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孤立波を模擬する管内振動流発生装置の提案 とその作動特性の検討

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Academic year: 2022

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(1)応 用 力 学 論 文 集Vol.11,pp.835‑842(2008年8月)土. 木学会. 孤立波を模擬する管内振動流発生装置の提案 とその作動特性の検討 Generation Method of Bottom Boundary Layer Flow Induced by Solitary Wave. 山 路 弘 人*・. 田中. 仁**・Suntoyo***・. 田中. 創****. HirotoYamaji,HitoshiTanaka,Suntoyoand So Tanaka *東. 北 大 学 大 学 院 助 手 工 学 研 究 科 土 木 工 学 専 攻(〒980‑8579宮. **工 博 東 北 大 学 大 学 院 教 授 工 学 研 究 科 土 木 工 学 専 攻(〒980‑8579宮. 城 県 仙 台 市 青 葉 区 荒 巻 字 青 葉6 ‑6‑06) 城 県 仙 台 市 青 葉 区荒 巻 字 青 葉6 ‑6‑06). ***Ph .D.ス ラバ ヤ 工科 大 学 講師 工学 部 海 洋 工 学 科(Surabaya60111,Indonesia.) ****修(工)(株)日 本 ユ ニ シ ス(〒135‑8560東 京 都 江 東 区豊 洲1 ‑1‑1). A simple and inexpensive system is developed to generate an oscillatory flow in a closed conduit,. which. simulates. sea-bottom. boundary. layer. induced by a solitary wave.. A. relationship has been established between theoretical quantities and system parameters in order to facilitate practical application of the present system. Preliminary experiments have been carried out in a laboratory to check the validity of the present system and excellent agreement has been found between theory and experiment. The system can be utilized. effectively for further experimental studies on various topics such as turbulence structure and sediment movement induced by a solitary wave. Key Words: solitary wave, wave boundary layer, turbulence structure, bottom shear stress. キークー ド:孤 立波,波 動境界層,乱流構造,底. 1.は じめに 海岸 工学 の分野で は,波動 運動 に伴 う往復運動 を便宜的 にU字 管 内の正弦振動 流 に置 き換 えて実験 的検討 を行 う こ とが ある(例 えば,Hino etal.1),Jensen etal.2)).こ れ ま. 面摩 擦. 装置 はJonsson4)の 実験 に用い られ,乱 流波動境界層 に関す る先駆的 な実験が行われた.そ の後,U字 管 タイプの他 に, Brebner and Riedel5)に 見 られ る様 な閉鎖管路 タイプの振動 流装置 も開発 されてい る.一 方,田 中 ら力はクノイ ド波 に よる底 面境界層 を模擬 す るた めの振動流発 生装置 を提 案. で,こ の よ うな実験 装置 を用 いる ことに よ り,波動下の底. してい る.しか し,King etal.6)の レビュー にもあるよ うに,. 面摩擦 係数や 波に よる漂砂機 構な どに関す る多 くの優 れ た研究が なされ,そ の成果 が海浜変形モデル な どに組み込. 現在 まで に行われた この種の実験においては,正 弦的な振. まれて きた. この よ うに波動 水槽 に代わ って振 動流装 置 を用 い る理 由は,(1)実験 室規模 の造波水路 に形成 され る波動 境 界層厚 さが数mm程 度 と非常 に薄いため,底面近傍で詳細な測定 が困難で ある こと,(2)造 波水路で は高 レイ ノル ズ数 の乱流 を発生 させ るこ とが困難 であ ること,な どの理 由による. 管内振動流装置 を用いた場 合には,振 動周期の増加 に伴い 境 界層厚が厚 くな り,また現象 もこれ に応 じて緩 慢な もの. 動 流を扱 った ものがほ とん どであ る.浅水域の波動の特徴 を反 映 した非対 称振動流 に よる実験は きわめて わず かで ある.今 後,漂 砂 量則 や 抵抗 則な ど,非 線形波動 に関わ る 諸 現象 の予測精度向上ためには,波 の非線形性 を加味 した 非対称振動流に よる各種実験 データの蓄積が望まれ る. 非線形波動 理論の うち,孤立波理論は浅水城の波動運動 を表現す る理論 と して用い られ ることが多い.ま た,津 波 に伴 う流体運動の記述に使用 され ることも多い.静 水域に 入射 する単一波が引き起 こす底 面境 界層 は,正 弦波な どの. とな るた めに測定 も行い易い.こ の様 な背景か ら,こ れま でU字 管振動流装 置 を用 いて多 くの水理実 験がな され て. 周期 的な波動 に よるそれ と大 き く異 な るもの と考 え られ. 来た.し か し,現 在 まで に行われた この種の実験において. す るためには,孤 立波動下におけ る乱流構造の解 明が強 く 望まれ る.し か し,こ の よ うな現象 を扱 った実験 はほ とん ど見 られない.近 年,Liu et al.8)は 孤 立波動下にお ける底. は,正弦 的な振動流 を扱 った もの がほ とん どで ある.こ れ は,U字 管 内の流れ が基本的 に 自由振動で あ り,正 弦振動 か ら大 き く離れ た流体運動 を生起 させ るこ とが困難 であ ることに よる. 波動水槽 に代 わって振動 流装置 を初 めて採用 した のは Lmdgren and Sorenson3)で ある.そ の後,こ のU字 管振 動流. ―835―. る.今 後,津 波に よる底質輸送 ・地形変化を精度良 く予測. 面境 界層について詳細 な実験 を行 っているが,実験 室の造 波水路を使 用 しているために,高 レイ ノル ズ数 の実験条件 を設 定す ることは出来ず,層 流条件 に限定 され ている..

(2) (a)下流端開閉装置. (b)実験 装置全体図 図‑1孤. 立波振動 流発 生装置. そ こで,本研究 では簡 単な仕組み に よる孤 立波動 下の乱 流 底面境界層流 れの発生装置 の原理 を提案 し,その振動流 特 性 と孤 立波理論 のそれ との関係 を調べ た.ま た,装 置 で. 個 々の波動 の間 には流 速がゼ ロ とな る時間 が十分 に長 く 継続 し,先 行す る波動 に よる流体運動 ・乱れ が十分 に減衰 す る様 に配 慮 した.. 設 定す る特 性量 と発 生す る振 動流特 性 との関係 を定式化 した.さ らに,こ の原 理に従って実際に振動 流発生装置 を. 本研 究において使 用 された実験 装置 を図‑1に 示 した. 図示 したよ うに,装置 は矩形断面 の管路部分 と下流端 の開. 試 作 し,レーザー流速計 を用いた水理 実験 に よりその基本. 閉装置 か らなってい る.管路上端 部はヘ ッ ドタンクに接続 され ている.下流 端に設 置 され たゲー トを任意 の周期 で開. 性 能を調べ,高 レイ ノル ズ数 の流れが生 じてい ることを確. 確認 した.. 閉す る ことによ り,孤立波 を模擬 す る底 面境 界層 を管路 内 に発 生 させ るこ とが出来 る.流 速計測 には レー ザー流 速計 を使 用し,管 路底面 か ら鉛直方 向の17点 にお いて,各 々. 2.振 動流 発生装置 の原理 と実 験方法. サ ンプ リング間隔1/100secで30波 測 定 した.得 られ たデ ー タか らア ンサンブル 平均 を求 めるこ とによ り,1周 期 内. 認 した.ま た,乱 流モデルを用いた数値 計算を行 い,水 理 実験 結果 との比較 を行 い,提 案 された実験装置の有効 性を. の流速分布,乱 れ強 度を得 た. 孤 立波は文字通 り単一波で あるが,厳密 に孤立波 を造波. ここで提案 した実験 手法 の基 本的 な装置 の構造 は,筆者. させ る実験方法で は,ア ンサ ンブル平均流 速 ・乱れ強度な どを求 めるた めに多大 な時間 を必要 と し,乱流計測 に困難. らの前報(小 西 ら9))に類似 してい るが,後 述 す るよ うに. を伴 う.そ こで,本 研 究では,実 験 上の利便 性を考慮 し, 周期 的な繰 り返 し運動 と して生起 させ る実験 手法 を検 討 した.た だ し,実 質的に孤立的 な波動運動で あるた めに,. ―836―. 下流端のゲー ト開閉機 構を改善 してお り,よ り孤立波 動に 近い流れ場 を発 生 させ ることが出来 る とともに,装 置で設 定 された特 性量 と,管内に発生す る流速波形 との関係 に関 して定式化がな され た..

(3) ゲー トの開閉方法は,減 速機 に接 続 された回転す るカム. ・‑3π/2<ωt<‑π/2. ,π/2<ωt<3π/2に. お い て,. 板 によ り,アク リルゲー ト板が連結 してい る直線移 動部を 上下 させ,ゲ ー トを規 則的に開閉す るものである.こ れ に よ り,ゲ ー トの開度 が変化 し,流 速が周期的 に変動 する. カム板 は半 円 と楕 円の半分 を接合 させ た形状であ る.著者. (2) こ こで,Uc:ωt=0に. お け る管 内 流 速 の 最 大値,ω:カ. らによる前報9)ではこのゲー トの開閉が正弦的であ ったた め,孤 立波状 の波形 の立 ち上が りが急激 で あった.ま た,. 回 転 角 振 動 数,t:時. 間 で あ る.ま た,式(1)右 辺 に お い て. 個 々の波 の間隔 が短か ったた めに,先行波 の乱れが完全 に. 軸 長 さで あ る.こ の 比b*を 変 化 させ る こ とに よ り,管 内. は減 衰せ ず,ま た,境 界層 よ り外側の流 速は勾配 をもち,. に発 生 す る振 動 流速 波 形 を 変 化 させ る こ とが 出 来 る.式(1). 不完全 な部分 があった.これ に対 して,本研 究の手法では,. か ら得 られ る流 速 波 形 の 一 例 を図‑2に. 後述す るよ うに境 界層外縁 の流速が速度勾配 を持たず,鉛 直方 向に一様 な分布 を有 してい る.. 報9)に お い て提 案 した 実験 装置 で は 図‑1に. 図‑1(a)の よ うなカムの動作 に より生 じる開閉装置 の運. b*=b/aで. あ り,a,b:カ. ムの. ム の楕 円部 の短 軸 長 さお よび 長. 示 した.一 方,前 お け る下 流 端. ゲー トの開 閉 を正 弦 的 に制御 して い た.こ の た め,閉 管 路 内 に 生 じる流 速 波 形 も正 弦 波 形 で あ る,図‑2に. よれ ば,. 動 につ いて容易 に定式化 を行 うこ とが出来 る.ま ず,カ ム 楕 円部 の長軸 が図‑1(a)の様 に鉛直上 向きの位置 にある時. 正 弦 波 形 は孤 立 波 の 理 論 に よ る流 速 変 動 に 比 べ,立 ち上 が. 刻 をt=0と し,時 間の原点 とす る.こ の時,ア ク リル ゲー トの開度 は最大 とな り,管 内の流速値 も最大値 を とる.そ. (1),(2)に も とつ く本研 究 の シ ス テ ム で は こ の 点 が 改 善 さ. の後,カ ムの回転に伴いゲー ト開度 が徐 々に減少 し,ωt=. い る.. π/2でゲー トが全 閉す る もの とす る.そ の後,π/2≦ ωt≦ 3π/2で はゲー トに連結 され たカムは半円弧部 となるため,. 3.実 験 結果. り部 で の速 度の 変 化 が 急 激 で あ る こ とが わ か る.一 方,式 れ てお り,よ り孤 立波 の理 論 波 形 に近 い流 速 変 動 とな って. ゲー トは上下に運 動 しない.こ のため,ゲ ー トは閉 じたま まであ り,この位相 にお ける管内流速はゼ ロであ る.こ れ より,管 内に発 生す る振 動流 速Uに とが出来 る. ・‑π/2≦. ωt≦ π/2に. おいて. ついて次式 を導 くこ. 3.1発. 生 装 置 の作 動 特 性. 実験 は表‑1に. 示 した 条 件 の も とに行 わ れ た.こ. こで,. 表 中 の レイ ノル ズ数 は,正 弦 振 動 流 を参 考 に次 式 で 定義 さ れ る.. ,. (3) (1) こ こで,ν:流. 体 の動 粘 性係数 で あ る.ま た,カ. 部 の長 軸,短 軸 はそ れ ぞ れ16cm,10cmで まれ る係 数b*はb*=1.6で あ る.. 図‑2式(1),(2)に. ―837―. よる流 速 波 形. ム の楕 円. あ り,式(1)に 含.

(4) 図‑3実 表‑1実. 験に よ り得 られ た境 界層外縁流速 と理論 との比較. 験 条件. 布 を示 して い る.図 中 に お い て縦 軸 のzhは 後 述 す る数 値 計 算 の 上方 境 界の 高 さを表 す.上 段 に は各 位 相 の定 義 を示 し てお り,そ れ ぞれ の 時 刻 での 流 速分 布 を 下段 に示 して い る. 図 に よれ ば,流 れ は 底 面 近傍 で 対数 則 に 従 い,乱 流 に到 っ て い る こ とが確認 され る.外 縁 流 速 と底 面 付 近 の流 速 で は. 図‑3上 段は実験 に よ り得 られ た境 界層外縁 での流 速の. 最 大 流 速 の発 生 に位 相 の ず れ が 生 じて い る.ま た,外 縁 流. 変動 を示 してい る.図‑3上 段 には,式(1),式(2)に よ り得 られ る計算値,さ らには,次 式の孤 立波理論 に よる流速変. 速 がゼ ロに漸 近 す る付 近 で は,底 面 近 傍 にお い て 振 動 流 特. 動 も示 した.. 境 界 層 外 縁 に お い て は 常 に 正 流 速 で あ る に も か か わ らず,. 有 の位 相 の進 み に よ り負 の 流 速 が 見 られ る.こ の よ うに, 境 界 層の 内 部 に は 負 の流 速 値 が 現れ る こ とは き わ め て 興. (4). 味 深 い現 象 で あ る. 図 中 の 実 線 はMenter11)に よ るBaseline(BSL)モ デ ル に よ. ここで,c:定 数 である.ま た,図‑3の. 下段 には,実 験 に. る計 算 値 を示 して い る.Suntoyo et al.12)ら の研 究 よ り,各 種. よ り得 られ たゲー トの開度zd(水 路末端開 口部 の高 さ)示. 乱 流 モ デ ル を 用 い た ク ノイ ド波 底 面 境 界 層 の 数 値 計 算 に. している.. お い て,BSLモ. デ ル を用 い た数 値 実験 の精 度 が一 番 高 い と. い う結 果 が得 られ て い る.そ こで,本 研 究 にお い て は 同モ. 図 よ り,今回作成 した装置に よる流 速波形 は式(1)の理論 値 に近い ものであ ることが分 かる.ま た,実 験 結果 は孤 立 波理論 の流 速波形 を良好 に近似 している.た だ し,細部 ま. デ ル を用 い て数 値 計 算 を行 った.. で見 ると,幾 分 の差違が見 られ る.図‑3下 段 に示 したゲ ー トの開度 の実験結果 に よれ ば,波 形は ピー クをは さんで. い て精 密 な理 論 で あ る,Wilcox13)のk‑ω モ デ ル を保 ち な が. 幾分非対称 であ る.ま た,減 速 時にゲー トが閉 じる際に幾 分不具合 が見 られ る.す なわち,微 小な一定の開度 が数秒. BSLk‑ω モ デル の基 本的 な考 え方 は壁 面 に近 い 領 域 にお ら,境 界層 外 にお いて はk‑εモ デ ル の外 部 流 速 の非 依 存 性 を 利 用 す る も の で あ る.BSLモ. デ ル では境 界層 内部 は. wilcox13)のk‑ω モ デル に よ く似 た計 算 結 果 を とる が,そ の. 間続 き,そ の後,ゲ ー トが全閉 してい る.図‑3上 段 に示 した流速 波形 は この よ うなゲー ト開閉の動 きを反 映 した. 値 は境 界 層 外 部 に 向 か うにつ れ て,Jones. ものになってい ることが確 認 され る.これ らの点に関 して は,今 後 さらに装置の改良を行 う必要があ る.. モ デル に よ る値 に な る.. and Launder14)の. εモ デ ル に よ る値 へ と変 化 し,境 界 層 外 で はk‑完 全 にk‑ε Wilcoxに よ るk‑ω モ デル に お け る乱 れエ ネ ル ギーkの 輸 送 方程 式,エ ネル ギ ー の 比散 逸率 ωの輸 送 方 程 式 は以 下 の. 3.2流 速分布. 式(5),(6)の よ うに な る.. 図‑4は アンサ ンブル平均 された位相 毎の流速の鉛 直分. ― 838―.

(5) 図‑4水. 平流速の鉛直分布. (5) (8) こ こで,σkω2,σω2,r2,β2は変 換 され たk‑ε モ デル に お け. (6). るモ デ ル 定数 で あ る.. こ こで,νt:乱 動粘 性係 数 で あ り,σkω,β*,σω,γ1,β1,. BSLモ デル の 乱 れ エ ネル ギ ーkの 輸送 方程 式,エ ネル ギ ー の 比 散 逸率 ωの 方 程 式 ,渦 動 粘 性係 数 γ,の支配 方程 式. はk‑ω モ デ ル に お け るモ デル 定数 で あ る.. は 式(9)〜(10)の よ うに な る.. また,k‑ε モ デ ル をk‑ω モ デ ル に対 応 す る よ うに 変 換 し た,乱 れエ ネ ル ギーkの 輸送 方程 式,エ ネ ル ギ ー の 比 散 逸. (9). 率 ωの 方 程 式 は以 下 の 式(7),(8)の よ うに な る.. (7) (10). ―839―.

(6) 300回 までの繰 り返 し計算 を行 った.鉛 直 方向の空 間格子. (11). 境界層外縁流速 の時間微分 を代入 して,再現計算 を実 施 し た.. F1は壁 面 近 くのk‑ω モデ ル に よっ て計 算 され る領 域 で は1 に 近 づ き,k‑ε モ デ ル が 働 く境 界 層 外 の領 域 に近 づ く と, 0へ と近 づ い て い く. ま た,BSLモ. 数は100メ ッシュ,一 周期 あた りの時間 ステ ップは7200 とした.境 界層方程式中の圧力勾配 に,実 験 か ら得 られ た. 図‑4中 の実線 はBSLモ デル に よる計算値 を表 してい る.乱流モデルに よる計算値 と実験値 とは全体 として良好. デ ル の モ デ ル 定 数 Ψ(σkω,σω,r,βはk‑. ωモ デ ル にお け るモデ ル 定 数 Ψ1(σkω,σω,r1,β)とk‑6. な一致 を示 している.し か し,減 速終端 位相 では実験値 の. モ デ ル にお け るモ デ ル 定 数 Ψ2(σkω2,σω2,r2,β2),から混. 先走 り現象が顕 著で,この点については さらに検討 が必要 であ る.. 合 関数F1を 用 い て以 下 の 式(12)の よ うに 定 め られ る.. (12). こ こで,F1:混. 合 関 数,σKω,β*,σω,R,β はBSLモ. 3.3底 面せん断力 図‑4に 示 した流 速デー タか ら底面せ ん断力 τ0を求 め た.こ こでは,実 測 された速度 分布 に対数則 を当てはめ, その速度 勾配か ら底 面せ ん断力 τ0を算 定 した.実 験 結果. デル. を図‑5に 示す.境 界層外縁流速 は常に正 の値 であるに も. にお け るモ デ ル 定 数 で あ る. 安 定 で あ る陰 解 式 差 分 法 を用 い た.境 界 層 内 部 の 挙 動 を 正. 関わ らず,底面せ ん断力に負 の値 が生 じている ことがわか る.こ れは,正 弦波動下におけ る結果 とは大 きく異な り,. 確 に計 算 す るた め に,壁 面 か ら離 れ る に従 い 等 比 級 数 的 に. 孤立波特有の現 象である.実験値 は乱 流モデル に よる値 と. 増 加 す る メ ッシ ュ間 隔 を と って い る.数 値 計 算 の 初 期 条 件. 良好な一致を示 している.. 数 値 計 算 方 法 と して は,既 往 の研 究9),12),15),16)に な らい,. を用 い て 計 算 を始 め,周 期 的 な 解 が 得 られ るま で,最 大 で. 図‑5底. 面せ ん断力 の変化. ―840―.

(7) 図‑ 6乱. れ強度の時空間変化. 一 般に,波 動下にお ける底面せん断力は,定 常流 の算定 式 を拡 張 して,速 度の二乗 に比例す る と仮 定 して算定す る. 立波以外 にも様 々な波動運動での実験が可能であ り,拡張 性 がきわめて高い と言 える.. ことが多い(例 えば,Kabiling and Sato17)).こ の算定法 に よれ ば,波動 下におけ る底 面せ ん断力 の正負 は境界層外. 4.お わ りに. 流 速の正負 に よ り決 まるので,孤 立波の よ うな,境 界層外 流 速に負 の流 速が存在 しないよ うな流 れ場 において は,底 面せ ん断力 も負 の値 を取 る ことが ない こ とになって しま. (1)孤. 立波 に よる底面境 界層 を模 擬す るた めの振動 流発生装置 を開発 した.実 験 装置で使用す る楕 円 形カ ムの長軸 ・短軸 と,発 生す る管内振動流速 と の関係 を導いた,. う.し か し,図‑5に 示 され た今 回の実験 に よって得 られ た底 面せ ん断力 にお いて は負 の値 が存在 してい る こ とが 確認 され た.よ って,孤 立波 においては,非 定常場 で多用. (2)レ. ーザー流速計 を用いた水理実験に よ り,想定 さ. されて きた底面せ ん断応力 の算定式 は使 用で きない と結. れ た流速変動 が実験 閉管路 内に生 じてい る こ と を確認 した.特 に,既 往 の造波水路内での実験 と. 論 づける ことが出来 る.こ れは,漂 砂 量の定式化 な どにお いて考慮すべ き現 象である.今 後,こ の よ うな波動境 界層 の特 性を加 味 した底 面せ ん断力算定手 法の検討 が望 まれ. 異 な り,乱流状態 に至 ってい るこ とが確認 された. これ まで行 われた孤 立波底 面境界層 実験 は波動. る.. 水槽での もの に限定 され,こ のため,層 流状態の. 3.4乱 れ強 度. 実験のみで あった(Liu etal.8)).今回提案 した手 法 によ り,筆者 らの知 る限 り初 めての乱流状態の. 6は 実験に 図‑ よ り得 られ た乱れ 強度 のコンター図 を表 してい る.乱 れは境 界層外縁流 速が最大値 に至 るt=4sec. 実験がな された. (3)境. 界層外縁 の流 速は常に正で あるにも関わ らず,. か ら減 速域 において,管 路底面部付 近で発 達 してお り,正. 境界層 内 には位 相 の進 み に よ り負流 速が生 じて い るこ とが認 め られた.今 後,底 質移動量な どの. 弦振動 流に見 られ る現 象1),2)に 類似 した振 る舞 いを してい る様 子がわかる.ま た,底 面近傍 か ら上層部 に向かって乱. 検討 には,こ のよ うな孤立波特有の現 象を考慮す る必要 が ある.今 回提案 した実験装置 は,こ の よ. れ が拡 散す る様 子が捉 え られ ている.一 方で,壁 面 か ら十 分に離 れた箇 所の乱 れ強度 はきわめて低 く,期待通 りの底 面境 界層流 れが形成 され ているこ とが分 かる. 以上の よ うに,本 実験装置 を用い ることに よ り,乱流構 造に関す る詳細 な検討 を行 うこ とが可能で ある.近年,Liu et al.8)に よ り行われた造波水路内での実験に よれ ば,境 界 層厚 さは1mm程 度であ り,ま た,層 流状態 の流れ しか発 生 させ るこ とが出来 ない.こ の点で,本 研 究の様 に閉管路 において実験 を行 うこ とは有意義で ある. 今 回の実験 装置の開発 においては,カ ム形状 を与 えて, それ に対応す る流速波形 を導いたが,逆 に,流 速波形 を与 え,それ に対応す るカム形状 を設計す るこ とも可能で ある. このよ うに,今 回提案 した手法を応用す る ことによ り,孤. ―841―. うな実験への応用が期待 され る. 謝辞:本 研 究に対 して 日本学術振興会科学研究費(外 国人 特別研究員奨励費)の 補助 を受 けた.こ こに深 く感 謝の意 を表 します, 参考文献. 1) Hino, M., Sawamoto,M. and Takasu, S.: Experimentson transitionto turbulencein an oscillatorypipe flow,Joumal of FluidMechanics,Vol.75,pp.193-207,1976. 2) Jensen, B. Sumer, B.M. and Fredsoe, J.: Turbulent oscillatoryboundarylayerat highReynoldsnumber,Journal.

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いて \cos $\theta$ 型と \sin

1 序論 堰から越流する水膜は、 落下に伴って白励振動を始める。 水膜が空気中を振動しながら落下すること

(。中小心「赫中野G塑倒翻)雌轡聖甫 + 〆望妄ぞ× 2Jl 3/】 20 40 60 高調波重畳輩(%) 80 100

脳波自動解析装置 日立評論 VOL.55 No.9 901