• 検索結果がありません。

田中謙一郎

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "田中謙一郎"

Copied!
38
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2次計画法におけるウオルフ法とビール法

2次計画法における

ウォルフ法とビール法

田中謙一郎

1

目    次 はじめに

序 論 2次計画法問題の定式化とその実例 第1節  ウオルフの方法

1.1. 手  順

1.2. アルゴリズムの収束 1.3. 数値例

第2節  ビールの方法

2..1.手順とアルゴリズムの収束 2.2. 数値例

補 論 ビールの方法のプログラムによる出力結果 むすび

は じ め に

2次計画法(quadraticprogramming;QPと略記する)は,数理計画法 の一分野として,非線形計画法(nonlinear programming;NPと略記す る)の1つに分類される。2次計画法は,1次制約式のもとで,2次の目的 関数を最適化する問題を扱うので,NPの一領域である。

ところで,QPが,NPの中にあって,なぜとくに2次計画法と別記さ れるか,といえば,それには2つの理由が,考えられる。

第1に,NPでは,線形計画法(1inearprogramming;LP と略記す る)に比べて,一般的解法が未発達で,特殊形式問題の研究が先行してい る,という点が指摘される。確かに,一般的非線形解法アルゴリズムとして

(2)

の傾斜法その他が,有効な局面もあるであろうo しかし,それらが, L Pの シンプレックス法と比較した際,いかに貧弱な道具であるかは,余人の言を 待たない。乙れに比して, Q Pとか,線形分数計画法といった特殊計画法 は,演算処理がLPI乙近く,多数の実用的アルゴリズムが生み出されてき た。とくに, ウォノレフの方法やビールの方、法は, コンビュータ言語へのコー ド化も容易であるD ともかく Q Pは,操作性の点で,他の N Pよりも格段に すぐれているo

第2I乙Q Pは,他の N P問題と異なり,確立された固有の応用例を有して いるD 投資決定論のー領域である資産選択問題は,その一例である。すなわ ち,所与の期待収益のもとで,危険を最小化する有価証券の組を見出す乙と が, Q P問題を形成するのであるO この議論を最初に体系づけたマーコビッ ツは,その解法アノレゴリズムとして, rクリテイカノレ・ライン法」を開発し た1)。乙のシンプレックス法の改訂版は,資産選択問題では,なじみ深いも のである。しかし,一般的なQ P問題に対するアルゴリズムはないため,本 稿の議論からは,除外されるD

本稿の議論の対象となるのは,一般的Q Pアルゴリズムのうち,最も代表 的なウオノレフの方法とビーノレの方法である。乙れらは, ウオノレフ (8), 

ビーノレ (1)によって,それぞれ展開された口乙のうち, ウオjレフ (8) は,パラメトリック 2次計画法という分野を開発した点でも評価されるo し かし,その詳細な議論は,別の機会lζ 譲りたい。

本稿の議論の展開は,以下の順序で行なわれるD まず,序論において,一 般的Q P問題の定式化が,試みられるD また,その実例として,資源配分問 題が,例解されるO 次に,第l節「ウォノレフの方法」および第2節「ビーノレ の方法Jで,アルゴリズムの子順,収束,数値例が詳説される。ウォノレフの 方法とビールの方法によれば,すべての演算が, LPのシンプレックス法に より遂行される。われわれは,第l節で改訂シンプレックス法を,第2節で タブロー形式のシンプレックス法を用いる乙ととするo これは,同規枝の (たとえば n変数m詰Ij約式の)Q P問題に対し,ウォJレフの方法が, ビー ノレの方法の約2倍の行と列を必要とするためである。また,数値例における

(3)

2次計画法におけるウォJレフ法とビール法 3 

イタレーションの説明では,最初の手続きは入念に記したが,先l乙進むにし ウォルフの方法と ビーノレの方法の諸特徴を比較検討する。その際,本稿で扱わなかった,他の

「むすび」で,

たがって簡便な表記法をとった。最後に,

QPアノレゴリズムについても言及する乙ととするD

(注)

Markowitz, H., The Optimization of  a Quadratic  Function  Subject  to Linear  Constraints,"  Naval Research Logistics  Quarter1y, Vo1.  3,  1956を参照せよ。

2次計画法問題の定式化とその実例

序論

以下の一般形で表示される。

n  n 

:E  :Eω j Xk 

j = 1 K =  1 

QP問題は,

n 

Max z = 2:  CjXj+ 

( i = 1 ,…,rn)  n 

sub.  to.  2: aljxj=b1 

(1) 

cl・1) cl・2)

︑ ︑ ︐ ノ

n ( j = 1 ,…, 

Xj~三 O and 

あらゆる形 乙乙で, a1h bh C ,j CJkは,任意の実数とするo 定式化(1)が,

制約方程式系

. ︐  

しだた

明らかであるD

式のQP問題を含んでいることは,

もしくは不定である可能性は,排除されてい 式が不鵠,

cl・1)において,

る乙ととするo

より簡潔に表わされる。すなわち,

QP問題(1)は,行列表示を用いると,

Max z = CTX+XTOX  Ax=b  sub.  to. 

(2) 

x~三O.

and 

AはrnXn ともに列ベクト }¥.I,

ここで, xとcはn次元, bはm次元の,

ベクトル(行列)の右肩についた 以下のように定義されている。

Dはn'xn対称行列とする。また,

Tは,転直記号である。 Dの成分は,

行列,

(4)

( j = i,…,  n) 

(djj=CJJ 

dJ匙= dkJ = cJk/2  (j+k; j, k=l,…,  n) . 

QP問題の代表的な実例として,資源配分問題,資産選択問題,混合物 の平衡配列決定問題(化学平衡) ,回帰分析, トラスの弾性・塑性分析 (elastic‑plastic analysis of  trusses;構造力学)等が,あげられる。本稿 では,このうち最初の問題について,単純な実例をあげる乙ととするo

まず,以下のような数値例によって,考えを進めてみようo

Maxz=8x1 +6x2+4xa ‑2X12̲X32̲2xIX2‑2xIXa  sub.  to.  Xl+ぉ+2xa三三3

and  Xl,X2,Xa '"三o.

目的関数は,以下のように書き直される。

z =x1(8‑2x1‑ X2‑ X3) + x2(6‑2x2 ‑X1) +Xa( 4‑xa ‑X1). 

乙乙で,ぬ (i=1,2,3)は,独占者によって生産された3つの商品の数量,

括弧の中の式は,独占者が各商品に課する乙とのできる価格と考えられるo

括弧の中の式を,各々 PI ( i = 1, 2, 3 )で表わすと,以下のように表記さ れる。

(P=8一 2x,‑ x. ‑ x  P2 = 6 ‑ x1 ‑ 2x3  P3 = 4 ‑ x1 ‑ .ra・

これらの式は,価格P1を数量二日の関数として表わす,線形の需要関数とな っているoz=ex+ピDxとすれば,価格ベクトノレPは, p = c + Dx, z = pT X 

と表わされる。また,制約式は,稀少資源が産出高を制限している, こと を意味しているo すなわち,商品xh X2 • x3の各1単 位 は , そ れ ぞ れ 稀 少資源をし し 2単位要求するが,稀少資源の全供給は 3単位である,

という状況を記述しているD さらに,各Xlの非負性は,独占者が売り手で あって,買い手とはみなされない,ことを志味している。すなわち,上の数 値例は,独占者が,線形需要関数と,稀少資源によって制限された産出高,

に直面した際,彼の総収入を最大化しようとしている状況を記述している,

(5)

2次計画法におけるウォルフ法とビール法 5  と解されるロもちろん,Xlを個々の商品ではなくて,いくつかの商品を合 む工程 (process)もしくは活動 (activity)と考える乙とは,何らさしっか えない。

第l節 ウォルフの方法 1.  1 . 手 順

ウオノレフの方法は,以下の形式のQ P問題に直接,適用されうるD

Max z = CTX + xTDx  (2)  (  sub. to.  Ax=b 

and  x逗o. 

(2・1) (2・2) ここで, xおよび、cはn成分, b はm成分の, ともに列ベクトノレ, AはmXn 行列, Dはnxn対称行列とする。ウォJレフのアJレゴリズムを導く基本原理 は,修正シンプレックス軸変換手続きを用いて,実行可能点の点列が,キュ ーン=タッカ一条件(以下K ‑ T条 件 と 略 記 す る ) を 満 足 す る 解 の 点 げ で 終了するように導く,ことである。 (2)の実行可能領域は,超平面によって,

有界であるので,凸集合であるo よって,目的関数が凹ならば,点げは,

必然的に最適解となる。乙れは,凸計画法問題に対する, K‑T条件から導 くことができる。

Dが負値のときは,ウォJレフの方法によれば,有限回の反復手続きによっ て,最適解へ収束するか,または,当該Q P問題が,実行可能でない,こと を証明することが,できる。ただし退化による無限循環の可能性は,排除さ れているものとするoDが半負値のときは,負値になるように摂動する1)と とによって,最適解への有限収束が,保証aされるoDが,不定値もしくは (半)正値のときは,収束はしない。よって,以下の議論においては, D  が,負債もしくは半負値であることを前提する,こととする。

これより,ウォノレフの方法の手続きに関する,議論を始めることとする口 まず, Q P問題(2)のK‑T条件を記述する。制約式が 1次であるので,制 約必定は,満足される。よって,日が(2)の最適解であるならば,

(6)

(4)  c+2Dx*~ATλ

(5)χ*・[c+2Dx*‑ATλ]= 0 

を満足する, 一般化されたラグランジュ乗数ベクトノレλ三[入),…,λmJTが, 存在する。

不等式(4)に対して,スラック変数ベクトノレ (6)  v三 ATλ ‑c‑2Dx

が,定義されるoそこで, K ‑ T条件(4)および(5)は, (7)  2Dx‑ATλ十v=‑c

(8)  v詮O

(9)  xTv= 0 

となるo 乙こで, (9)を 除 い た K ‑ T条件 (7), (8)お よ び 原 制 約 式 (2・1)• (2・2)は, x, v.λを変数とする 1次 制 約 式 の み か ら 成 り 立 っ て い るo

まさに,乙の乙とが. Q Pのアルゴリズムであるウォノレフの方法に, L Pの シンプレックス法が導入される,根拠である。 (9)は,非線形の制約式である けれども,これをそのつど別個に吟味していくことは,困難ではない。

改訂シンプレックス法をQ P問題(2)に 適 用 す る 前 に , 制 約 式(7),(8),  (2・1),(2・2)を標準形2)に変形せねばならない。乙れは, λを符号条件の1 つかない変数から非負変数に変換する,乙とを意味する。すなわち,

( I

日 λ=λ'一入Oi;λI,AO;;三o. 

乙ζで, iは , 全 成 分 が 1と な るm成分列ベクトノレであるo(10)を (7)に 代 入 し,プライムをとると,以下の方程式系が,えられる口

Aメ=b (11・1)

2Dx‑ATA+ATj入O+v=‑c  (11・2)

(11)  ¥ 

x,λ,λO,v三三O (11・3)

xTv= 0 .  (11・4)

最終的には, (11)の実行可能解が,えられるか, もしくは実行可能解が,存在 しないか,のいずれかに到達するo ところが. (11)の実行可能解が,存在する ならば,

(7)

2次計画法におけるウォJレフ法とビーJレ法 Ax=b  (

12)  ( 2Dx‑Aλ +ATjλo+v= ‑c T x,λ^,,o,v;三O

の基底可能解も存在するD

7 

/ ¥ / ¥ / ¥ / ¥  

その理由は,以下のとおりである。まず, [x,λ, ^'o, VJが, (11)を満足 していると仮定する。そのとき,

ー

ー /¥  /¥  /¥  入=min{入。,入。,…,入m}

とおくと,以下の解も(11)を満足する3)。 ノ

χ │   ヘx 

λ  λ/ヘーー〉ー  i .¥ (

13)  I  / ¥  

入

。 入。一入

/ ¥  

) v  v 

今.7の定義により,変数入。,^'1'…,入mのうち,高々m個のものは,ゼロ /¥  ノヘ

でない値をとるo ところが.(9)により Xとλの成分のうち高々 n個のもの は,ゼロでない値をとる。よって,実行可能解(13)は,高々m+n個の非ゼロ 成分をもっ乙ととなるo(12)は.m +  n個 の 制 約 式 を 合 む の で , 基 底 可 能 解 が,存在することとなる心。

これまでの議論により,以下の結論に到達するo (12)の基底可能解の中か ら,条件(9)を満足するものを選び出すことによって.(11)の実行可能解が,え られる。ところが. Q P問題(2)に対しては. Dの(半)負値が,前提されて いた。よって.(11)~乙含まれる K-T 条件の十分性から,この実行可能解が,

Q P問題(2)の最適解となるわけである口以上が,次のステップによって進行 する,ウォlレフの方法の基本方針であるo

i ) 通常のシンプレックス手続きを用いて. (2・1)の基底可能解Xsを 決定するoXsが 存 在 し な い な ら ば,Q P問題(2)は , 実 行 可 能 解 を も た な い。いま Bを.Bxs=bなる.Xsのm X m基底行列とする。そのとき,

Dから BをつくるAの列の番号と同じ番号をもっ列を選び出して nxm

(8)

行列DBをつくることとするo

ii)  n成分列ベクトノレピ=ー [c+2DBxBJを計算し, .djUj= U /を, (12)の m+j番めの制約式に加えるoただし,

r + 1  (u/ミ0のとき j= 1 ,…,n)  (14)  Jj = ( 

l ‑ 1   (u/<Oのとき 1,…,n) .  その場合,制約式(12)は,以下のように変形される。

Ax=b  (15)  / 2Dx‑AT.<+ATj。入+v+.4u=‑c 

x,λ,Ao,V,U;;;三o. 

ただし, u=[u1,…,  UnJTであり,またdは,第j番めの対角宗宗がJjであ る,n Xn対角行列であるo

iii)  変数xは,第i)ステップで計算された値を保ち,残りの変数には,

以下の初期値が,与えられるo

λ=0, Ao= 0, v=O, ujミo(j = 1,…,  n). 

これらの変数のうち,高々m+n個のもの(すなわち, xBとU)が,正の 値をもつことができるo それらは, m+n個の制約式(15)の実行可能解となっ ているOしかも [XBT,uTrは,それと関連のある基底行列

[2:.   ]:

が,逆行列

[B  OJ 

‑2.4DBB‑l  .4 J 

をもつので,基底可能解である。

iv)  第 iii)ステップでつくった初期基底可能解から出発し,条件(9)を加 味しながら,シンプレックス法を用いて,制約式(15)のもとで,人為変数 Uj

( j = 1,…,  n)の和を最小化するo最後に,負のリデュースト・コスト をもっ,どの変数も,条件(9)を破ることなくしては,基底の軸になれないと

(9)

2次計画法におけるウオノレフ法とビーノレ法i 9  き,このイタレーションは,終了する。そして,その時点での,解のχ成 分 が, Q P問題(2)の最適解である,と考えられるD

1. 2.  アノレゴリズムの収束

本節では,議論を,実行可能な Q P問題に限定する。証明の目的は, Dが 負値のときはつねに,ウォノレフの方法によって, K‑T条件を満足する実行 可能点に到達できる,乙とを示すことにある。しかし,その前にまず,その ような点が存在することを,証明しなければならない口それには, Dが負値 のときは, Q P問題(2)が,非有界最大値をもたない,乙とを示しさえすれば よい。そのとき,ある有限実行可能点は,全域的最大値(よって,制約下で の局所的最大値)となるので,その点においては, K ‑ T条件が満足され

るからである。

そこで, xの,定点x。から特定方向t;(0でない)への変位が, 目的値Z におよぼす影響について考察する,こととする。その場合, xは,以下のよ うに表わされるO

x =xo+ O t; (0 :非負のスカラー)

ただし,方向ベクトノレsは,端点x。から発している,実行可能領域の端半 白線を表わす,乙ととするo その場合,任意の点xでの目的値は, 。の関数 として表わされるO すなわち,

z( 0) =CTXo+oet;+XoTDxo+20xoTDt;+OZ;tTDt;. 

ここで,t;チOであったので 2次形式;tTDt;は,負値である。よって, 。 が増加するにつれて ,OZ;tTDt;の項は, c, D, xO, t;の位に関係なく Z( 0)  を減少させるo すなわち Zが無限大に発散することはない, と結論する ことができる口

目下のところ, Dが負位のとき, (11)の実行可能解が,少なくとも 1つ存在 することが,確かめられているO そこで,1.1.節のけから iv)で示され た,ステップにより, (11)の実行可能解が求まる, こ と を 証 明 す る 。 そ れ に は, iv)で求めた最終解において,人為変数 UJ(j = 1 ,…,  n)が,すべ てゼロになる,ことを示せばよい。

かくして,ウォノレフの方法により,ステップ iv)で 求 め た 最 終 解 に 到 達

(10)

した,と仮定し,その解をWで表わす,乙ととするo そのとき,変数ベクト ルXは,以下のように分割される。

X1 (Xj>O ; Vj= 0 ; Xj,VjEW; j =1,…,n)  (

1 6) Xj E ( X? (xj = 0 ; V j> 0 ; Xj, V j E W ;  j = 1 ,…,n)  Xa (Xj= 0 ; Vj= 0 ; Xj,VjEW; j =1,…,n ).  XjExのとき, vは,上と同じ方法で分割されるoすなわち,

v1 (XjEX1)  ( j =1,…,n)  (

1) 7 VjE ( v2 (XjEX2)  (j =1,…,n)  va (XjEx3)  ( j =1,…,n) 

そのとき, X2およびX3,v1お よ びvaの値は,全成分が,ゼロである。ま た,解Wが,以下のLP問 題 の 最 適 解 に な る 乙 と は , 容 易 に 確 か め ら れ

るo

n  Maxz'=‑ ~ u 

J = 1 

sub.  to.  Ax=b  (18・1) (

18)  ~

2Dx‑Aλ +ATjT 入。+v+du=‑c  (18・2)

X2=V1=O  (18・3)

and  x,λ,入。,v,u注o.  (18・4) 証明の次の段階は, L P問題(18)の双対問題を記述することから始める。し かしながら,その前に,定式化(18)1乙対し,若干の変更を加えるとととする。

まず,変換(10)を逆転するo すなわち,入。を問題から排除し, λを符号条件 の な い 変 数 と し て , 扱 う こ と と す るo 次に, x =  [x人 X2T,xaTJTおよび v=[vλvムV3TJとなるように, xとvの 成 分 を 並 べ か え , そ れ に 対 応 し てAとDの列も,順序を入れ換えて,分割するoすなわち,

A = [A1:A2:A3J, D=[D1:D2:D3J. 

よって, (18)の制約式は,以下のように変形される。

(11)

2次計画法におけるウオルフ法とビーJレ法 A1x1 + AZX2 + A3Xa 

2D1x1 +2DzX2+2D3X3‑ATλ+v+du=‑c  χ2=V1=Q  Xlt  XZ'  X3, V, u;三Q.

=b 

11  (18・1') (18・2') (18・3') (18・4') 次に, (18・1')から(18・4')までの制約式からhとv1を 消 去 し ,Xと

vの分割に一致するように, (18・2')を分割するo最終的に, L P問題(1日 は,以下のように変形される。

n  M

陥axzピ 一' 2戸: u

J = 1 

sub. to.  A1x1+ Aax3  =b  (19・1) (

1)  ( 9 2D1内 +2DI山 一A1Tλ +du1 = ‑C1  (19・2) 2D21X1 +2Dz3X3 ‑AZTλ十円+duz=‑c2  (19・3) 2D31X1 +2D33X3 ‑A3λ +v3+du3= ‑c3 T (19・4)

XI>  X3, Vz, v3, U三三Q. (19・5) ただし, D1, D3, dの行およびc成分の分割は, Xとvの分割に一致してい

るD 最後に, p, ql>  qz, q3を,それぞれ制約式(19・1)から 09・4)に対 応した,双対変数ベクトJレとおいて, L P問題(1)9の双対問題を提示する,こ

ととするoすなわち。

Min Z"=bTp‑CITql‑czTq2‑C3Tq3 

sub. to.  A1Tp +2DIlTql +2D2ITq2+2D3/q3;三O (20・1) A3Tp +2D13Tql +2Dz3Tq2+2D33Tq3ミO (20・2)

‑A1ql  ‑A2q2  ‑ A、q3言。 (20・3)

q2  主主O (20・4) q3二三O (20・5) and  d1Tql +d2TqZ +d3Tq3;三一I. (20・6) さて, [p*T, ql*T, q2*T, q3*Trを,印)の最適解であるとするo そのとき,

hおよび%が,主最適解W において,正である限りは, (20・1)および

(12)

(20・4)は,等式として成立しなければならない。乙れは. L Pの相補スラ ック性の条件より導き出されるo かくして,双対最適解によれば,間)は,以 下の形式で表わされるo

zHopt=bTP*ーC1q1*‑c3q/ 

q3*三三O

(21・0) (21・1) (21・2) (21・3) (21・4) (21・5)

sub. to.  A1TP*+2DuTq1*+2D3ITq3*= 0  A3 TP* +2D13 T q1 * +2D33T q3 *孟O

ω  A1ql*  + A3q3*  0 

d1Tql*  +d3Tq3*三三一i.

今. (21・1)にql*Tを, (21・2)にqa*Tを,前からかけて,その積を転 置させると,以下のようになるo

(山1*刊 q1*TDl1q1*叩 TD31q1*=0 

P*TA3qa* +2q1*TDI3q3* +2q3 TD33q3*;三o.

乙の2式の和は, (21・3)により,以下のように表わす乙とができるD

ハU2一

1I ll

ノl

*

*  

‑ A

句 ︒

円 可 円 可

/ilJIL 

‑ ‑ ‑ ノ D D   D D  

/1lilt‑

ー ︑

﹃sfJ

m A 

* q .

 

T * 

門司.﹁

E L n︐h ω 

さらに, ωが,以下の式と同等である乙とは,明らかである。

ハU2一

¥Ill11‑‑‑/ 

*

*  

円可

nU

円可

f i l l

‑ ‑ L  

D 

﹁a

EE

d m E .  

* 円

可

nHU 

T * 

円ME

rl L 

内4

ここで. Dが負値であるので, ωは, q1* = q3* = 0のときに限り満足され る。

ql* = q3*= 0を (21・1)に代入すると.A1TP本=0となる白よって,以下 の式が成立するD

ωP*TA〆1=0.

(

16)により,主最適解Wにおいては.X3= 0であったから, (19・1)は. A内

=bとなるD よって,以下の式が成立するo

(13)

2次計画法におけるウォJレフ法とビール法 13  P*Tb= bTP* =0. 

そのとき,双対目的関数の最適値は. (21・0)によりゼロとなるo よって,

主目的値

n 

zHopt = ‑ 2: u/ 

もまたゼロであるD 計三三Oでであったから.u/= 0 (j = 1 ,…,n)とな る(証了)0 

1. 3. 数 値 例

ウォノレフの方法を例解するために,改訂シンプレックス法を用いて,以下 の例題を解くこととする。

(MX=

…

ω‑2xー2x."‑xー2x,x.‑2x,x

sub.  to.  x1+ ゐ +2xa~3  and  xl>  x2 • xa;三o.

ここで,目的関数の2次形式の部分は,負値である口標準形(2)に変形するた めに,制約式にスラック変数を追加するoすなわち,

(X1+x2+2xa+X4= 3 

1 Xl>  X2• Xa.  X4孟0 1.  1.  節の記号にしたがえば,

,,‑‑2・1・1 0 、

1 ‑1・2 0  0 1  A = [1 1 2 1].  D = I ~.L ~ L.  V  V  I 

1 ‑ 1 0 ‑ 1 0 1  

¥o 0 0 0  ノ

また,制約方程式系(11)は,以下のように表記されるo

X1+x2+2xa+x4 

‑4xl‑2x2‑2xa  一入1+入。+V1

‑2xl‑4x2  一入1+入。 十 円

‑2x1  ‑2xa  ‑2入1+2入。 +Va 

=3 

=‑8 

=‑6 

=‑4 

(14)

ー^'1+。入 +V, = 0  x, λ, ^'o, V  三三O

xTv  =0. 

まず, Ax=bの基底解を, Xu=ι=3にとることとする。次に,

u' =ー [cT+2(DBxB?r= [‑8,ー6,‑4,OJT

を計算し ,U4)にしたがって,人為変数を上記の制約式に加えると,以下のよ うになるo

X1+x2+2xa十X, =3 

‑4xl‑2x2‑2xa  一入1+^'O+V1 ‑U1  =‑8 

‑2x1ー4x2 一入1+^'O  +V2  ‑U2  =‑6 

(2~ ) ‑2Xl  ‑2x3  ‑2^‑1+2目入 +Va  ‑U3  =‑4  一入1十入。 +V,  +u,  =0 

X, λ, 入。, V, U  三言。

XTv=O. 

このとき,制約式ωの初期基底可能解XBおよび基底行列Bは,それぞれ以 下のとおりであるo

XB=[x"  U1, U2, U3, u,r=[ 3 ,8 ,6 ,4 ,0 J¥ 

1  O  O  O  O 

o ‑1  O  O  O  0・1 O  O  O  O  o ‑1  O  O  O  O  O  l 

次に,制約式ωのもとで, z' = ‑2: j ~ 1 uJを最大化する手IJ貝に移って ゆくo計算を進める前に,人為基底変数山の値が,ゼロとなっていることに 注目する。人為変数を,より早く基底から追い出すために.U,をV,と置き 換えるD この操作は,条件XTV=0をやぷらないので,許容される。

演算を先に進めることとする。いま,基底可能解XBおよび費用係数CB

は,それぞれ以下のとおりであるo

参照

関連したドキュメント

法律状態の変更は一応客観的かつ明確に読み取れる,あるいはそうあるべきであるのに対し

目 次 第1章 序論 第2章 方法 第3章 結果と考察 第4章

先行研究の FCD モデ、ノレを拡張することによって慶中氏らは

上の処理で.丙増の点については特別の計井が必要 になる 。Fi g. 2 下の罷免回路 のアナE ・ジーで督えは,鉢増に ZN◆ 1の大きさの負荷 抵抗 をつなぐことに相当する。そ

一 近年,保険史研究への関心が高まり,いくつかの注目すべき研究が発

いるもので,その性質の説明には可成りの準備を必要とするので,ここではそれに代

定義〔1コの意味での凸函数は△の内部で連続であることは知られている。定義C2〕の

これまで見たことから、本稿で見た自動詞が形式上とる目的語NPは他動詞