しかし、池干しの効果を定量評価した事例はみ られない
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(2) 土木学会東北支部技術研究発表会(平成27年度). 4. DO 消費実験の結果. 8. 池干し 0 日間で 0.27mg・L-1・day-1、池干し 5 日間で 0.23 mg・L-1・day-1、池干し 10 日間 で 0.19mg・L-1・day-1、池干し 20 日間で 0.18 mg・L-1・day-1、池干し 30 日間で 0.13 mg・ -1. 7 6. DO濃度(mg・l-1). DO 濃度(30℃)の経日変化を図-2 に示す。実験 30 日間の平均 DO 消費速度は、. 5. 3 2 1 0. -1. L ・day であった。なお、池干し 0、1 日間の条件では DO 濃度が 0mg・L-1 に達した。. 0. DO濃度(mg・l-1). 12 11. 10 池干し0日 池干し1日 池干し5日 池干し10日 池干し20日 池干し30日 蒸留水. 9 8 7 6 0. 10. -1. 30 日間で 0.05 mg・L day であった。10、30℃の温度条件では共に、池干し期間が長. 12. DO濃度(mg・l-1). 10 8 6. 2. 再曝気した条件の DO 濃度を図-4 に示す。各条件における DO 濃度の減少速度は、 底質単位質量あたりの DO 消費量を正しく評価できないと考えられる。各条件の累積 DO 減少量を図-5 に示す。累積 DO 減少量は、30℃の池干し 0 日間の条件では、再曝 気をした方が大きかった。一方、30℃の池干し 30 日間の条件では、再曝気をしない方 が大きく、逆の傾向となった。今後は、この原因を明らかにし、底質単位質量あたりの. 0. 0. 5. 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0. 30. 30. ). ) 再曝気なし. 日. (30℃). 10℃. (30℃). 10℃. 日 (. 池 干 し. 30. 池 干 し 日. 0. 0. 日. (30℃). も加わるため、池干しの管理は日数ではなく、強熱減量か含水率を用いるのが妥当と. 25. 池 干 し. 池 干 し 日 (. 池 干 し. 再曝気あり. 図-5 累積 DO 減少量 DO消費速度(mg・l-1・day-1). おける強熱減量と DO 消費速度、10℃における含水率と DO 消費速度には正の相関が. 今回の池干し条件では温度のみの影響を考慮したが、現場では風、雨等の他の影響. (30℃). (10℃). (10℃). 日. 池 干 し 日. 30. 30. 0. 池 干 し. 1、5 日間のデータは条件設定が不十分であったため除外した。温度条件 10、30℃に. 要な池干し期間の選定に、強熱減量もしくは含水率を用いることが可能と考えられる。. 20. データ なし. 0. 池 干 し 日. 強熱減量、含水率と DO 消費速度の関係を図-6 に示す。なお、0℃設定の池干し 0、. これらのことから、目標とする池干し効果(底質による DO 消費の抑制)を得るために必. 15. 経過日数. データ なし. DO 消費量を正しく評価する方法を検討する予定である。. みられた。一方、30℃における含水率と DO 消費速度には曲線的な関係がみられた。. 10. 図-4 再曝気した条件の DO 濃度 累積DO減少量(㎎). 時間経過と共に変化することはなかった。従って、更に長期間の実験を行わなければ、. 池干し0日(30℃) 池干し30日(30℃) 池干し0日(10℃) 池干し30日(10℃). 4. 0.30. DO消費速度(mg・l-1・day-1). 様の結果となっている。. 30. 14. 分が少なかったためと考えられる。条件は異なるが、渡良瀬貯水池の池干し実証実験 においても、池干しによる底質の DO 消費の抑制効果が確認されており 、本実験と同. 20. 経過日数. 図-3 DO 濃度の経日変化. いほど DO 濃度の減少速度が小さくなった。これは、池干し期間が長いほど底質の有機 1). 30. 13. は、池干し 10 日間で 0.10 mg・L-1day-1、池干し 20 日間で 0.08 mg・L-1day-1、池干し -1. 20. 経過日数. 14. て、本実験により底質単位質量あたりの DO 消費量を正しく評価することはできない。 定温度よりも低下しており条件設定が不十分であるが参考値として示す。DO 消費速度. 10. 図-2 DO 濃度の経日変化. また、底質を入れた全条件で実験 30 日目では DO 濃度の減少が止まらなかった。従っ DO 濃度(10℃)の経日変化を図-3 に示す。池干し 0、1、5 日間の条件では初期に設. 池干し0日 池干し1日 池干し5日 池干し10日 池干し20日 池干し30日 蒸留水のみ. 4. 30℃ 0.25. 10℃. 0.20 0.15 0.10 0.05. 0.00 0.0. 10.0. 20.0. 強熱減量(%). 30.0. 0.30. 30℃. 0.25. 10℃. 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 0.0. 50.0. 100.0. 含水率(%). 考えられる。また、底質の概観(水の浮き具合やヒビ割れ状況等)と含水率の関係を把握. 図-6 DO 消費速度と強熱減. することで、底質分析を行わずに概観のみで池干し期間の継続、終了の判断ができる可. 量、含水率の関係. 能性がある。 5. まとめ 1)10、30℃の温度条件では共に、池干し期間が長いほど DO 濃度の減少速度が小さくなった。これは、池干し期間が長いほ ど底質の有機分が少なかったためと考えられる。 2)温度条件 10、30℃における強熱減量と DO 消費速度、10℃における含水率と DO 消費速度には正の相関がみられた。一 方、30℃における含水率と DO 消費速度には曲線的な関係がみられた。これらのことから、目標とする池干し効果(底質によ る DO 消費の抑制)を得るために必要な池干し期間の選定に、強熱減量もしくは含水率を用いることが可能と考えられる。 参考文献: 1)佐藤弘明、天野正秋(2009):貯水池の好気性保持およびリン溶出のための水位低下・干し上げに関する考察, ダム工学,19,pp.5-16. 謝辞:本研究では(公財)河川財団の平成 26 年度河川整備基金助成事業によって実施しました。また、実験試料の採取では、 白河市と(有)水月の竹内政美氏のご協力を頂きました。ここに記し謝意を表します。.
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