(60) 麹塑. 娘. 騨ア』 T欝蓋,. 癒》 臓 叢驚. 撃撫・. 幽水. 温娼. 跨啓、. 液. ・縞.. 図16−C. A1:湿地1、 A2:キレ池、 A3:観察池、 A4:観察湿地、 A5:水路である。. (図16−A). T1∼T5は放置ため池1∼5である。. (図16−B). 4・5月はため池・中央谷水系もすべて淡褐色を示した。. 図16 放置ため池と中央谷水系の色相 (次へ) 57. (図16−B・C).
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