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令和3年度 東京都内湾水生生物調査 1月鳥類調査 速報

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(1)

令和 3 年度 東京都内湾水生生物調査 1 月鳥類調査 速報

●実施状況

令和 4 年 1 月 18 日に鳥類調査を実施した。天候は晴れで、気温 6.9~8.8℃、北風、風速 2.9~6.2m/sec であった。調査当日は大潮で、干潮が 11 時 23 分(98cm)、満潮は 16 時 46 分(180cm)であった(気象庁の データ)。各地点の概況を下表に示す。

葛西人工渚(東なぎさ) 森ヶ崎の鼻 お台場海浜公園 作業時刻 9:15-10:39 11:32-12:24 12:50-13:58

天候 晴 晴 晴

気温(℃) 6.9 8.0 8.8

風向 北 北 北

風速(m/sec) 4.0 2.9 6.2

備考 干潟は広く干出。 干潟の干出は少なかっ

た。

風が強くなる。(特に第六 台場周辺の風が強かっ た。)

●主な出現種等

葛西人工渚(東なぎさ) 森ヶ崎の鼻 お台場海浜公園 数が多かった

鳥類上位 2 種

スズガモ(26364 羽) コガモ(148 羽) カワウ(827 羽) カンムリカイツブリ(3462 羽) ユリカモメ(100 羽) スズガモ(725 羽) 備考 ・重要種として、15 種を確

認。(クロツラヘラサギ、シ ロ チ ド リ 、 ハ マ シ ギ 、 ミ サ ゴ、チュウヒ、ハヤブサ等)

・干潟にハヤブサとミサゴが 降りて休息、シロチドリとイ ソシギ、ハマシギが採餌。

・ヨシ原上空をトビ、チュウ ヒ、ノスリが飛翔。

・東なぎさの護岸でカワウと ウミウ、アオサギ、クロツラ ヘラサギが休息。

・海上でスズガモとカンムリ カイツブリの群れが休息。

・沖合でスズガモとカンムリ カイツブリ、ハジロカイツブ リ、セグロカモメを確認。

・重要種として、7 種を 確認。(シロチドリ、オ オセグロカモメ、ミサゴ 等)

・干潟は狭く、カワウ、

アオサギ、シロチドリ、

ユリカモメを確認。

・オカヨシガモ、カルガ モ、コガモが護岸で休 息。調査地南端にオカ ヨシガモ、ハシビロガ モ 、オナ ガガモ 、コガ モ、ホシハジロ、キンク ロハジロが集まってい た。

・護岸でイソシギ、ハク セ キ レ イ 、 タ ヒ バリ が 採餌。アオサギが構造 物上で休息。

・ミサゴが魚を捕食。

・重要種として、9 種を確 認 。 ( オ オ バ ン 、 ノ ス リ 等)

・第六台場と鳥の島でカ ワウの営巣が始まって いた。第六台場で 607 巣、鳥の島で 93 巣を確 認。アオサギは飛来を 確認したが、営巣は見 られなかった。

・スズガモ 、ホオジ ロガ モ、ウミアイサなど、カ モ類はお台場海浜公園 から鳥の島付近の水面 に浮いていた。

・第六台場の上空をノス リとトビが飛翔。

(2)

●出現種と個体数

合計 沖合合計

合計 沖合合計

合計 沖合合計

合計 沖合合計

合計 沖合合計 1カモカモ5 2115 3101026644752631205252 433 510 6コガモ8712814811 7655VU 82210 9111081087727723393867252622014426364 1011DD 1111VU 12ウミ11224DD 131111442828346023462 141341152153NT 15337337 166781701185912106511186015271019452902292222635171221221247113218148611487701126827111212 17ウミ112222 18ペリサギ1CR 199122171133841352626718530242929235441243636142162155 2011412122012116292944134646344NT 21ウサ11133NTNT 22113548811211313223231131311VU 23トキヘラ11DD 24ヘラ22国内ENCR 25ツル1111NTCR 26322331538382212327CR 27ゲリ2 2844VU 2911VU 302CR 3133111414VUCR 321国際VU 332525VU 34シギ1133VU 3511VUEN 36ウシ31111VU 3722112211CR 38ウロ222222国際VUCR 3922CR 40181811NT 413321717VU 4211VU 43415311213272941183113347622VU 44ウジ2821492255VU 45556262NTVU 46111206685664122626126577100 47ウミ111117126197123812414628711524832297123314 4811522111061711171717111112 494431263129114871119221NT 5028585VUEN 512293232 52タカ22222122111NTEN 53タカトビ332221124424422211NT 54ウヒ11国内ENEN 551111112NTEN 5611111CR 571111111国内VUEN 5811112111213311112711426611 591112 6671215263264771015155176871214204212710111714618798151921421051440 ※種の分類・配列は「日本鳥類目録 改訂第7版」(日本鳥学会,2012)に従った。 *1種の保存法 国際:国際希少野生動植物種 国内:国内希少野生動植物種 *2環境省レッド2020 CR:絶滅危惧IA類、EN絶滅危惧ⅠB類、VU絶滅危惧Ⅱ類、NT準絶滅危惧、D情報不足 *3東京都レッド(本土部)2020年度版 CR:絶滅危惧IA類、EN絶滅危惧ⅠB類、VU絶滅危惧Ⅱ類、NT準絶滅危惧、D情報不足、留:留意種

令和4 計10目15科59

森ヶ崎の

お台場海浜公園 種名 5月 葛西人工渚(東な) 令和3 10月 お台場海浜公園 森ヶ崎の

葛西人工渚(東な)お台場海浜公園 文化財 保護法種の*1 保存法 環境省*2 RL 2020 東京都*3 RL 2020 (区部)

重要種 選定基準 森ヶ崎の

葛西人工渚(東な)9月1月 お台場海浜公園 森ヶ崎の 葛西人工渚(東な)1 お台場海浜公園 森ヶ崎の

葛西人工渚(東な)

(3)

<葛西人工渚(東なぎさ)>

○調査地点の状況 干潟は広く干出していた。

〇出現種(猛禽類)

干潟に降りて休息するミサゴとハヤブサ、上空を飛翔するトビ、チュウヒ、ノスリが確認された。ミサゴは環境 省レッドリストで準絶滅危惧(NT)、東京都レッドリストで絶滅危惧種ⅠB 類(EN)、ハヤブサは種の保存法で 国内希少野生動植物種、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、東京都レッドリストで絶滅危惧種ⅠB 類 (EN)、トビは東京都レッドリストで準絶滅危惧(NT)、チュウヒは種の保存法で国内希少野生動植物種、環境 省レッドリストと東京都レッドリストで絶滅危惧種ⅠB 類(EN)、ノスリは東京都レッドリストで絶滅危惧種ⅠA 類(CR)に指定されている。チュウヒは本調査で初記録となる。

〇干潟利用状況

採餌するシロチドリとハマシギ、イソシギが見られた。シロチドリ は環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、東京都レッドリスト で絶滅危惧ⅠA 類(CR)、ハマシギは環境省レッドリストで準絶 滅危惧(NT)、東京都レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、イソシ ギは東京都レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されてい る。干潟を利用する水鳥は他に見られず、調査開始時に干潟 に降りていたハヤブサとミサゴの影響が考えられる。

〇海面の状況

東なぎさ付近の海上にスズガモ 26220 羽とカンムリカイツブリ 3460 羽の群れが浮いていた。スズガモとカン ムリカイツブリは東京都レッドリストで留意種に指定されている。

西側の地点より南西方向を見る

ハヤブサ

チュウヒ

ノスリ

シロチドリとハマシギの群れ

スズガモとカンムリカイツブリの群れ

(4)

<森ヶ崎の鼻>

〇調査地点の状況

最大干潮時刻だが、干潟は狭かった。

〇出現種(カモ類)

オカヨシガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロの 7 種が確認され た。このうちホシハジロは東京都レッドリスト(2010)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。留鳥のカルガ モを除く 6 種は冬鳥として渡来し、海岸や河川、湖沼などに生息する。調査地南西側の護岸ではオカヨシガ モ、カルガモ、コガモが休息し、南側の水面ではオカヨシガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジ ロが採餌、キンクロハジロが飛翔していた。

〇干潟利用状況

干潟は北側がわずかに干出したのみで、カワウ、アオサギ、シロチドリ、ユリカモメの 4 種が降りていた。ユ リカモメは一時的に 100 羽が干潟に飛来していたが、短時間で飛び去った。シロチドリは 11 羽の群れが干 潟で休息していた。

オナガガモ ハシビロガモ カルガモ コガモ

アオサギ(両端)とシロチドリ シロチドリ

キンクロハジロ オカヨシガモ

(5)

<お台場海浜公園>

〇調査地点の状況

第六台場・鳥の島でカワウが多数営巣していた。

〇出現種(カワウ、アオサギ)

カワウが抱卵・育雛中で、第六台場で 607 巣、鳥の島で 93 巣、合計 700 巣を確認した。昨年 1 月の合計 364 巣に比べて営巣数は大きく増加した。第六台場の営巣地ではヒナの鳴き声がよく聞かれ、大きく育った ヒナの姿が確認された。アオサギは第六台場の樹林で 14 羽、鳥の島で 2 羽が確認されたが、営巣に関わ る行動は見られなかった。

〇出現種(ウミウ)

第六台場付近と鳥の島で各 1 羽の ウミウが見られた。2 羽とも若鳥で、

岩場で休息していた。本種は平成 30 年度以降、お台場海浜公園で毎 年記録されている。

〇出現種(スズガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ)

カモ類はお台場海浜公園から鳥の島にかけての海上で見られ た。スズガモは合計 725 羽の群れが休息していた。ホオジロガモ は東京都レッドリスト(2010)で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に、ウミアイ サは情報不足(DD)に指定されている。

第六台場で営巣中のカワウ 大きく育ったカワウのヒナ(矢印)

スズガモ

ホオジロガモ ウミアイサ

(6)

<その他>

○ウミネコの繁殖

砂町運河でウミネコは確認されなかった。

<トピックス>

-第六台場の植生の変化–

第六台場ではカワウの営巣数増加とともに、植生が変化している。南側の景観を 3 年前の同時期と比較す ると(下写真)、笹藪が落葉樹の低木林に置き換わっている他、低木や下草が減って林床が露出するように なった。同様の状況は第六台場全体に見られ、以前より林内の見通しが良くなっている。

第六台場ではカワウの営巣数が昨年度より大きく増えたが、これまで視認できなかった林の奥まで容易に 見通せるようになった事も、確認数増加の一因と考えられる。

植生の比較(第六台場を南側から撮影した)

ウミネコが営巣していた構造物

令和元年1月 合計 188 巣

令和 4 年1月 合計 700 巣 笹藪が消失

下層植生が減り地面が露出

参照

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