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速硬性混和材を用いた速硬コンクリートの実用化の検討

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Academic year: 2022

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(1)

速硬性混和材を用いた速硬コンクリートの実用化の検討

太平洋マテリアル(株) 正会員 ○北條 泰秀、中島 裕 (株)大林組 正会員 近松 竜一

奈良レミコン(株) 原田 喜久雄

1.はじめに

強度増進材と硬化促進材の 2 材か らなる速硬性混和材を使用した速硬コ ンクリートの製造方法の実用化を検討 した。製造方法は、図-1 および表-1 に 示すように、練混ぜ設備や運搬方法、

速硬性混和材の添加方法によって、3 つの方式が考えられる。

ここでは方式②での製造について 検討した。方式②は、既存のレディー ミクストコンクリート工場やアジテータ車 を使用して、かつ施工現場で硬化促 進材を混合し、速硬化する。このため、

作業時間の中に現場までの運搬時間

を含ませる必要がなく、工場での一括製造方式に比べて時間的な制約をより小さくできる利点がある。

表-1 速硬コンクリートの製造方法の比較

製造方式 練混ぜ 運搬 速硬性混和材

の添加方法 運搬時間と作業時間の関係 方式① 現場製造方式 現場 - 現場 -

方式② (工場製造+現場硬化 促進材添加)方式

工場

+現場

現場で硬化促進材 を混合

作 業 時 間の 中 に、 工場 か らの 運 搬 時間を考慮する必要がない

方式③ 工場製造方式 工場

アジテ

ータ車 工場で添加 作業時間の中に、工場 からの運搬時 間を含む必要がある

2.製造試験

2.1 速硬コンクリートの要求性能

自動車専用道路の高架橋新設工事での橋梁床版ジョイント部の施工にあたり、工程短縮を目的として、従来の普 通コンクリートに変えて、速硬コンクリートでの施工を検討した。さらに製造を行う 2 工場での配合選定と、実製造した コンクリートの品質評価を実施した。なお今回の工事での速硬コンクリートへの要求性能は、以下のとおりである。

(1)ジョイント部のコンクリートの打込み箇所の形状や鉄筋の配置が複雑であるため、自己充填性を考慮し、スラン プフロー50cm 程度の流動性を有すること。

(2)施工が 3 月~4 月上旬の日中に行われるため、想定される気温(5~20℃)の範囲で、施工現場における作業時 間を 60 分以上確保できること。

(3)材齢 12 時間以内に 24N/mm2以上の圧縮強度が得られること。

キーワード:速硬性混和材、硬化促進材、レディーミクストコンクリート、材齢 12 時間圧縮強度

連絡先:〒285-0802 千葉県佐倉市大作 2-4-2 太平洋マテリアル(株) 開発研究所 TEL 043-498-3921 図-1 速硬コンクリートの製造方法

強度増進材を 工場で添加

施工現場

自走式バッチミキサなど

硬化促進材(スラリー) を現場添加

排出 強度増進材と

硬化促進材 を現場添加

方式①

方式③

アジテータ車

アジテータ車

排出

排出 撹拌

強度増進材と 硬化促進材を 工場添加

方式②

生コ ン 生コ ン

強度増進材を 工場で添加

施工現場

自走式バッチミキサなど 強度増進材と

硬化促進材 を現場添加

硬化促進材(スラリー) を現場添加

排出

方式①

方式③

アジテータ車

アジテータ車

排出

排出 撹拌

方式②

強度増進材と 硬化促進材を 工場添加

生コ ン 生コ ン生コ ン

生コ ン

5-461 土木学会第63回年次学術講演会(平成20年9月)

-921-

(2)

写真-1 スラリーの練混ぜ・投入の状況

①グラウトミキサ

③スラリー投入

②グラウト ポンプ

④アジテータの 高速撹拌

①グラウトミキサ

③スラリー投入

②グラウト ポンプ

④アジテータの 高速撹拌

2.2 実機での配合選定 レディーミク

ストコン クリー ト A・B 2 工場 において、実 際の製造設備 およ びア ジテ ータ 車を使用 して配合の選 定 を行 った 。 配合選定は図 -2 に示すよう

に、各工場の「普通 24-18-20-BB 配合」から混和剤を除いた配合に、

速硬性混和材を外割添加し算出した配合をもとに、

試験室および実際の製造設備を用いて選定作業を 行った。硬化促進材のスラリーの練混ぜおよびアジテ ータ車へのスラリーの投入状況を写真-1 に示す。

図-2 配合選定の考え方

A工場の 普通24-18-20-BB配合

材料・配合は異なるが、

性能は概ね同等

速硬性混和材

A工場で の

速硬コン配合 材料・配合は異なるが、

性能が同等となるか、

検証した

B工場の 普通24-18-20-BB配合

B工場での 速硬コン配合

混和 混和

A工場の 普通24-18-20-BB配合

材料・配合は異なるが、

性能は概ね同等

速硬性混和材

A工場で の

速硬コン配合 材料・配合は異なるが、

性能が同等となるか、

検証した

B工場の 普通24-18-20-BB配合

B工場での 速硬コン配合

混和 混和

表-2 2工場の概要と配合選定

A 工場 (N 社) B 工場 (G 社)

高炉セメント B 種 T 社製 S 社製

細骨材 山砂(京都府産) 川砂(紀ノ川産) 砕砂(奈良県産) 粗骨材 砕石(大阪府産) 砕石(奈良県産)

2 工場の概要と配合選定および圧縮強度の結果を 表-2 に示した。図-2 の方法で選定した配合により、

目標の性能を得られることが確認できた

使

実機ミキサ 2m3強制二軸型 2m3傾胴型 W 183kg/m3 188kg/m3

W/C 54.0% 51.0%

普通 24-18 -20-BB 配

s/a 47.4% 47.9%

W 174 kg/m3 178 kg/m3

W/P 37.8% 35.7%

3.実際の製造とコンクリートの品質

工事が 3 月上旬から 4 月上旬にかけて行われ、こ の期間中に速硬コンクリートを出荷・製造した。製造 の概要とコンクリートの品質を表-3 にまとめた。

選定

配合 s/a 46.5% 47.9%

材齢 12hr 25.7 N/mm2

製造した速硬コンクリートは、所要のスランプフロー や作業時間を概ね確保することができ、材齢 12 時間 以内での圧縮強度が目標を満足することができた。

4.まとめ

混和材添加型の速硬コンクリートの製造に関して、

硬化促進材を現場混合する方法について検討を行 い、以下の結果が得られた。

(1)条件の異なる 2 工場での同じ呼び方の JIS レデ ィーミクストコンクリートに速硬性混和材を添加するこ とで、同様の性能を有する速硬コンクリートの配合を 簡易に選定することができた。

(2)強度増進材を添加したコンクリートを工場で製 造し、施工現場に運搬したアジテータ車に硬化促進 材のスラリーを追加混合する方法により、速硬コンクリ ートを実際に製造した。

(3)遅延剤を適切に添加することで、所要の作業時 間と材齢 12 時間以内での目標圧縮強度(24N/mm2) を確保することができた。

26.9 N/mm2

1d 32.5 N/mm2 33.5 N/mm2 圧縮

強度 7d 54.3 N/mm2 52.9 N/mm2

表-3 実際の製造とコンクリートの品質

A 工場 B 工場 コンクリートの製造期間 3/3~4/3 3/27~4/6

アジテータ車の運搬台数 22 台 12 台

製造量の合計 71.5m3 53.5m3

現場気温 6~14℃ 9~18℃

施工時の

温度 コンクリート温度 8~19℃ 14~20℃

遅延剤の添加率(P×%) 0.4~0.7% 0.4~0.7%

スランプ(工場出荷時) 15~20cm 15~18cm スランプフロー(硬化促進材添加後) 44~56cm 46~52cm 空気量 (硬化促進材添加後) 3.4~5.8% 3.2~4.3%

工場出発 → 現着後の

硬化促進材混合まで 30~90 分 30~150 分 所要

時間 硬化促進材スラリー混合時

→工場帰着まで 45~90 分 45~90 分 材齢 12hr 以内 24.7~32.3 26.1~30.1 材齢 1d 30.3~37.8 31.5~38.1 圧縮強度

(N/mm2)

材齢 7d(現場気中) 49.3~56.9 52.9~59.1

5-461 土木学会第63回年次学術講演会(平成20年9月)

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