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超微粒子高炉スラグ微粉末を混合したコンクリート品質の向上

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Academic year: 2022

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(1)

シリ ーズ

高炉スラグ混合によるコンクリー トの水密性の検討(セメントの20%)

・溶融スラグ(0,20,30および50%)

・中性化、細孔径分布の各測定 3

・フレッシュコンクリート (W/C40%,55%)

モルタルのフロー値、強度、高炉 スラグ混合量0,10,20,30および50%

実験項目 表-2 実験項目

1

2

リートおよび硬化コンクリートの 諸性質

スランプ(目標12cm)、空気量(4%) 圧縮強度(7日,28日)

・硬化コンクリート

密度 g/cm3

吸水 率 %

粗粒 率

実積 率 % 海砂 2.61 1.05 2.63 65.3 溶融スラグ 2.77 0.77 2.45 62.9 粗骨材 2.73 0.45 6.96 61.0

表-3 使用材料の物理的性質

粗骨材の最大寸法:20mm

超微粒子高炉スラグ微粉末を混合したコンクリート品質の向上

九州共立大学 正会員 高山俊一 (株)柏木興産 前田博人 同上 正会員 田辺和美 1. まえがき

リサイクル資源の有効利用を目的とし、各方向で多くの材料について実験研究が行われている。本研究で使 用した高炉スラグ微粉末は、比表面積が約20000cm2/gの超微粒子である。さらに、塩基度が1.81であり、

十分な潜在水硬性が期待できる。したがって、強度の増進および水密性の向上を目的とし、高炉スラグ微粉末 を混合したコンクリートについて諸試験を行った。

2.実験概要

2. 1超微粒子高炉スラグ微粉末

超微粒子高炉スラグ微粉末(以下、高炉スラグと略す)の密度および化学分析等を表-1 に示す。高炉スラグ の比表面積が21390cm2/gと大きく、小さな微粒子で

ある。また、塩基度は1.81を示し、十分な潜在水硬性 が期待できる。高炉スラグはセメント量(容積)に対し、

0、10、20、30および50%と置換して使用した。

2.2実験項目

実験は表-2に示す3シリーズに分けて行った。シリーズ1では、モルタルについてフロー値および強度を 調べた。シリーズ2およびシリーズ3では、コンクリートの諸性質について調べた。促進中性化試験(CO2濃 度5%)は56日間(気中では約20年に相当)行った。水銀圧入式ポロシメータで細孔直径およびその分布を測定 した。高炉スラグ以外の材料の物理的性質を表-3 に示す。溶融ス

ラグ細骨材(北九州市新門司工場で製造)はシリーズ3 にて使用した。

セメントは普通ポルトランドセメント(宇部三菱セメント製)を使用 した。

3.結果および考察 3. 1モルタルの強度

モ ル タ ル の フ ロ ー 値 は、高炉スラグの混合量 が多くなるほど、低下す る傾向を示した。図-1 は高炉スラグの混合量 とモルタルの曲げ強度 の変化を示す。水セメン

ト比 55%での曲げ強度

は、高炉スラグ量の混合 量が増加しても、ほとん ど変化が見られた。他方、

水セメント比 40%の場

合、高炉スラグ量が多くなるにしたがって強度の増加が見られた。

3.2高炉スラグ混合量とフレッシュコンクリートの性質 密度 g/cm3

比表面

積cm2/g CaO MgO Al2O3 SiO2 SO3 塩基 度 2.60 21390 23.8 9.5 11.8 24.9 7.2 1.81 表-1超微粒子高炉スラグ微粉末の密度・化学分析(%)

  図-1 モルタルの曲げ強度試験 4.5

5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0

0 10 20 30 40 50 高炉スラグ量(%)

曲げ強度(N/mm2 ) W/C 40% 7日 W/C 40% 28日 W/C 55% 7日 W/C 55% 28日

土木学会西部支部研究発表会 (2008.3) V-006

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(2)

図-2および図-3にスランプおよび空気量の測定結果を示す。スランプは、高炉スラグ混合量が10~20%

の場合に最も大きくなっている。スランプの変化は、前述したモルタルのフロー値の変化とは異なっている。

空気量は、ばらつきがみられるが高炉スラグ混合量が多くなるにしたがって減少傾向を示した。

3.3高炉スラグ混合量と強度

図-4にコンクリートの圧縮強度を示す。コンクリート(W/C55%および40%)は、材齢の経過にしたがって 強度が順調に大きくなっている。両コンクリートの強度は、高炉スラグ混合量が多くなるほど増大している。

しかしながら、高炉スラグ混合量が30%および 50%の場合にほぼ同程度であるものと考える。したがって、

高炉スラグの最適混合量は、30~50%程度であるものと考える。

3.4溶融スラグ細骨材使用コンクリートに高炉スラグを混合

溶融スラグ細骨材使用コンクリートの品質向上のために、高炉スラグを混合し、強度、中性化および細孔径 および細孔量の試験を行った。図-5は圧縮強度の変化を示す。同図によると、溶融スラグ細骨材使用コンク リートに高炉スラグを混合した場合の強度は、両材齢において8~10N/mm2の増加が認められる。したがっ て溶融スラグ細骨材を多量に使用し、強度低下が生じた場合、高炉スラグが強度増進に寄与するものと考える。

図-6 は各細孔体積と細孔直径の関係を示す。高炉スラグ 0%(白丸)のコンクリートでは、細孔直径 6000nm 以上が多くなっている。 終わりに、中性化試験およびポロシメ-タの測定にご協力を戴いた、新日鉄高炉

セメント(株)に謝意を表します。

図-2 スランプと高炉スラグ混合量 0

5 10 15 20 25

0 10 20 30 40 50

高炉スラグ量(%)

スラン

W/C 55%

W/C 40%

図-3 空気量と高炉スラグ混合量 0

2 4 6 8 10

0 10 20 30 40 50

高炉スラグ量(%)

空気量(

W/C 55%

W/C 40%

図-4 コン クリートの圧縮強度 20

25 30 35 40 45 50 55 60

0 10 20 30 40 50

スラグ混合量(%)

圧縮強度N/2

W/C 40% 7日 W/C 40% 28日 W/C 55% 7日 W/C 55% 28日

図-6 各細孔体積と細孔直径 0

40 80 120 160 200 240 280 320

20以下 50 100 500 2000 6000 6000以上

細孔直径の範囲(nm) 各細孔体積×10-4 ml/ml

W/C40%高炉0%

40%高炉20%

40%高炉30%

40%高炉50%

W/C55%高炉0%

55%高炉20%

55%高炉50%

図-5 コンクリー トの圧縮強度 (W/C55%, 高炉20%) 15

20 25 30 35 40 45 50 55

0 10 20 30 40 50

溶融スラグ量 (%)

圧縮強度 /

溶融+高炉 7日 溶融 7日 溶融+高炉 28日 溶融 28日

土木学会西部支部研究発表会 (2008.3) V-006

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参照

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