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Veillonella parvula KN-2株の抗腫瘍活性に関する 研究

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Academic year: 2021

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Veillonella parvula KN‑2株の抗腫瘍活性に関する 研究

著者 松原 完也

著者別表示 Matsubara Kanya

雑誌名 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査

結果の要旨/金沢大学大学院医学研究科

巻 平成2年7月

ページ 20

発行年 1990‑07‑01

URL http://hdl.handle.net/2297/14771

(2)

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目

医博甲第925号 平成2年3月25日 松原完也

VeillonellaparvulaKN-2株の抗腫瘍活性に関する研究

論文審査委員主査 副査

山本 中村 佐々木

秀一磨悦信琢

内容の要旨および審査の結果の要旨

歯肉麟瘍から分離したVeillonellaparvula(V・parvula) KN-2株の超音波処理菌体上

清液(SS)の担がんマウスに対する抗腫瘍活性および培養細胞に対する細胞増殖抑制活性を,

Sa「comal80細胞(S-180細胞),Ehr1ichascitescarcinoma細胞(EAC細胞),および MethAfibrosarcoma細胞(MethA細胞)を用いて検討した。抗腫瘍活性は,SS投与群マ ウスの対照群マウスに対する平均生存日数の比(T/C%),あるいは腫瘍重量の比(腫瘍重量比)

で評価した。培養細胞に関しては,トリパソプルー色素排除能テストによる総細胞数と生細胞数 の測定,3H-チミジンの細胞への取り込朶,フローサイトメトリーによる細胞周期の解析によ

り細胞増殖抑制活性について検討した。得られた成績は以下の如くである。

(1)SSは3細胞株全てに対して抗腫瘍活性を示し,T/Cは125%以上,腫瘍重量比は45.1-54.5%

であった。(2)病理組織学上,SSを投与したマウスの腫瘍部位には明かなリンパ球の浸潤は認め られず,対照群と差異はなかった。(3)S-180,EACおよびMethA細胞株をSS存在下で培養した ところ,細胞増殖抑制活性が認められた。その作用は濃度依存性であり,S-180,EAC細胞では SS濃度15,30mg蛋白/、lの時,またMethA細胞では60mg蛋白/、lの時,細胞の増殖は完全に抑 制された。(4)3H-チミジンの細胞への取り込ふ量の減少は,細胞へのSS添加直後から認めら れ,3日間の培養期間中継続した。この効果は,SS濃度依存性であり,SS濃度が80mg蛋白/mlの 時,取り込み量は対照群の10%以下に過ぎなかった。(5)フローサイトメトリーにより細胞周期 を解析した結果,SS存在下ではS期の細胞の著しい増加が認められた。(6)SS存在下における S-l80細胞の形態学的変化をパパニコロー染色を行い観察したところ,様々な変性がみられ,高 濃度(30mg蛋白/、l)では細胞の縮小,濃染が認められた。(7)SS中の増殖抑制物質は,100°C

の加熱により不活化されず,また透析膜透過性を示した。

以上の結果,lLparvulaKN-2株のSSは担がんマウスに抗腫瘍活性を示し,培養腫瘍細胞株 に殺細胞効果を示すことが判明し,さらにその抗腫瘍物質は耐熱性の低分子物質であり,その作 用はDNA合成阻害によることが示唆された。

以上,本研究は口腔内分離菌株であるL2arvul且KN-2株は抗腫瘍活性,細胞増殖抑制活性 を有することを明らかにしたものであり,腫瘍学,細菌学に寄与する価値ある論文と評価された。

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参照

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