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表1 各石炭灰の化学特性 石炭灰A 石炭灰B pH 12.38 9.95

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Academic year: 2022

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(1)VII-017. 土木学会西部支部研究発表会 (2011.3). 有用微生物の石炭灰に対する六価クロム抑制 有用 微生物の石炭灰に対する六価クロム抑制効果 微生物の石炭灰に対する六価クロム抑制 効果 九州大学大学院. 学○橋本大雅. 九州大学大学院. 正. 大嶺聖. 正. 安福規之. 正. 小林泰三. はじめに. 1.. 現在日本において石炭灰排出量は増加傾向にある。また石炭の可採年数は、他の化石燃料と比べてはるか に長いものとみられており、今後火力発電所がさらに増加し、より大量の石炭灰が排出されることも考えら れる。排出された石炭灰が利用される分野は主にコンクリート分野であったが、昨今ではコンクリート生産 量増加が頭打ちになってきたため、多分野における利用が必要とされ始めた。 石炭灰が利用される際に、石炭灰中から環境基準を超える溶出量の物質が出てくる場合があるため、用途 によっては石炭灰の無害化処理を行う必要がある。現在は酸洗浄や固化等の方法が用いられているが、本研 究では環境負荷がなるべく小さく、低コストの石炭灰浄化方法の確立のため、昨今環境浄化に用いられてい る微生物に着目した。微生物は自然物であるため環境負荷は小さく、またコストも比較的小さいと考え、そ の効果を検証した。. 表1. 石炭灰の種類 石炭灰 の種類による溶出低減効果の差異 の種類 による溶出低減効果の差異. 2. 2.1.. 使用する微生物培養液. 本研究では、 「えひめ AI-2」と呼称される微生物培養液に着目して、 微生物を用いた石炭灰の無害化処理について検討する。. pH. 各石炭灰の化学特性 石炭灰 A. 石炭灰 B. 12.38. 9.95. 0.397. 0.4. 6+. Cr 溶出量. (mg/L). この微生物培養液は、 「1.原料となる水道水、白砂糖、ヨーグルト、ド. ライイーストおよび納豆をペットボトルに入れ、攪拌する。2.約 35℃で一週間培養する。3.pH 測定の結果 3~4 程度の値になり、発酵臭がすれば完成。」というような作成手順が公開されている。酵母・乳酸菌・納豆菌を 主体に糖蜜などを用いて発酵培養させた酵素を含む複合微生物培養液である。 2.2.. 2 種類の石炭灰の差異 種類の石炭灰の 差異. 本研究では石炭灰 A と石炭灰 B を用い、これらの pH および六価クロム(以下 Cr6+)溶出量を表1に示す。 また、これらを用いた実験の条件およびその結果を以下に示す。 <実験条件>蒸留水 200g、石炭灰 100g に微生物培養液を 50g 加え攪拌し、温度約 35℃で静置し、1 週間後 の試料上澄み液の pH、および上澄み液の微生物量と上澄み液廃棄後の石炭灰の Cr6+溶出量を測定した(Cr6+. 表 2 pH 測定結果の平均. 溶出量は環告 46 号に従い測定)。 <実験結果および考察>以上の条件において測定した各物性値を表 2 および図 1 に示した。これらの結果をみると、石炭灰 A を使用した試. 平均 pH. 石炭灰 A. 石炭灰 B. 11.94. 8.44. 6+. 料については、Cr 溶出量低減効果が比較的低く、また上澄み液中の 微生物量が微生物培養液のものより小さくなるという結果が出た。 逆に石炭灰 B を用いた場合では、Cr 溶出抑制効果は非常に高く、 溶出量が土壌環境基準である 0.05mg/L 前後のものが多く、また微生 物量も A とは逆に微生物培養液より非常に大きいという結果となっ た。 微生物量と Cr6+溶出量の関係のみに着目して図 1 をみると、微生 物量が大きい場合の方が、溶出低減効果が高い傾向にある。また、 表 1 に示した各石炭灰の pH の値をみると、石炭灰 B が弱アルカリ 性といえる値であるのに対し、石炭灰 A では強アルカリ性の値を示 している。 微生物には増殖していく上で最適な pH の範囲が種類ごとに存在 -779-. 0.2 Cr6+溶出量(mg/L). 6+. 0.15 0.1 石炭灰B 石炭灰A. 0.05 0 0.1. 10. 1000. 100000. 上澄み液0.1ml当たりの微生物量(pg) 図1 石炭灰A、Bに微生物培養液を 混合した後の微生物量と六価クロム 溶出量の関係.

(2) VII-017. 土木学会西部支部研究発表会 (2011.3). し、今回の微生物培養液中に含まれるものの場合図 2 のようになる。石炭 灰 A を使用した試料の場合、この pH が微生物増殖に適したものから離れ すぎたために微生物量が全く増えず、上澄み液の pH の差がこの結果に結 び付いたのではと考えられる。 3.. pH を調整した場合の微生物量の変化 先に述べた実験の結果および考察からから、石炭灰 A においても初期の. 図2. 各微生物の最適 pH 範. pH を調節すれば、微生物量の増加及び Cr6+溶出量のさらなる低減が望めるのではないかと予測した。また同 時に、Cr6+は存在するが石炭灰と接していない環境下で、同様の実験を行うとどうなるかを、以下の条件で 検証した。 <実験条件>水 200g、石炭灰 A100g に微生物培養液を 50g 加え攪拌したものを二つ用意し、片方はそのまま、 もう片方は 1mol/L 塩酸を用いて上澄み液の pH を調整した(表 2 で示した石炭灰 A を用いた場合の平均 pH が基準)。そして試料作製直後と、温度約 35℃の環境下で 1 週間静置後の上澄み液の pH、微生物量および Cr6+濃度を測定した。また、石炭灰 A からと混合した後濾した浸出液に対しても微生物培養液を加え、同様 の条件で静置し同様の物性値を測定した。 <実験結果および考察>各試料の pH 変化、微生物量変化、および 1 週間後の Cr6+濃度の測定結果はそれぞ れ図 3、4、5 を示す(微生物量は、溶液 0.1ml 中のもの)。上澄み液は石炭灰と混合している条件、浸出液は 石炭灰から濾したあとの条件を示す。まず図 3 をみると、上澄み液は、pH 調整、未調整の両方が 1 週間後に は強アルカリ性となっているが、浸出液では両方 1 週間後に中性となっている。図 4 については、上澄 pH. み液の結果は両方とも増加していない。浸出液は pH 未調整の場合は 1 週間後の微生物量が増大している が、pH 調整している場合では、微生物量はやや減少 している。これは pH 調整に塩酸を使用したことが 影響と考えられる。図 5 をみると、微生物量が増加. 14.0 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0. よりにしたところ、石炭灰と混合した場合ではそれ が持続できず、Cr6+の抑制効果は予測ほどではなか 微生物量. ったが、持続が可能な条件であれば微生物量は増加 するとわかった。 まとめ 2 種の石炭灰に微生物培養液を添加した際、吸着 により両方の Cr6+溶出量が低減されたが効果に差が. 6000 5000 4000 3000 2000 1000 0. 対する低減効果をより増幅するため、微生物量が大. pH(1週間後). 8.9. 7.8. 7.0. 9.4 6.8. 5051 微生物量(作製直後) 微生物量(1週間後) 1629 15. 4. 1. 1629 515. 1. 図4 微生物量変化についての測定結果 (石炭灰A使用). 6+. きいほど Cr 溶出量が小さいという関係に着目した。 混合液の pH を中性よりにし微生物量を増加させ Cr6+濃度. ようとした結果、今回の条件では予測ほどの効果. 【謝辞】本研究は平成 22 年度科研費(21360227)および九州. 12.0. 上澄み液 上澄み液 浸出液 浸出液 (pH調整) (pH未調整) (pH調整) (pH未調整). あった。そこで溶出量が大きい結果がでた石炭灰に. 物量増加の可能性があるとわかった。. pH(作製直後). 図3 pH変化についての測定結果 (石炭灰A使用). 小さいことが分かる。以上より、最初に pH を酸性. は得られなかったが、pH を酸性で維持すれば微生. 11.9. 上澄み液 上澄み液 浸出液 浸出液 (pH調整) (pH未調整) (pH調整) (pH未調整). した浸出液は、上澄み液の場合と比べて Cr6+濃度が. 4.. 12.1. 0.12 0.1 0.08 0.06 0.04 0.02 0. 0.111 0.08 0.014. 0.016. 上澄み液 上澄み液 浸出液 浸出液 (pH調整) (pH未調整) (pH調整) (pH未調整). 大学 P&P 研究の助成を受けて実施したものである。. 図5 1週間静置後のCr6+濃度(石炭灰A使用). -780-.

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