• 検索結果がありません。

堰上流側における水質変化の検討 山梨大学

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "堰上流側における水質変化の検討 山梨大学"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Ⅶ-36. 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 堰上流側における水質変化の検討. 1、はじめに. 山梨大学 学生会員 ○石坂 貴志. 森岡 浩然. 山梨大学 正会員. 平山 公明. 平山 けい子. 3、調査結果と考察. 堰は取水や水位を調節する目的として河川に設置さ. 水面近くの一般細菌数の測定結果を図1に示す。油. れている。堰の設置により河川水は流速が低下し、滞. 川の堰では堰上流 80m から40mにかけて一般細菌数. 留する。滞留の程度によるが、堰の設置により水質が. は減少し、40mから堰までの間では一般細菌数は増. 何らかの影響を受ける可能性がある。考えられる影響. 加している。八糸川の堰では堰に近づくにつれて一般. としては、流速低下による沈降作用の増大、大気から. 細菌数は増加傾向を示している。横川、六反川、常永. の酸素供給の低下、滞留部の河床堆積物による影響、. 川も堰では、堰に近づくに伴い一般細菌数は一定ない. などをあげることができる。本研究では小規模河川(川. しやや減少している。河床近くの一般細菌数の測定結. 幅 20m以下)に設置されている堰を対象として、堰の. 果を図2に示す。油川の堰では堰に近づくにつれて一. 上流側、すなわち、堰による流速の低下が生じ堰に至. 般細菌数が減少しているが、他の堰では、水面近くの. るまでの間に、河川の水質に変化が見られるのかどう. 細菌数と同様の傾向を示した。水面近くと河床近くの. かを調査した。. 一般細菌数を比較した結果を図3に示す。油川は表面. 2、調査方法. 近くと河床近くの一般細菌数で堰に近づくにつれての. 表 1 に示す山梨県甲府市近郊の 5 か所の堰を調査対 象とした。堰の概要を表2に示す。堰には名称がない. 変化が異なっていた。八糸川、六反川では表面近くと 河床近くの一般細菌数はあまり差が見られなかった。. ので、堰が存在する河川で堰を区別することとする。. 水質項目として一般細菌数と溶存酸素濃度を選び、水 質はこの 2 項目を中心に調査した。採水は、水深方向 には水面近くと河床近くの 2 か所で行い、流下方向に は堰の上流側80mから堰までの間で 6 か所行った。 水質以外に、流速と水深を測定した。. 番号 1 2 3 4 5. 河川名 油川 八糸川 横川 六反川 常永川. 水深(m) 川幅(m) 水の状態 0.8 8.5 濁っていた 0.9 6.4 透明 1.8 19.6 やや透明 1.1 13 濁っていた 1.6 12.5 やや透明. 備考 浮遊物が多い. 六反川. 常永川. 5000 4000 3000 2000 1000. 0 0. 20. 40. 60. 80. 100. 堰からの距離(m). 図1. 水面近くの一般細菌数の変化 油川. 6000. 八糸川. 横川. 六反川. 常永川. 5000 4000 3000 2000. 1000 0 20. 40. 60. 80. 堰からの距離(m). ヘドロがある. 連絡先 山梨大学工学部土木環境工学科 平山公明. 八糸川. 6000. 0. キーワード 堰 一般細菌数 溶存酸素濃度 BOD 流速. 八糸川. 7000. 表1. 一般細菌数(CFU/ml). 調査対象の堰 番号 川の名称 堰の所在地 1 油川 山梨県南アルプス市鏡中條若草ランプ付近 2 八糸川 山梨県南アルプス市藤田付近 3 横川 山梨県南アルプス市西南湖付近 4 六反川 山梨県甲斐市宇津谷付近 5 常永川 山梨県中巨摩郡昭和町河西付近 表2 堰の概要. 一般細菌数(CFU/ml). 堰の上流部を流下する間に変化が起こる可能性のある. 油川. 8000. 図2. 河床近くの一般細菌数の変化. 100.

(2) 第37回土木学会関東支部技術研究発表会. 油川(表面). 八糸川(表面). 六反川(表面). 八糸川(表面). 六反川(表面). 常永川(表面). 油川(河床). 八糸川(河床). 六反川(河床). 八糸川(河床). 六反川(河床). 常永川(河床). 8000 7000 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0 0. 20. 40. 60. 80. 100. 溶存酸素濃度(mg/l). 一般細菌数(CFU/ml). Ⅶ-36. 13.00. 12.00 11.00 10.00 9.00. 8.00 7.00 6.00 0. 20. 40. 80. 100. 堰からの距離(m). 堰からの距離(m). 図3. 60. 水面近くと河床近くの一般細菌数の比較. 水面近くの溶存酸素濃度の変化を図4に示す。油川、. 図6 水面近くと河床近くの溶存酸素濃度の比較 5つの堰で堰に近づいた時の、一般細菌数と溶存酸. 八糸川、横川では微少ながら堰に近づくに伴い減少し. 素濃度の変化傾向をまとめたものを表3に示す。溶存. ていた。六反川では80mの溶存酸素濃度が0m から. 酸素濃度については全ての河川で減少傾向が見られた。. 50mまでの溶存酸素濃度よりも2mg/l ほど高い値だ. 一般細菌数については、堰に近づくにつれて菌数が増. った。さらに、0mから50mではほぼ一定の値を示. 加した場合と減少した場合とがある。減少する要因と. していた。常永川の溶存酸素濃度も減少傾向だったが、. しては流速が小さくなることにより沈殿しやすくなる. 他の河川に比べ高い溶存酸素濃度を示していた。河床. 点が考えられる。堆積物の多さは河川水の汚れの強さ. 近くの溶存酸素濃度の測定結果を図5に示す。どの堰. の影響を受けることと考えられる。そこで、汚れの強. でも水面近くの溶存酸素濃度と同様の傾向を示してい. さを表す指標として BOD を選び、BOD と流速を2軸. た。表層と河床近くの溶存酸素濃度を比較した結果を. としたグラフ上に、各堰での値をプロットしてみた。. 図6に示す。八糸川、六反川では水面近くと河床近く. その結果を図7に示す。この結果により、BOD が低く. の溶存酸素濃度はほぼ同じ値を示していたが、常永川. 流速も低い堰では一般細菌数の減少傾向、BOD が高く. では水面近くの溶存酸素濃度が河床近くのものより高. 流速が大きい堰では増加傾向が見られたといえる。 表3. い値だった。 油川. 八糸川. 横川. 六反川. 常永川. 番号 1 2 3 4 5. 溶存酸素濃度(mg/l). 13.00 12.00 11.00. 10.00 9.00. 河川名 油川 八糸川 横川 六反川 常永川 油川. 8.00. 一般細菌数の変化 溶存酸素濃度の変化 河床で減少 減少 増加 減少 減少 一定 変化なし 減少 変化なし 減少 八糸川. 横川. 六反川. 6. 8. 常永川. 4.00. 7.00. 3.50. 6.00 20. 40. 60. 80. 100. 堰からの距離(m). 図4. 水面近くの溶存酸素濃度の変化 油川. 八糸川. 横川. 六反川. BOD(mg /l). 3.00. 0. 2.50 2.00 1.50 1.00 0.50. 常永川. 0.00. 13.00. 溶存酸素濃度(mg/l). 堰に近づいた時の一般細菌数と 溶存酸素濃度の変化. 0. 12.00. 2. 4. 10. 12. 14. 流速( cm/s). 11.00. 図7 各河川の BOD と流速 4、まとめ. 10.00. 9.00. 一般細菌数と溶存酸素濃度が堰に近づくにつれ変化. 8.00. があるかどうか調査をした。その結果を以下にまとめ. 7.00. た。. 6.00. 0. 20. 40. 60. 80. 堰からの距離(m). 図5. 河床近くの溶存酸素濃度変化. 100. 1、一般細菌数の減少ないし一定傾向が見られた堰は、 BOD が低く、流速も低い地点だった。 2、溶存酸素濃度は一般に減少傾向が見られた。.

(3)

参照

関連したドキュメント

構成要件段階において未遂犯の成立を基礎づけるとされている「法益侵害結果が発生した

○事務局 人口減少や少子化および高齢化の進展への対応は、日本のほぼ全ての自治体が喫緊の課題と して抱えているものであり、本市においても人口推計では 30

・既存調理場の屋根の改修方法の変更(増額) ・既存調理場の外壁下地の改修方法の変更(減額)

全国的に少子高齢化、人口減少が進む中、本市においても、将来 人口推計では、平成 25 年から平成 55 年までに約 81,800

業務改善制度については、今後、改善事例数の減 少など、制度の「形骸化」が懸念されることから、職

 経営状況については、これまでから、給水人口の 減少や節水機器の普及、大口利用者の地下水転換に

図-3 は電気抵抗率の変化割合 dρ/dt と凝結時間の関係 を示したものである。 dρ/dt は増加,減少を繰り返しな

岐阜市における地域別の小売業商品販売額の推移 を図-1に示す 1) .3 地域ともに平成 3 年をピークに 減少しているが,特に中心部の減少が著しく,ピーク 時と比較すると約 3