• 検索結果がありません。

キーワード 高炉スラグ微粉末,水和率,潜在水硬性,強熱減量

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "キーワード 高炉スラグ微粉末,水和率,潜在水硬性,強熱減量 "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

40

回土木学会関東支部技術研究発表会 第Ⅴ部門

キーワード 高炉スラグ微粉末,水和率,潜在水硬性,強熱減量

連絡先 〒135-8548 東京都江東区豊洲

3-7-5 芝浦工業大学 Tel03-5859-8356 E-mail:[email protected]

アルカリ刺激剤及び炭酸カルシウムが高炉スラグ微粉末の水和反応に及ぼす影響

芝浦工業大学 学生会員 ○中内 善貴 芝浦工業大学 正会員 伊代田 岳史 山口大学名誉教授 後藤 誠史 帝京科学大学名誉教授 浅賀 喜与志

1.

背景および目的

潜在水硬性を有する高炉スラグ微粉末(以下

BFS

と示す)はセメントに内割置換することでコンクリ ートの長期強度の改善や水和熱抑制に効果を発揮す ることが知られている.また,塩害やアルカリ骨材 反応などの抵抗性が高いことから耐久性向上にも利 用されている.しかし,BFS の反応は未解明な部分 が多くその反応と強度発現の関係は未だ整理されて いない.

そこで本研究では

BFS

の水和反応を理解するため にアルカリ刺激剤として消石灰と無水石こうを内割 置換させ,BFS の潜在水硬性を調査した.BFS の水 和率,空隙率,強熱減量値の経時変化を測定すると ともに同一時期の圧縮強度を測定し,その関係を調 査した.また少量混合成分として用いられる炭酸カ ルシウムを高炉セメントへ内割置換することによる 初期強度の改善が報告されているため,本研究のよ うなセメントを使用しない系での水和や圧縮強度へ の影響を検討した.

2.

実験概要

2.1 試験配合

作製した供試体は

W/C 50%,S/C=3

JIS

モルタ ルとし,試製した粉体を表-1のように設定した.ま た,比較のため普通ポルトランドセメントを用いた 供試体も作製した.

2.2 試験の流れ

材齢

3,7,14,28,56,91

日に

JIS

に準拠したモ ルタルの曲げ試験

3

本ならびに圧縮強さ試験を

5

本 実施し,それぞれの平均を強度とした.曲げ試験を 実施した後の半分になった供試体

6

個の内

1

つを

100g

程度に切断し,アルキメデス法により空隙率を 求めた.また,圧縮試験後の供試体を粗粉砕し,細 骨材を分離するためにふるい目

150μm

を全通する粉 体を採取しアセトンにより水和を停止させ,強熱減 量を測定し水和率を算出した.

強熱減量試験はアセトンに浸漬した試料を

40℃で

十分に乾燥させ,

700℃で2

時間焼成することで,

1g

当たりに結合する水分量を以下の式で算出した.

(試料) (強熱減量後の試料)

(強熱減量後の試料)

なお,炭酸カルシウムの入った

E,F

の試料は,焼 成中に炭酸カルシウムが脱炭酸することで強熱減量 値に影響を及ぼすことから,脱炭酸分を次のように 補正して結合水量を算出した.

試料

(強熱減量後の試料)

(強熱減量後の試料)

表-1 試製粉体の混合比

A-1 99.875 0.125

A-2 99.550 0.450

A-3 99.250 0.750

A-4 98.000 2.000

B-1 95.000 5.000 0.000 B-3 85.000 15.000 0.000

C-1 94.875 0.125

C-2 94.550 0.450

C-3 94.250 0.750

C-4 93.000 2.000

D-1 84.875 0.125

D-2 84.550 0.450

D-3 84.250 0.750

D-4 83.000 2.000

E-1 89.875 0.125

E-2 89.550 0.450

E-3 89.250 0.750

E-4 88.000 2.000

F-1 79.875 0.125

F-2 79.550 0.450

F-3 79.250 0.750

F-4 78.000 2.000

炭酸 カルシウム

5.000 5.000 0 0

0

0 消石灰

0

5.000

15.000 5.000

15.000

BFS 石こう

(2)

3.

実験結果及び考察

3.1 圧縮強度の発現性について

図-1に消石灰を

0.125%と0.75%添加した試製粉体

の圧縮強度の経時変化を示す.材齢

3,7,14

日まで はセメント単味の圧縮強度が大きかったが,材齢

28

日を超えると石こうを

15%添加したD-1,D-3,F-1,

F-3

の配合でセメント単味より大きくなった.また,

C

E,D

F

を比べると炭酸カルシウムの有無に よって圧縮強度には大きな違いは見られなかった.

また, 図-2 は消石灰添加率

2.0%の圧縮強度の経時

変化を示したが,そのほとんどの配合が材齢

7

日以 降の圧縮強度発現が停滞する傾向にあった.

3.2 強熱減量値と圧縮強度の関係について

図-3 に一例として消石灰を

0.125%,0.75%添加し

た配合における圧縮強度と強熱減量値の関係を示す.

図-3 より強熱減量値が増加すると,圧縮強度が線形 的に増加していることが分かる.特に石こうが

15%

添加された

D

F

では強熱減量値と圧縮強度の値が ともに大きい結果となった.この傾向は消石灰置換

0.125%と0.45%の添加した配合でも同様であった.

一方, 図-4 は

2.0%消石灰を添加したそれぞれの関

係を示しているが,強熱減量が増加しても圧縮強度 が増加していない.これは,消石灰添加率

2.0%の配

合においては,混和されている

BFS

の反応は進行し ているが強度発現に至っていないと言える.この理 由については,空隙構造やその他の観点から検討を 加える予定である.

4.まとめ

高炉スラグ-無水石こう-消石灰の配合で反応させ 強度発現を促すことに最適な配合は石こう

15%,消

石灰

0.125%を置換させたD-1の配合と考えられる.

また

F-1,C-1も初期強度は低いが材齢28

日以降か

ら強度の発現が大きくなっている.逆に消石灰添加 率が

0.75%のC-3,D-3,F-3

は初期強度の発現が速い が停滞する時期も早い.

このことから消石灰は

BFS

に対して反応を促進さ せる役割を果たしているといえる.

また,無水石こうの置換率が高いほうが圧縮強度 と強熱減量値が高いことから,無水石こうが

BFS

の 水和に大きく関わっていることが分かる.

図-1 消石灰置換率

0.125%,0.75%とセメントの関係

図-2 消石灰置換率

2.0%とセメントの関係

図-3 消石灰置換率

0.125%,0.75%とセメントの圧縮強度と

強熱減量値の関係

図-4 消石灰置換率

2.0%とセメントの圧縮強度と強熱減量値

の関係

謝辞:本研究の一部は、科研費基盤研究(B)22360174(研究代 表者:魚本健人)の成果であり、ここに感謝の意を記す。

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 圧縮強度(N/mm2

材齢(day

A-1 C-1 D-1 E-1 F-1 A-3 C-3 D-3 E-3 F-3 セメント

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

圧縮強度(N/mm2

材齢(day)

A-4 C-4 D-4 E-4 F-4 セメント

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0

0 2 4 6 8 10 12 14 16

圧縮強度(N/mm2

強熱減量(%)

A-1 C-1 D-1 E-1 F-1 A-3 C-3 D-3 E-3 F-3

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

圧縮強度(N/mm2

強熱減量(%)

A-4 C-4 D-4 E-4 F-4 セメント

参照

関連したドキュメント

1.はじめに コンクリート廃材処理に関連して、近年、コンクリート破砕物に擦り揉み処理や加熱擦り揉み処理を施し

ひずみ差は材齢 3〜10 日で顕著になるが,その後の材齢に伴う変化量は小さい.これまでの見解どおり,単位 結合材量の増加によって自己収縮ひずみ材齢

近年,大深度地下の有効活用の高まりを受けて,シールド工法による大規模なトンネル工事の施工計画が増

使用するセメントの配合を表-1 に示す.高炉スラグ 微粉末が混入することによって生成される水和物の 量や性質が異なる

近年,地球温暖化対策の一つとして,建設業界で はセメント製造時に排出される CO 2

つまり,50%程度 BFS を混和した場合,水和物 による空隙の充填が OPC の場合より少なくても 強度発現性が良好な結果となっている。 50%BFS

総粉体に対するセメントの量が少なく,セメント単独配 合と比較して水和反応するセメント量が少ない。添加剤

U.D.C 693.542 高炉スラグ微粉末を高含有したコンクリートの 温度上昇特性および構造体強度発現に関する検討 古川 雄太 * 大岡 督尚 *